4段階の手順を踏んで、簡単に俳句をつくる方法 ①季語を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ ③述語につながる語を選ぶ ④ ①~③の言葉で俳句を作る 具体的にやってみる ①季語を選ぶ 例えば 「水引草」 を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ 助詞の...
初心者にも分かる俳句の作り方、コツ、ポイントなどを紹介しています。 初心者につまづきやすいポイントや注意点なども記事にしますので、俳句を作る際に役立つと思います。
初学のうちは、俳句教本を読んだときに 「なるほどなるほど」と全ての言葉を信じるものだ 知識がないのだから、それは当たり前のことだが 俳句歴が 3 年も経過したら、そのような姿勢は変えたほうがいい 先人の言っていることは本当なのか? 先人にも分からなかった問いに対して、...
俳句で一音を省略したい場合は、助詞の「が」「を」を省略できないか確認しよう 助詞は「が、を、の、に、へ、と、より」など色々あるが 「が」「を」は省略しても意味は通じることが多い 例を見てみよう 鳥 が 飛ばず → 鳥飛ばず 浜 が 暮れる → 浜暮れる...
長い散文のような表現になってしまったときは「主語 + 名詞」だけで納めることができないか確認しよう 「風花が舞う広い空」というような文であれば、「風花の空」とまとめてしまえばすっきりするし、余った音数で別のことが言える 「主語 + 名詞」を意識して、文章を短縮...
「出る」は「でる」と読みます 「いでる」とは読みません 「いでる」という言葉はこの世にありませんので注意しましょう 俳句で「出る」を「いでる」として音数を合わせる人 「出でる(いでる)」と書く人がいますが誤用です 「出る(でる)」は口語です 口語の活用は次の通...
俳句の勉強中に、分からないことに突き当たることがある そのとき、「あぁ、どうすればいいんだ!!」とやみくもに考えて対処をしようとしても、たいがい上手くはいかない そういう時は、次の3ステップを意識して順番に対処した方がよい 1. 分からないことに気がつき、具体的に...
俳句作りには絶対に「歳時記(さいじき)」が必要です いろいろな歳時記がありますが、お勧めはやはり「新版 角川俳句大歳時記」です 俳句作品の掲載数が、他の本に比べて圧倒的に多いです それだけあなたの感性に合う作品が載っている可能性は高いはずです 去年久しぶりに新版として発売されたの...
句集『小さな花』販売中(Amazon) >>>Amazon(アマゾン)で購入できます 8人の合同句集 1人自薦45句、合計360句 220回続いた句会で、8人の作者が日本の四季の自然を詠み、自然に心情を重ねながら一文...
五・七・五のリズムが整ってさえいれば良い、というわけではない
自然や生活の中ではっと何かを感じたり感動したりした事を、五・七・五のリズムで表現したものが俳句である だからといって、自分の感動を五・七・五のリズムで詠めば、それで俳句になるのかと言えばそうではない リズム以上に、言葉が重要 言葉には、人間の心の底の何かをよびおこしたり、...
良い句を作るには、名句を参考にするのが近道だ 名句を参考に俳句を作る方法を説明する 参考にする句 母が割る かすかながらも 林檎の音 参考にする句と同じように、主語と述語を作る 母が割る かすかながらも 林檎の音 ...
一物仕立てで俳句を作るときには、対象物の特徴を見極めて 特徴以外のものは、そぎ落とすことが重要だ 例えばピカソの牛のポスターは、最初は牛のあらゆる部分が繊細に描かれているのだが、牛の特徴にはさして必要ない部分をそぎ落として行き、最終的に数本の線だけで牛の絶対的な特徴だけを描きだ...
俳句を鑑賞していると、たまに美しい色彩が脳裏に浮かぶ作品があります これを意識的に俳句作りに応用する方法を紹介します 具体的には、季語の色と、取り合わせる物の色を意識して作ります 季語に「夏の雲」を選んだ場合、読者の頭の中には白が浮かぶので、白と合う色も物...
