ーーー神はなぜ人に同じ資質を与えられなかったのですか。「霊はすべて等しく神によって創られている。しかし、ある霊は多くの生存を重ね、他の霊は少ない生存の経験しか持っていない。この結果、過去の生存で得た発展に差が出ている。これらの相違は経験の差であり、意志の鍛錬の差である。この意志の鍛錬いかんが本人の自由いかんとなり、霊によってはそのため迅速な進歩をする者もある。諸君の目にする資質の多様性とはこれであ...
ーーー自由意志は、例えば宿業カルマによってどの程度まで制約を受けるのでしょうか。「人生はすべてが自然の摂理によって規制されております。気まぐれな偶然や奇跡などによって動かされているものは何一つありません。すべてが原因と結果、種まきと刈り入れです。さもなければ宇宙は混乱状態に陥ります。いずこをご覧になっても無限の叡智から生まれた無限の構想の中で自然法則が働いている証拠を見出すことができます。例えば四...
霊的真理を悟った方は決して絶望しません。それまでに明かされた知識が楽観的にさせるからです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーー私たち人類はすでに多くのものを破壊し、それはもう元には戻せません。その多くは私たちの住むこの大地にあったものでした。その大地も限りある存在です。「しかしその大地には莫大な潜在的資源が隠されています。まだまだ多くのものが明かされていきます。多くのものが発見されてまいります。人類は進化の終局を迎えたわけではありません。まだ初期のの段階です。霊的真理を悟った方は決して絶望しません。それまでに明かさ...
人間がこの惑星に対して為しうることは、自然法則によって自ずから限界があります。惑星全体をそこの生命もろともに消滅させてしまうことはできません。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーー(核実験のような)人間の行っていることが原因で地球が滅びるのではないかと心配している若者が多いのですが・・・ 「この惑星が滅びてしまうことはありません」ーーー人類が滅びることもないのでしょうか。「ありません。人間も生存し続けます。人間がこの惑星に対して為しうることは、自然法則によって自ずから限界があります。惑星全体をそこの生命もろともに消滅させてしまうことはできません。しかし、そこにも自...
地球という惑星上の全生命は究極において唯一の霊的ゴールに通じる道を辿りつつ永遠の巡礼の旅を続けております。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーーすべての道は同じ目的地に通じているのでしょうか。それとも目的地というものは無いのでしょうか。 「
物的なものはその本性そのものが束の間の存在ですから、いつかは滅ぶ運命にありますが、霊的なものは永遠に不滅です。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
自由意志、これは人間にとって極めて理解の難しい問題です。その質疑応答を記そうと思います。まず初めにシルバー・バーチ霊の意見に耳を傾ける。「男性と女性とが互いに足らざるところを補い合って全体を完成させるーー理性で解答の出ないところは直感で補うーーこれは
幸いにも霊的光明を垣間見ることができ、背後に控えている存在に気づかれた方は、明日はどうなるかを案ずることなく、常に楽観的姿勢を維持できなければいけません。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーーあなたは代弁者マウスピースにすぎないとおっしゃってますが、その情報はどこから伝達されるのですか。「数え切れないほどの中継者を通じて、無尽蔵の始原から届けられます。その中継者たちは真理の本来の純粋性と無垢の美しさが失われないようにするための特殊な仕事を受け持っているのです。あなた方のいう
私たちの世界では地上でどんな肩書き、どんな財産を持っていたかは問題にされません。要はその人生で何を為したかです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
今更ながらだが、シルバー・バーチとは一体誰なのか、なぜ地上時代の本名を明かさないのか。アメリカン・インディアンの幽体を使用しているのはなぜなのか。このような質問は何度も繰り返されたようだが、二人の米国人が招待された時にまたその話題となり、シルバー・バーチ霊は改めてこう答えたそうだ。「私は実はインディアンではありません。あるインディアンの幽体を使用しているだけです。それは、そのインディアンが地上時代...
