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のんびりブレイク http://inemugi.cocolog-nifty.com/

蓼科山山麓で田舎暮らしをしています。生活を通して、文学・歴史・哲学を学びながら、 楽しく暮らしています。自由にお立ち寄りください。

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2019/03/11

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  • あちこちの梅がやっと花盛りです

    西行は、月明かりの中に立っていた。西行の眼の前に、桜の古木がそびえている。満開の桜であった。みっしりと、重く、枝が下がるほどに花が開いている。風はない。ただ、ひそひそと、月光の中を桜の花びらが散ってゆく。自身の重みに耐えかねた如くに、花びらは枝から離れ、月明かりの中にこぼれていく。 (宿神 夢枕獏)   うしろで優雅な低い話し声がする。ふりかえると人はいなくて 温顔の石仏が三体 ふっと 口をつぐんでしまわれた。秋があまりに静かなので石仏であることをお忘になって お話などなさったらしい。其処だけ不思議なほど明るく 枯葉がこまかく揺れている。 (石仏 吉野弘)   満開の桃の小枝をとろりとした目で眺めながら うれしそうにもってとほった あの御爺さん にこにこするたんびに 花のほうでもうれしいのかひらひらとその花弁(はなびら)をちらしたあの御爺さんどこかでみたやうな (御爺さ...

  • ワクワク ズキズキ

    いっぱいの星だ 暗い夜みちは星雲の中へでもはいりそうだとおい村は 青いあられ酒を あびているぽむ ぼうむ ぽむ 町でなおした時計を 風呂敷包みに背負った少年がゆくぼむ ぼむ ぼうむ ぼむ少年は生きものを 背負っているようにさびしいぼむ ぼむ ぼむ ぼうむ ねむくなった星が 水気をはらんで下りてくるあんまり星がたくさんなので 白い穀倉のある村への路を迷いそうだ(青い夜道 田中冬至)  それは 花にへりどられた高原の林のなかの草地であった 小鳥らのたのしい唄をくりかえす 美しい声がまどろんだ耳のそばに きこえていた私たちは 山のあちらに青く 光っている空を淡くながれている雲をながめていた 言葉少なく しあわせはどこにある? 山のあちらのあの青い空に そして その下のちいさな見知らぬ村に 私たちの心は あたたかだった山は 優しく 陽にてらされていた希望と夢と 小鳥と花と私...

  • 脳梗塞の症状は

    6年前に一過性脳虚血発作を発症し、これにかかった人は、数か月以内に脳梗塞を起こす可能性が高いと言われています。以来、血液をサラサラする薬を服用しています。 3月15日の朝4時。目を覚ますと左足首が動かしにくく、おかしいなと思いつつ、鎮痛剤をぬって様子を見ました。じっと身体を観察していると、左腰、左肩、左顔に違和感を感じます。約10分後。頭痛がしてきたので、脳梗塞の症状と確信し、家族に相談しました。救急車を呼ぶと決めましたが、幸い医療センター緊急外来の予約が取れたので、自家用車で行きました。 医者は、15分以上かけて、身体の異常がないか、顔を触ったり、両手を上げさせたり、左側と右側に違いがないか診察しました。この時点でも、左側に違和感はありましたが、身体を動かしたときの差は、左右でなく、経過観察で帰りました。[E:#x1F3B...

  • 救急車を呼ぶ前に

     ひかりをおでこに くっつけてはなひらく日を 夢にみてたんぽぽ綿毛が まいあがります 「野原は歌う」 工藤直子 たんぽぽが たくさん飛んでいくひとつひとつ みんな名前があるんだおーい。たぽんぽ おーい。ぽぽんた おーい。ぽんたぽおーい。ぽたぽん 川に落ちるな 「たんぽぽ」 川崎洋 先日、迷った末に脳梗塞の症状と自覚し、家族に救急車を呼ぶよう言いましたが、機転を利かせ、医療センターの救急外来に電話し、見てもらうことになり、自家用車で行きました。その時、救急車なら見てもらえることが自家用車で行くことと違いがあるかとも思いましたが、結果として、良かったと思います。上田市の近所では、高齢者が多く、頻繁に救急車が来ます。 約10日が過ぎた一昨日、前回と同じ極軽症の脳梗塞の症状が出ました。その晩は、救急安心センター、[...