俳句を詠むときは、深く観察をすること 例えば、天道虫のはねの星を詠むのであれば、星をよく観察をして、発見したことを最低でも10個は上げること 発見の数が多いほど、深い観察をしている、そう考えてもいいでしょう 深く観察をすると、様々なことが見えてきて、今まで...
句会で作品の背景を長々と話す人がいますが 17音しかない俳句の背景を説明するのは、30秒ですみます 30秒以上の話はやめましょう 俳句の背景を聞くのは、あくまで背景に対して作品の表現方法が適切であるかを確認するためです ですから、簡単に背景を話してもら...
吟行でうまく作るには3つポイントがあるので紹介します 読むものを一つに絞る 見る位置を変える 詠んだ後に、例句と比較する 読むものを一つに絞る 吟行に出て、初めての場所に行くと見るものが全て新鮮で、全てを詠みたくなります ただ、...
俳句を文語文法で作りたい、と思っている人のために 正しい文語文法で作るための手順、道具などを紹介しています 以下に 「1週間で文語文法を理解するための記事」 のリンクがあるので参考にしてください ※ PDF ファイルで記事をアップしているので、矢印の「ポッ...
句会などで発言したがっている人がいたら、意見を聞くようにしましょう そこから思いがけない意見が出ることもあります 句会の講評の時間などにメンバーを見ていると、発言したがっている人は何となく分かるものです 他の人の発言の後にため息をつく 突然身を...
「悲しい」「寂しい」「美しい」などの形容詞を使った場合は、その形容詞を消してみましょう 消した方が、さっぱりした良い句になることがあります 例えば 「祭髪微かに湿る娘 美しき 」 ここでの美しきはバッサリ捨てます 「祭髪微かに湿りた...
20 句詠の俳句大会の一つに「円錐新鋭作品賞」があります 応募されてはどうでしょうか 毎年、 1 月 15 日~ 2 月 15 日で募集されています こちらが、大会主催の結社「円錐」のホームページです http://ooburoshiki.com/haik...
俳句には結社というものがありますが 結社というのは、簡単に言うと学生時代のクラブ活動のようなものです サッカーの好きな人たちは、サッカークラブに入りますし 美術の好きな人たちは、美術クラブに入ります 同じように、俳句の好きな人たちが、俳句の結社に入って、みんな...
句会をやっていると、必ず受け身のメンバーがいます 意見は持っているのに、積極的に自分からは意見は言おうとしないのです こういうメンバーには、次のようにして意見を促してあげましょう 「〇〇さんは、この俳句のどこが良かったですか?」 「〇〇さんのこの句の表...
「俳句大会、全国紙の俳壇などへの入選方法」です このような大会に入選するには、1千句の俳句を作ることです まずは質など意識せず、とにかく1千句作りましょう その後で見返すと、たいてい「これは!」という句が混じっているものです それを提出すれば、高い確率で入選し...
マンネリから脱出するために、課題を決めるという方法もあります 例えば 「とにかく美しい句を作る!!」と決める 課題が決まると、その一点に集中できます 「美しさ」を深く追求した句作りができます それによって今までとは違う句が生まれやすくなります ...
蜜蜂が タンポポの蜜を 吸っている これ、俳句じゃなくて散文ですよね? このような散文を俳句に直す方法を紹介します まず、先ほどの文がなぜ散文なのか?ですが、これは 蜜蜂が タンポポの蜜を 吸っている (主語) (目...
絵画には遠近法がありますが、俳句でも遠近法は使えます 遠近法によって読み手の頭の中に大きな景を描くことができます やり方は簡単 「近い景」と「遠い景」を合わせる 「遠い景」と「近い景」を合わせる 「低い場所」と「高い場所」を合わせる このような...
「俳句は滑稽で作るべきだ」と言う人がいます 気晴らしで滑稽俳句を作っても良いでしょうがが、 9 割は失敗すると思った方が良いでしょう なぜ失敗するのかですが、滑稽で俳句を作っても芸術にならないからです いくら本人がこれは芸術作品だと言っても 一般的に言...
スポーツや料理など、どの分野においても、模範は基本的な上達法の一つ 俳句も同じです 上手い俳句の模範をすることが上達の近道になります 模範は、上手い俳句の構造や視点などを参考にしなければ始まりません だからまず、良い俳句を徹底的に観察すること 観察...
