秋雲が走る 俳句を作るとき、この ような題材を詠むことは結構ある このとき「秋雲が走る」ことを、一物仕立てで詠むこともいいが 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切って、二物取り合わせにすることもできる ①まずは、 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切る 秋雲 / 走る ② ...
初心者にも分かる俳句の作り方、コツ、ポイントなどを紹介しています。 初心者につまづきやすいポイントや注意点なども記事にしますので、俳句を作る際に役立つと思います。
秋雲が走る 俳句を作るとき、この ような題材を詠むことは結構ある このとき「秋雲が走る」ことを、一物仕立てで詠むこともいいが 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切って、二物取り合わせにすることもできる ①まずは、 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切る 秋雲 / 走る ② ...
「角川俳句大歳時記」には熊が季語として採用されていて、熊の子季語には、羆(ひぐま)、月輪熊(つきのわぐま)、北極熊、白熊などが掲載されている 1 ) 北極熊(白熊)は北極圏およびその周辺に生息する熊で、日本では見られないのに、 なぜ季語として掲載されているのだろ...
「俳句季語よみかた辞典」に「打鱈(うちだら)」という季語が紹介されています 1 ) 解説には「打鱈のこと」としか書かれていないため、意味が分かりません 鮭を棒で打って獲る「鮭打」という漁があるので、それに似た漁のことでしょうか? 気になったので調べてみた...
「鴬音を入る」という季語がある 「入る」は「入れる」の文語形 意味は「繁殖期を過ぎた晩夏に、鶯が囀りをやめること」 「俳諧秘事大全(明 26 年)」では、すでに季語として採用され、現在も各種歳時記に掲載されている 1.2.3.6 ) この季語について疑問...
俳句を作っていると、原因と結果の散文になってしまうことがよくある 小学校のころから、このように文を書いてきたのだから仕方ない 次の俳句は、原因と結果の典型的な例 アジサイが 雨粒まとい 輝けり (原因) (結果) もしこのように、 原因と結果の俳句になっ...
「鶯」は春の季語、夏になると「夏鶯」になる この夏鶯の子季語に「老鶯、鶯老を鳴く」などがあり 多くの歳時記やサイトでは意味を、「夏に声の衰えた鶯」と紹介している 1.5.6 ) ただ、夏鶯の子季語には他に「乱鶯」があり こちらの意味は、「乱れるように...
俳句では散文はよくないと言われる 分かってはいるが、散文になってしまうから皆悩んでいる このとき、大きな単語のブロックを入れ替えたり、単語自体を変えたりして 散文を解消する努力をするのもいいが 助詞を変えるだけで 散文が直ることがある まずは、それを試してみよう 次の文は、助詞を...
早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)という季語がある どれも秋の季語 その早稲の子季語に「室の早稲」、晩稲の子季語に「室の晩稲」を紹介している歳時記があるが 1.2 ) ここでの「室」は何を指しているのだろうか? 室咲き、室の花があるように、温室の育苗を指...
俳句の作り方の一つを紹介する 二つの短文を結合させると、面白い俳句が作れることがある 「季語が○○」という 短文 と、「季語が××」という 短文 を結合させる 例えば「梅」の俳句を作るとしたら、 「梅」を主語にして 二つの短文を作る ①梅が香りを流す ②梅の花が咲く 作れたら、...
歳時記には「熊」が冬の季語で掲載されている 1.2.6.7.8 ) 熊は冬の期間は冬眠をしていて、一般には見ることはないのに、なぜ冬の季語にされているのだろうか? 熊の目撃情報が多いのは春から秋 熊が多く目撃されるのは春から秋 特に多いのは夏...
「おざなり」と「なおざり」は、それぞれ意味が違います。 「おざなり」は、その場の思い付きなどの適当な言い訳や発言をすること。 「なおざり」は、いいかげんにしておくさま。あっさりしているさま。 何となく似たような言葉ですが、意味は違いますので 使う際は、間違えないよ...
「俳句季語よみかた辞典」に「友鹿(ともじか)」という季語が掲載されています 1 ) 意味は、友をつれた鹿。 動物の季語では、動物の名前の前に「雄」「雌」「つがい」といった言葉をつけることはありますが 「友」という語を付けた言葉は見たことがなかったので...
