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建築YA髭のCOLUMN https://archstudioten.jugem.jp/

福岡を中心に住まいづくりをする建築YA髭が、建築デザイン・時事・歴史・音楽・旅などを語ります。

建築YA髭
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城南区
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伊方町
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2006/05/30

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  • あったかーいは、不快の領域。 5

    字の如く「採暖」は暖かさを採るための「点」ポイントであるのに対して、暖房は、空間の寒さを取り除く設えです。寒いという刺激を柔らかく取ることができれば、すなわち無刺激になります。そのためには室温で示される空気の温度はもとより、その空気が抱え

  • あったかーいは、不快の領域。 4

    そろそろ、タイトルの種明かしをしましょうか。「快適」とは刺激がないということなのです。つまり、何も感じないこと。「あったかーい」と感じるのもつまり刺激ですから、長く続けば不快になるのです。住宅展示場の床暖房に数十分の見学で感動して、それを

  • あったかーいは、不快の領域。 3

    例えば、こたつやホットカーペットという採暖器具がこれから登場する季節ですが、あったかーいとその刺激的な暖かさに喜ぶのは瞬間なのです。みなさん少しお酒を飲んで、ホットカーペットの上で寝てしまって、起きた時の感覚を味わった方も少なくないのでは

  • あったかーいは、不快の領域。 2

    寒くなれば、あったかいものが恋しくなるのは当然で、そろそろ暖房機に入ると昔でいえば、いささか刺激的な灯油の燃焼ガスの匂いや窓ガラスの曇りも、なんだかあったかさの象徴として、イメージが私たちの記憶に深く刷り込まれています。それは当然の感覚な

  • あったかーいは、不快の領域。 1

    ここ九州福岡でも、段々と朝晩が冷え込むようになってきて、今朝はたまらずに暖房を入れたなどというオタクも出てきているかもしれません。私たちのいう高性能住宅ではまだまだ先の話ですが、そろそろそういう季節に入ってきました。これは住まいの熱性能の

  • 永く在り続ける住まいについて 5

    創り出すことは、創造するということで、その創造の先に具現化できたものには「愛着」が湧きます。確かに「買う」ことは簡単ですが、買うことはすなわち創造の部分をどこかに依存して結果だけを消費することに他なりません。飽きたり、劣化したりすれば新し

  • 永く在り続ける住まいについて 4

    私はよく、住まいの耐久性の一番の要因は、「愛着」だと言います。どんなに頑丈に作られたところで、愛着のないものを手入れをして住み継ぐことがあるでしょうか。私は「メンテナンスフリー」という言葉もまやかしだとずっと言っています。5年、10年とい

  • 永く在り続ける住まいについて 3

    いつの頃からか、日本の住まいはバタバタと建てて、最も簡単に壊す消費の対象になってしまいました。戦後の混乱期の住宅難に仮設的に建てられるものならばいざ知らず、戦後80年も経って未だプレファブの仮設住宅のようなものが量産されているのは異常な事

  • 永く在り続ける住まいについて 2

    もう一つの出来事は、ある日どこからかけたたましいコンクリートなどの掘削音が聞こえてきて、地鳴りがするほどの振動と騒音が終日続いた日がありました。弊社よりももっとお近くの方からは、きっと苦情が出たのではないだろうかと思えるレベルです。どこが

  • 永く在り続ける住まいについて 1

    最近、弊社の周りの風景でで二つほど出来事がありました。一つは見慣れた風景の中のとある住まいが、建て替えのためなのか解体が始まったということ。瀟洒なレンガタイル張りの大きめの住宅でしたが、私の記憶では20年経っていたかどうか。もったいないも

  • 住まいと暮らしの折り合い 5

    住まいと現実の暮らしの折り合いをつけることは、大変重要なことであることなのですが、皆さんは住まいの性能向上が、あたかもここを完璧に補ってくれるツールのように過信して、しかも限られた情報から性能の一部を表す数値のみに終始する住まいづくりは少

  • 住まいと暮らしの折り合い 4

    小窓の情報が正しいか間違っているかという問題は、視野角が狭いだけに往々にして起こりそうです。このことだけにあまりにも偏るとは判断を謝ります。皆さんは病気でお医者様にかかるときに、医学部の勉強を自らされるでしょうか。自分の顧問弁護士を雇うた

  • 住まいと暮らしの折り合い 3

    学校や職場という、第二第三の自分の居場所(元々は逆転していたのかもしれませんが)が全て自分の住まいの中に入り込んできたこの数年が、完全に元の形に戻ることがあるのだろうかと時々考えます。「アフターコロナ」ではなく、「ウィズコロナ」だとはよく

  • 住まいと暮らしの折り合い 2

    この日曜日の人出はどこもすごくて、車の往来も日に日に増しているように思います。日本人は素直というか楽観的というか、感染者数が激減している原因よりはその結果で潮目が変わったと理解している方が多いのかもしれません。ただ、本当に収束に向かってい

  • 住まいと暮らしの折り合い 1

    コロナ禍の中で、第5波と言われた感染大爆発が一定のおさまりを見せ始めて、社会は少し以前の流れに戻り始めているかのように見えます。天邪鬼な私なとどは、そのおさまりの根拠がまだあまり腑に落ちていないために、なんだか悶々とした日々を送っています

