当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
絶好の「快適」を実感する季節に入り、まず何よりもそれを実感することが快適な住まいを創造することに大変役立つので、そんなことを書いてみました。この季節、窓を開けただけで、外と一体になれただけで、暑さも寒さも感じない日がありますよね。空気も適
情報というものは大変大切で、ネットに流れるものを全て「情報」と言うならば、まさに私たちの暮らしはその情報に溢れています。私はネットに流れる情報はまさにカオスで、真実も誇張も全てごちゃ混ぜですから、それを濾過するフィルターのようなものは必ず
「冬暖かく、夏涼しい」と安易には言葉にしますが、もう少し踏み込んで「快適」の概念を考えると、そこ止まりではいけないなと思ったりします。夕暮れ時のスーパーやドラックストアのあのキンキンに冷え切っている冷房は「快適」でしょうか。確かに暑い外か
最近は、ネット情報も功を奏して、住まいは高性能にしなければという機運がたかいです。一気にそちらにシフトしそうな勢いですが、故に感覚的な部分がすっかり抜け落ちてしまっているところで住まいが語られていることが非常に多い気もしています。ua値が
このところの福岡は台風14号のあと、晴天に恵まれて、日中は比較的穏やかな風もあり過ごしやすい季節が到来しています。流石に午後は少し汗ばむような時もありますが、逆に朝晩もまだ寒いというほどでもなくて、いわゆる冷暖房を必要としない中間期と言わ
秋晴れの清々しい日が続いている福岡ですが、弊社の仕事もコロナやウッドショックを掻い潜りながら、基礎工事、上棟へと進んでいく案件が目白押しです。お客様と検討を重ねながら、その場所にどっち向きにどれくらいのヴォリウムからどんな素材を使ってどん
厳しい条件下では、住まいづくりにも沢山のハードルが待ち構えています。予算も厳しいでしょうし、土地購入から建築条件も、本来ケースバイケースで様々な対応が求められてしかるべきだと思います。世の中を見渡せば、大きく変革を求められてあまりある事象
ネットから来られるお客様の傾向として、結局は、かつての郊外の総合住宅展示場に赴いて、営業トークに絆されて住まいを「買う」パターンと近い世界があるような気がしてなりません。情報の中には売らんかなの営業広告も有効な知識のように埋め込まれている
最近ネット経由でご連絡をいただくお客様の中で、ネット上の様々な情報を閲覧して予習されてくるお客様が非常に多いです。悪いことではないのですが、ネット情報は言い方は悪いですがカオスのようなもので、根拠のある研究者の分析結果も、ビルダーの営業ト
全てが上りっ調子で未来が明るい時は、人はポジティブな夢を容易に描く事ができて、精一杯それを膨らませる事が誰にも叶うとものだと思いますが、まわりを見渡せばネガティブなことばかりで、社会全体が閉塞感に覆われている今、このタイミングとなるとなか
テレビは連日与党の総裁選のことばかりで、心配なコロナはあたかも少し収束傾向のようなイメージがつきまといますが、これまで何度もぶり返してきた2年を見れば、まだまだ余談を許さないのではないかとついつい何もかもを色眼鏡で見てしまいます。「本当だ
土地のところで書きましたが、狭小や異形の土地などというものは販売型の住宅では対応できませんので、むしろ安価となり私たちにはチャンスの魅力的な土地になります。そういうところが、言わば知恵になるわけです。高性能に仕立てることも、リアルな暮らし
さて、一番大切なのは「リアルな皆さんの暮らし」だと書きました。ここから逆算していかなければ間違えを起こしかねない。そう思えば、今は「絶好の建て時」だとは言い難い時代だと言わなければならないでしょう。格差社会でヴァーチャルな経済が未だ下支え
近年、ちょっと高め設定だなぁという金額の分譲マンションが福岡で未だ結構売れている原因は、この地価高騰上げ止まりで、戸建ての予算に住宅ローンが届かない層の需要ではないかなと思ったりもします。いずれにしても、人口減少少子高齢化で本来「家余り」
まず、土地から探すという方は、昨今の福岡市郊外、及び近郊の地価高騰は異常な感じで上げ止まり、慢性的な不景気やコロナ禍には関係なく、到底全体予算の比率からして一般の方では土地購入は厳しいのではないかと思われる価格帯で推移しているエリアがかな