「道」「路」「道路」は、それぞれ意味が違います 意味 例 道 古来より自然発生的に生じた、人や車などが往来するためのところ 道と呼ばれるものの総称 ...
夏の終わりを意味する「夏の果」という季語があります この関連季語として「夏を追う」が紹介されていますが 紹介する本はどれもその意味を書いていません 1.2.3.4.5 ) なぜ、夏の終わりを「夏を追う」というのでしょうか? 「追う」は追い払うや...
比喩や例えは、思い切って大きな表現をしよう 花の幹大河流るる音したり 上の句は「花の幹に音がした」という一文がもとになっているが その音が、「大河が流れるような音」だと、大きく表現をしている 例えを使うのなら、このように大きな表現をしてみよう ...
季語の無い俳句を作っても良いのですか?という質問があります 作っても大丈夫です 俳句には絶対に季語を入れなければならないというルールはありません 季語を入れるか入れないかは、作者の自由です 句会などで無季の句が出ると、季語のないことだけを指...
4段階の手順を踏んで、簡単に俳句をつくる方法 ①季語を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ ③述語につながる語を選ぶ ④ ①~③の言葉で俳句を作る 具体的にやってみる ①季語を選ぶ 例えば 「水引草」 を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ 助詞の...
俳句を創っていると、次のように12音だけが先に決まるということがあります 〇〇〇〇〇 眼鏡曇って 雨が降る このとき、上五に5音の季語や、4音 + 「や」の季語を入れようと考えるのですが、実際に5音や4音の季語を歳時記から探そうとすると、手間がかか...
「旧字・新字・旧仮名・新仮名・歴史仮名遣い・現代仮名遣い・文語・口語」
①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」 ②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」 ③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」 それぞれの言葉の意味と表記の違いを書きます 言葉がいつも混同してしまう、という人は参考になさってください...
したたかに 水をうちたる 夕ざくら 上の句は、「したたかに」という形容動詞で一句を飾り立てている 形容詞や形容動詞は使わないほうが良いと言われるが、このように形容動詞を使っても素晴らしい俳句はある 参考にして俳句を作ってみよう 【参考にする方法】 例句は 「夕...
【概要】 2024年4月24日に、四季の風物(季語)を収録した「四季を語る季語 -夏-」を、アマゾンで出版をします。 [予約購入ページ] 下記ページから予約購入が可能です(予約日を過ぎても購入は可能です) https://amzn.to/4cVeElS [基本情報] タイトル ...
感嘆詞(感動詞)を発してから俳句を作ろう 俳句は感動したことを詠んだほうがいい だからこそ、最初に感動詞を発してから俳句を作ること そうすれば感動に視点が向いた俳句になりやすい 5種類の感嘆詞をここに載せたので、これを発してから俳句を作ろう ①感動...
季語を含んだ単語を作って、俳句にしてみよう 次の句、 「蝗の袋」というように、季語を含んだ単語を使っている ざわざわと 蝗の袋 盛り上がる ↑ これと同じように、まず「季語の○○」で言葉を作ってみよう 例 芋虫の葉 色鳥の枝 ...
「日影」と「日陰」は、それぞれ意味が違います 「日影」は、日の光 「日陰」は、物陰になって日の当たらないところ、です 「影」そのものの意味には 「光源と反対側にできる黒い像」のほかに、「日・月・星・灯火などの光」などの意味があります ですので「日影」は、日...
文語に「出る(でる)」という言葉はありません 「出る(でる)」は口語です 文語にあるのは「出づ(いづ)」か「出(づ)」です 「出づ(いづ)」「出(づ)」「出る(でる)」の関係は次の通りです 文語 出づ(いづ) ダ下二 (で/...
季語の中には「秋色」という言葉がありますが、これは特定の色を指したものではありません 秋の景色や気配という意味で、「それらしい様子」ということです 「顔色をうかがう」と言うときにも「色」を使います 感情の動きが顔に現れた様子を指す言葉ですが、これと同じです 俳句を...
