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般若－289

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 人格変容 ハルゼイや小沢たちが艦隊へと帰ってしまって神山は、シ

2025/03/22 08:03

般若－288（青年助手、江戸期で名前をもらう・2）

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 元服の日 青年は裃に袴を着けて床几に掛けている。普段は至ってのんびり屋の青年助手だがさすがに、この

2025/03/21 01:14

般若－287（青年助手、江戸期で名前をもらう・1）

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 元服の前日 あの茶会から、日も随分経たある日。 麻衣

2025/03/20 01:28

般若－286

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 茶会 青年助手は、まだ二日酔いが冷めやらぬ、ぼんやりとした頭のままでいた。 その日の朝青年は、

2025/03/19 09:59

般若－285

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 美浜松の宴 「シヴァ神様。候補者だなんて、言わないで下さいよ。あたしは、この人と共に江戸

2025/03/18 12:35

般若－284 （海野たちにコロ、再び江戸期へ）

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 縁に寄りて 「神山の気持ちも分かっておるのじゃが。今度もまた、海野と

2025/03/17 12:58

般若－283

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「どうだい、上手くやっているかい？」と言う声がした。その声は更に「伊藤さん。世話を掛けて済まないなあ」と続けた。 声の主は、衣文掛けに今脱いだば

2025/03/16 12:31

般若－282

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「久しいのう、わしにも酒をくれぬか？」との声に一同が将官公室の入り口を振り返ると、そこには杖を持つインドの老人が立っていた。 「あーっ！貴方は！

2025/03/15 16:10

般若－281

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 カソリック系の大学で学んだ神山は恩師から将来を嘱望され、その大学で神学の研究者になる事を期待されていた。 いつか、学生だった頃の海野が神保町

2025/03/15 08:18

般若－280

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山を乗せたC－130輸送機は空中空輸を受けながら、がたぴしと飛行していたが、それでもようやく広大なアメリカ大陸を東から西へと渡り切った。頑丈なだけ

2025/03/08 13:16

般若－279

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ハルゼイは、絶句した。 「小沢君・・。ま、まさかっ！」 小沢治三郎はハルゼイ提督を前にして、自分たちの手で戦艦『大和』を葬り、そこに山本五十六

2025/03/02 02:18

般若－278

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山は、自分の突き止めつつある物質的な存在とその本質との関係を皆に説明していた。 高野井画伯にも来てもらったところで、神山は形象と本質との双方

2025/03/01 17:16

般若‐277

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山はシヴァ神を、身構えた向井艦長に紹介するのに少しばかり苦労したが、向井もまあ何とか、「神様にもそういう人の姿をした人がいるんですねえ」と感動

2025/03/01 00:50

般若－276

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「神山よ、難しい事じゃのう・・」と、シヴァ神は暫時黙った。 神である自分が、神山ら人間に代わってそれを判断してやるのは簡単だ。が、これは全て、

2025/02/27 13:59

般若－275

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「なあ、小沢君。僕だって随分と、植民地主義に加担する侵略戦争を、どうにか止めさせようと努力はして来たつもりだよ」と、山本が話している。 「だが、僕

2025/02/23 08:41

般若－274

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 小沢治三郎指揮下の第15艦隊はあと三日でZ到達予定だ。うち続く怪異の中で、どんな兵器や武器も通用せず、緊張が続く航海の内に小沢は、戦艦『大和』と共

2025/02/22 17:25

般若－273

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「きっ！貴様っ！！」と言うや否や、向井艦長は両腕でしっかりと構えた拳銃を、月照寺に向けて発射した。 銃声と同時に、弾丸が壁に当たって跳ね返る

2025/02/21 15:46

般若－272

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 小沢治三郎には気難しがり屋で、直言居士の頑固者と言うイメージがある。確かにそれも、小沢の軍人としての一つの側面を捉えて言われているものだろう。

2025/02/16 11:20

般若－271

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 主力の第一艦隊司令長官になった南雲忠一中将は、神山たちの見送りには行けなかった。 案の定、その新しい参謀長に就任した宇垣纒少将は常に正論を言