俳句作りの「やる気」を高めたい場合には 次の3つを意識することが必要 よく寝る リズムのある食事をする ゆっくりとした呼吸をする 最初の2つは「正しい生活習慣」 正しい生活習慣を行うと 体の中にやる気を高めるホルモンが放出されると言...
俳句では、常に新しいことを詠むべきだと思います 新しいには、新奇と新鮮さの2つがありますが 追い求めるべきは、新奇さではなく 新鮮さ です 新奇さは、目新しく物珍しいさま 新鮮さは、今までにない新しさが感じられるさま 芭蕉が俳句で目指してい...
句会での講評時はできるだけポジティブな質問をするといいでしょう ネガティブな質問や、批判ばかりだと、周りのみんなも口を閉ざしてしまいます 前向きな質問で、効果的に仲間の考えを引き出せると、なおいいでしょう 具体的には この俳句の良い所はどこ? この俳句の助詞の使い方で、良かったと...
俳句を始めたばかりの方から 「どういう俳句が良い俳句なの?」 と聞かれることがあります 俳句を始めて間もない頃の自分も「どの俳句が良くて」「どの俳句が悪いのか」が気になったし、知りたくて毎日ヤキモキしていました それは何より、良い句を参考にして、一日でも早く先輩に追い...
下五でよく「過ゆく」や「走りゆく」などのように「~ゆく」を使った俳句が見られますが、「~ゆく」が絶対に必要でない限り、思い切って削りましょう なぜ削るのか、 ですが 多くの場合「~ゆく」など無くても意味は通じるからです 「過ゆく」や「走りゆく」などで句が終...
先生や先輩に俳句を注意された場合 その注意点を生かすためには 「では、どうすればいいか?」 を自分なりに5つ挙げる習慣をつけましょう この俳句は説明的だ、と注意を受けたら 「どうすれば説明的でなくなるのか?」を考えます 言っている意味が分か...
俳句でみられる「けり」の誤用について、説明します 例えば、次の句 独り居に秋風吹きて寂し けり 終止形の「寂し」に「けり」をつけていますが 「けり」は終止形ではなく、連用形につく助動詞ですので「寂し(終止形)けり」という使い方はしません では、「寂...
俳句は、感動を具象化する作業ともいえます 「具象化」というのは、脳内にある曖昧な考えやイメージをかき集めてはっきりとした姿や形を現すことです 脳内の曖昧な考えやイメージというのは主に 美しい、寂しい、悲しい、儚い、といった感情を表すような一般概念 一般概念...
集中して俳句を作ろうと思っても、気をそれてしまうことが多々あるものです あなたは、そんな悩みを持っていませんか このような悩みのある場合は、次の対策方法をお勧めします 俳句作りの時間を決め、時間内はそれ以外のこ...
あなたは、先輩からこのようなことを言われたことはありますか? 「さまざまな体験をしたほうがいい。それが俳句作りにも役立つから」 俳句を始めたばかりのころ、私はよく先輩たちから、このようなアドバイスをもらいました 当時は、 「分かりました」 とは言いながら、なんとも...
俳句をやっていると他人の評価が常につきまといます とくに俳句では句会というものがあるため、余計に自分の作品に対する評価を目にします このような評価に対して、ストレスを感じる人は多いようです ただ、それは俳句に限らず、学問や仕事でも同じことではないでしょうか どのよ...
俳句作品を見ていると、次の句のように「涼しかり」で終わっている句を見かけます こんこんと水のながれて涼 しかり 活用表を見ると、「涼しかり」は連用形だし、使い方は正しいのでは?と思ってしまいますが この使い方は間違っています ...
「俳句では字余りや字足らずをしないこと」「字余りをするならなるべく上五ですること」 俳句を始めたばかりの人は先輩から、「字余り」について一度はこのようなことを言われているのではないでしょうか 一体ここで言う「字余りをするなら上五でしなさい」というの...