俳句の中では「咲かぬ」「咲きぬ」といった言葉が、頻繁に出てきます それぞれの意味は違います 意味 構造 咲かぬ 咲かない 「咲く」の未然形 ...
「出(い)づ」と「出(い)ず」の、2つの表記がありますが 文語で俳句を作るときは「出(い)づ」を使います 「出(い)ず」は、歴史的仮名遣いの「出(い)づ」を、現代仮名遣いに従って表記したものです 歴史的仮名遣いの「出(い)づ」を、無理やり現...
パッと希望の音数の季語がさがせる: 音数からの「季語」検索本 12,500語の季語が音数順に並べてある本です 「俳句の音数がうまくまとまらない」 と悩んでいる人は、ピッタリの音数の季語が探せます 「歳時記で希望の音数の季語をさがすのは大変」 と思っていた人は、簡単に季語が探せ...
俳句を作っていると、周りからの評価は必ずあります 最初のうちは「悪い」という評価を受けることが多いかもしれません そんな時、「どうして?」「なぜ分かってくれないの?」と納得できない気持ちになることもあるかもしれませんが そのような感情を持っても意味がないので、他人の評価は...
俳句で使われる「来(こ)ぬ」「来(き)ぬ」ですが、それぞれの意味は違います 意味 構造 来(こ)ぬ 来ない 「来」の未然形 「来(こ)」...
俳句を作るとき 五・七・五のそれぞれの最初(最後)を、母音で合わせるか、ア行カ行などの行で合わせると リズムや響きの良い俳句が作れることがある 例句で見てみよう 紫 陽花の 雨 に女を た づねけり ↓ ↓ ↓ ...
助詞一つで、印象は大きく変わる 助詞を一つだけ変えた次の句を見比べてみよう 秋の風火口 へ 落つる砂の音 秋の風火口 を 落つる砂の音 助詞が一つ変わっているだけだが、印象は大きく変わっている だから助詞の一つもおろそかにせずに作りこまなければいけない 推敲す...
今年の立春は2月4日です いよいよ季語も春に変わりますね 立春を前に、「四季を語る季語─春─」を出しましたので、読んでいただければ幸いです 『四季を語る季語』 「秋」 :5,600語(発売中) 「冬」 :4,300語(発売中) 「新年」:2,400語(発売中) 「春」 :5,...
情緒(喜怒哀楽などの心の動き)を俳句の中に込めるとき、直接的な言葉で伝えることもできるが、様々な事柄の組み合わせによって間接的に伝えることもできる 方法としては、後者のほうが優れているし、作者はそちらを目指す努力をすることが大事だ 具体的にいうと、「寂しさ」を言葉で伝え...
「できる」と「出来る」の意味は同じです 一般的には、平仮名で「できる」と書きます 漢字でも「出来る」とは書きますが、「出来」を使うのは名詞や複合語(二つ以上の単語が合した語)のとき、と使い分けがされていることが多いようです 例えば「出来過ぎ」「出来事」「出来栄え」など ...
俳句では余情が大切だとよく言われます。おそらく初めて俳句をやる人も、それは大切そうだということは何となく分かると思います。 ここではどのようにすれば俳句に余情が出せるのか、を説明していきますが、その前に余情とは何なのかを一度考えていきましょう。余情が何であるのかが分からない状態で...
俳句作りのモチベーションを維持するには、報酬を目指すのではなく 自身の内面を意識したほうがいい 報酬などの外発的意欲によって作品を作ると 報酬が手に入らない場合、モチベーションは徐々に低下していく 報酬が手に入ったとしても、次はそれ以上の報酬を目指さざるを得なくなり ...
俳句を作ったときに、俳句で使われている語の、反対語でも俳句を作ってみると、普段とは違う視点の俳句ができることがある 秋の雲 空を広々 走り抜け このような俳句を作った場合 「空を地に変えて、俳句を作ってみる」 「広々を狭くに変えて、俳句を作ってみる」 「走...
空風が グランドの砂 舞い上げる これでは「何が 何を どうした」という、説明っぽい俳句となってしまう このような俳句を直すときは、単語の語順を変えてみよう 「何が 何を」の部分を入れ替えてみる 空風 が グランド の砂 舞い上げる ...