2025/02/15 12:44

般若－270

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「よくお似合いになりますよ、神山海将補殿。」と言って川島はにっこりと笑顔を浮かべた。 神山はその晩、これから暫くの間着用する事になる川島海将が持

2025/02/14 12:34

般若－269

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山は、昼もまだ来ぬ臼杵の磯で意外に難航している『氷川丸』の救助と、行方不明者の捜索活動に当たっている艦船や人員の作業の様子を眺めながら思索し

2025/02/13 12:53

般若－268

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 時間を支配する者がいる。それはどこかに必ず隠れているはずだ。 こう考えている神山の容貌は、知らずして刑事の様な目つきになっていた。その顔は、常

2025/02/12 15:24

般若－267

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 霧幻

2025/02/11 17:01

般若－266

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神山は、小沢たち皆のところとは違う、県道の脇にある辻の空き地に佇んで、磯よりも少し高い所から、遠くに見える艦隊のその艦影を眺め

2025/02/10 17:10

般若－265

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 臼杵の磯場で再会した皆はそれから間もなく、神山が逗留している民宿『田上』の、次の間の付いた奥座敷に落ち着いた。 女将が皆に茶を勧めてから座敷か

2025/02/09 23:42

般若－264

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 小沢治三郎が、海自の橘信二海将補と共に、乗っ取られた戦艦『大和』を攻撃していた頃、臼杵の町にも、大きな轟音や爆発の音が立て続けに鳴り響くのが

2025/02/08 03:35

般若－263

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 『大和』と『信濃』両艦の生存者の救助活動はまだ続いていた。 小沢治三郎はそれを指揮下にある駆逐艦隊に任せ、その旗艦『大淀』を『氷川丸』が座礁して

2025/02/07 10:33

般若－262

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「本艦は出航するっ！『きよなみ』『あさぎり』は引き続き『氷川丸』の救助に当たれ！」 小沢治三郎は水雷戦隊を率いていま、出来る限り戦艦『

2025/02/06 08:35

般若－261

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 連合艦隊の参謀長として『大和』にいた小沢治三郎は、水雷戦隊の司令官として『大和』乗り組みから転出し、その旗艦、軽巡洋艦『大淀』に座乗している。

2025/02/05 11:27

般若－260

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「『昔は馬鹿な時代だった』とはっきり認められる人は賢いと思う。いまだってこの国はずいぶん遅れているんだから」 「ええ、提督。」 「海野さん

2025/02/04 02:20

般若－259

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「この部屋から何かおかしなものが出ているのが分かります。気のようなもので黒い光にも見える何かです。いつしか私には、そういうものが見えるようになりま

2025/02/01 13:58

般若－258

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 七谷宗一郎は、古くからの知己で日本画家の高野井信二を『田上』へと案内した。高野井がここ臼杵に居を定めるまでの逗留先にと、七谷は画伯を連れてやって

2025/01/31 12:34

般若－257

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 シェラネヴァダ山脈の地下深くには、アメリカ合衆国やその同盟諸国と国連が使うシェルターがある。 そこは面積120kmの広大な施設だ。 中には

2025/01/30 15:40

般若－256

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「画伯？高野井画伯でしょう？」この臼杵で唯一のギャラリーを運営している『ギャラリーキャノン』の店主、七谷宗一郎は、宮崎出身の高名な日本画家、高

2025/01/29 19:45

般若－255

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 失望した神山と村上医師は、座に臥したまま暫く呆然と脱力していた。2人は気落ちの余り、もう冗談も出ない。 すでに2人の心からは、謎めいた古代の黒

2025/01/29 04:53

般若－254

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 乱雑に放り出された研究論文が座敷の畳に山をなしていた。神山たちは今日もその座敷で、座卓に向かい片端から論文を読み漁っていた。今日、月照寺やモロた

2025/01/28 15:17

般若－253

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 神は底意地が悪いものである。だが、その神とは何だろう？ 今、神山や村上医師に懸命に思念を伝えようとしている4人の神々は、意地が悪いどころ

