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2022/07/14

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  • 楊梅(やまもも)

    楊梅を見るが楽しみ川堤ヤマモモ科の常緑高木。暖地に自生する。雌雄異株。四月頃花が咲き、六月頃実が暗紅紫色に熟す。直径一~二センチの球形で、甘酸っぱい。実は生食のほか、ジャムや果実酒に利用される。川堤を歩いていると、楊梅が生っていた。その後、ここを通るたび、色づくのを見るのが楽しみになった。楊梅の鈴生りどれも届かざる楊梅(やまもも)

  • 合歓の花

    木洩れ日の花合歓に差す夕べかなマメ科の落葉高木。川原や里近くに自生する。六~七月頃、夕暮近く、淡紅色の長い雄蕊の花をつけ、紅刷毛のようで美しい。葉は非常に多数の小葉からなり、この小葉が閉じて眠るので、この名がある。合歓の花が咲いていた。木の間から夕日が差して合歓の花にあたり、鮮やかな色になった。学生の帰る堤や合歓の花合歓の花

  • 若竹

    若竹の一気に高し風受けてその年に生え出た竹をいう。「今年竹」ともいう。皮を脱いだ筍はたちまち成長して、青い幹を伸ばし、緑色の若葉を広げる。若竹のみずみずしい緑は、竹林の中でもすぐにそれと分かるほどである。若竹が生えたと思ったら、あっという間に高いところまで成長した。そして、早くも風を受けて揺れていた。坂道を下る自転車今年竹若竹

  • 南天の花

    南天の花用水の水豊かメギ科の常緑低木。インドおよび中国原産。暖地に自生し、また難を転ずる、火災を避けるといわれる縁起のよい木として庭に植えられる。六月頃、白い六弁花を円錐状につける。冬に熟す赤い実は、正月飾りとして用いられる。用水には水が豊かに流れていた。その用水沿いに南天の花が満開になっていた。花南天わが道を行くほかはなし南天の花

  • 木苺

    バス停の傍の木苺熟れてをりバラ科の落葉低木。山野に自生する。紅葉苺、梶苺、深山苺など多くの種類がある。四月頃小さな白い五弁花をつけ、五~六月頃、黄色または紅色に熟す。そのまま食することもあるが、ジャムや苺酒にすることもある。バス停のすぐ傍に木苺の実が生っていた。実は赤く熟れていた。木苺を食めば少年なりし頃木苺

  • 捩花

    捩花を踏むまいと行く芝生かなラン科の多年草。芝地・草原などに自生する。六~七月頃、花茎の上方に筒状で淡紅色の小花を螺旋状に密生してつける。花色は淡紅色のほか、白色、緑色のものもある。花序も茎もねじれ巻いているので、この名がある。右巻と左巻がある。芝生をよく見ると捩花があちらこちらに咲いていた。そんな捩花を踏まないように歩いた。文字摺に心を乱すことあらず捩花

  • 立葵

    背を越して青空にあり立葵アオイ科の多年草。地中海沿岸、中国原産。観賞用に栽培される。五~六月頃、茎が二メートル位伸び、葉腋ごとに大型の五弁花をつける。花は下から開花してゆく。花色は紅、桃、白、黄、紫などがある。人の背丈を越して立葵が咲いていた。背景の青空によく映えていた。立葵時折背筋伸ばしけり立葵

  • 金糸梅

    放課後の少年野球金糸梅オトギリソウ科の半落葉小低木。中国原産。日本には江戸中期に渡来し、観賞用に栽培される。五~六月頃、枝先につややかな黄色の五弁花をつける。雄蕊が金糸のようで美しい。ヒペリクム‘ヒドコート’大輪金糸梅は園芸品種であるが、こちらも金糸梅として詠まれることがある。小学校の放課後の校庭では少年野球が行われていた。学校前の道端には金糸梅が咲いていた。金糸梅ベンチにいつも媼ゐて金糸梅

  • 枇杷

    枇杷熟れて散策の空楽しかりバラ科の常緑高木。山野に自生するが、改良品種が栽培される。冬に白い小花をつけ、翌年の五~六月頃倒卵形の果実が黄橙色に熟する。半透明の内果皮を食べるが、少し酸味があり、甘味も強い。実の割に大きな黒褐色の種子がある。散策をしていると、枇杷が生っていた。青空に熟した枇杷を眺めるのは、彩があって楽しかった。枇杷すする薩摩を訪ひしこと思ひ枇杷