  • セツブンソウを見に行く

      花がふってくると思う 花がふってくるとおもう この てのひらにうけとろうとおもう 「花がふってくると思う」 八木重吉     幸福というものは鳥みたいなものだ、この広い野原の中にいる。 声がきこえるのはまだしもいい、声も形もかくれ解らぬことがある。 だがこの鳥も一度摑まえたらしめたものだ、 今度は掴まえた彼がその鳥になる。 いくら何か出て来て邪魔したって もうだめだ。 芥子粒(けしつぶ)のやうに小さくなって、夙(つと)に向うを飛んでいる。 「幸福」 福士幸次郎 今年の花めぐりの第一歩で、上田市の塩田城址のセツブンソウを見に行ってきました。数年前にできたばかりで、今年は花が小さく、立ち入り禁止の遠くで寒さに震えていました。このところ寒くて、春が足踏みです。 ...

  • 春の嵐が過ぎました

    おれの一生はあの冷たい炎のやうなものだ。おれの過ぎてきた跡には、一すじ何かが残っているだろう。それも他の風が来ると跡形もなく消されてしまふやうなものかも知れない。 だが、その跡には又きつとおれに似たものが、おれのに似た跡を残して行くに違いない。(菜穂子 堀辰雄)   山のあなたの空遠く 幸住むと人のいふああ われひとと尋(と)めゆきて涙さしぐみ かえりきぬ 山のあなたになほ遠く 幸住むと人のいふ(カールブッセ 上田敏訳) 〔幸せを山の彼方に探しに行って涙ぐんで帰ってきた。青い鳥と同じように幸せは、遠くではなく、すぐ近くにあるという〕  ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするなみずから水やりを怠っておいて気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか苛立つのを 近親のせいにするななにもかも下手だったのはわたし 初心消えかかるのを 暮ら...

  • 梅は咲いたか、桜はまだかいな

    生きる喜び一輪の朝顔よ ここに生きた時間がある 生くることの尊さがある (山村暮鳥)  郭公(かっこう)や何処(どこ)までゆかば人に逢(あ)はむ (臼田亜浪)春風を以て人に接し 秋霜を以て自ら粛(つつし)む (佐藤一斎)骨を埋むる あに墳墓(ふんぼ)の地を期せんや 人間(じんかん)至る処青山あり (村松香雲)影は曲がれる物の為に直(なお)くせず (宙合) 〔形が曲がればその影も曲がる。良い結果を得ようと思えば、よい行いをしなければならない〕念ずれば花開く (坂村真民)  正直に 野心なく暮らし 迷いなく信仰に励む 自らの情を測り しかして鎮める 自由なる心 良き判断力を保ち 努力を重ね 祈り欠かさず (ある外交官のソネット)  自分はものをありのままに感じることはすきである。春は心うれしく、秋は身にしみ、花は美...

  • 脳梗塞に注意する

    朝の4時、目を覚ますと左足首が動かしにくく、どうしたのかなと首をひねりながら、鎮痛剤を塗りました。そのうちに左足首・左腰・左肩を中心とした違和感があり、さらに顔の皮膚の左側だけも、違和感がありました。この段階で脳梗塞かなと思いましたが、しばらく静観していました。約15分後、軽い頭痛がしだしたので、脳梗塞と自己判断し、家族に相談しました。 一時、救急車で行こうと決めましたが、医療センターの予約が取れたことから、家族に送ってもらいました。医師は、身体の故障がないか丁寧に診察し、血液サラサラの薬を飲んでいることや、2回目の脳梗塞でこれまでの経過が残っていたことなどにより、無罪放免になりました。脳梗塞は、まずは自己判断をし、できるだけ早く、病院に行くことです。 ...

  • 諏訪大社巡り

    良心に照らして少しもやましいところがなければ、何を悩むことがあろうか。 何を恐れることがあろうか。 (孔子)  すべて、見えるものは見えないものに、聞こえるものは聞こえないものに、感じられるものは感じられないものに触っている。おそらく、考えられるものは、考えられないものに触っているだろう。 (ドイツの詩人 ノヴァ―リス)[木の葉は見えるが木の根は見えない。本当に価値あるものは見えにくいが、見つけることが出来る]  わが魂の奥なる神 神をかくせるものは誰ぞ日夜かく叫びて 神を求るわが魂の奥なる神ああ神を掩(おほ)へるものは誰ぞ(求神 百田宗治)  可能は、不可能に尋ねた。「君の住所はどこ」。不可能は答えた、「無気力の夢の中です」。 (詩人 タゴール)  うさぎが蟻の声を聞こうとして あの大きな耳をぴったりと地面にくっつけた二千年も 三千年も昔からの はるかな世...

