「帝国の弔砲」を読む//もし日露戦争で日本が負けた場合という想定小説

「帝国の弔砲」を読む//もし日露戦争で日本が負けた場合という想定小説

帝国の弔砲 (文春文庫) 作者:佐々木 譲 文藝春秋 Amazon あらすじ 佐々木譲による小説『帝国の弔砲』は、日露戦争で日本が敗戦した世界を舞台に、ロシアで育った日系移民2世の登志矢が数奇な運命に翻弄されていく姿を描いた改変歴史冒険小説です。 登志矢は、ロシア沿海州に開拓農民として入植した小條夫妻の次男で、帝室鉄道少年工科学校で学び、鉄道技能士となりました。世界大戦のさなか、帝国軍に徴兵され前線へと向かいますが、激戦を生き延び復員します。しかし、帝国には革命の嵐が吹き荒れ、登志矢もやがて飲み込まれていきます。 登志矢は、悲嘆、憤怒、そして憎悪が、運命に翻弄された男を突き動かします。 (CH…

2024/04/18 05:56