「とき」と「時」の表記の使い分けは、次のようになります 「とき」 場面や状況などを表す場合に使う 例:「ケガをしたときは~」「急ぐときは~」 「時」 時間や時期などを表す場合に使う 例:「今が買い時」「時の権力者」 それでも、どちらを使えばよいのか迷っ...
「暖かい」「温かい」の違いですが 「暖かい」は、気温や気候のさまを表す際に使われます 「暖かい朝」「暖かい室内」 「温かい」は、物の温度や体温のさまを表す際に使われます 「温かい食べ物」「温かい人柄」 ...
これはピカソの牛の絵 左に行くほど具体化し、右に行くほど抽象化している 具体化するほど精緻となり、描きあげるのに時間も必要で大変な作業だと、誰でも分かる ただ一方で抽象化した絵を、ゼロから描こうとしたときに、あなたは簡単に描くことができるだろうか 単純な、数本の線だけ...
「樹影(じゅえい)」と「樹陰(じゅいん)」は、それぞれ意味が違います 「樹影」は、樹木が作るかげ(黒い像)を指しますが 「樹陰」は、樹木のつくる日陰(光の当たらない場所)を指します ですので、俳句で「樹影」というと、 「かげ」の像や形 を注目した表現になり 「樹陰...
文語文法と口語文法の2つの表です 文語で俳句を作っているときに、この俳句は口語だとどうなるのだろう、と感じて口語の活用を確認したくなることがあります その逆もあると思います わたしは暗記をしていないので、このときにインターネットで調べることになるのですが、これが意外と手間どりま...
「上る」「登る」「昇る」は、それぞれ意味が違います 意味 例文 上る 上へ行く さかのぼる 階段を上る 川を上る ...
フルーツポンチの村上健志さんの俳句のお話を聞きたかったので 11月19日(日)に小松市で開催されていた「奥の細道トークショー」に行ってきました プレバトや著書 「フルーツポンチ村上健志の俳句修行」 などで、卓越した俳句の才能を見せていますが、トークショーでは、それに裏打ちされた作...
「シリーズ自句自解II ベスト100仁平勝」 仁平勝 (著) 出版社 ふらんす堂 自句自解の本はいろいろありますが、通常は俳句の背景が解説されているだけですが この本は俳句の作り方や、ひとつの俳句でその言葉の選んだ背景なども書かれていて、とても勉強になります 作品だけを読む 解...
「始める」「始まる」「始まり」「始む」「始め」の意味の違いを表にしました 読み方 意味 始める はじめる 物事を行いだす。 ...
「デルボーの人」 仁平勝 (著) 出版社 ふらんす堂 句集で一気に最後まで読んだのは、この本が初めてです やさしい言葉を使っているのですが、うーんと唸らされるような使い方をしていますし どの句も、視点や発想が新鮮で、このような作り方があるのか、と驚かされます 普通、句集という...
俳句は不確実性の高い言葉が一つ入っていれば良い 人間というのは文章を読んでいる時に、次に来るだろう確実性の高い言葉を想像しながら読むものだ 鳥という言葉があれば次に来そうなのは、鳴く、飛ぶ、啄むなどということを無意識に想像しながら文章をよむ そうし...
「俳句は難しいもの」というイメージがあるのか、初心者の中には、小難しい俳句を作る人がいます ただ、小難しい俳句を作るよりも、わかりやすい俳句を作ったほうが良いと考えます 小難しい言葉や、普段使わないような言葉、難解な言い回しなどを使った俳句は、一読して、ぱっと内容は分...
「採る」「捕る」「獲る」は、それぞれ意味が違います 意味 例文 採る 採取する 採用する 採決する 山菜を採る 血液を採る ...
俳句では、名詞には送り仮名をつけません これらはすべて名詞なので、送り仮名はつけません 月・鳥・花・山・男・彼 ですので「光」と書いた場合は名詞 「光り」と書いた場合は、動詞になります 名詞には送り仮名はつけませんが、例外が...