ルースとポールに向かって、シルバー・バーチは次のような感動的な教訓を述べた。「お二人のこれからの人生が日向ばかりだとは申し上げられません。曇りの日もあることでしょう。時には雨にうたれることもあるでしょう。困難なことがあるでしょう。試練に出会うこともあるでしょう。人生は一本調子のものではありません。色彩もあり変化もあります。障害に出会うことでしょう。何もかもうまく行く楽しい日々もあれば、すべてが絶望...
皆さんは毎晩その肉体をあとにして別の世界へ行きます。訪れた世界での体験は二種類に分けることができます。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
・睡眠中は何をしているかルース:私たちは眠っている間はどんなことをしているのでしょうか。「皆さんは毎晩その肉体をあとにして別の世界へ行きます。訪れた世界での体験は二種類に分けることができます。一つは教育を目的としたもので、もう一つは純粋に娯楽を目的としたものです。教育的体験では、いずれ訪れる霊界生活で使用する霊的身体について教わります。娯楽を目的とした体験の場合は、例えば霊界で催されているいろいろ...
人類は物質と精神と魂のうちの物質面だけが異常に成長してしまいました。しかし、同じ発達が精神面と霊的な面に見られないのです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
・物質文化の発展が利己主義を生んだポール:シルバー・バーチさんが地上へ降りて来られてから地上にはどんな変化があり、霊界ではどんな変化がありましたか。「大雑把に言えば、地上における変化は、
人類による最大の発見についての質疑応答です。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
・人類の最大の発見は?ルース:人類による最大の発見は何だと思われますか。「これは難しい問題ですよ。
頭がいいということは必ずしも偉大な魂、あるいは偉大な精神の持ち主ということにはならないのです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
・本当の進歩とはルース:人間は進歩するほど神について複雑な考え方をするようになり、複雑になるほど真実から遠ざかっていくのではないでしょうか。「本当の意味での進歩であればそういうことにはなりません。実は
こちらでは魂の成長に応じた界、つまりその人の知性と道徳性と霊性の程度にちょうどよく調和する界に住むようになります。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
・死後の界層の違いは何で決まるかポール: 死後の世界のレベルについて教えて下さい。シルバー・バーチさんはよくその違いについて話しておられますが、とういう違いがあるのですか。「成長の度合いが違うのです。しかしその違いは地上のようにものさしで計れるものとは違います。もし私がポール君に愚かな人と賢い人、あるいは欲張りな人と聖人との違いを寸法で計りなさいと言っても、そんなことはできませんね?しかし、それぞれ...
ジャーナリストであり作家のお二人のお子さんルースちゃんとポールくんは、毎年のようにクリスマスが近づくと交霊会に招かれて、シルバー・バーチ霊とお話しているとのことなので、まるで家族のような親しい間柄となっているそうです。姉のルースちゃんは8歳、弟のポールくんは6歳の幼児期からの6年間だそうです。二人は質問すべき問題を二人だけで話し合って決め、大人の提言や助言は一切断っての問答が始まりました。そんな二人...
背後霊との霊的な交流をもつことを心掛け、背後霊との繋がりを求め、例え表面的には何の反応もなくても、霊的には必ず何かが起きているものです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
奥さんが質問した。ーーー定期的に開かれているサークルを中止したら、娘が残念がるでしょうか。 「それに対しては
もう一組の夫婦は娘を失っていたが、今はもう連絡が取れて得心している。哲学に興味をもっているご主人が哲学的な問題を質問した。ーーー一宇宙創造の目的についてどういうお考えをお持ちですか。その目的に付随して、なぜこんなに多くの苦痛と邪悪と苦闘とが無ければならないのか、それが分かりません。人類の立場からそうした目的が理解できないのです。「目的はあります。永遠の時の中で成就すべき目的があります。生命は無窮の...
