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映画貧乏日記 https://cinemaking.hatenablog.com/

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。・・・というわけで、主に映画館で観た映画のレビュー(感想)を書いています。

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2022/07/21

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  • 「悪い夏」

    「悪い夏」2025年3月27日(木)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後3時より鑑賞(シアター11/d-11) ~生活保護をネタにした欲望渦巻く社会派エンターティメント 前回取り上げた「少年と犬」の瀬々敬久監督はピンク映画の出身だが、世代は違えど城定秀夫監督もピンク映画を撮っていた。大学卒業後、フリーの助監督としてピンク映画やVシネマなどを中心にキャリアを積み、その後監督デビュー。ピンク映画からVシネマ、劇場用映画まで100タイトルを超える作品を監督している。2020年には青春映画「アルプススタンドのはしの方」がヒットしたので、そのイメージが強い人もいるだろうが、「性の劇薬」「女子高生に殺…

  • 「少年と犬」

    「少年と犬」2025年3月25日(火)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時15分より鑑賞(シネマ2/F-9) ~1匹の犬と若い男女の絆のドラマ。瀬々敬久監督の熟練の技が光る プレビュー かつてはピンク映画の監督として、サトウトシキ、佐野和宏、佐藤寿保とともに「ピンク四天王」と呼ばれ、その後一般映画に移って「ヘヴンズ ストーリー」「菊とギロチン」「友罪」「64-ロクヨン」「護られなかった者たちへ」「ラーゲリより愛を込めて」「春に散る」など数々の秀作を生み出してきた瀬々敬久監督が、馳星周による直木賞受賞の連作短編集を映画化したのが「少年と犬」だ。 今作の座組は「ラーゲリより愛を込めて」とほぼ同じで…

  • 「ロングレッグス」

    「ロングレッグス」2025年3月23日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後4時15分より鑑賞(スクリーン6/C-7) ~怪しく、謎めいて、異様な緊張感の途切れないホラー・サスペンス 最近の予告編で最も面白そうだと思った作品が「ロングレックス」。あの「サイコ」の主演俳優アンソニー・パーキンスの息子オズグッド・パーキンス監督によるホラー・サスペンスだ。アメリカではプロモーションが話題になったこともあり、予想を超える大ヒットになったという。 内容は、連続殺人事件を捜査するFBI捜査官のドラマだ。1990年代半ばのオレゴン州。FBIの新人捜査官リー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、上司から過…

  • 「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」

    「スイート・イースト 不思議の国のリリアン」2025年3月19日(水)ヒューマントラストシネマ有楽町にて。午後7時より鑑賞(シアター2/C-4) ~アメリカの今を旅する物憂げな少女。混とんとした社会を痛烈に風刺 2014年の第27回東京国際映画祭コンペティション部門で最高賞にあたる東京グランプリと最優秀監督賞を受賞した、サフディ兄弟の監督作「神様なんかくそくらえ」。私も同映画祭で鑑賞したと記憶しているが、ニューヨークを舞台にドラッグに溺れる若者たちの日常をリアルに描写した衝撃的な映画だった。 その「神様なんかくそくらえ」をはじめ、ニューヨークのインディー映画界を中心に撮影監督として20年以上に…

  • 「Playground 校庭」

    「Playground 校庭」2025年3月12日(水)新宿シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-6) ~学校内の世界を一人の少女に徹底的に焦点を当てて描く ベルギーの映画監督といったら、文句なしに思い浮かぶのがダルデンヌ兄弟だ。「ロゼッタ」「息子のまなざし」「ある子供」「サンドラの週末」「トリとロキタ」など数々の作品を送り出しているカンヌ国際映画祭の常連だ。 そのダルデンヌ兄弟が高く評価したのが、ベルギーの新鋭ローラ・ワンデル監督。長編デビュー作「Playground 校庭」は、2021年の第74回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞している。小学校の中だけを舞台にしたド…

