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時代小説にのめり込んだきっかけの作品は、宇江佐真理の「深川恋物語」
1年半振りの更新になります。 その1年半前の記事にも、さらっと紹介したのですが、改めて、読んだ本を記録に残そうと思いました。 深川を舞台にした、市井の人々の切ない想いを描く、珠玉の短編集。 第21回吉川英治文学新人賞候補作。 単なる恋愛ものではありません、江戸の下町に暮らす男女、親子、隣人たちの切ない想いが、江戸の風情と重なって心に染みる6篇。 なかでも、「凧、凧、揚がれ」は人のいないところで読みたかった、すばらしい作品。 短編集なので、時代小説のとっかかりとしては読みやすくオススメです。 中学生以来で図書館から借りた本は大正解だった。 それまでは文庫本を購入して読んでいたので、失敗したくない…