  • 夏至

    青空の覗いて夏至の夕べかな二十四節気の一つで、太陽の黄経が九〇度に達したときをいう。陽暦六月二十一日頃にあたる。北半球では昼間の長さが一年中で最も長い。夏至の今日は曇っていたが、夕方になって青空が覗いてきた。その夕方がなかなか暮れなかった。瀬音聞くばかりや夏至の川堤夏至

  • 梅雨晴

    梅雨晴の川沿ひ足の軽かりし梅雨の最中に晴れ上がることを梅雨晴といい、梅雨晴間ともいう。五月晴も同じ意味で、これは新暦五月の晴天ではない。また、梅雨が明けて何日か晴天が続くことをいう場合もある。陰鬱な梅雨が続いたある日、綺麗に晴れ上がると、青空を懐かしく思い、嬉しくなる。梅雨晴の今日、川沿いを歩いた。久しぶりの晴れに足が軽かった。遠き木に目を休めをり梅雨晴間梅雨晴

  • 未央柳(びようやなぎ)

    未央柳川沿ひの道細くしてオトギリソウ科の半落葉低木。中国原産。庭や公園などに植栽される。五~六月頃、黄色の五弁花をつける。多数の長い雄蕊は金糸のようで美しい。川沿いの道は細い。人とすれ違う時は避けなければならない。そんなところに未央柳が咲いていた。明るく感じられ、癒された。雲割れて日の差す未央柳かな未央柳(びようやなぎ)

  • 孔雀草

    孔雀草車の風に煽られぬキク科の一年草。北アメリカ原産。日本には明治初期に渡来した。六月頃、細長い茎の先にコスモスに似た、黄色で真ん中が赤褐色の頭状花をつける。花が蛇の目模様であることから「蛇の目草」、また「波斯菊(はるしゃぎく)」の別名がある。原種も品種も異なるマリーゴールドも孔雀草と呼ばれている。車道脇に孔雀草が咲いていた。車が通るたび、孔雀草は煽られて揺れていた。アメリカを訪ひしは一度波斯菊孔雀草

  • 沙羅の花

    生きてゐることが奇跡や沙羅の花ツバキ科の落葉高木。日本を含む東南アジア原産。北海道を除く日本各地の山中に自生するが、観賞用に庭園に栽培される。六月頃、葉腋に椿に似た白色五弁花をつける。朝咲いて、夕方には散る。本来の名は「夏椿」。「沙羅」の名は釈尊がその樹下で涅槃に入ったというインド産フタバガキ科の沙羅樹と間違えたことによる。涅槃図に描かれている沙羅樹は日本にはない。生きているということは当たり前のように思えるが、それは決して当たり前ではなく、有難いことなのである。毎日生きていることが、実は奇跡的なことなのだと沙羅の花を見て思った。踏むまいぞ散策路なる沙羅落花沙羅の花

  • 菩提樹の花

    菩提樹の花やぼだい樹とふ旅籠シナノキ科の落葉高木。中国原産。庭園や特に寺院に植えられる。六月頃、淡黄色で芳香のある五弁花を葉腋から出る集散花序につける。釈尊が悟りを開いたと伝えられるのはインド菩提樹で、クワ科の常緑高木。リンデンバウムは近縁の別種、欧州菩提樹。石山寺へ詣でる途中に菩提樹の花が咲いていた。そこは「ぼだい樹」という旅館の庭であった。菩提樹の咲きて天気の持ちにけり菩提樹の花

  • 額の花

    旅疲れとは贅なるよ額の花ユキノシタ科の落葉低木。紫陽花の母種で、関東南部、伊豆七島の海岸近くの山地に自生し、観賞用に栽培もされる。六~七月頃、枝先の散房花序に多数の小花をつけ、周囲を蕚である装飾花が取り巻く。それが額縁に似るのでこの名がある。花色は、青紫、紫、紅、淡紅、白などがある。梅雨空のもと、しっとりと咲くところに風情がある。大津への旅から帰って少し旅疲れが出た。だが、今は旅行者が増えたとはいえ、旅疲れはまだ贅沢のように思われた。外では、額の花が雨に濡れていた。昨夜(よべ)の雨宿してゐたり額の花額の花

