当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
戦後の住まいづくりは、数の上ではほぼ大手ハウスメーカーが主導して、国もそれをバックアップして、行政システムも金融も全てここを起点に進んできた感があります。もちろんそれが全て悪いと言っているわけではありません。戦後の慢性的な住宅難に数を量産
私はウラジミール・プーチンという方のことをよく知りません。お恥ずかしながら、ウクライナという遠い国のこともよく存じ上げません。こういう情勢になって初めて地図を見たり、記事を読んだりするのですが、突然のロシア侵攻という戦争状態に、彼の地に暮
コロナにも増してウクライナの戦争、世情不安はますます高まりつつあります。私たちは、有難い事にそんな中でも、淡々と住まい創りをさせていただいていますが、人間の住まい創りに対する願望というか希望というものはいつの時代もそれはそれは大きなもので
世の中は、もう21世紀になってこんなに経っているというのに、人間の愚行「戦争」は未だなくなりません。ついにウクライナへのロシア侵攻で刻々と世界の情勢が危なっかしい方向へ向かいつつあります。NATOも軍を出すとか、これ完全な戦争です。どちら
住まいの性能は、これからのこの国住まい創りのベースとして、必須のものです。ただ、それだけを論じても私に言わせれば住まいづくりはスタートラインの先には一歩も進んでいない。そんな気さえします。どんな住まいを思いに描いで創り出すかという部分はそ
私には、高性能住宅を世に広める手腕も影響力も持ち得ませんが、自分の目の前にご縁があって立たれる住まい手の豊かな暮らしを思えば、この国の住まいの性能はもっともっと向上させたいし、そうあらねばならないとずっと思っています。ただ、それだけではダ
そこの部分を盛り上げてきた一人として、最近はあえてついついこういう言い方をしてしまいますが、あまりにも「性能」という部分を過大評価し、性能値があればまるで住まい手家族をそれだけで幸福にしてしまうような喧伝には反対ですし、そうあらねばならな
型通りという言い方をしましたが、この何十年も、郊外の住宅展示場に週末ニューファミリーが半信半疑で足を運び、随分その気になって営業マンさんのプッシュもあって既成住宅を購入するというパターンが、この国の住まいづくりの大半だったのではないかと思
このところ、厳しい世相を反映して住まいづくりも様々な要因が負の方向に振れ始めて、ご苦労されている方も多いのではないかと思います。その上、コロナ禍のウッドショック以降、全ての材料にかつてないほどの値上がりが起こっていて、資金計画を立ててみて
福岡は、案外寒いというタイトルで、体感温度のことに関して書いてみました。いわゆる温度計の指し示す温度だけでみていると、私たちはいつも感じる体感のイメージとは明らかにずれが生じてしまって、テレビの全国の天気図だけを見れば、確かに福岡はそれほ
この、温度計の示す温度数値ではない「体感」で暑い寒いを考えていくと、皆さんの身を置く環境をどのように整えていくべきか、そのヒントがたくさん示されていることがわかります。お話ししている温度と、風速と湿度、そして室内の環境であれば、床・壁・天
今は飛行機で1.2時間で日本列島縦断ができる時代です。たとえば札幌出張の時に、前述のような状況が起きて、福岡の方が寒いと感じる時があったり、新潟と福岡でほとんど同じ気候に感じる日があったりするのがこの「体感温度」で説明がつくのです。では、
福岡の冬は、年を越してから、概ね1月の中旬以降から今くらいまでにこんな寒い日が続くことが多いのです、全国の天気図を見てもそれほど温度も低くなくて、真冬日は年に数えるほどですが、たとえば5℃くらいを前後して、終日、低空飛行の曇天行の日が続く
この数日、ぐっと冷え込み、今朝は屋根に白いものが残る福岡となりました。昨夜降ったのでしょう。よく晴れてはいますが、屋根にはしっかり雪が残っています。九州から遠い場所でこれを読んでくださっている方がいるとしたら、「えっ?九州でしょ !」と言
ネットという底なしのヴァーチャル世界を、ただ否定するものではありません。しかしながら、ともするとそのディープさに溺れてしまいそうになる最近の風潮は、少しでもしっくりくるリアルな裏付けに色々なことを引き戻さなければならないなと良く思います。
そうは言っても、弊社と皆さんのファーストコンタクトも、今ではこのネットを介したものがほとんどであることは否めない事実です。一昔前は、どなたかのご紹介である場合が多かったです。時代の変化ですが、この項で述べている「リアル」から、一見お手軽な
そういう意味では、非常に良くできたヴァーチャルが入り混じり、混沌としている今のこの世界の危うさがなんとなく浮き彫りになってくるのではないでしょうか。私などはその部分にすごく危惧の念を禁じ得ません。折しもコロナ禍で、そういうものに大きく依存
