実は舞台の人だった渡辺徹

実は舞台の人だった渡辺徹

渡辺徹が亡くなった。学年は彼が一つ下になるが、自分とは同い年。それだけに、自分もいつそうなるか分からないという感慨を抱かされた。アイドルとして認められ、アイドル(榊原郁恵)を妻にし、その後も、何だか調子のいい人生を送っているように見えて、恵まれない同世代から見れば、うらやましいというか、正直なところ、あまり面白くない存在だった。また、俳優というよりは、バラエティや司会者としてのイメージが強かったが、その死に際してちょっと調べてみたら、もともと文学座に所属しているのだから当たり前だが、おびただしい数の舞台に出演しており、実は舞台の人だったのだと気付かされた。そのためか、映画への出演は、「太陽にほえろ!」のラガー刑事のイメージの延長線上にあるような『夜明けのランナー』(83・併映は水谷豊主演の『逃れの街』)、...実は舞台の人だった渡辺徹

2022/12/03 12:22