俳句では対比で句を印象付ける方法がある 二つの相対するものを突き合わせることで、その違いを強調させて、際立たせるというもの 桜の明るさを際立たせたいときは、ほかに暗い事物を入れて、桜の明るさを際立つたせる 明暗での「明るさの対比」だけでなく、黒白を利用した「色の対比」...
「早い」「速い」「疾い」は、それぞれ意味が違います 意味 例文 早い ある基準より時間が前の状態 まだその時期が来ていない 家を出るのが早い ...
秋の季語5600語に解説をつけた本(電子書籍) 1372ページ ・ 文字検索 可能 本ブログの執筆者が作りました どんな本なの? 本のサンプル キンドル(Kindle)での使い方 本文の見方 その他、本文の見方 本の序文 本書のポイント 本を作った背景 どんな本なの? 「...
四季を語る季語 「秋」 ~美しい日本の四季のことば~ ( Kindle版 ) 秋の季語5600語に解説をつけた本 1372ページ・文字検索可能 どんな本なの?という人のために、本の内容をこちらに解説しています >>
個性的な作品を作りたいと言う人が多いけれど 個性的な作品は自分の好きな所ひたすら突き詰めて行けば、勝手に出来上がるものだ 単純ではあるが 動物が好きなら動物句を 植物が好きなら植物句を 生活が好きなら生活句を突き詰めればいい 個性的な作...
俳句の教本を読めば、俳句がうまく作れるようになると思っていたら、それは間違いです 俳句の教本は“論理”が書かれているだけです 論理は「この道を行けば障害に遭わない」ということをあなたに教えてくれるだけです 良い俳句を作れるようになるための道を教えている訳ではありません こ...
「合う」「会う」「遭う」は、それぞれ意味が違います 意味 例文 合う 一致する。 調和する。 意見が合う。 計算が合う。 ...
「出来」という言葉は、様々な読み方があります 名詞だと、「出来(しゅったい)」「出来(しゅつらい)」「出来(でき)」 動詞だと、「出来(でく)」「出来(でくる)」 それぞれ意味も違います 【名詞】 意味 ...
「あり」「をり」「ゐる」は意味の似た言葉ですが、若干違いがあります 意味 あり その存在を表す場合に使う をり ある状態が継続する場合に使う ゐる ...
俳句の材料は、普段の生活の中に溢れるほどあります ほとんどの人はそれを素通りします 素通りした挙句 「自分の生活はありきたりで、俳句で詠むべきものがない」 とぼやきます そのようにぼやいている人は、次のことを行ってみてください 毎日ノートとペンを持って、頭の中に浮かん...
「羽」「羽根」「翼」は、それぞれ意味が違います 意味 羽 鳥類の翼や昆虫の翅 ( はね ) のこと 羽根 鳥類の羽から抜け落ちた一本一本のこと...
「初める」「初む」「初め」の意味の違いを表にしました 読み方 意味 初める そめる はじめる ( 動詞の連用形に付いて )… しはじめる。「咲き ─...
俳句に限らず、どんな趣味でも初めてから3年、5年と経ってくると、最初の頃のモチベーションは徐々に低下していくものです せっかく何年も続けた俳句を、モチベーションの低下でやめてしまうのはもったいないので、ここではモチベーションを高める方法を紹介します モチベーションを高...
「半眼」の読み方は、「はんがん」か「はんめ」か、迷うことがありますが 正解は「はんがん」です 読み方を間違えると、俳句では音数が変わってしまうので注意してください ちなみに、「はんめ」を漢字で書くと「半目」です 「半眼(はんがん)」との意味も変わってきます 半...
川の字は「川」「河」「江」など色々ありますが 日本では「川」の表記が一般的です 大きな川では「河」が使われます 「河」より大きな川は「江」が使われます 「江」は中国では「長江」を指しますが、日本にはそのような大きな川は無いので、川の名前で使われることはありません 日本...
俳句の二物取り合わせが分からない、という人が多いが 俳句の二物取り合わせは、映像のカット割りと同じだと思えば分かりやすい 例えば次のように、2つの映像がある 街中で車が急ブレーキをかけた 公園の木から鳥が一斉に飛び立った この二つの映像を順番に見せられると、私...