例えば、私はもうずいぶん古いタイプの人間ですので、住まい創りのなかでお客様と意思疎通を図る手段は紙とペンです。こんなお部屋になりますよという完成予想のパースも、実は一筆書きのようにペンで表したスケッチを使うことが多いです。もう10年以上前
このコロナ禍で、私たちはかつて想像もしたことのない状況の世界の中にあります。悲観的にばかり考えていては日常が成立していかなくなりますが、無感覚になりすぎる思考停止も大変危険な状況を産みかねないし、できれば冷静に現状を理解しながら、今の暮ら
今の流れに水を差すような言い回しばかりになりますが、これは、高性能化の是非を語っているのでは決してありません。今風の言葉で言えば、現状は一気に「超高性能化」へ向かうべき現状です。大きなパイの話では、少しでも底上げするという意味では今の流れ
いつの時代でも、ブームというものは兎角一過性の軽薄なものも混在してしまうのが常で、今の高性能住宅ブームはやはり急速に拡大ているだけにそういう懸念も含まなければならないと思います。もちろん、安心安全の面でも、CO2排出削減の面でも、待ったな
寝屋(ねや)というシンプルなものが、さまざまなカオスを飲み込んで、社会そのものをにじませながら存在している現在の「住まい」をどう構築していくかということが直近の課題ですが、言い換えれば安らぎと不安材料が一番に求められるのは当然のことだと思
例えば「巣」と呼ばれる空間に必要なものは何でしょうか。巣は、本来自分で作るものです。動物的に見ても、巣創りを他人に任せるのは、人類を含めて数種類だと何かに書いてありました。巣はまさに、OFFの時間に休息や睡眠をとり、鋭気を養う場所。昔は「
コロナの感染が止まりません。毎日発表される感染者数の日に日に桁が変わっていく様を見ると、おそらく私たちは今、なす術もなく状況を見させられているわけで、その数字も意味ある確実なものかといえばこのところの報道の不信感からすれば、確かだという保
長きに渡るパンデミックで、世の中が少しずつささくれてしまい、皆、疲弊している今、ゆっくり考えることが一番大切なのですが、そこを端折る傾向は大変危険だと思います。常に何事も自由に、個性的にあるべきだと思わないではいられません。住まいなどとい
昨今の混沌とした世相の中で、なかなかカオス化した報道では真実が炙り出されないままに、さまざまな社会の制度や既成概念が瓦解していく脆さが露呈して、ふと気がつけばその反動なのか、思考不能なところに声高な同調圧力がどこからともなく聞こえてきて、
パッシブデザインという言葉を私たちはしばしば使います。パッシブとは「受動的な」というような日本語によくされますが、要は地の利を生かし、その土地に建つということを念頭に、冬の日射をできる限り受け入れ暖房負荷を軽減し、夏の日射を巧みに遮蔽し冷
多額の住宅ローンを組んで、35年もそれを払い続けて、大手ハウスメーカーが提供する量産住宅を「買う」ということが、住まいづくりのベースになってしまったのは、いつの頃からなのでしょうか。地方ビルダーも小さな工務店も、逆にそれをなぞるように住ま
コロナコロナで今年の1月も終わってしまいましたね。心の奥底のざわめきと不安がなかなか拭えない日々が続いています。住まいづくりをしている私たちにも少なからず影響があって、世相をモロに反映する業界だから、やれ建材の価格高騰だ、チップがないから
現在は、第3種換気システムよりも、熱効率が随分改善する吸排気型の熱交換システムである第1種換気システムが主流になっていますが、計画的なルートの確保という意味では基本原理は同じなのです。最近のコロナ対策で「窓を全開して」というお話をよく耳に
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当時のお仲間がご夫妻と集まると、福岡パッシブハウス完成までの様々な物語が鮮明に思い出されて話題には事足りません。何よりもこんなに大切に、新築当時とほぼ変わらない状態で暮らし楽しまれているご夫妻の笑顔に出逢うたびに、手がけて本当に良かったフ
築13年の中古物件と聞けば、連想される世界があると思いますが、福岡パッシブハウスの場合はそのイメージにはほぼ該当しないということができると思います。私も何度かお客様をお連れしていますが、「え、新築ですか?」と言われるほど、建築当初の状態を
13年前に、パッシブハウスジャパン(以下PHJと記載)の森代表理事と共同設計で取り組んだのが、福岡市内に立つ国内3棟目の認定パッシブハウス「福岡パッシブハウス」です。実は、この福岡パッシブハウスが現在売却に出ていて、この木曜日まで