自分に正直になり、最善を尽くすーーそれだけでいいのです。宗教的信条や教義などは必要ないのです。自分はいま何を為すべきかを素直に認識するだけでいいのです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ご主人から地上の人間としての心掛けについて問われてーー「私に言わせればそれは至って簡単なことであり、なぜ地上の人間がそれを難しく考えるのか理解に苦しみます。あなたも他のすべての人間と同様に、為すべき何らかの仕事があってこの物資界に誕生してこられたのです。時には内省の時をもって、果たしてこれが自分にとっての本当の仕事なのだろうか、世の中を啓発する上で少しでも役に立っているだろうか、知識の蓄積を怠って...
死は、死ぬ人自身にとって少しも悲劇ではありません。あとに残された人にとってのみ悲劇なのです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
シルバー・バーチは霊界の息子さんのことについて奥さんにこう語った。「そのうちお子さんは新しい世界で発見したことが伝えられるようになって、奥さんはその驚異に満ちた話に圧倒されることでしょう。ですが、その前にどうか次のことをよく理解してください。冷たいことを言うと思わないでください。本当のことを謙虚にそして真剣な気持ちで申し上げます。死は、死ぬ人自身にとって少しも悲劇ではありません。あとに残された人に...
英国空軍に所属していた息子の戦死に心を痛めている夫婦が招待された。ご主人はある新聞社の編集を担当されている。何人かの霊媒を通じて息子との交信を求めて来たが、功を奏していないという。ーーー他界した者との交信を求めてあの霊媒、この霊媒とまわり歩くのは良いことでしょうか。もし誰か他の人がうまく交信に成功した時に、交信のできない霊へのメッセージを託すことは可能でしょうか。「私の目には人間の心と魂とが映りま...
宇宙の大霊である神は如何なることにも干渉致しません。あなたが正しいことをすれば、自動的にあなたは自然法則と調和するのです。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーーダンケルクでの英国軍の撤退作戦のとき海が穏やかで、シチリア島での作戦のときも天候が味方してくれたと聞いておりますが、これは神が味方してくれたのでしょうか。「宇宙の大霊である神は如何なることにも干渉致しません。法則、大自然の摂理というものが存在し、これからも永遠に存在し続けます。摂理の働きを止めたり干渉したりする必要性が生じるような事態はかつて一度たりとも起きていませんし、これからも絶対に起き...
ーーー同じく参戦を拒否するにしても、恐怖心の一種である
霊界の下層界では地上で起きていることのすべてが再現されております。地上での戦争や抗争がそのまま続けられております。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーー戦争で敵・味方となって戦い合って死んだ二人に、あなたはそれぞれどう対処されますか。「それはその二人の霊の状態次第です。条件つきの答えで申し訳ありませんが、そうした問題は規格品的回答で片づけられる性質のものではないのです。それぞれの霊的進歩の状態によって異なるのです。死んだ後も延々と戦い続けている者もいます。が、いつかは、地上で抱いた敵対心は肉体の死と共に消滅すべきものとの認識が芽生えてきます...
ヨーロッパの戦乱が終結して間もないある日の交霊会でのことのようです。ーーー敗戦国の人々に対して霊的真理をどう説かれますか。(訳者注ーー第二次大戦で枢軸国すうじくこくと呼ばれた日・独・伊三国のうち、まず独伊が降服し、それから二ヶ月後に日本が降服したので、この交霊会はその間のつまり1945年6月から8月の間に開かれた計算になる)「真理は真理です。その本質は永遠に変わることはありませんが、そのバリエーション(...
難解な哲学的思考スペキュレーションの域まで議論が発展し、シルバー・バーチは一応それに対応したあと、こう述べた。「私は実用的志向のタイプです。今日こんにちの地上世界が置かれている窮状を救う上で何の役にも立たないと思われる方向へ議論が流れかけた時はいつもお断りしております。私は今地球が必要としているのは基本的な霊的知識であるとみています。人間社会の全組織を改め、そこに巣くっている汚毒、汚物、スラム、不...