  • 五月雨

    義仲寺五月雨や蕉翁の墓苔むして釣瓶井戸陰暦五月に降る長雨をいう。芭蕉真筆句碑「行春をあふミの人とおしみける芭蕉桃青」五月(さつき)の「さ」と水垂(みだ)れの「みだれ」を結んだ意といわれる。巴塚梅雨がその時候を含むのに対し、五月雨は雨そのものをさす。芭蕉翁の墓五月雨の降る中、大津の義仲寺を訪れた。入ると、奥の方に芭蕉の墓があり、墓石は少し苔むしていた。ザック負ひ大津の街やさみだるる五月雨

  • 紫陽花

    紫陽花や石山寺の参道にユキノシタ科の落葉低木。額紫陽花を原形とする日本原産種。梅雨入りの頃から咲き始め、梅雨明けとともに花期は終わる。花弁のように見えるのは蕚片で、花はその中にある細かい粒のようなもの。ここから「四葩」の名がある。咲き始めは白で、次第に緑、青、紫、桃色などに変化することから「七変化」ともいう。石山寺へ向かう参道に紫陽花が咲いていた。淡い色で、これもいいなあと思った。グランドに人の声する四葩かな紫陽花

  • 梅雨曇

    三井寺金堂三井寺の上鳶の笛梅雨曇梅雨時のはっきりしない曇天をいう。石山寺東大門日本付近に横たわる梅雨前線のうごきにより暗雲が低く垂れこめる。石山寺多宝塔ときにはうっすらと雲が切れて、一時弱々しい日差しが洩れることもある。三井寺の金堂の上を鳶が鳴きながら輪を描いていた。空は梅雨曇であった。石山寺光堂梅雨曇石山寺の坂上り梅雨曇

  • 蛍袋

    しあはせは蛍袋の中にありキキョウ科の多年草。山野や林の陰などに自生する。五~六月頃、淡紅紫色または白色で、内側に紫斑のある鐘状の花を下向きにつける。この花筒の中に蛍を入れて遊んだところからこの名があるという。花壇に蛍袋が咲いていた。下から覗かないと中が見えない蛍袋には、きっと幸せが入っているのだろうと思った。白ければ蛍袋に亡き人を蛍袋

  • 小判草

    風あらば軽々と揺れ小判草イネ科の一年草。ヨーロッパ原産。日本には明治初年に渡来し、観賞用に栽培された。五~六月頃、茎の先に緑色の小判形の小さな花穂を多数垂らし、熟すと黄褐色になる。花穂が俵の形に似ているので、「俵麦」ともいわれる。鉢植えにして、穂が風に揺れる風情を鑑賞する。道端に小判草が群生していた。風が吹くと軽々と揺れた。貧窮の財の一つや小判草小判草

  • 虫取撫子

    川音の届く虫取撫子にナデシコ科の一年草。地中海地方原産。日本には江戸時代末に渡来し、観賞用に栽培されたが、現在は野生化している帰化植物。五~六月頃、茎の先に濃紅色の小さな五弁花を散房状につける。茎の上方の節の間から粘液を分泌するため、小虫が付着することからこの名がついた。だが、食虫植物ではない。虫取撫子が群生しているところがあった。そこまで川音が聞えていた。紅を得て小町草とはゆかしき名虫取撫子

  • 栗の花

    散策のまづ香に気づき栗の花ブナ香の落葉高木。山野に自生し、また、果実収穫用に人家や畑で栽培される。六月頃、黄白色の細長い雄花をやや上向きにつけ、緑色の雌花をその基部に固まってつける。大房になると八方に垂れ、独特の青臭い匂いを漂わせる。雌雄同株。雌雄異花で、虫媒花。受粉が終わると雄花は褐色に変色して落ちる。散策をしていると、あの独特な香が漂ってきた。見上げると栗の花が咲いていた。夕暮は人恋ふときよ栗の花栗の花

