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建築YA髭のCOLUMN https://archstudioten.jugem.jp/

福岡を中心に住まいづくりをする建築YA髭が、建築デザイン・時事・歴史・音楽・旅などを語ります。

建築YA髭
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城南区
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伊方町
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2006/05/30

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  • この国の街並みについて 4

    罪作りなのは、誰も悪気がないことです。住まい手本人であったり、住宅メーカーの営業の方だったり、あるいは大工さんだったりが、俯瞰的な視点とは全く無関係に外観を定めていく結果として、無秩序な街並みができてくる。そんな感じです。そこに一定レベル

  • この国の街並みについて 3

       この国の風景が、今のような羅列に変わり果てたのは、戦後の復興期のスクラップアンドビルドの頃からのものではないかという想像は容易につきます。それがそのまま、実に今まで続いているわけです。基本的には一般に広く作り続けら

  • この国の街並みについて 2

    例えば、住宅街の風景を見ても、和風の設のものがあったり、住宅メーカーのサイディングのものがあったり色も素材もまちまちだし、形もまたまちまちです。なんとなく偶発的に羅列されたそこには秩序などというものはなく、ただただバラバラのものを並べたと

  • この国の街並みについて 1

    良く、海外へ旅行などされたあとに、この国の街並みについて嘆くつぶやきをされる方は少なくありません。確かに、無秩序に電柱が立っていて、張り巡らされた電線は蜘蛛の巣のようにカオスで、法則性の見つからない要素にどこでシャッターを切っても、なんと

  • いい感じの住まいに向けて 5

    バブルの惰性のような数十年間とは裏腹に、定住しないNOMADOと呼ばれるライフスタイルが取り上げられたり、近年、タイニーハウスという極めてミニマルな居住空間の家が脚光を浴びたり、暮らしのありようもごくありふれたステイルブックをなぞるような

  • いい感じの住まいに向けて 4

    おそらくは、時流に乗り、バタバタと年相応の時期が来たから皆がそうしているからと、なんとなくの雰囲気で住まいづくりをするというような時代はもうとうの昔に終わっているのかもしれません。人が生涯で返済できる借財で、誰もが判で押したようにすまいづ

  • いい感じの住まいに向けて 3

    そういう状況下で、折り合いをつけながら暮らしていくために、私はどんな住まいを提供していけば良いのかということをずっと考えています。すなわち、「これまでと変わってないですよ」というイメージ戦略だけで、なんとなく希薄な内容をずるずると先延ばし

  • いい感じの住まいに向けて 2

    一見、何も変わっていないように見えても、コロナと未だ終息しない戦争によって、社会の仕組みは大きく歪み、瓦解し、再構築を余儀なくされ、私たちの暮らしもずいぶん変わりました。表面は、戦後の大量生産大量消費の物質社会が連綿と続いていて、未だそれ

  • いい感じの住まいに向けて 1

    不確実な時代に突入した感が否めない今、住まいという少しばかり時間を超越して何十年、果ては何百年という時間スパンで見なければならない代物の住まいについて、いつも考えているのは二つの視点です。一つはリアルにそこに繰り広げられる住まい手自身の暮

  • 灼熱列島…。 5

    このところの気候変動は、私たちの皮膚感覚でも明らかに数年前とは違うという過激なレベルで変容していっていて、四季のある穏やかな気候帯の日本列島は明らかに激しく荒々しい気候へと移り変わっているようでなりません。冬は、より厳冬の度合いが増し、夏

  • イベント開催 7/31「Swing By」y」より道お茶会のお知らせ。

    いつもと毛色の違ったイベントです。笑SwingBy(※寄り道の意味)ゆーったりとちょっと寄り道。夏休みはこどもだけじゃない。笑ここはちょっと大人の寄り道。SwingByと相成りました。これからやりたい事をお仲間で話しているうちに、トントン拍

  • 灼熱列島…。 4

    建物に本来の断熱性能があれば、室内外の温度差はしっかりとキープされ、すなわち外部からの熱の影響を極限まで受けにくくなります。その上で、家電などの生活排熱や中で暮らしている人の排熱など、室内で発生した熱の分だけを外に出してあげれば穏やかな室

  • 灼熱列島…。 3

    私たちが文明の力として持っているエアコンは、言葉では「冷房」という単語で表されていますから、部屋を冷やしてくれている装置というイメージがほとんどだと思います。ただ、これも厳密に言えば、市内の熱を屋外に排出する装置だという見方もできるわけで

  • 灼熱列島…。 2

    最近の酷暑の警告はしばしば35℃を超えてしまう気温ですから、いくらその空気を動かしたり、室内外で出入れをさせて風通しよくしたりしたところで、私たちを取り巻く環境はほとんど改善されないということになってしまうのです。少し真上までは、サーキュ

  • 灼熱列島…。 1

    昨日は本当に暑かった。追い山が15日の早朝に終わり、福岡は例年夏本番の時期を迎えることになるのですが、いやぁ初っ端から日差しがきつすぎます。実は私は昨日から東京出張でバタバタと出てきて、本日すぐ福岡に戻るのですが、福岡も東京も変わりなく暑

