第165話 律儀と薄情
久々に登場の「カメ輔」です。 12月某日、吾輩は朝から何か良いことが起こりそうな気がしていた。ちょうど、そう思っていたときに、主人が急に吾輩に話しかけてきた。 主人:カメ子、今から良いところに連れて行ってあげるからな、楽しみにしていろよ! やった~!吾輩は、心の中で叫んだ。このことがきっと吾輩の感じていた良いことなのかもしれないなぁ。と思った。 早速、主人は、吾輩をバスケットに入れ外に出た。 しばらくすると、見慣れた光景が吾輩の目の前に拡がって来た。主人は、さっそく吾輩を公園の一角の地面の上に置いた。そして、主人は吾輩のいる場所から2m程離れた所で剣道の蹲踞(そんきょ)の姿勢で、吾輩の様子をじ…
2023/01/22 14:41