なかなか収束しないコロナ禍の中にあって、住宅業界もそれぞれの立場で皆もがいているというのが現状なのかもしれません。「ウッドショック」という言葉が合言葉のようになって、やれ何が足りないとか、納品が遅延するとか、これだけ値段が上がりますと言っ
この国特有の住宅の生産体制が、何となく、このところのさまざまな価格高騰の元凶の一つであるような気がして、そんなことを書いてみました。すでに、そういう住まい創りは現代にはそぐわないと思っている私からすれば、「企業の論理」とも言える生産体制維
大手どころや商社が、ではなぜ国産材を買い占めるのか、巨大資本が利益を得るために傍若無人な態度で力任せにこういうことを推し進める理由は、少なくとも良い住まいを皆さんのために供給するという物ではないことはお分かりいただけると思います。たとえ利
つまり、一棟一棟の住まいという個々の価値観でそもそも動いていない企業の「存続」のために、国内の木材が突然買い占められているところが、大変な問題なんだと思います。年間何万棟という数の、判で付いたような企画量産住宅が、この国の現状に必要なのか
お仲間の工務店さんから聞くのは、南九州の山々を大手商社が買い漁っているとか、大分は大手の〇〇が抑えているとか、聴くも無惨な状況で、おおよそ輸入木材が入手困難になっているために、それを補うために国内の森林資源が買い占められているという噂ばか
なかなか収束を見ないコロナ禍の中、お仲間とお話をすれば出てくるのは材料の価格高騰のお話と、滞る供給体制のお話で、何だか暗雲でなかなかスッキリとした青空とはならない住宅業界ですが、どうやら見に入ってくる情報には二通りあって、それがかつての経
8月は長雨で、各現場とも進捗状況が全く読めないくらいに工程が大きく狂ってしまいました。それでさえ、ウッドショックの連鎖で材料・マンパワー不足の昨今。ようやく基礎背筋が整い、先日ようやく問題なく審査期間の検査を終えることができま
屋外が過ごしやすくなって、窓を開けたい季節になると決まって出てくる「窓を開けるか問題」について書いてみました。私の回答は「思いに素直に」あけて何ら問題ないというものです。それはいわば深呼吸、日常の潜在的な呼吸とも言える24時間機械換気には
窓を開けたいという衝動で、皆さんは開けて構わないということがご理解いただけたでしょうか。むしろ問題は、機械換気がきちんと出来ていない家のほうが心配なのです。皆さんが開けている間は良いのですが、今度は閉めているときに、この窓の性能が大変重要
換気は言わば住まいの呼吸です。シックハウスが懸念されはじめて、以来建築基準法でも住まい空間には24時間機械式の換気システムの設置が義務付けられています。この換気システムの動きと、窓の開閉が矛盾していないかという疑問に関して、私はこう説明し
そういう質問がくると、なぜ、窓を開けてはいけないと思うんですか?と、逆にこちらからお伺いしてみることがあるのですが、「熱が漏れてしまいそう」「換気システムが乱れてしまいそう」などというなかなかの模範回答が返ってくることが多いです。確かに、
昨日の福岡は、未明からまた断続的に激しい雨が降り、先日のような長時間の雨が降り続いたら、また大きな災害につながると肝を冷やしましたが、どうやら先日ほどではないようで少しほっとしました。 これから、一雨ごとに1日の最高気温が下がっていき、夜
ご自分の暮らしを見つめて、止まることのない時間軸の上で居を構えるというプロセスをコンセプトからチーム構成、方法論までを自分のプロセスとして構築していく。その一連の「流れ」が私は住まい創りだと思ったりします。出来てからは、愛着も劣化もメンテ
誤解を恐れずにいうならば、「住まいの性能をよりよくして、省エネで快適に暮らすという方法論」は、住まいづくりの大前提であって、前段の前段、実はそこから始まって、あなたはどんな住まいをどんな方法をもって創っていきますか?と言うその先のことが現
開口一番、ネットで仕入れた情報からピックアップしたいくつかの条件を並べて、それがクリアされると最後は結局それがいくらで出来るか?という質問に流れることが常です。矢継ぎ早に質問が寄せられて、真摯に向かおうと私が回答に