「現れる」「表れる」「顕れる」「露れる」は、それぞれ意味が違います 意味 例文 現れる 隠れていたものが見えるようになる。 太陽が現れる。 救世...
俳句を鑑賞するとき次のポイントを意識すると良い ●第一印象は何か? ●作品から連想することは何か? ●作品のどの部分に自分の目が集中するのか? ●作品を読んで頭の中に浮かんできたのはどんなことか? ●この作品のどこが良かったのか? ●この作品の良さを説明す...
「ブログリーダー」を活用して、木幡 忠文さんをフォローしませんか?
指定した記事をブログ村の中で非表示にしたり、削除したりできます。非表示の場合は、再度表示に戻せます。
画像が取得されていないときは、ブログ側にOGP(メタタグ)の設置が必要になる場合があります。
秋雲が走る 俳句を作るとき、この ような題材を詠むことは結構ある このとき「秋雲が走る」ことを、一物仕立てで詠むこともいいが 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切って、二物取り合わせにすることもできる ①まずは、 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切る 秋雲 / 走る ② ...
「角川俳句大歳時記」には熊が季語として採用されていて、熊の子季語には、羆(ひぐま)、月輪熊(つきのわぐま)、北極熊、白熊などが掲載されている 1 ) 北極熊(白熊)は北極圏およびその周辺に生息する熊で、日本では見られないのに、 なぜ季語として掲載されているのだろ...
「俳句季語よみかた辞典」に「打鱈(うちだら)」という季語が紹介されています 1 ) 解説には「打鱈のこと」としか書かれていないため、意味が分かりません 鮭を棒で打って獲る「鮭打」という漁があるので、それに似た漁のことでしょうか? 気になったので調べてみた...
「鴬音を入る」という季語がある 「入る」は「入れる」の文語形 意味は「繁殖期を過ぎた晩夏に、鶯が囀りをやめること」 「俳諧秘事大全(明 26 年)」では、すでに季語として採用され、現在も各種歳時記に掲載されている 1.2.3.6 ) この季語について疑問...
俳句を作っていると、原因と結果の散文になってしまうことがよくある 小学校のころから、このように文を書いてきたのだから仕方ない 次の俳句は、原因と結果の典型的な例 アジサイが 雨粒まとい 輝けり (原因) (結果) もしこのように、 原因と結果の俳句になっ...
「鶯」は春の季語、夏になると「夏鶯」になる この夏鶯の子季語に「老鶯、鶯老を鳴く」などがあり 多くの歳時記やサイトでは意味を、「夏に声の衰えた鶯」と紹介している 1.5.6 ) ただ、夏鶯の子季語には他に「乱鶯」があり こちらの意味は、「乱れるように...
俳句では散文はよくないと言われる 分かってはいるが、散文になってしまうから皆悩んでいる このとき、大きな単語のブロックを入れ替えたり、単語自体を変えたりして 散文を解消する努力をするのもいいが 助詞を変えるだけで 散文が直ることがある まずは、それを試してみよう 次の文は、助詞を...
早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)という季語がある どれも秋の季語 その早稲の子季語に「室の早稲」、晩稲の子季語に「室の晩稲」を紹介している歳時記があるが 1.2 ) ここでの「室」は何を指しているのだろうか? 室咲き、室の花があるように、温室の育苗を指...
俳句の作り方の一つを紹介する 二つの短文を結合させると、面白い俳句が作れることがある 「季語が○○」という 短文 と、「季語が××」という 短文 を結合させる 例えば「梅」の俳句を作るとしたら、 「梅」を主語にして 二つの短文を作る ①梅が香りを流す ②梅の花が咲く 作れたら、...
歳時記には「熊」が冬の季語で掲載されている 1.2.6.7.8 ) 熊は冬の期間は冬眠をしていて、一般には見ることはないのに、なぜ冬の季語にされているのだろうか? 熊の目撃情報が多いのは春から秋 熊が多く目撃されるのは春から秋 特に多いのは夏...
「おざなり」と「なおざり」は、それぞれ意味が違います。 「おざなり」は、その場の思い付きなどの適当な言い訳や発言をすること。 「なおざり」は、いいかげんにしておくさま。あっさりしているさま。 何となく似たような言葉ですが、意味は違いますので 使う際は、間違えないよ...
