「バリ山行き・松永K三蔵」//芥川賞受賞作品。六甲山登山道外の道無き道を突き進む妻鹿。同道する新米主人公が瀕死になりながら「道を究める」
バリ山行 作者:松永K三蔵 講談社 Amazon あらすじ 第171回芥川賞受賞作。古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。 「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻…
2024/08/27 06:33