  • 快適ってそんなにたくさんはない 5

    春と秋の、窓を開けて外部と一体になれば心地よいという時期を中間期と言いますが、この中間期に窓を開けて快適だという感覚の時期が、かつてはずいぶん長期間あったのですが、昨今の温暖化や異常気象によって、なんとなくそれぞれ1週間くらいしか感じられ

  • 快適ってそんなにたくさんはない 4

    さて、エアコンで室内の気温を下げることを有効に達成しようと思えば、室内外の環境を一旦遮断する必要があることはお分かりいただけると思いますが、日本の住まいはとにかく風通しよく、外と一体になることでなんとか温度や湿気を外に逃してやり過ごすとい

  • 快適ってそんなにたくさんはない 3

    そういう意味では最近の酷暑は、むしろ冬の寒さよりも非常に厄介だと言えなくもないですね。太古の昔から、着衣を季節に応じて加減して、寒さには着込んで、焚き火や囲炉裏に火を灯し、暖をとることはずっとやってきた人類ですが、涼をとることは裸以上に調

  • 快適ってそんなにたくさんはない 2

    代謝と言って良いのかもしれませんが、体内では常に必要な熱量より多めのエネルギーが作られていて、平熱を保つために常にあまりの部分を体の表面や呼気から出してその調整を図っていますから本当に人間の身体とはすごいものです。皮膚の毛穴から汗をかいて

  • 快適ってそんなにたくさんはない 1

    ここ福岡は、今、博多祇園山笠の真っ只中です。中心部に行けば飾り山が各所で見れますし、みずはっぴをきた男たちが各所で動いているのが風物詩です。この季節は15日の追い山まで、梅雨の最終盤らしい激しい雨模様の日が続きます。15日の早朝は雨上がり

  • 腹八分目のくらし 5

    戦後のこの国で繰り返されてきているスクラップアンドビルドとは全く真逆の発想にて、足るを知る暮らしのための住まいを構築できたらとずっと考えています。研ぎ澄ました私的な空間であれば、今までよりも質を上げたうえでミニマルで荒れると思うし、肉薄し

  • 腹八分目のくらし 4

    最近の社会情勢からすれば、住まいはかつての「帰って寝るだけ」というような場所ではなくなってきました。在宅ワークやオンライン授業といった、かつては出向いて場所を変えざるを得なかった暮らしの要素が、住まいの中にどんどん入り込んでしまって、コロ

  • 腹八分目のくらし 3

    この飽食の時代にも、腹八分目という言葉が有効です。健康管理のためにも、なるべく満腹ではなくて、八割にとどめておくのが良いということです。フルで胃袋を満たしてしまうことは、何かと心身ともによろしくないということかと思います。過ぎたるは及ばざ

  • 腹八分目のくらし 2

    私自身、長きにわたる住まい創りの中で、それ相応の歳ではあるし、ではもう作らなければ良いのではないかと思ったりもしますが、ここが難しいところで、私が創らない分、結局誰かが作るわけで、ニーズがある限り、どこかでその帳尻は合ってくる。それが、大

  • 腹八分のくらし 1

    豊かさという概念を、大量生産と大量消費で作り出し、栄耀栄華を貪ってきた感の拭えない現代人は、今、地球という膨大なスケールの私たちの母体を取り戻せないほどに汚染して、タイトな状況に追い込んでしまっています。一度味わってしまった物量の豊かさは

  • 一過性からの脱却 5

    ピンチはチャンスと言いますが、この時期、社会ストック、環境負荷を十分に考慮して、何より住まい手がいつまでも愛着を持って暮らし続けられる、決して一過性ではない住まいを創り出すことは、将来的に私たちの国や社会が持続していくための必須条件となり

  • 一過性からの脱却 4

      図らずも、社会情勢や経済の状況、また待ったなしの環境悪化の改善について気づいてしまった私たちは、住まいづくりにおいてまさに三重苦を強いられるような状態になってしまっておりますが、過去の人類の歴史を見てもこういう苦しい状況下で案

  • 一過性からの脱却 3

    あえて、状況厳しい折に、「質の向上などできないさ」と言われてしまえばそれまでですが、現時点ですでに、社会ストックを着々とやってきた欧州などと比べれば、大きくみぞをあけられているこの国が、これから乗り越えていかなければならない課題は深刻で、

  • 一過性からの脱却 2

    世の中が世知辛くなれば、物事はなんとなくうわっすべりになり、これまでの形骸化した外見の部分だけがかろうじて形を形成したままになり、中身がすっぽり変わってしまうということも考えられないわけではありません。住まいづくりも、予算を考えるときに、

  • 一過性からの脱却 1

    世の中が大きくシフトチェンジしようとしているこの流れを感じ取ると、おおよそ数十年この国で行われ続けてきたスクラップアンドビルドはもういい加減終わっても良いのではないかと思わないではいられません。住まいづくりを生業としている私たちにしてみれ

  • 梅雨の鬱陶しさに兼好法師を想う 5

    ずっと、学校教育でも受けた「夏を旨とすべし」と戦ってきたような気がします。兼好法師は冬はなんとなかるというけれど、福雄岡野冬も結構体感的には寒いんです。然るべき気密断熱性能を持つべきだとずっと言い続けてきました。何十年という日々の中では、

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