ーーー善と悪は何を規準にして判断したらよいのでしょうか。人間一人ひとりの問題でしょうか、それとも霊的法則の中に細かく規定されているのでしょうか。 「一人ひとりの問題です。一人ひとりの霊的自我の中に絶対に誤ることのない判定装置モニターが組み込まれているのです。これまでに何度となくこの問題を持ち出されましたが、私には一貫して主張している見解があり、それをみじんも変更する必要を認めません。これまでに...
奉仕こそ霊の通貨コインなのです。宗教とは何かと問われれば私は躊躇なく申し上げますーーいつどこにいても人のために自分を役立てることです、と。シルバー・バーチ霊のスピリチュアルメッセージ
ーーーでも、生涯を何一つ他人のためになることをせずに終わる人が大勢います。 「若者はとかくせっかちに考えがちなものです。が、世の中は急激な革命によってではなく、ゆっくりとした進化によって改められていくーーそれが摂理なのです。私は若者特有の熱誠や情熱に水を差すつもりは毛頭ありません。私がこれまでに見てきたままを申し上げているのです。ご自分の経験から得られる叡智を道しるべとするーーこれが一番です。...
新しい年になりました。今年もどうぞ、よろしくお願いします。我が家は喪中ですので、新年のご挨拶はご遠慮させて頂きます。今年最初の内容は、若き軍人との質疑応答をしばらく記載しようと思います。この若き軍人はシルバー・バーチ霊と語ることが永年の夢だったようです。英国陸軍第八部隊所属の一軍人は、本来はフリート街の青年ジャーナリストなのだそうです。ーーー一人の人間のすることは多寡が知れているように思えるのです...
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ーーー神はなぜ人に同じ資質を与えられなかったのですか。「霊はすべて等しく神によって創られている。しかし、ある霊は多くの生存を重ね、他の霊は少ない生存の経験しか持っていない。この結果、過去の生存で得た発展に差が出ている。これらの相違は経験の差であり、意志の鍛錬の差である。この意志の鍛錬いかんが本人の自由いかんとなり、霊によってはそのため迅速な進歩をする者もある。諸君の目にする資質の多様性とはこれであ...
ーーー神の目よりして、すべての人は平等なのですか。「その通り。すべての者は同じゴールに向かっている。神はその神法を、誰にとっても等しく良いものとして、創っておいでになる。諸君等はこう言う「太陽はすべての人に輝いている」と。この言葉の中には、真理が諸君等の考える以上に、広大で普遍的であるという意味が語られている」 [注解] 人はすべて、同じ自然法の働きに従っている。すべて人は同じ弱さを持っている、...
ーーー心霊主義が人々の不注意とか物質への愛着に負ける、という恐れはありませんか。「何かの原因があれば、人類が魔法をかけたように変わると思うことは、人間性に関する随分と浅薄な知識を示すものだろう。観念というものは、個々の人間性の変化に応じて、徐々に変化するもので、古い習慣の根絶には数世代を要する。それ故、人類の変革は時間をかけて歩一歩、事実をもってする影響感化によってのみ進展する。一つ一つの世代を経...
ーーー心霊主義は一般の信仰となりますか、それとも一部の者だけにとどまりますか。「心霊主義は間違いなく一般の信仰となり、人類史上に一新紀元を画すことになろう。と申すのは、心霊主義は大自然の秩序であって、それゆえに今、人類の知識の分野に格付けされる時が来ている、この故である。しかしながら、心霊主義は今後かなり多くの攻撃に耐えねばならないだろうーーそれは信念よりむしろ利害から出た攻撃、と言うのは、うぬぼ...
ーーー自然法は人間社会の準則として十分なものでしょうか。これは人間の法はないものとしてですが。「もし自然法の理解が行き届き、人間がこれを積極的に実践するなら、それはそれでよかろう。但し、社会には危急を要するものがあり、その点、別の法の協同が必要である」 ーーー人間の法に移り変わりが多い原因は何でしょう。「野蛮な時代にあっては、最大の強者が自分の都合のよいように法を定めた。それ故、人々が正義とい...