「文語の俳句を鑑賞」できても、「文語の俳句が書ける」訳ではない
まずはっきりさせたいのですが 文語で書かれている俳句を 「鑑賞する」 ことと 文語で書かれている俳句を 「書くこと」 は、まったく別物です それぞれの勉強方法もまったく違います ここを理解しておかないといけません なぜこんなことを言うのかというと 文語...
「旧仮名・文語」で俳句を作るのが難しい 「旧仮名・文語」の勉強をしても分からない という声をよく聞きます 「旧仮名・文語」を理解するには勉強の順番があります 順番がばらばらだと理解できなかったり、無駄な時間を費やすことになります 「旧仮名・文語」の...
俳句はなぜこれほど制約があるのか と不満に感じる人は多いと思います 十七音で作ること 五・七・五のリズムで作ること 季語を入れて作ること これだけでも、かなり厳しい制約ですが、さらに 動詞、擬人化、比喩、形容詞を多用しないこと 説明をし...
俳句でみられる「べし」の誤用について、説明します 例えば、次の句 風止まば手の草笛は捨つるべし 風が止んだなら、草笛は捨てるのがよい ということを言っているのですが 「べし」は終止形の動詞につく言葉ですので「捨つべし」でなくてはいけません 「捨つる...
これは重要です! 「俳句を詠むときは、一つの事柄だけに絞りましょう」 例えば 「今日はるんるん気分で帰り道を歩いていたら、桜が咲いていた。桜を見ていたら鳥が3匹やってきた。3匹は常に仲良さそうにしていて、たまに、蜜を吸ったり鳴き合っていて可愛かった」 これを俳...
句会などに参加していると「こんなもんでいいでしょ?」というように作られた俳句を目にします 例えば、綺麗な桜を俳句にしようとして 桜が綺麗だった、とだけ言っているのです 桜がどのように綺麗だったのか、を頑張って言おうとした形跡がないのです また、表現方法にも...
春の川 ほどける 水の音清し 上の句で使われている「ほどける」は口語です 文語で俳句を作る場合は、ここは「ほどける」ではなく「ほどくる」となるので注意しましょう 口語の活用表と、文語の活用表を比較してみます 口語では基本形(終止形)が「解ける」で、連体...
俳句作品の中で見かける、「現れる」という言葉は、文語にはありません 現代の言葉(口語)では「現れる」がありますが、文語の場合は「現る」になります ですから、文語で俳句を作る場合は、注意しましょう 実際に、俳句作品を見てみましょう 夕空や帰燕の一羽 ...
俳句で大切なのは、「切り口の独創性」と言われます 切り口の独創性というと 人がびっくりするような物事を探さなければいけないの? 難しい言葉を使った方がいいの? 皆がはっとするような、言い回しを探した方がいいの? などと、思う人もいると思いますが、そのような...
季語や子季語の中には、「の」が含まれるものがあり、使うときには注意をしましょう 「夏の川、夏の朝、夏の山」などの使い方はよいのですが、問題は次の使い方です 〇「花冷え」 ×「花の冷え」 このように「花冷え」という言葉に「の」を付けて、「花の冷え」など...
よく 「この俳句はどういう意味ですか?」 と聞かれることがあります 特に、俳句をやったことの無い人や、始めたばかりの人に聞かれます 俳句の中には、含み隠された内容や、メッセージのようなものがあると思われているようですが、基本的に、そのような物はありま...
先達の俳人が残した言葉です ページを表示するたびに、新しい言葉が表示されます 毎日俳句を作る前に見ても良いと思います 「 」
俳句をやっていると「連体形止め」という言葉を、一度は聞いたことがあると思います 俳句の最後(文末)が連体形になっているものを言います 連体形で終わらせる(俳句を止める)ことから、「連体形止め」と呼びます ではこの「連体形止め」 いったい、どういうときに使わ...
季語の「桜散る」は動詞としてカウントされるのか?についてですが 動詞としてカウントされます 俳句では動詞が複数あることが嫌がられるので 季語である「桜散る」は、できれば動詞としてカウントされなければ良いな、と期待を持ってしまいますが 動詞としてカウント...