  • 住まいづくり報告 佐賀県小城市OGYCAL K邸上棟

    快晴の秋空の中、去る14日佐賀県小城市で展開中の山東美建とのコラボプロジェクトOGYCALの2棟目、K邸が上棟を迎えました。今年2月に完成したモデル棟の左側の隣地に建設されるK邸は地元に根ざしたご商売を始めたご夫妻と3人の子供さんのための

  • 住まいは「保温箱」でもないわけで…。5

    さて、今回はUa値に関してその数値の意味を少し詳しくご説明して、その数値だけでは計り知れない物があることをお話ししました。エコ・省エネの流れに沿って、様々なメディアが大きく取り上げているだけにそれだけが一人歩きすることには、長年こんなこと

  • 住まいは「保温箱」でもないわけで…。4

    Ua値について少し詳しく書きました。今その数値だけがクローズアップされて、万能のように扱われることには少し問題があるためです。あくまで外皮の断熱性能の平均値ですから、必要な断熱性能の基準値であっても、それをどう理解してその場所に合わせて、

  • 住まいは「保温箱」でもないわけで…。3

    Ua値は、建物の外皮の熱の伝わりやすさを建物の外皮の面積で割った平均値だと言いましした。このことを良く理解して使えば、大変有効で大切な物差しですが、あたかもこの数値がその建物の性能全てを表しているような誤解がしょうじては何にもなりません。

  • 住まいは「保温箱」でもないわけで…。2

    例えば良く、気密断熱のお話しをさせていただくときに、今まで魔法瓶とかクーラーボックスを例え話として例に取ることがありました。私自身もよくそういう例え話をしますが、断熱性能とは内外の熱の行き来を断つものですから、いずれも間の層を真空にしたり

  • 住まいは「保温箱」でもないわけで…。1

    時代もずいぶん変わったなぁと思うことがあります。私が今のような高性能住宅にめざめて、是非とも北部九州でもそういう手法で住まい創りをしたいと、足繁く北海道へ渡り、当時の北海道の諸先輩方の薫陶を受けていた頃は、この手の住まいは「高気密高断熱住

  • うつむき加減の潜望鏡。閉じた住まいの中身。5

    ウィズコロナで巣篭もりの暮らしがずいぶん定着して、住まいというもののあり方も、少しこれまでとは様相が変わってきているのかもしれないと、リアルな人と人とのコミュニケーションを潜望鏡に見立てて、俯き加減でスマホを覗き込む様を形容してこんなタイ

  • うつむき加減の潜望鏡。閉じた住まいの中身。4

    このところ日々、皆さんが感じているストレスは、ごくごく限られた周囲の人とのコミュニケーションで時間が過ぎて、そのほかは何層にも薄い膜が張ったような何とも心地の悪さが拭えないヴァーチャルな交流に終始し、近しい人とは近過ぎて、遠い人とは遠過ぎ

  • うつむき加減の潜望鏡。閉じた住まいの中身。3

    羨望鏡というのは、いわゆる潜水艦が水の中から潜ったままで水面にニョキッと伸ばして水上の様子を伺うやつで、イメージとしては見たい方向へ照準を合わせものを見ることができるのだけれど、視野角がそんなに広くなく全体の世界を把握するには心許ない気も

  • うつむき加減の潜望鏡。閉じた住まいの中身。2

    このところのお客様との打ち合わせで、リビングからテレビをなくすというお話を伺うことが増えました。壁に投影するプロジェクターが安価で良いものが出まわりはじめて、見ない時はない方が良いという感覚が増えています。口の悪い私はかつて、リビングのテ

  • うつむき加減の潜望鏡。閉じた住まいの中身。1

    緊急事態宣言が解除となり、日々報じられる感染者数も一気に減っていますが、これをどう理解したら良いのか正直私には腑に落ちる答えがありません。それ自体は大変良い事なのですが、果たして結果だけを見て楽観的に自分を解放して良いものかどうかという部

  • 住まい創りでお伝えしたいこと 5

    さて、この項の最後です。ご近所の小さなマイホームの出現に端を発し、少し住まい創りで私がいつも考えいてることをつらつらと書いてみました。世相は景気の低迷やコロナの蔓延、関連してウッドショックなどという必ずしも住まい創りに適した時代とは言い難

  • 住まい創りでお伝えしたいこと 4

    住まい手はある意味一生に一度のこと、ビルダーや私たちのような設計の立場の人間はそれなりに場数を踏んでいくので、やはり冷静に判断をするという意味では我々の方が客観的な視点で物事が見れるのは確かだと思います。だからこそ、私たちは俯瞰で物事を把

  • 住まい創りでお伝えしたいこと 3

    三軒の住まいは、同じ会社が一斉に建てはじめて、おそらく分譲広告を出して販売された家なのですが、その身を寄せ合うように建っている佇まいとは裏腹に、外壁はアイボリー、ダークグレイ、ブラウンの3色に見事に変えられていて、何か脈絡があってバランス

  • 住まい創りでお伝えしたいこと 2

    ご近所に見る3軒の新居の土地はかつて我々と同じくらいの世代の子供がいる一家族のための住まいが建っていました。おそらく親御さんが他界されて相続か何かでその土地を売却されたのかもしれません。曲がりなりにも福岡市内のこの辺りも地価はずいぶん高騰

  • 住まい創りでお伝えしたいこと 1

    このところ、事務所の周りの風景が虫食い状に描きなおされて、数十メートルの私の通勤に要する坂道の右左でも、新しいおうちが建て替えられています。かつて幼馴染が住んでいたご実家の土地が、いつの間にか解体されて、一軒分の土地が3つに分割されたかと

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