ーーー人類の文明は、進歩していますか、それとも一部の哲学者の言うように退歩をしていますか。 「進歩しておる。但し不完全ではあるが。人間は唐突に、幼児から熟年にはならぬ」 ーーー文明の罪ということは、当を得ていますか。「神の御業をあげつらうより、文明を誤用する者達の罪をあげつらうべきである」 ーーー文明は最後には浄化されましょうか。文明ゆえに生まれた悪が消滅していくほどに。「そのようにな...
ーーー進歩の最大の障害とは何でしょうか。「うぬぼれと利己主義。これは精神の進歩の場合である。と申すのは、知的進歩は日々進んでおり、これは一寸見には、野心と金銭欲でうぬぼれと利己主義を倍加するように見えるが、しかし、これら悪徳はかえって精神を開明する探究心をそそるものでもある。とにかく、すべてのものは一つにつながっている、物理的世界だけでなく、精神の世界においても。そして善は悪からすら生まれるもので...
ーーー人間の内部には、進歩の更新をそそる力があるのですか。それとも、教育の成果が進歩となって現れているのですか。「人間は自然にひとりでに進歩するもの。しかし、すべての人間が同じ歩調で進歩するのでなく、また進歩の方法も同じではない。このことはまた、進歩をすれば、社会的接触を通じて、他者の進歩に役立つ、そういう具合になっている」 ーーー精神の進歩は、知的進歩に従って起こるのですか。「精神の進歩は知...
ーーー自然状態と自然法とは同じものですか。「いや、自然状態とは原始の状態である。文明と自然状態とは相矛盾したもの、これに対し、自然法は人類の進歩に寄与するものである」 ーーー自然状態の人間は、それほどの不足もなく、文明が進歩すれば生まれる嫌な事もありません。原始状態は地上にあり得る最も恵まれた状態だと、こういう意見がありますが、いかがですか。「そのような幸福はけだものの幸福である。ところがそう...
ーーー動物の中には、子供が親の保護を必要としなくなると、親子が互いに忘れてしまうものがあります。これは何故ですか。「動物の生活とは物質的な生活であって、精神的生活ではない。母親の子に対する愛は、自分から生まれたものへの自己保存の本能、これの為せる技である。子が一人立ちできるようになると、母親の仕事は終わる。自然もそれ以上の事を要求しない。そこで母は子を捨て去り、自分の次の仕事に没頭する」 ーー...
ーーー不幸な人々の救済に献身するため、世を捨てる人達をどうお考えですか。「彼等は進んで身を卑しくすることで、自己を高めている。彼等には二重の価値がある、一つは物的享楽から超然とすること、他は労働の法を守って善行を積んでいること」 ーーー何か労働はするとしても、静穏を求めて隠退をする人達、これはいかがですか。「そのような動機から隠退する者は利己的ではない。彼等は社会から遊離してはいない、彼等の労...
ーーー社会生活上の趣味嗜好は、自然を基盤としたものでなければなりません。これはどんな趣味や好みの場合もそうですが、独居生活は、本人は満足でも、そのような趣味は避難されますが何故ですか。「そのような満足は利己的な満足にすぎない。飲酒に満足して浸りきっている者達がいるが、諸君はこれを是認するかな。誰の役にも立たぬ生活の仕方は、神を喜ばせることは出来ないのではないか」 ーーー世俗の害毒を逃れ、隠とん...
ーーー社会生活は自然を基盤としていますか。「まさにそうである。神は人間を社会生活を営む者として創られた。神は人間に言葉の能力と、相互関係に必要な諸能力を与えられた。この事に目的がないわけではない」 ーーー絶対孤独の生活は、自然の法に反しますか。「左様、人間が本能的に社会を求める限り、人間が相互に助け合って進歩して行こうと思う限り」 ーーー人間は社会を求めますが、それは個人の気持ちが求めるの...
