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映画貧乏日記 https://cinemaking.hatenablog.com/

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。・・・というわけで、主に映画館で観た映画のレビュー(感想)を書いています。

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2022/07/21

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  • 「ありふれた教室」

    「ありふれた教室」2024年5月27日(月)シネ・リーブル池袋にて。午後2時5分より鑑賞(スクリーン1/D-7) ~ある事件をきっかけに追い詰められる中学教師。スリリングな社会派ドラマ 学校現場は問題だらけと言われる。それは日本もドイツも変わらないようだ。ドイツ映画「ありふれた教室」は、学校で起きた一つの事件をきっかけに、ある教師が追い詰められていく姿を描いたサスペンス・スリラー。であると同時に、教育現場の実態を問う社会派映画でもある。 ドラマの主人公は中学校の新任教師カーラ(レオニー・ベネシュ)。校内で盗難事件が多発していて、カーラのクラスの生徒も疑われてしまう。校長らの強引な調査に反発した…

  • 「関心領域」

    「関心領域」2024年5月24日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時10分より鑑賞(スクリーン9/D-11) ~強制収容所の隣で平穏に暮らす所長一家。常に鳴り続ける音が心をかき乱す ナチスによるホロコーストを描いた映画は数々あるが、近年の映画は工夫を凝らしたものが多い。80年以上も前の出来事を説得力を持って伝えるには、正攻法だけでは難しい。 カンヌ国際映画祭でパルムドールに次ぐグランプリに輝き、第96回アカデミー賞では作品賞、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞、音響賞の5部門にノミネートされ、国際長編映画賞と音響賞の2部門を受賞した「関心領域」も、実にユニークな工夫を施した映画だ。マ…

  • 「ミッシング」

    「ミッシング」2024年5月22日(水)TOHOシネマズ日本橋にて。午後6時45分より鑑賞(スクリーン3/D-11) ~石原さとみの圧巻の演技。失踪した娘を探す母親のリアル 石原さとみが人気俳優であることは間違いないが、これまで私にとってそれほど存在感のある俳優ではなかった。だが、そんなイメージを一新させるような映画が登場した。「ヒメアノ~ル」「愛しのアイリーン」「空白」などの吉田恵輔監督のオリジナル脚本による作品「ミッシング」である。 ある街で幼女の失踪事件が発生し、懸命の捜索にもかかわらず発見できないまま3ヵ月が過ぎる。失踪した美羽の母親・沙織里(石原さとみ)は、世間の関心が薄れていくこと…

  • 「胸騒ぎ」

    「胸騒ぎ」2024年5月15日(水)池袋HUMAXシネマズにて。午後4時より鑑賞(シネマ3/D-10) ~あんまりよく知らない人の家に泊まるのはやめましょう。北欧発の衝撃のホラー 子供の頃は怖がりで、お化け屋敷から10秒で飛び出したほどの私だが、なぜかホラー映画はそんなに怖いと思ったことがない。面白いホラー映画は、怖いというより、脚本や演出が巧みだなぁ~、と感心してしまうのだろう。 「胸騒ぎ」もそんな映画だ。「ミッドサマー」(2019年)、「LAMB/ラム」(21年)などに続く北欧発のホラーである。 デンマーク人夫婦ビャアン(モルテン・ブリアン)とルイーセ(スィセル・シーム・コク)が娘のアウネ…

  • 「またヴィンセントは襲われる」

    「またヴィンセントは襲われる」2024年5月12日(日)シネマ・ロサにて。14時35分より鑑賞(シネマ・ロサ1/D-6) ~ゾンビ映画のような不条理スリラーの背景にある社会の現状 池袋で最も古い映画館(たぶん)シネマ・ロサ。ここも長年続けていた劇場窓口のみでの鑑賞券の販売をやめ、ネットでの予約が可能になった。とはいえ、この日は事前に予約する時間がなく直接窓口へ。渡されたのはQRコード付きのレシートのような鑑賞券。味気ないが、これも時代の流れだろう。 というわけで、鑑賞したのは「またヴィンセントは襲われる」という変わったタイトルのフランス映画。 主人公はデザイナーのヴィンセント(カリム・ルクルー…

  • 「青春18×2 君へと続く道」

    「青春18×2 君へと続く道」2024年5月7日(火)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後1時15分より鑑賞(スクリーン2/e-8) ~18年前の思い出を胸に日本を旅する台湾人男性。旅の先に見たものは…… 2019年の「新聞記者」で日本アカデミー賞を受賞した藤井道人監督。それを見て社会派の監督だと思った人もいるようだが、そういうわけではない。「全員、片想い」「青の帰り道」「デイアンドナイト」「ヤクザと家族 The Family」「余命10年」「ヴィレッジ」「最後まで行く」といった過去作を見れば、いかにジャンルを超えた幅広い作品を送り出しているかがわかる。 「青春18×2 君へと続く道」は、…

  • 「辰巳」

    「辰巳」2024年5月1日(水)ユーロスペースにて。午後2時55分より鑑賞(ユーロスペース1/C-5) ~裏社会に生きる孤独な男と無鉄砲な少女によるバイオレンスな復讐劇 自分と全く関係のない世界を体感できるのも映画の魅力の1つ。暴力にまみれた裏の世界など現実の私には全く関係がないが、映画ならその世界に入り込むことができる。 2016年公開の長編デビュー作「ケンとカズ」で注目を集めた小路紘史監督が自主制作で完成させた長編第2作「辰巳」もそういう映画だ。 主人公は裏稼業で生計を立てる孤独な男・辰巳(遠藤雄弥)。冒頭は彼が弟を殴るシーン。彼の弟は麻薬に手を出し、自らも売人をやっているらしい。結局、弟…

  • 「悪は存在しない」

    「悪は存在しない」2024年4月26日(金)Bunkamuraル・シネマにて。午後4時より鑑賞(C-14) ~森を舞台にした濱口竜介監督の新作。シンプルなストーリーの向こうに深いテーマがある 濱口竜介監督といえば、一般にはアカデミー国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」や、ベルリン国際映画祭銀熊賞を受賞した「偶然と想像」、あるいは商業映画デビュー作の「寝ても覚めても」あたりが知られているところだろう。 だが、個人的にはそれ以前に撮った「ハッピーアワー」が印象深い。30代後半の女性たちが抱える不安や悩みを描いたドラマで、実に総時間317分の長尺だが、少しも長く感…

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