  • 北陸新幹線のこと

    【時は瞬く間に過ぎていきます。待ってくれと言っても------】 四季の移ろい少年よ。大志を抱け (クラーク)少年老い易く、学成り難し、一寸の光陰軽んずべからず (朱子)  少にして学べば、即ち壮にして為すあり。壮にして学べば、即ち老いて衰えず。老いて学べば、即ち死して朽ちず。 (言志四録 佐藤一斎)   十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(したが)う。七十にして、心の欲する所に従えども、矩(のり)をこえず。(論語 孔子) 〔七十にして、道をはずれることが無くなります〕  知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。 (論語 孔子)[知恵のある人は水のように自在に動き、徳の高い人は山のように動じない。春の海のように一日暮らす]  彼を知り己を知れば、百戦あやうからず。彼を知らずし...

  • のんびりと

    きっぱりと冬が来た八つ手の白い花も消え公孫樹(いちょう)の木も箒(ほうき)になったきりきりともみ込むような冬が来た人にいやがられる冬草木に背かれ 虫類に逃げられる冬が来た冬よ 僕に来い 僕に来い僕は冬の力だ 冬は僕の餌食だ (冬が来た 高村光太郎)  山枯れて青空ばかり峠神 (森澄雄)百姓の愚に清浄の冬山河 (飯田龍太)  おのが灰おのれ被(かぶ)りて消えてゆく木炭の火にたぐえて思ふ (太田水穂)かなしみのきわまるときし さまざまに 物象(ぶっしょう)顕(た)ちて寒の虹ある〔坪野哲久 物象とは、あふれる心の姿〕うすらひは深山(みやま)へかへる花の如 〔藤田湘子 うすらひは薄氷のこと〕  林間に酒を暖めて紅葉をたく 石上に詩を題して 緑苔を掃う (白居易)  雨にも負けず 風にも負けず 雪にも夏の暑さにも負けぬ 丈夫な体をもち 欲はなく...

  • 善光寺さんへ

    地区の同窓会があり、善光寺さんへ参拝してきました。   善光寺周辺に梅が咲いているのを期待していきましたが、まだ、冬景色で雪がちらつき、寒さに震えながら、家内安全を祈願しました。  よろこべばしきりに落つる木の実かな (富安風生)落(おち)栗(くり)の座を定めるや窪(くぼ)溜り (井上井月)蓑虫や思えば無駄なことばかり (斎藤空華)憂きことを海月(くらげ)に語る海鼠(なまこ)かな (黒柳召波)  白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり (若山牧水)分け入っても 分け入っても 青い山 (種田山頭火)ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの (室生犀星)  このあかるさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば秋の美しさに耐えかねて 琴はしずかに鳴りだすだろう (八木重吉)  さびしい...

  • 善光寺さんへ

    地区の同窓会があり、善光寺さんへ参拝してきました。   善光寺周辺に梅が咲いているのを期待していきましたが、まだ、冬景色で雪がちらつき、寒さに震えながら、家内安全を祈願しました。  よろこべばしきりに落つる木の実かな (富安風生)落(おち)栗(くり)の座を定めるや窪(くぼ)溜り (井上井月)蓑虫や思えば無駄なことばかり (斎藤空華)憂きことを海月(くらげ)に語る海鼠(なまこ)かな (黒柳召波)  白玉の歯にしみとおる秋の夜の酒は静かに飲むべかりけり (若山牧水)分け入っても 分け入っても 青い山 (種田山頭火)ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの (室生犀星)  このあかるさのなかへ ひとつの素朴な琴をおけば秋の美しさに耐えかねて 琴はしずかに鳴りだすだろう (八木重吉)  さびしい...

  • 春ですね

    待ちに待ったひな祭りです。10日ほど前から、お雛様を玄関に飾り、ひな祭りを待っていました。長い冬でした。部屋の絨毯やカーテンも、少し春らしく、部屋替えをしました。 とはいえ、まだ、3寒4温で寒さ暑さも彼岸まで、一歩一歩、目標に向かって再スタートです。...

  • いよいよ3月です

    目に青葉 山(やま)時(ほとと)鳥(ぎす) 初鰹(はつがつお) (山口素堂)  弓なりにしなった竿の先で小魚がいっぴきぴちぴちはねている おやじは得意で有頂天だが あひにく世間が静まりかへって遠い牧場では 牛がよそっぽをむいている (野景 萩原朔太郎)  わが夏をあこがれのみが駆け去れり 麦わら帽子被りて眠る マッチするつかのま海に霧ふかし 身捨(す)つるほどの祖国はありや (寺山修司)  風のなか まひるの山の峠で出あった あなたよこかげの岩かげで ふたりはしばらく せみの声に 耳をかたむけ遠い雲をみていたっけ あなたはのぼり道 私は下り あのひとときの出会い みじかい対話 (遠い友よ 蔵原伸二郎)  おうい雲よ ゆうゆうと 馬鹿にのんきそうじゃないか どこまでゆくんだ ずつと磐(いわ)城(き)平の方までゆくんか (吉田満)  1月と2月は、毎年、老体...

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