三つめの小説です。短編を目論んでいるのに前回は長編になってしまいました。今度は短くしたいと思います。ミステリーも何も登場しない萎れた庶民の日常の物語です。最初にあらすじを述べておきます。 ----------------------------------------- 住宅を購入したばかりの幸平は直後に会社とトラブルになり解雇された。長い長い住宅ローンがある。あちこち求人に歩いたり職安にも通ったが働けるところはなかった。散々の苦労の末、偶然通りかかった木工所の壁の求人の貼り紙を見た。 意外にも飛び込みで雇ってもらえた。敷地はあるが仕事柄故のゴミと木屑が散乱する職場。戸惑いながらも働くことにな…