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【百人一首の歌人】「住の江の岸に寄る波よるさへや」 藤原敏行朝臣 繰り返し押し寄せる恋心
百人一首第18番目の歌の作者は能書家としても有名な藤原敏行朝臣。 多くの人から頼まれて二百部あまりの法華経を書写したといわれています。 今回は藤原敏行朝臣について紹介します。 藤原敏行朝臣とは 藤原姓ですが、藤原南家の人。この頃の権勢の中心にいたのは藤原北家の人たちでした。 歌人としてだけではなく、書も上手で、法華経を多く書写したのですが、本人は魚を食べ、また女色も自らに禁じることがなかったので、死後は地獄に堕ちたといわれています。 時代背景 権勢の中心には藤原北家の人たちがいましたが、藤原南家の人たちも高位にいました。ちなみに藤原は藤原不比等の四人の子の系統が四家に分かれていて、北家、南家、…