「俳句季語よみかた辞典」に「友鹿(ともじか)」という季語が掲載されています 1 ) 意味は、友をつれた鹿。 動物の季語では、動物の名前の前に「雄」「雌」「つがい」といった言葉をつけることはありますが 「友」という語を付けた言葉は見たことがなかったので...
「道」「路」「道路」は、それぞれ意味が違います 意味 例 道 古来より自然発生的に生じた、人や車などが往来するためのところ 道と呼ばれるものの総称 ...
夏の終わりを意味する「夏の果」という季語があります この関連季語として「夏を追う」が紹介されていますが 紹介する本はどれもその意味を書いていません 1.2.3.4.5 ) なぜ、夏の終わりを「夏を追う」というのでしょうか? 「追う」は追い払うや...
比喩や例えは、思い切って大きな表現をしよう 花の幹大河流るる音したり 上の句は「花の幹に音がした」という一文がもとになっているが その音が、「大河が流れるような音」だと、大きく表現をしている 例えを使うのなら、このように大きな表現をしてみよう ...
季語の無い俳句を作っても良いのですか?という質問があります 作っても大丈夫です 俳句には絶対に季語を入れなければならないというルールはありません 季語を入れるか入れないかは、作者の自由です 句会などで無季の句が出ると、季語のないことだけを指...
4段階の手順を踏んで、簡単に俳句をつくる方法 ①季語を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ ③述語につながる語を選ぶ ④ ①~③の言葉で俳句を作る 具体的にやってみる ①季語を選ぶ 例えば 「水引草」 を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ 助詞の...
俳句を創っていると、次のように12音だけが先に決まるということがあります 〇〇〇〇〇 眼鏡曇って 雨が降る このとき、上五に5音の季語や、4音 + 「や」の季語を入れようと考えるのですが、実際に5音や4音の季語を歳時記から探そうとすると、手間がかか...
①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」 ②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」 ③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」 それぞれの言葉の意味と表記の違いを書きます 言葉がいつも混同してしまう、という人は参考になさってください...
したたかに 水をうちたる 夕ざくら 上の句は、「したたかに」という形容動詞で一句を飾り立てている 形容詞や形容動詞は使わないほうが良いと言われるが、このように形容動詞を使っても素晴らしい俳句はある 参考にして俳句を作ってみよう 【参考にする方法】 例句は 「夕...
秋雲が走る 俳句を作るとき、この ような題材を詠むことは結構ある このとき「秋雲が走る」ことを、一物仕立てで詠むこともいいが 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切って、二物取り合わせにすることもできる ①まずは、 主語(秋雲)と述語(走る)を断ち切る 秋雲 / 走る ② ...
「角川俳句大歳時記」には熊が季語として採用されていて、熊の子季語には、羆(ひぐま)、月輪熊(つきのわぐま)、北極熊、白熊などが掲載されている 1 ) 北極熊(白熊)は北極圏およびその周辺に生息する熊で、日本では見られないのに、 なぜ季語として掲載されているのだろ...
「俳句季語よみかた辞典」に「打鱈(うちだら)」という季語が紹介されています 1 ) 解説には「打鱈のこと」としか書かれていないため、意味が分かりません 鮭を棒で打って獲る「鮭打」という漁があるので、それに似た漁のことでしょうか? 気になったので調べてみた...
「鴬音を入る」という季語がある 「入る」は「入れる」の文語形 意味は「繁殖期を過ぎた晩夏に、鶯が囀りをやめること」 「俳諧秘事大全(明 26 年)」では、すでに季語として採用され、現在も各種歳時記に掲載されている 1.2.3.6 ) この季語について疑問...
俳句を作っていると、原因と結果の散文になってしまうことがよくある 小学校のころから、このように文を書いてきたのだから仕方ない 次の俳句は、原因と結果の典型的な例 アジサイが 雨粒まとい 輝けり (原因) (結果) もしこのように、 原因と結果の俳句になっ...
