現役の記者で2019年までニュースキャスター。読売新聞オンラインでwebコラム「今につながる日本史」を連載中。ブログには書ききれなかった余話や書き下ろしの歴史コラムを掲載します。
コロナ禍が一向に収まらない。菅首相は7月末までに高齢者のワクチン接種を終わらせる方針だが、ワクチン供給の遅れや予約システムの不備などの不手際が相次ぎ、内閣支持率は低迷が続いている。 国会議員がパーティーを開いたり、夜の会合に出席したりした事実が発覚するたびに「自粛をお願いしておきながら、なぜ自分は守らないのか」という批判の声が上がる。国民に自粛を求め、ワクチンを行き渡らせることを最優先すべき立場にいる人が、自粛を迫られ、ワクチン接種を望む国民のことを本当に最優先に考えているのか、「統治者としてのモラル」が問われている。 過去の感染症の大流行で、対策の陣頭指揮に立った為政者はどのように動いたのか…
2021年は聖徳太子(厩戸皇子うまやどのおうじ、574~622)の1400回忌にあたる。奈良の世界遺産・法隆寺では4月3日から5日まで、100年に1度の節目となる遠忌おんき法要が行われた。 聖徳太子はひと昔前まで、間違いなく日本で最も有名な歴史上の人物だった。何しろ昭和5年(1930)の百円札以降、昭和59年(1984)に1万円札の顔を福沢諭吉(1835~1901)に譲るまで7度も紙幣の顔になった。 GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)は終戦後、「軍国主義を象徴している」として、戦前の紙幣の肖像を次々に使用禁止にしたが、聖徳太子だけは生き残った。日本銀行総裁だった一万田いちまだ尚登ひさと(18…
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