俳句の実作で見かける言葉、「つ」と「つつ」ですが 間違った使い方を見かけるので、紹介します 最初に、意味の違いを説明します 「つ」は、完了の意味合いがあり「・・・てしまった」「・・・てしまう」 「つつ」は反復や継続などの意味合いがあり「何度も・・・ては」「...
オノマトペの一覧を載せています 「あ」の入ったオノマトペを抽出したい場合は、検索窓に「あ」と入力して検索をかけてください あーん あいーん あうっ あぐあぐ あたふた あっ あっさり あっはっは あっぱっぱ あっぷ ...
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4段階の手順を踏んで、簡単に俳句をつくる方法 ①季語を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ ③述語につながる語を選ぶ ④ ①~③の言葉で俳句を作る 具体的にやってみる ①季語を選ぶ 例えば 「水引草」 を選ぶ ②季語につながる語(述語)を選ぶ 助詞の...
俳句を創っていると、次のように12音だけが先に決まるということがあります 〇〇〇〇〇 眼鏡曇って 雨が降る このとき、上五に5音の季語や、4音 + 「や」の季語を入れようと考えるのですが、実際に5音や4音の季語を歳時記から探そうとすると、手間がかか...
①「旧字体(旧字) ・ 新字体(新字)」 ②「旧仮名(歴史的仮名遣い) ・ 新仮名(現代仮名遣い)」 ③「文語体(文語) ・ 口語体(口語)」 それぞれの言葉の意味と表記の違いを書きます 言葉がいつも混同してしまう、という人は参考になさってください...
したたかに 水をうちたる 夕ざくら 上の句は、「したたかに」という形容動詞で一句を飾り立てている 形容詞や形容動詞は使わないほうが良いと言われるが、このように形容動詞を使っても素晴らしい俳句はある 参考にして俳句を作ってみよう 【参考にする方法】 例句は 「夕...
【概要】 2024年4月24日に、四季の風物(季語)を収録した「四季を語る季語 -夏-」を、アマゾンで出版をします。 [予約購入ページ] 下記ページから予約購入が可能です(予約日を過ぎても購入は可能です) https://amzn.to/4cVeElS [基本情報] タイトル ...
感嘆詞(感動詞)を発してから俳句を作ろう 俳句は感動したことを詠んだほうがいい だからこそ、最初に感動詞を発してから俳句を作ること そうすれば感動に視点が向いた俳句になりやすい 5種類の感嘆詞をここに載せたので、これを発してから俳句を作ろう ①感動...
季語を含んだ単語を作って、俳句にしてみよう 次の句、 「蝗の袋」というように、季語を含んだ単語を使っている ざわざわと 蝗の袋 盛り上がる ↑ これと同じように、まず「季語の○○」で言葉を作ってみよう 例 芋虫の葉 色鳥の枝 ...
「日影」と「日陰」は、それぞれ意味が違います 「日影」は、日の光 「日陰」は、物陰になって日の当たらないところ、です 「影」そのものの意味には 「光源と反対側にできる黒い像」のほかに、「日・月・星・灯火などの光」などの意味があります ですので「日影」は、日...
文語に「出る(でる)」という言葉はありません 「出る(でる)」は口語です 文語にあるのは「出づ(いづ)」か「出(づ)」です 「出づ(いづ)」「出(づ)」「出る(でる)」の関係は次の通りです 文語 出づ(いづ) ダ下二 (で/...
季語の中には「秋色」という言葉がありますが、これは特定の色を指したものではありません 秋の景色や気配という意味で、「それらしい様子」ということです 「顔色をうかがう」と言うときにも「色」を使います 感情の動きが顔に現れた様子を指す言葉ですが、これと同じです 俳句を...
俳句の中では「咲かぬ」「咲きぬ」といった言葉が、頻繁に出てきます それぞれの意味は違います 意味 構造 咲かぬ 咲かない 「咲く」の未然形 ...
「出(い)づ」と「出(い)ず」の、2つの表記がありますが 文語で俳句を作るときは「出(い)づ」を使います 「出(い)ず」は、歴史的仮名遣いの「出(い)づ」を、現代仮名遣いに従って表記したものです 歴史的仮名遣いの「出(い)づ」を、無理やり現...