  • 「プレゼンス 存在」

    「プレゼンス 存在」2025年3月11日(火)ヒューマントラストシネマ渋谷にて。午後2時30分より鑑賞(シタアー1/C-10) ~全編を幽霊視点のカメラで描いたソダーバーグ監督のホラー映画 スティーヴン・ソダーバーグ監督といえば、「トラフィック」「オーシャンズ」シリーズをはじめ、多様なジャンルの映画を監督していることで知られる。一時は映画監督を引退してTVの世界に行ったが、その後は再び映画監督に復帰しユニークな作品を送り出している。 とはいえ、最近は彼の監督作を観ていないなと思ったら、ついに出ました新作映画。それも初のホラー映画「プレゼンス 存在」だ。 ある屋敷に4人家族が引っ越してくる。母レ…

  • 「ケナは韓国が嫌いで」

    「ケナは韓国が嫌いで」2025年3月10日(月)新宿武蔵野館にて。午後2時45分より鑑賞(スクリーン1/B-9) ~幸せをつかむため自ら行動を起こした女性を軽やかに描く 先月だったと思うが、韓国の女優キム・セロンが24歳の若さで急逝した。「冬の小鳥」の主演で子役として鮮烈にデビューし、その後も「アジョシ」「私の少女」ときらりと光る個性を発揮し、これから大人の役者としても活躍すると思われた矢先だった。死因は今のところ不明のようだが、とにかく残念でならない。 その「冬の小鳥」でセロンと共演していたコ・アソンは、ポン・ジュノ監督の「グエムル 漢江の怪物」で主人公の中学生の娘役で子役デビュー。同じくポ…

  • 「ANORA アノーラ」

    「ANORA アノーラ」2025年3月4日(火)イオンシネマ板橋にて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン3/D-9) ~爆笑のシンデレラストーリーの向こうに見える現代社会の歪み 今年のアカデミー賞は「ANORA アノーラ」が作品賞、監督賞、主演女優賞、脚本賞、編集賞の5部門を受賞した。ライバルと目されていた「エミリア・ペレス」の主演俳優のSNSでの差別的投稿が問題視される敵失があったとはいえ、それだけでアカデミー賞が与えられるとも思えない。 「ANORA アノーラ」のショーン・ベイカー監督は、iPhoneで撮影した「タンジェリン」以来、「フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法」「レッド・ロケット」…

  • 「石門」

    「石門」2025年3月3日(月)シネ・リーブル池袋にて。午後2時40分より鑑賞(シアター2/D-4) ~予期せぬ妊娠がもたらす波乱。女性を取り巻く高い壁を描く 前々回の「恋脳Experiment」のレビューでも書いたが、男女格差は以前よりだいぶ解消されたとは言うものの、依然として女性の置かれた状況は厳しい。それを実感させる映画が「石門」である。 この映画は、日本の資本で撮られているので日本映画となっているが、中国を舞台にした中国のドラマだ。夫婦で映画製作を続ける中国湖南省出身のホアン・ジー監督と東京出身の大塚竜治監督による作品である。2人の映画が日本で劇場公開されるのは本作が初めてだという。 …

  • 「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」

    「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」2025年2月28日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン9/E-11) ~若き日のボブ・ディランを描く。ティモシー・シャラメが見事な演技を披露 世界的なミュージシャンのボブ・ディラン。2016年には歌手として初めてノーベル文学賞を受賞したが、その若き日を描いた音楽伝記映画が「名もなき者 A COMPLETE UNKNOWN」だ。1961年からの5年間を描いている。 1961年、ミネソタからニューヨークへやって来た青年ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)は、ミュージシャンのピート・シーガー(エドワード・…

  • 「恋脳Experiment」

    「恋脳Experiment」2025年2月27日(木)新宿シネマカリテにて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン2/B-2) ~恋愛依存の女性の「気づき」を大胆かつ自由に描く。粗削りだが才能を感じさせる一作 ぴあフィルムフェスティバル(PFF)は、長年にわたって映画界の新しい才能を発掘してきた歴史ある映画祭である。 そのPFFで、短編アニメーション「Journey to the 母性の目覚め」でPFFアワード2021審査員特別賞を受賞したのが岡田詩歌監督。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了し主にアニメ畑で活躍して来た彼女が、PFFスカラシップ作品として送り出したのは、意外にもア…

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