ーーー斬首される数を抑制することは、文明進歩のしるしでしょうか。「そんな事おかしいと思われぬか。正義の名の下に、また神の栄光のためとか称して、これまで行われた人間虐殺の文書を読むにつけ、諸君は反感を覚えぬか。罪人にまた被疑者に、ありもせぬ罪を告白させるために、さんざん痛めつけた、そんな苦しみの記録を読んで、怒りを覚えませぬかな。諸君もその時代に住んでいたら、当たり前と思ったかも知れぬ。また、諸君が...
ーーー斬首刑が人間の法律から消える日がありますか。「斬首刑、これは間違いなく、やがてなくなる。またこれの禁止こそ、人類進歩のしるしである。人類が更に進歩すれば、死刑は地上から完全に姿を消す。人間が人間を裁くという事は無くなろう。私が申している事は、大分先の方まで見て申しておる」 ーーー自己保存の法によって、人間は自分の生命を守る権利をもっています。社会から危険人物を排除する場合、この権利が適用...
ーーー決闘は最も合法的な自己防衛と考えてよろしいですか。「いや、これは殺人である。野蛮と申すべき愚行である。文明が進み道義が進歩すれば、決闘がその昔、神の正義の判決と思われていた、あの馬鹿らしさと共に自明となろう」 ーーー弱いゆえに、殺されることが分かっている人にとって、決闘は殺人と考えられますか。「この場合は、自殺である」 ーーーどちらが死ぬか分からない場合は、殺人ですか、自殺ですか。「...
ーーー先端をいく文明社会にも、未開人と同じ残虐性の人物がいますが、何故ですか。「それは丁度、良くできた果実を一杯つけた木に、しなびた実があるようなものだ。そのような者達は、洋服の他には文明らしいものは何もない野蛮人と言われよう。彼等は羊の群に迷い込んだ狼である。低級霊が、それも随分と後ろ向きの霊が、進歩を願ってずっと進んだ人々の間に受肉することがある。だが、荷が重すぎる場合は、彼等は全くお手上げと...
ーーー残忍性は破壊本能と関係ありますか。 「残虐もその最悪のものは、破壊本能である。と申すのは、破壊は時には必要、しかし、残忍はこれを全く必要としないから。これは常に悪性の結果である」 ーーー未開人の特性が残虐性であるというのは、どういうことですか。「未開人においては、物質が霊よりも上位である。彼等は動物的本能に身を委せ、肉体生命の外は顧慮せず、自己保存の方にしか頭が向いていない、故に自ず...
ーーー神の目より見て、殺人は罪ですか。「左様、大きな罪である。何となれば、人の生命を奪うものは、人がこの世で行っている罪亡ぼしと使命遂行を中断する者だから」 ーーー罪人はすべて等しく極悪ですか。「前に申した通り、神は正義である。神は行為よりも動機によって裁き給う」 ーーー自己防衛のため殺人を、神はお許しになりますか。「全く止むを得ない場合に限って、お許しになる。自分を攻撃する者を殺さねば、...
ーーー人間を戦争に駆り立てる原因は何ですか。「霊性より獣性が勝っていること、及び、感情を満足させたい欲求。野蛮状態では、どの民族でも、強いことが何よりの力である。従って、戦争がその常態である。人間が進歩すると、戦争は少なくなる、それは戦争の原因を作らないようにするからだ。それでも避けられなくなると、やり方は人間的となる」 ーーー地球上で戦争はなくなりましょうか。「左様、人間は正義を重んじ、神法...
ーーー死後どれくらい経ってから地上へ戻ってくるのでしょうか。「それは個々の事情によって異なります。こちらへ来て何世紀にもなるのに自分の身の上に何が起きたかが分からずにいる人もいます」 レギュラーメンバーの一人が「自分が死んだことに気がつかないのです」と口添えするとシルバー・バーチがーー「一方にはちゃんとした霊的知識を携えた人もいます。そういう人は、適当な霊媒さえ見つかれば、死んですぐにでもメッ...