パッと希望の音数の季語がさがせる: 音数からの「季語」検索本 12,500語の季語が音数順に並べてある本です 「俳句の音数がうまくまとまらない」 と悩んでいる人は、ピッタリの音数の季語が探せます 「歳時記で希望の音数の季語をさがすのは大変」 と思っていた人は、簡単に季語が探せ...
俳句を作っていると、周りからの評価は必ずあります 最初のうちは「悪い」という評価を受けることが多いかもしれません そんな時、「どうして?」「なぜ分かってくれないの?」と納得できない気持ちになることもあるかもしれませんが そのような感情を持っても意味がないので、他人の評価は...
俳句で使われる「来(こ)ぬ」「来(き)ぬ」ですが、それぞれの意味は違います 意味 構造 来(こ)ぬ 来ない 「来」の未然形 「来(こ)」...
俳句を作るとき 五・七・五のそれぞれの最初(最後)を、母音で合わせるか、ア行カ行などの行で合わせると リズムや響きの良い俳句が作れることがある 例句で見てみよう 紫 陽花の 雨 に女を た づねけり ↓ ↓ ↓ ...
助詞一つで、印象は大きく変わる 助詞を一つだけ変えた次の句を見比べてみよう 秋の風火口 へ 落つる砂の音 秋の風火口 を 落つる砂の音 助詞が一つ変わっているだけだが、印象は大きく変わっている だから助詞の一つもおろそかにせずに作りこまなければいけない 推敲す...
今年の立春は2月4日です いよいよ季語も春に変わりますね 立春を前に、「四季を語る季語─春─」を出しましたので、読んでいただければ幸いです 『四季を語る季語』 「秋」 :5,600語(発売中) 「冬」 :4,300語(発売中) 「新年」:2,400語(発売中) 「春」 :5,...
情緒(喜怒哀楽などの心の動き)を俳句の中に込めるとき、直接的な言葉で伝えることもできるが、様々な事柄の組み合わせによって間接的に伝えることもできる 方法としては、後者のほうが優れているし、作者はそちらを目指す努力をすることが大事だ 具体的にいうと、「寂しさ」を言葉で伝え...
「できる」と「出来る」の意味は同じです 一般的には、平仮名で「できる」と書きます 漢字でも「出来る」とは書きますが、「出来」を使うのは名詞や複合語(二つ以上の単語が合した語)のとき、と使い分けがされていることが多いようです 例えば「出来過ぎ」「出来事」「出来栄え」など ...
初学のうちは、俳句教本を読んだときに 「なるほどなるほど」と全ての言葉を信じるものだ 知識がないのだから、それは当たり前のことだが 俳句歴が 3 年も経過したら、そのような姿勢は変えたほうがいい 先人の言っていることは本当なのか? 先人にも分からなかった問いに対して、...
俳句で一音を省略したい場合は、助詞の「が」「を」を省略できないか確認しよう 助詞は「が、を、の、に、へ、と、より」など色々あるが 「が」「を」は省略しても意味は通じることが多い 例を見てみよう 鳥 が 飛ばず → 鳥飛ばず 浜 が 暮れる → 浜暮れる...
長い散文のような表現になってしまったときは「主語 + 名詞」だけで納めることができないか確認しよう 「風花が舞う広い空」というような文であれば、「風花の空」とまとめてしまえばすっきりするし、余った音数で別のことが言える 「主語 + 名詞」を意識して、文章を短縮...
「出る」は「でる」と読みます 「いでる」とは読みません 「いでる」という言葉はこの世にありませんので注意しましょう 俳句で「出る」を「いでる」として音数を合わせる人 「出でる(いでる)」と書く人がいますが誤用です 「出る(でる)」は口語です 口語の活用は次の通...
俳句の勉強中に、分からないことに突き当たることがある そのとき、「あぁ、どうすればいいんだ!!」とやみくもに考えて対処をしようとしても、たいがい上手くはいかない そういう時は、次の3ステップを意識して順番に対処した方がよい 1. 分からないことに気がつき、具体的に...
