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万葉集などでは藤の花を「藤波」と詠むそうです。 家紋としては「下り藤」が先に意匠され、「上り藤」が後のようです。 十大家紋の一つですが、では下りと上りではどちらが多いのか。 下りの方が多いようですが、はっきりとした統計もありませんので、今の所は解りません。 大久保忠世・安藤...
あなたが心を開いて雲居の雁のことを思ってくれるのなら 私もあなたを頼りにしましょう 源氏39歳の春。庭の藤が見事に咲き揃ったのを受けて内大臣は宴を催すことにした。 桜が終わると次に出て来る、花の便りは藤ですね。日本各地の藤棚がニュースで流れます。 源氏が見た庭の藤は、樹のま...
奈良七重 七堂伽藍 八重桜 松尾芭蕉 ならななえ しちどうがらん やえざくら 松尾芭蕉の俳句のなかでも、固有名詞だけの特筆な句だそうです。 解釈は諸説あるようで、奥は深いみたいです。 八重に咲き八重に散る。 一足遅く咲く八重桜は華やか絵にも句にもしたくなり...
世間では桜にばかり注目する季節ですが、同じ季節に野にも街にもどこでも目にする連翹の花です。 植物学的にはありふれた花ですが、家紋学的には特筆な家紋です。 「連翹」紋は上図の四点だけで、藤原公季流の公家が用いた家紋です。 他の花紋のように花を単独で描いた紋はありません。図の「...
今回も続いて東山殿紋帳より器物紋を紹介します。今回は生活具や遊具です。 550年程前に描かれた武家の家紋ですから、紋帳に出て来る図柄は当時の一般庶民の生活とは縁のないものばかりです。 「檜扇」紋は檜を薄くして扇にして、そこに色々な飾りを着けた扇の事です。 これには官位や性別...
前回に続き東山殿紋帳よりの家紋です。 今回はその中でも器物紋をご案内します。 おおよそ550年前の日本で最初の家紋帳の意匠には当時の暮らしが垣間見ます。 この時代には既に高度の技術が武具などにあった事が紋帳から読み取れます。 ここでは家紋を使用する武家については省略します。...
室町幕府八代将軍足利義政の時代の中で、1467年~1470年の間に書かれたという、日本最古の家紋帳です。上図はその冒頭に描かれて家紋です。現存する本は28冊です。 そんな500年前の貴重な本を私が手するわけがありません。これは国立国会図書館デジタルコレクションからダウンロー...
「松風の 落葉か水の 音涼し」松尾芭蕉も詠っている松風ですが、どの様な風なのかわかるようでわからないですね。 涼しいけど痛そうな感じですかね。 明石の君を残し山里に帰った明石尼君が詠んだ歌だそうです。 源氏物語の昔から多くの歌人に詠まれて来ました松風を探しに行きますか。 ...
四月十七日の徳川家康公の命日に合わせて、天保十四年四月に行われた、徳川幕府最後の日光社参に対して全国各大名家の役割目録です。 上図はその冒頭の頁です。八十二頁に渡って手書きで書かれています。 本は小さく今でいう文庫本ですかね、懐とか袖に入れて持ち歩いたのでしょう。 8泊9日...
前回に続き日光社参についてです。 江戸時代に日光社参は19回行われています。その内16回は1663年四代家綱までで、1843年の家慶までの間の180年間に2回行われただけです。家康公の命日ですから毎年行くのが当り前に思いますが、なぜ行かなかったのか、それは一に財政難が大きな...
引き続き日光社参についての家紋考察です。 私は歴史については研究家ではありませんので、目録に出て来る各役職についての詳細は解りませんのでここでは説明は省きます。 しかし家紋について調べていると、色々な事が見えきて面白いです。 ※松平和泉守 松平家は日本中の各地に居まして、石...
「八咫鴉」やたからす。神武天皇を大和國へ導いたとされる「導きの神」として熊野三山を始め各地の熊野神社で社紋に使われています。 そして大きな特徴は足が三本ある事です。八咫とは物の尺度で大きい事を表します。 室町時代に紀州熊野より分祀された歴史の川越熊野神社も、八咫鴉が社紋です...
ここに掲載したお四社のお稲荷さんは、日本中の何処の地域にもある小さなお稲荷さんです。地域の人に守られ大切にされ、その存在は地元の人以外はあまり知られていません。 稲荷神社は京都の伏見稲荷大社を総本宮とし、全国に3万から4万ぐらいあります。それと屋敷神という個人の敷地内や会社...
今回は「巴」紋を取り上げましたが、始めにお断りしておきます。 この「巴」紋ですが、この意匠の由来は文献によると諸説あり、特定出来ません。 丸い方を頭細い方を尾という言い方も、特定の説に基づいた事でありここでは表現しません。 また向きについてですが、これも文献により左右両説あ...
前回に続き梅で遊んでみました。 梅紋はより実写に近い「向う梅」としました。 写真を撮っていて判ったのですが、枝は「枝梅」の図ようではなく直線的でした。 そして花の向きも一定ではなく、図の様な写真にはなりませんでした。 裏梅ですが、図の検索で見てみましたが、流石に梅の裏側を撮...
この稲荷神社は見てご覧のとうり、地方都市の小さな小さなお稲荷さんです。 しかし屋根飾りを見て下さい。これぞお稲荷様ですね。 京都の伏見稲荷大社に負けない程の存在感を私は感じました。 造り手の暖かさが伝わって来るオンリーワンのお稲荷さんです。 各地を見て歩きながら、この様な出...
節分は過ぎてしまいましたが、節分には欠かせない鬼について、家紋の中の鬼について考察します。鬼は「強い」「悪い」「怖い」「大きな」「物凄い」という様なイメージで語られている様です。日本各地に溢れる程の鬼にまつわる話がありますので、特定な定義は無いようです。その事を踏まえて見て...
あなたを忘れられないでいる私を もうこれきりに忘れてしまうあなたこそが 世間に流されてなびく心の持ち主なのでしょうね 源氏物語は愛欲渦巻く人間関係が複雑で、私にはとてもついていけません。 今年は寒さが続き、ようやく梅が咲きました。 「梅」紋は図数が多...
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