アルハンブラ物語の舞台 アルハンブラ宮殿はスペインイスラム文化の最高傑作
アルハンブラ宮殿は、スペイン・グラナダに位置するイスラム建築の傑作であり、イベリア半島におけるモーロ人の芸術と文化の絶頂を象徴している。この宮殿は、13世紀から14世紀にかけてナスル朝のスルタンたちによって建設された。アルハンブラという名前はアラビア語の「赤い城」を意味し、その赤みがかった外壁からこの名が付けられた。 アルハンブラ宮殿の建築様式は、イスラム芸術の特徴を豊富に取り入れたものである。アラベスクの装飾、幾何学的な模様、書道による装飾が随所に見られ、イスラム建築の伝統に根ざした精緻なディテールが特徴的である。また、水の使用もこの建築の重要な要素の一つであり、庭園には水路や噴水が巧みに配…
2023/11/25 09:54