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kitasendo
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2009/10/24

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  • 概念の人

    「概念」といふのは、人間独特のものだと思ふ。それなしには人間らしく生きていけないが、同時に、生きづらくもしてゐる。 この、一見すると矛盾するやうに見える「概念」の2つの特徴的要素を挙げてみませう。 一つ目は、「見えないものを見る」といふ特徴です。「ないものをあると考へる」と言つてもいゝ。 見えないものとは、例へば、境界線です。元々地球には何も境界線もなかつたのに、人間が国家といふもの(これも一種の...

  • 問題解決の3つの方法

    個人であれ、家庭であれ、組織であれ、何か問題が起きると、その解決方法を考へるやうになります。問題の原因を探り、その対策を思案する。そのとき、先頭に立つて働いてゐるのは脳であり、その脳が頼りにするのは過去のデータです。 この脳の働きを見て、仏教はそれを「小我」と名づけた。そして、本当に問題を解決したいなら、この「小我」を抑へるべきだと考へたのです。(「小我」は、心理学で言へば「自我」、あるいは「理性...

  • レジでの出来事

    スーパーのレジでの体験。これは私の実体験ではなく、動画による体験なのですが、実体験と同様な感覚を味はひます。 80歳を過ぎた高齢の男性がレジに並び、いざ会計となつたとき、財布から小銭ばかりを取り出す。十数ドルの買ひ物なのに、お札は1枚もありません。 男性は覚束ない手つきで、ゆつくりと小銭を数へる。一番イライラしたのは、レジの女性です。 「どうして銀行に行かないの?」 と、今さら言つても仕方ないことを...

  • 体験する神

    昔、 「真の愛は、与へて忘れる」 といふフレーズをよく聞きました。 ふつうには、何かを与へたら、何らかの見返りがあるだらうと期待する。しかし、その期待を放棄しなさいといふものです。 どんなことであれ、我々が自分のエネルギーを何かに投入するとき、念頭には必ず結果を想定すると思ふ。例へば、報酬を期待しないボランティアなどでも、せめて感謝されることくらゐは期待するものでせう。 しかし本来は、それさへも期待...

  • 今日も1日、無礼講

    第二もこれと同様である。 「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」。 これら二つのいましめに、律法全体と預言者とが、かかっている。 (マタイ福音書22:39) この第二の戒めにおいて、強調されてゐるのは 「隣り人を愛せ」 といふことであるやうに見えます。 しかし本当に大事なのは、前半の 「自分を愛する」 のほうではないかと、つねづね思ふのです。 といふのは、「自分を愛する」ことなしに「隣り...

  • 直観の弟子と概念の弟子

    お釈迦様が悟りを得られたあと、最初の弟子になつたのは5人の比丘だつたと言はれます。 その5人は、もともとお釈迦様と一緒に修業をしてゐた人たちです。彼らは長い間、とても厳しい修業に明け暮れてゐたが、お釈迦様はあるとき「苦行では悟りを得られない」と考へられた。それで苦行をやめて、菩提樹のもとで瞑想を始められたのです。 それを見た、同行者であつた5人の比丘は最初、 「ゴータマは苦行から脱落した」 と思ひ、見...

  • 幼子の何が偉いのか

    よく聞きなさい。心をいれかえて幼な子のようにならなければ、天国にはいることはできないであろう。この幼な子のように自分を低くする者が、天国でいちばん偉いのである。 (マタイ福音書18:3-4) 幼な子が天国では一番偉いといふ、よく知られた聖句です。 この聖句の前後の文脈を見ると、弟子たちがイエス様に 「天国で一番偉いのは誰ですか」 と尋ねたのに対して、答へておられる。 弟子たちが言ふ「偉い」...

  • ありのまゝの愛情

    先日の記事「どの子に死に水を取ってもらふか」に、コメントを寄せてくださつたかたがゐます。 斎藤一人さんの 「子どもには可愛い子どもと可愛くない子どもがゐて、たいていの親は可愛がらなかつたほうの子に世話になつて死んでいくんだよ」 といふ言葉を紹介したところ、 「自分のお腹を痛めて生んだ子に、可愛いとか可愛くないとかはありません」 と言はれるのです。 多分女性のかたでせう。実感かもしれません。 改めて自分...

  • 「サル発言」の深層

    「謝罪」といふことが、最近気にかかります。 人は「謝罪」に何を求めてゐるのか。誰が誰に「謝罪」を求めるのか。「謝罪」で何が解決するのか。さう言つたことを、改めて考へます。 気になるきつかけは、最近話題の所謂「小西問題」です。 立民参議院議員の小西洋之氏が、憲法審査会の開催について、 「サルのやること」 「蛮族の所業だ」 などと発言。 それに対して関係者は相当気分を害したが、その中でも維新の馬場代表は...

  • 神は「善の神」か

    【ニール】でも、わたしは善と悪が存在すると教えられて育ちました。善と悪は対立すると教えられてきました。神の目には、あるものはまずい、いけない、受け入れられないと教えられてきました。 【神】神は何でも「受け入れる」。存在するものを神が受け入れないはずはない。拒否するというのは、その存在を否定することだ。 (『神との対話』ニール・ドナルド・ウォルシュ) ニールが最初に「でも」と言つて、神...

  • 「理由」のある幸福

    インドの伝統哲学ベーダーンタ学派(「ベーダ聖典の極意」の意)の言葉に、次のやうなものがあるさうです。 「理由」のある幸福は、形を変へた不幸である。なぜなら、その「理由」はいつでもたやすく取り去られる可能性があるから。 「理由」は「条件」と言ひ替へてもいゝでせう。 つまり、 「これこれでないと、私は幸福ではない」 といふのが、「理由」のある幸福です。 「お金が...