「鶯」は春の季語、夏になると「夏鶯」になる この夏鶯の子季語に「老鶯、鶯老を鳴く」などがあり 多くの歳時記やサイトでは意味を、「夏に声の衰えた鶯」と紹介している 1.5.6 ) ただ、夏鶯の子季語には他に「乱鶯」があり こちらの意味は、「乱れるように...
俳句では散文はよくないと言われる 分かってはいるが、散文になってしまうから皆悩んでいる このとき、大きな単語のブロックを入れ替えたり、単語自体を変えたりして 散文を解消する努力をするのもいいが 助詞を変えるだけで 散文が直ることがある まずは、それを試してみよう 次の文は、助詞を...
早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)という季語がある どれも秋の季語 その早稲の子季語に「室の早稲」、晩稲の子季語に「室の晩稲」を紹介している歳時記があるが 1.2 ) ここでの「室」は何を指しているのだろうか? 室咲き、室の花があるように、温室の育苗を指...
俳句の作り方の一つを紹介する 二つの短文を結合させると、面白い俳句が作れることがある 「季語が○○」という 短文 と、「季語が××」という 短文 を結合させる 例えば「梅」の俳句を作るとしたら、 「梅」を主語にして 二つの短文を作る ①梅が香りを流す ②梅の花が咲く 作れたら、...
歳時記には「熊」が冬の季語で掲載されている 1.2.6.7.8 ) 熊は冬の期間は冬眠をしていて、一般には見ることはないのに、なぜ冬の季語にされているのだろうか? 熊の目撃情報が多いのは春から秋 熊が多く目撃されるのは春から秋 特に多いのは夏...
「おざなり」と「なおざり」は、それぞれ意味が違います。 「おざなり」は、その場の思い付きなどの適当な言い訳や発言をすること。 「なおざり」は、いいかげんにしておくさま。あっさりしているさま。 何となく似たような言葉ですが、意味は違いますので 使う際は、間違えないよ...
「俳句季語よみかた辞典」に「友鹿(ともじか)」という季語が掲載されています 1 ) 意味は、友をつれた鹿。 動物の季語では、動物の名前の前に「雄」「雌」「つがい」といった言葉をつけることはありますが 「友」という語を付けた言葉は見たことがなかったので...
「道」「路」「道路」は、それぞれ意味が違います 意味 例 道 古来より自然発生的に生じた、人や車などが往来するためのところ 道と呼ばれるものの総称 ...
夏の終わりを意味する「夏の果」という季語があります この関連季語として「夏を追う」が紹介されていますが 紹介する本はどれもその意味を書いていません 1.2.3.4.5 ) なぜ、夏の終わりを「夏を追う」というのでしょうか? 「追う」は追い払うや...
比喩や例えは、思い切って大きな表現をしよう 花の幹大河流るる音したり 上の句は「花の幹に音がした」という一文がもとになっているが その音が、「大河が流れるような音」だと、大きく表現をしている 例えを使うのなら、このように大きな表現をしてみよう ...
季語の無い俳句を作っても良いのですか?という質問があります 作っても大丈夫です 俳句には絶対に季語を入れなければならないというルールはありません 季語を入れるか入れないかは、作者の自由です 句会などで無季の句が出ると、季語のないことだけを指...
4段階の手順を踏んで、簡単に俳句をつくる方法 ①季語を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ ③述語につながる語を選ぶ ④ ①~③の言葉で俳句を作る 具体的にやってみる ①季語を選ぶ 例えば 「水引草」 を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ 助詞の...
俳句を創っていると、次のように12音だけが先に決まるということがあります 〇〇〇〇〇 眼鏡曇って 雨が降る このとき、上五に5音の季語や、4音 + 「や」の季語を入れようと考えるのですが、実際に5音や4音の季語を歳時記から探そうとすると、手間がかか...
①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」 ②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」 ③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」 それぞれの言葉の意味と表記の違いを書きます 言葉がいつも混同してしまう、という人は参考になさってください...
したたかに 水をうちたる 夕ざくら 上の句は、「したたかに」という形容動詞で一句を飾り立てている 形容詞や形容動詞は使わないほうが良いと言われるが、このように形容動詞を使っても素晴らしい俳句はある 参考にして俳句を作ってみよう 【参考にする方法】 例句は 「夕...