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当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
築13年の中古物件と聞けば、連想される世界があると思いますが、福岡パッシブハウスの場合はそのイメージにはほぼ該当しないということができると思います。私も何度かお客様をお連れしていますが、「え、新築ですか?」と言われるほど、建築当初の状態を
13年前に、パッシブハウスジャパン(以下PHJと記載)の森代表理事と共同設計で取り組んだのが、福岡市内に立つ国内3棟目の認定パッシブハウス「福岡パッシブハウス」です。実は、この福岡パッシブハウスが現在売却に出ていて、この木曜日まで
人が、自分の住処に求めるものはなんだろうと考える時、やはりどこに居るよりも心身ともに安らぐ場所であるということが第一に思い浮かぶものではないかなと思います。「心身ともに」と書きましたが、まさに心と身体の両面からの安心というものが要でないか
これまでの私の仕事の主たるところは、まさにお客様の住宅の新築の分野でした。ただ、ここまで社会全体がコスト高になってくると、万人に向けてその方法のみで対応が可能とは言いにくくなってきました。そもそも、いわば、「高性能のための高性能(スペック
どれが正しく、どれが間違っているということではないにしても、バラバラに発信されている各々の得意分野の方達が、独自に多種多様に放っている情報は、無秩序に拾っていくと、いわば食べ合わせが悪いことが起きてしまうことがあります。お客様の中でもネッ
現在のスタイルが始まった頃は、おそらく30年くらい前ですがここ福岡で弊社は稀有な存在だと言えたかもしれません。九州で「断熱・気密」という言葉を多用しただけで、不思議がられる時代でした。むしろ知らないもの怖さであらぬ攻撃すら受けたほどでした
思案していく中で、現状の社会でも建てるべき住まいはあると私も認識しています。ただ、そのために質を落とすことや、法外な資金繰りで築後の暮らしを蔑ろに企画を進めていくわけにはいきません。日々詰将棋のように一手一手を打っていきますが、社会全体の
「建築YA髭のCOLUMN」はまさに、建築YAである私が、35年余り一貫して取り組んでた建築屋としての自らの表現方法のひとつです。一貫して言えることは、愛すべき住まい手たちであるクライアントの皆さんが、長き人生の大半を過ごす「住まい」の創
正直に吐露すれば、「書けなかった」という方が正確かもしれません、十数年の間、毎日来る日も来る日もコラムを続けてきたこの場で、語ることがなんとなくできなくなってきたのです。決定的なことが何かあったということではありませんが、この数年、さまざ
台風10号が過ぎて、少し厳しさが緩みましたが、近年の夏は、宅内の温度の過酷さが宅内熱中症を産み出しているこの国の住まい事情があります。奇しくも昨晩のNHKのクローズアップ現代では、この国の住宅性能によって起こってしまう夏の問題が取り上げら
何だか例年言っていますが、「今年は特に暑い」という言葉が日に日にまして飛び交っている感覚があります。私たちが教育で教え込まれた日本の気候は、「表情豊かで四季があり、湿潤で人間が暮らすには最適な温暖な気候...」というような人に優しい環境を
羨ましくも、沖縄はもう梅雨明け宣言だそうですが、ここ福岡はまだまだ湿り気とムッとする熱気の坩堝の中にあります。今年の夏予報でも、例年通り「酷暑」という言葉が踊りました。いよいよ、暑さが増して来ている感じは年々増して感じる感覚であって、こん
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史
その上、最近は在宅勤務やオンライン授業などで、自宅滞在時間も大幅に伸びたからなのか、住まいの室内環境に関しての意識が高まるとともに、さらにはエネルギーコストの爆上がりも後押しして、住まいそのものの性能も大きく取り上げられるようになりました
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史