人が、自分の住処に求めるものはなんだろうと考える時、やはりどこに居るよりも心身ともに安らぐ場所であるということが第一に思い浮かぶものではないかなと思います。「心身ともに」と書きましたが、まさに心と身体の両面からの安心というものが要でないか
これまでの私の仕事の主たるところは、まさにお客様の住宅の新築の分野でした。ただ、ここまで社会全体がコスト高になってくると、万人に向けてその方法のみで対応が可能とは言いにくくなってきました。そもそも、いわば、「高性能のための高性能(スペック
どれが正しく、どれが間違っているということではないにしても、バラバラに発信されている各々の得意分野の方達が、独自に多種多様に放っている情報は、無秩序に拾っていくと、いわば食べ合わせが悪いことが起きてしまうことがあります。お客様の中でもネッ
現在のスタイルが始まった頃は、おそらく30年くらい前ですがここ福岡で弊社は稀有な存在だと言えたかもしれません。九州で「断熱・気密」という言葉を多用しただけで、不思議がられる時代でした。むしろ知らないもの怖さであらぬ攻撃すら受けたほどでした
思案していく中で、現状の社会でも建てるべき住まいはあると私も認識しています。ただ、そのために質を落とすことや、法外な資金繰りで築後の暮らしを蔑ろに企画を進めていくわけにはいきません。日々詰将棋のように一手一手を打っていきますが、社会全体の
「建築YA髭のCOLUMN」はまさに、建築YAである私が、35年余り一貫して取り組んでた建築屋としての自らの表現方法のひとつです。一貫して言えることは、愛すべき住まい手たちであるクライアントの皆さんが、長き人生の大半を過ごす「住まい」の創
正直に吐露すれば、「書けなかった」という方が正確かもしれません、十数年の間、毎日来る日も来る日もコラムを続けてきたこの場で、語ることがなんとなくできなくなってきたのです。決定的なことが何かあったということではありませんが、この数年、さまざ
台風10号が過ぎて、少し厳しさが緩みましたが、近年の夏は、宅内の温度の過酷さが宅内熱中症を産み出しているこの国の住まい事情があります。奇しくも昨晩のNHKのクローズアップ現代では、この国の住宅性能によって起こってしまう夏の問題が取り上げら
何だか例年言っていますが、「今年は特に暑い」という言葉が日に日にまして飛び交っている感覚があります。私たちが教育で教え込まれた日本の気候は、「表情豊かで四季があり、湿潤で人間が暮らすには最適な温暖な気候...」というような人に優しい環境を
羨ましくも、沖縄はもう梅雨明け宣言だそうですが、ここ福岡はまだまだ湿り気とムッとする熱気の坩堝の中にあります。今年の夏予報でも、例年通り「酷暑」という言葉が踊りました。いよいよ、暑さが増して来ている感じは年々増して感じる感覚であって、こん
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史
その上、最近は在宅勤務やオンライン授業などで、自宅滞在時間も大幅に伸びたからなのか、住まいの室内環境に関しての意識が高まるとともに、さらにはエネルギーコストの爆上がりも後押しして、住まいそのものの性能も大きく取り上げられるようになりました
世の中のうねりに、立ち止まりじっとばかりもしていられないけれど、風の時代と言われるようになってきてから既存の価値観がガラガラと崩れ去って、あらゆる事柄がゆらゆらと蠢いている感覚が拭えません。真新しい新築の住宅を住まい手のために生み出すこと
いつの世も、庶民は強かに生きていくものですから、世の流れに従いそれなりのライフスタイルで生きていけば良いということなのかと思いますが、このところの社会状況を見ていると、明らかにもうこれからは、おいそれと新築住宅を建て続けて、いわゆるスクラ
随分、コラムをお休みしてしまいました。書きたいことがないわけではないのですが、激動の社会変化の中にあって、私たちの仕事も大きく様変わりし始めている潮流をなんとか掴みきれないかとも外しているうちに、時が経ってしまったというのが正直なところで
暗い話しばかりしてきましたが、現状把握としては、冷静に俯瞰すれば語ってきたような状況が大きく横たわっています。ただ、「自分の住まいを建てたい」という、人間としての当然の欲求に対して、私たちはこの状況下で冷静に判断し、なんとかニーズに見合う
まず、なんとなくローンが組める年齢のリミットだからとか、周りも建て始めたからという、これまでの社会体制が曲がりなりにも安定していた時代に住まいづくりを模索するケースは減ってくるのではないかと想います。「なんとなく」ではあまりにも大きな投資
高嶺の花と書きましたが、なるべくそうならないように、広く皆さんの衝動として住まいづくりは実現できるものとして今後もあれば良いなと思ったりします。ただ、これまでのおひとりひとりが、住まいを建てることができるという時代も、長い歴史