  • 青梅

    葉隠れに青梅数多生つてをり熟す前の青緑の梅の実をいう。五~六月に梅の実はふくらみ、やがて黄熟して甘酸っぱい香を放つ。青梅のうちに落して梅酒にしたり、梅干にしたりする。葉に隠れて青梅が生っていると思い、近づいてよく見ると、手前にも奥の方も、また上の方にもかなりの数の青梅が生っていた。青梅や薄日を歩く川堤青梅

  • 菖蒲園

    遥かにも見渡してをり菖蒲園花菖蒲をたくさん植えてある庭園をいう。菖蒲田には三大品種(江戸系・伊勢系・肥後系)別に植えられていることが多く、普通、名札が差されている場合が多い。菖蒲田の間の木道などを歩きながら花菖蒲を鑑賞する。花菖蒲まつりの間には、多くの人が観に訪れる。菖蒲園は非常に広かった。遥か彼方を見渡していた。休むこと忘れてゐたり菖蒲園菖蒲園

  • 花菖蒲

    江戸系大盃札あるもなきも撮りけり花菖蒲黄花菖蒲アヤメ科の多年草。野花菖蒲の栽培変種。水辺などの湿地に栽培される。原種の野花菖蒲は山野の湿地に自生する。江戸系水の光六月頃、抜きん出た花茎の頂に鮮麗な花をつける。花弁のもとの黄色い目型模様に特徴がある。長井系麗人江戸時代から多数の品種が作られ、広く栽培された。そのらめ花色、形は千差万別。品種は江戸系、伊勢系、肥後系に大別される。長井系は山形県長井市で改良されたもの。江戸系吉野太夫東京の東村山菖蒲園を訪れた。曇りの予報だったが晴れてきて、色鮮やかな花菖蒲がより一層美しく見られた。花菖蒲には、名札があるものとないものがあったが、どれも美しいので区別なく写真を撮った。江戸系友白髪晴れたれば心も晴れて白菖蒲花菖蒲

  • 羊蹄の花

    羊蹄の花や自転車土手走りタデ科の多年草。野原、路傍の湿地あるいは水辺に自生する。五~六月頃、茎の上部で分枝し、枝先の節々に淡緑色の小花を総状につけ、全体で細い円錐状をなす。六枚の蕚片があるだけで花弁はない。根は民間で皮膚病の薬とされる。川辺に羊蹄の花がたくさん見られた。その土手の上を自転車が走り抜けて行った。羊蹄の花に雀の止りけり羊蹄の花

  • 定家葛

    軽のきぬ定家葛の畑道をキョウチクトウ科の蔓性常緑木本。山野に自生し、ときに庭木とされる。茎は地を這い、また気根を出して樹木や岩に絡む。五月~六月頃、枝先および葉腋に芳香のある白い花を集散花序につける。のちに淡黄色に変わる。花冠は五裂し、風車状にねじれる。式子(しょくし)内親王に恋をした藤原定家が、死後定家葛に生まれ変わり、内親王の墓に絡みついたという伝説からこの名がついた。古名は柾(まさき)の葛。畑道に農家の軽自動車が入ってきた。その畑の垣根に絡みついた定家葛が、びっしりと花をつけていた。見上ぐれば定家葛の香なりけり定家葛

  • 桑の実

    桑の実や草踏み分けて川堤クワ科の落葉高木。五月頃、果実の集まった穂をつけ、初めは赤色で、熟すと紫黒色を呈し、甘味を増す。実は生食のほか、ジャムや果実酒などの原料として利用される。草を踏み分けながら川堤を歩いた。すると、桑の実がたくさん生っていた。桑の実に届かぬことが歯痒かり桑の実

  • 卯の花

    曇り日の畑垣にあり花うつぎユキノシタ科の落葉低木。空木の花のこと。山野に自生するが、古くから垣根や田畑の境界に植えられた。五月頃、枝先に白色五弁花を密に総状につける。旧暦四月を「卯月」と呼ぶのは、この花からきたという。幹が空洞になっていることから「空木(うつぎ)」とも呼ぶ。この時季、卯月曇というように曇る日が多い。その曇り日を歩いた。すると、畑の垣根の中に卯の花が咲いていた。卯の花や郵便バイク細道を卯の花

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