ーーー夜空に見える星はただの物体でしょうか。それとも生命が存在するのでしょうか。「どうやら少し深みに入ってきたようですね。地上世界の知識もまだまだ限界に到達しておりませんが、私たちの世界にいたっては遙かに限界から程遠い状態です。宇宙には最高界の天使的存在から、意識がようやく明滅する程度の最低の魂にいたるまでの、さまざまな意識的段階にある生命が無数に存在します。意識的生命が地球だけに限られていると思...
ーーーこうした問題は限られた人間的理解力を超えているというのは本当でしょうか。私たちは宿命的に理解不能なのでしょうか。「無限の顕現をもつ宇宙を理解しようとするとき人間の肉体的構造が一つの限界となることは、一般的に言って事実です。(霊覚者は別ということーー訳者)決して知識欲に水を差すつもりで申し上げるのではありません。が、私たちはあくまでも現実を見失ってはなりません。幾十億と知れぬ人間が生活する地上...
ーーー若くして他界した場合はどうなるのでしょうか。「そうくると思ってました」 ーーーこれには二つのケースがあると思うのです。一つは、もしそれがその人の寿命であれば、それまでに霊的にはすでに他界する準備ができていた場合、もう一つは死後その埋め合わせのために物質界との接触を通じて進化を得る場合です。「あなたは親切な方ですね。質問をなさると同時に二つも答えを用意してくださいました。ご質問に対する答え...
ーーーここに二人の人間がいて、一人は元気盛りでもう一人は死期を迎えて肉体との関係が稀薄になっているとします。この場合、後者の方が霊的な影響を受けやすいのでしょうか。「必ずしもそうとは言い切れません。肉体から離れるということは必ずしも進化を決定づけるものではありません。私の世界にも地上の人間より進化の程度が低い霊がそれはそれは大勢います。確かに肉体はその本性そのもののために人間の精神の表現を制約して...
ーーー神はすべての界層において平等に顕現しているのでしょうか。それとも地上の人間だけがそれを悟れないでいる、あるいは捉え損ねているのでしょうか。それとも人間が死後の界層を進化していくにつれて神の顕現の分量が増していくのでしょうか。「それは要するに受容力の問題です。神は無限です。無限なるものには際限がありません。制限がありません。神の恵みは果てしなくて広がっています。知り尽くすということは絶対にでき...
ーーー死刑制度は正しいとお考えですか。 「いえ、私は正しいとは思いません。これは
ーーー憑依現象のことですが、憑依される人間はそれなりの弱点をもっているからではないかと思っています。つまり、土のないところにタネを蒔いても芽は出ないはずなのです。 「そうです。それは言えます。もともとその人間に潜在的な弱点がある、つまり霊によって身体と精神と霊の関係が調和を欠いているのです。邪霊を引きつける何らかの条件があるということです。アルコールの摂り過ぎである場合もありましょう。薬物中毒...
ーーー私たちはあまりにも霊的知識に近すぎて、かえってその大切さを見失いがちであるように思います。「私は常々二つの大切なことを申し上げております。一つは、知識の及ばない領域に踏み込む時は、その知識を基礎とした上での信仰心に頼りなさいということです。それからもう一つは、常に理性を忘れないようにということです。理性による合理的判断力は神からの授かりものです。あなたにとっての合理性の基準にそぐわないものは...
ーーー霊媒を通じて語りかけてくる霊はわれわれが受ける感じほどに実際に身近かな存在なのでしょうか。それとも霊媒の潜在意識も考慮にいれなければならないのでしょうか。そんなに簡単に話しかけられるものでしょうか。私の感じとしては、想像しているほど身近な存在ではないような気がしています。少し簡単すぎます。「何が簡単すぎるのでしょうか」 ーーー思っているほどわれわれにとって身近な存在であるとは思えないので...