  • どの子に死に水を取つてもらふか

    Youtubeのショート動画で、斎藤一人さんがこんなことを話してゐます。 子どもには可愛い子どもと可愛くない子どもがゐて、たいていの親は可愛がらなかつたほうの子に世話になつて死んでいくんだよ。 統計的な根拠があるのかどうかしらないが、面白い着眼点だと思ふ。 親も子も、行く末がどうなるかなど、分かりはしない。親は何人かの子どもを育てながら、どうしても可愛い子と可愛く...

  • 私を映す鏡

    私が自分の生涯で最も長く深く付き合ふ人と言へば、それはもちろん自分自身に違ひない。しかし、その自分をどれくらゐ知悉してゐるかと自問すれば、かなり心許ないでせう。 なぜ心許ないか。我々の目も意識も、自分自身を見ることに長けてゐないのです。 顔に埋め込まれた目は、直に自分の顔を見ることができない。どうしても見ようとすれば、鏡を覗くか、カメラの目を通して写してもらふかしかない。 意識も、これと似たところ...

  • 行動で問題を解決しようとしない

    自分に何かの問題が起こつたとき、我々はまづその問題を解決しようとする。当たり前ですね。問題があるまゝでは支障があつてつらいし、放つておいてこぢれたらますます困る。だから、問題は一刻も早く解決しなければと思ふのです。 解決するためには、原因は何か、そしてそれにどう対処したらいゝかと考へなければならない。しかし我々は、「考へる」ことによつて問題を解決しようとは思つても、「考へ方を変へる」ことで問題を解...

  • 信仰は今見てゐる事実を確認する

    新約聖書の「へブル人への手紙」の中に、有名な聖句があります。 信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。 (へブル人への手紙11:1) 「望んでいる事がらを確信」する。これをふつう、我々は「信仰」と考へるでせう。「私が願つてゐることは必ず実現するはずだ」と確信するその度合ひが強ければ強いほど、その人は「信仰が強い(篤い)」と見...

  • 神の言ふことを信じるな

    あなたがジレンマに陥らないよう、言っておこう。わたしの言うことを信じるな。ただ、そのとおりに生きてごらん。経験してごらん。それから、何でもいいから、ほかの生き方をしてみなさい。そのあとに、経験を見つめて真実を探しなさい。 (『神との対話1』ニール・ドナルド・ウォルシュ) この神は、一風変はつた神です。神なら「わたしの言ふことを信じよ」と言ひそうなのに、反対に「信じるな」と言ふのです。...

  • 真理はどこにあるか

    『原理講論』の「総序」には、「真理」といふ言葉が繰り返し出てきます。 宗教とは何か。内的無知を克服して内的知に至るため、内的真理を探究してきたものである。 科学とは何か。外的無知を克服して外的知に至るため、外的真理を探究してきたものである。 しかし、その2つの真理がバラバラではいけない。いつかはそれらが統合され、一つになる必要がある。そしてそれを「新しい真理」と呼ぶ。 ク...

  • 観察する神

    神はあなたがたの人生すべての創造者であり、決定者であると信じているなら、それは誤解だ。 神は観察者であって、創造者ではない。神はあなたがたの人生を助けるが、あなたが期待しているような助け方はしない。 (『神との対話1』ニール・ドナルド・ウォルシュ) 「神は観察者であって、創造者ではない」 これはちよつとショッキングな自己紹介ですね。「神が観察者」だと言ふのは、何だかあまりによそよそし...

  • 人心の改革

    「改革」について、少し考へを進めてみようと思ひます。取つ掛かりとして参考にするのは、ネットの「まいどなニュース」にあつた記事です。 そのタイトルは、 「主婦が始めた投稿で(スーパーマーケットの)投稿コーナーが激変」 といふもの。 どのスーパーにもその一角に必ずあるのが「お客様の声」コーナーです。買ひ物客が意見や要望などを投稿すると、スーパー側からの返答とセットになつて掲示される。 投稿には、批判やク...

  • 宗教改革は何を改革するのか

    彼(ウェスレー)の躊躇を見た伝道者(モラビア教の牧師シュパンゲンベルグ)は言った。 「あなたはキリストをご存じですか?」 「はい、彼は世の救い主であられます」とウェスレー。 「その通りです。しかし、彼があなたを救われたことをご存じですか?」 「私は彼が私の救いのために死なれたことを望みます」 ウェスレーの答えに、シュパンゲンベルグは重ねて尋ねた。 ...

  • 五感を駆使する

    巨匠・宮崎駿監督は数々の名作アニメを世に送り出して、その時代時代の子どもたち(多分かなりの数の大人たちも)を熱狂させてきた人なのに、自分の仕事を後悔することもあるといふ。 作り手としては当然、子どもたちを感動させ、喜ばせようとする。そしてその狙ひ通り、子どもたちはその作品に熱中して、ビデオ画面に釘づけになる。ところがそのことによつて、却つて、子どもたちが現実に触れる機会を奪つたのではないか。宮崎さ...

  • さうならなくてもいゝけど

    何かを実現しようとするとき、 「さうならなくてもいゝけど、さうなつたら嬉しい」 といふスタンスが、一番実現可能性が高くなるらしい。 さう教へてくれたのが、作家の小林正観さんです。尤もこの方法、現実の厳しい競争社会では採用されさうに思へない。 私自身は競争に弱い。意志力強固で、「一度決めたら、絶対やり通す」といふやうなタイプではない。 だから、そんな緩いスタンスで実現可能なら、私に向いてるなと思つたの...

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