アメリカによる司法介入の証拠文書 NO2

アメリカによる司法介入の証拠文書 NO2

「砂川事件と田中最高裁長官米解禁文書が明らかにした日本の司法」布川玲子・新原昭治(日本評論社)から、さらに注目すべき文書二つを抜萃しました。砂川事件に関わって、東京地裁の伊達裁判長が「日米安全保障条約に基づく駐留米軍の存在は,憲法前文と第9条の戦力保持禁止に違反し違憲である」との判決を下したことにあわてたアメリカのマッカーサー駐日大使が、当時の藤山外務大臣に、伊達判決に対する「跳躍上告」をアドバイスしつつ、国務省と頻繁に「夜間作業必要緊急電報」などで連絡を取り合い、対応に追われていたことは、すでに取り上げた文書で明らかだと思います。今回取り上げたのは、「跳躍上告」された際に判断を下す最高裁の長官にも、マッカーサー駐日大使が接触し、「内密の話し合い」をしていたことを示す文書と、戦後の日本のありかたを決定づけ...アメリカによる司法介入の証拠文書NO2

2023/03/25 22:17