2025/01/27 16:32

般若－252

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 海野は一人、こう呟いた。「天魔破境って、これかも知れないなあ・・。それにしてもバカな事になったもんだ・・」 戦艦『大和』の甲板からこの真っ黒

2025/01/26 20:35

般若－251

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 魔光 「つまり、滅亡の前にはモラルハザードの世界が来ると言う事ですか？」村上医師が聞いた。 「そんな

2025/01/26 00:25

般若－250

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 手力男は自分に様々の教養を身に付けさせてくれた師匠たる、孔子や老子共々、神域と呼ばれる時空で青年へと成長を遂げた般若を、その生みの親である釈迦

2025/01/25 07:27

般若ー249

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 魔鏡 宴の翌日。疲労困憊していた『氷川丸』の石川と棟野川

2025/01/24 06:55

般若－248

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 女将の奏でる三味線の音色に聞き惚れながら、石川一等航海士が言う。 「こんな心尽くしは初めてですね、船長」 盃を片手にして『氷川丸』の船長、棟

2025/01/23 10:38

般若－246

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 麻酔が効いているので大木戸少佐は涎を垂らして眠りこけていた。彼の首はがっくりと下に傾き、垂れているその涎がその軍服と自慢の参謀肩章を惨めに汚し

2025/01/22 12:37

般若－247

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 『氷川丸』の留守を預かっている二等航海士らこの船の士官と医務関係者たちとで、患者の介抱と船の機関の修理点検を分担し、『氷川丸』には必要な分の電

2025/01/22 11:56

般若－245

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「ッさ！魚だっ！！魚の化け物っ！！！」と言って、利見は廊下にへたり込んだ。腰を抜かしたのだ。 真っ青になった利見に、モロが手を差し伸べて、「

2025/01/20 04:03

般若－244

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 村上医師らを操舵室に残して、『氷川丸』の船内探索に出た利見は、さっき皆と登って来た階段を逆に、船室や病室があるはずの階下へと降りた。 照明

2025/01/19 16:34

般若－243

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 操舵室で倒れている士官格の乗員の中に、一人だけ日本海軍の軍服を着た人物がいた。 旧海軍の第二種軍装を着たその人物が、何故『氷川丸』の操舵室にい

2025/01/18 10:40

般若－242

にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 「利見さん。あなた、今なんて言ったの？」と、『田上』の女将が聞き直した。 利見はそれに対して「だ・だから、船が、船がそこで座礁したんですよう！

2025/01/17 20:49

日本におけるインクルーシヴ教育① インクルーシヴ教育とは？ その理念と日本の現状

目次 インクルーシヴ教育の背景と定義 「特別支援教育」との違い──日本が抱える“分ける発想” 理念と現実のギャップ なぜ「インクルーシヴ教育」が必要なのか 日本の現状：相変わらず形だけ？ 今後へ向けた問題提起 ◆ インクルーシヴ教育の背景と定義 「インクルーシヴ教育（Inclusive Education）」とは、障害の有無に限らず、国籍・文化的背景・言語・ジェンダー・経済状況など、多様なバックグラウンドをもつすべての子どもたちが、同じ場でともに学べるようにする教育のあり方を指します。つまり、障害児だけを特別扱いして“別の場”に押し込めるのではなく、「通常学級」のなかで必要なサポートを講じ、誰…

2025/01/17 17:22

日本におけるインクルーシヴ教育② 排除される子どもたち：現場が抱える構造的問題

目次 同調圧力と「空気を読む」文化 教員の知識不足・サポート体制の欠如 形骸化する支援策 多様性を持つ子どもたちが受ける影響 まとめ ◆ 1. 同調圧力と「空気を読む」文化 日本の教育現場には、「周囲に合わせる」「集団の和を乱さない」という価値観が強く根付いています。これは一見、学校生活に秩序をもたらし、クラス活動の運営をスムーズにするといったメリットもあるでしょう。しかし、実際には以下のような弊害を生みやすいのです。 少数派の意見や存在が敬遠される「全員が同じ方向を向くことが美徳」とされるため、障害のある子どもや学習ペースが著しく異なる子、外国籍や言語的バリアを抱える子にとっては居心地が悪い…

2025/01/17 17:20