人間世界はまるで遠心分離機にかけられたように白と黒、上と下、右と左という風にハッキリと分かれ続けているように見えます。 その現象は止まることを知らず、様々なモノの違いがどんどんくっきりしてきました 昔ならあったはずのグレーゾーンが無くなったために波動的な『緩衝地帯』もまたなくなったのです。アナログ放送が地上デジタルになったように残酷なまでに『素の生地』がハッキリ見えてしまうようになりました。その傾向が一気に強まったのは直近では東日本大震災の起こった2011年からです。ただ、そのそもそもの発端は1989年にあったと思っています。そう、ベルリンの壁が崩れ、所謂『東側』の世界が崩壊を始めたあの年です…