俳句作りには絶対に「歳時記(さいじき)」が必要です いろいろな歳時記がありますが、お勧めはやはり「新版 角川俳句大歳時記」です 俳句作品の掲載数が、他の本に比べて圧倒的に多いです それだけあなたの感性に合う作品が載っている可能性は高いはずです 去年久しぶりに新版として発売されたの...
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自然や生活の中ではっと何かを感じたり感動したりした事を、五・七・五のリズムで表現したものが俳句である だからといって、自分の感動を五・七・五のリズムで詠めば、それで俳句になるのかと言えばそうではない リズム以上に、言葉が重要 言葉には、人間の心の底の何かをよびおこしたり、...
良い句を作るには、名句を参考にするのが近道だ 名句を参考に俳句を作る方法を説明する 参考にする句 母が割る かすかながらも 林檎の音 参考にする句と同じように、主語と述語を作る 母が割る かすかながらも 林檎の音 ...
一物仕立てで俳句を作るときには、対象物の特徴を見極めて 特徴以外のものは、そぎ落とすことが重要だ 例えばピカソの牛のポスターは、最初は牛のあらゆる部分が繊細に描かれているのだが、牛の特徴にはさして必要ない部分をそぎ落として行き、最終的に数本の線だけで牛の絶対的な特徴だけを描きだ...
俳句を鑑賞していると、たまに美しい色彩が脳裏に浮かぶ作品があります これを意識的に俳句作りに応用する方法を紹介します 具体的には、季語の色と、取り合わせる物の色を意識して作ります 季語に「夏の雲」を選んだ場合、読者の頭の中には白が浮かぶので、白と合う色も物...
俳句を詠むときは、深く観察をすること 例えば、天道虫のはねの星を詠むのであれば、星をよく観察をして、発見したことを最低でも10個は上げること 発見の数が多いほど、深い観察をしている、そう考えてもいいでしょう 深く観察をすると、様々なことが見えてきて、今まで...
句会で作品の背景を長々と話す人がいますが 17音しかない俳句の背景を説明するのは、30秒ですみます 30秒以上の話はやめましょう 俳句の背景を聞くのは、あくまで背景に対して作品の表現方法が適切であるかを確認するためです ですから、簡単に背景を話してもら...
吟行でうまく作るには3つポイントがあるので紹介します 読むものを一つに絞る 見る位置を変える 詠んだ後に、例句と比較する 読むものを一つに絞る 吟行に出て、初めての場所に行くと見るものが全て新鮮で、全てを詠みたくなります ただ、...
俳句を文語文法で作りたい、と思っている人のために 正しい文語文法で作るための手順、道具などを紹介しています 以下に 「1週間で文語文法を理解するための記事」 のリンクがあるので参考にしてください ※ PDF ファイルで記事をアップしているので、矢印の「ポッ...
句会などで発言したがっている人がいたら、意見を聞くようにしましょう そこから思いがけない意見が出ることもあります 句会の講評の時間などにメンバーを見ていると、発言したがっている人は何となく分かるものです 他の人の発言の後にため息をつく 突然身を...
「悲しい」「寂しい」「美しい」などの形容詞を使った場合は、その形容詞を消してみましょう 消した方が、さっぱりした良い句になることがあります 例えば 「祭髪微かに湿る娘 美しき 」 ここでの美しきはバッサリ捨てます 「祭髪微かに湿りた...
20 句詠の俳句大会の一つに「円錐新鋭作品賞」があります 応募されてはどうでしょうか 毎年、 1 月 15 日~ 2 月 15 日で募集されています こちらが、大会主催の結社「円錐」のホームページです http://ooburoshiki.com/haik...
俳句には結社というものがありますが 結社というのは、簡単に言うと学生時代のクラブ活動のようなものです サッカーの好きな人たちは、サッカークラブに入りますし 美術の好きな人たちは、美術クラブに入ります 同じように、俳句の好きな人たちが、俳句の結社に入って、みんな...
句会をやっていると、必ず受け身のメンバーがいます 意見は持っているのに、積極的に自分からは意見は言おうとしないのです こういうメンバーには、次のようにして意見を促してあげましょう 「〇〇さんは、この俳句のどこが良かったですか?」 「〇〇さんのこの句の表...