沖田瑞穂『世界の神話 躍動する女神たち』

沖田瑞穂『世界の神話 躍動する女神たち』

機織りは女神の管轄で、運命を織りなすという意味が隠されています。日本神話では最高女神アマテラスが自ら神の衣を織るとされています。インドの神話では、地下の世界でダートリとヴィダートリという女神たちが、機織りをすることで時間と季節を織りなしています。(p.165) 今となってはくたびれたおじさんになり果てた私だが、それでも子供の頃は、とんぼを追いかけてはしゃぎまわる、みたいな素朴な日々を送っていたものだ。しかしそんな無邪気でラブリーな私の心に、暗い影を落としている物語があった。「三枚のお札」である。嫌な話だ。 『まんが日本昔ばなし』で観たのか『おはなしのくに』で観たのか本で読んだのかは覚えていない…

2023/01/24 00:04