シルバー・バーチ霊に対してーーーあなたご自身にとって何か重大でしかも解答が得られずにいる難問はお持ちですか。「解答が得られずにいる問題で重大なものといえるものはありません。ただ、私はよく進化は永遠に続くーーどこまで行ってもこれでお終いということはありません。と申し上げておりますが、なぜそういうお終いのない計画を神がお立てになったのかが分かりません。いろいろ私なりに考え、また助言も得ておりますが、正...
ーーーたとえば誰かを殺してやりたいと思った場合です。「それはその動機が問題です。いかなる問題を考察するに際しても、真っ先に考慮すべきことは、
「最高の成果を得るためには顕幽界の間にお互いに引き合うものがなければなりません。その最高のものが愛の力なのです。両界の間の障害が取り除かれていきつつある理由は、その愛と愛との呼びかけ合いがあるからです」 ーーー霊媒の仕事が金銭的になりすぎるとうまく行かないのはそのためでしょうか。「その通りです。霊媒は止むに止まれぬ献身的精神 に燃えなければなりません。その願望そのものが霊恪を高めていくので...
ある日の交霊会でシルバー・バーチ霊は招待客がいないということで、普段持て余している疑問点を聞きましょうと言われ、易しい問題はお断りで、難問を所望しましょうと言われたとのこと。易しい真理を平易に説くをことをモットーとしているシルバーバーチ霊がこの日開会と同時にこのように切り出したとのことです。早速次々と質問が出されたようですが、興味深いものを紹介しています。その中から更に抜粋してみました。ーーー神が...
ここでさらにプライベートな内容の質疑があったあとーーーーー彼は今幸せと言えるでしょうか。大丈夫でしょうか。「幸せとは言えません。彼にとって霊界は精神的に居心地がよくないからです。地上に戻ってあなたと一緒になりたい気持ちの方が強いのです。それだけに、あなたの精神的援助が必要ですし、自身の方でも自覚が必要です。これは過渡的な状態であり、彼の場合は大丈夫です。霊的に危害が及ぶ心配がありませんし、そのうち...
このあとフィアンセについて幾つかプライベートな質疑がなされたあと、シルバー・バーチはこう述べた。「あなたにとって理解しがたいことは、多分、あなたのフィアンセが今はこちらの世界へ来られ、あなたはそちらの世界にいるのに、精神的には私よりもあなたの方が身近かな存在だということでしょう。理解できるでしょうか。彼にとっては霊的なことよりも地上のことの方が気がかりなのです。問題は彼がそのことについて何も知らず...
ーーー私のフィアンセは今ここへ来ておりますでしょうか。「来ておられます。先週も来られて霊媒を通じてあなたに話しかけようとなさったのですが、これはそう簡単にいくものではないのです。ちゃんと話せるようになるには大変な訓練がいるのです。でも、あきらめずに続けて出席なさっておれば、そのうち話せるようになるでしょう。ご想像がつくと思いますが、彼は今のところ非常に感情的になっておられます。まさかと思った最期で...
(昨日の続きで、 シルバー・バーチ霊からのお言葉です)「こういうふうに理解なさることですーーこれが私にできる最大のアドバイスですーーわれわれ生あるものすべては、まず第一に霊的存在であるということです。霊であるからこそ生きているのです。霊こそ存在の根元なのです。生きとし生けるものが呼吸し、動き、意識を働かせるのは霊だからこそです。その霊があなた方のいう神であり、私のいう大霊なのです。霊の一部、つまり...
今回からは、愛する人が突然亡くなって、残された方がどう生きて行けばよいかという問題を記してみようと思います。私達人間にとって、この問題は少なからず避けては通れない道だと思うからです。今現在もいろいろな形で愛する家族や愛する人達が亡くなっています。残された者にとっては苛酷な体験ですが、そこをどうやって乗り越えて行けばいいのかをシルバー・バーチ霊のお言葉を記載することで、少しでもお役に立つお手伝いがで...