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#工藤
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花のふる日は20
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は20 BL小説 中軽井沢にある老舗の軽井沢グランドホテルでは、時ならぬ雷の襲来に従業員までがピリピリしていた。 その日はスイートルームと中庭を借り切って朝からドラマのロケが行われていた。 雷の発信源はその辺りにあった。 人気女優やらアイドルタレント上がりの人気俳優やらが来てい
2024/03/26 13:02
工藤
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花のふる日は19
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は19 BL小説 ヤクザと一言ではくくれない、人それぞれの人生があるのだろう。 「けど、いくら晴れとっても寒ない? 俺、手ったおか?」 千雪は社交辞令的に申し出てみた。 「へっぴり腰じゃ、薪割りなんかできやせん」 「部活で結構やらされたよって、ちょ、貸してや」 根が捻くれている
2024/03/25 15:40
花のふる日は18
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は18 BL小説 最初は場違いではないかと断ろうとした千雪だが、ミステリーの内容とは別の、文章の美しさにマニアックなファンがいるのだ、ぜひにと熱心に頼まれ、じゃあ試しに一度、と引き受けはしたものの、何を書いたらいいかわからないまま、放ってあったのだ。 千雪はバッグを開いてタブレ
2024/03/24 14:59
花のふる日は17
back next top Novels これってまさか、モディリアニとか? 紙の風合いといい、古び
2024/03/23 15:01
花のふる日は16
back next top Novels ACT 4
2024/03/22 15:25
花のふる日は15
back next top Novels 自慢じゃないが、あんなガキをわざわざ襲わなくても、言い寄って
2024/03/21 14:17
花のふる日は14
back next top Novels 千雪とは逆側からベッドに入ると、身体が勝手に疲労を思い出した
2024/03/20 15:54
花のふる日は13
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は13 BL小説 部屋を出るとき、平造が空調の温度をかなり上げていったが、やはりこの辺りはまだ真冬の寒さだ。 部屋が広いだけ、温まるのも遅い。 桜を見るのが嫌でここにきたはいいが、いくら酔っていたとはいえ、こんなところまで拾った男を連れてきたことを工藤は少し後悔した。 モデル
2024/03/19 19:01
花のふる日は12
月夜の猫-BL小説です 花のふる日は12 BL小説 工藤にそんな古びた感情を呼び起こしたのは昨今注目を浴びている新進ミステリー作家の一冊の本だった。 桜の絵を表紙にした『花のふる日は』の作者、それが小林千雪だ。 たかだか同じ名前なだけだ、そう思いつつも手に取らないではいられなかったその小説は、どうせろくな話で
2024/03/18 12:49
花のふる日は11
back next top Novels 宮島教授は工藤を擁護するような言い方をしたが、佐久間の話
2024/03/17 23:44
花のふる日は10
back next top Novels 「教授、ご無沙汰しております」 工藤は教授に笑みを向けた。
2024/03/16 21:28
花のふる日は9
back next top Novels 女が路地を入ったところのバーに入って行くのを見ると、工藤の足
2024/03/15 22:23
花のふる日は
■花のふる日は ・「氷花」のあとの京助と千雪のエピソードです。 スーパーモデルと写真週刊誌にスクープされた京助
2024/03/08 23:24
真夜中の恋人70(ラスト)
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人70(ラスト) BL小説 「速水なんか来やしねぇよ。それに鍵も取り替えた」 しばらく二人は向かい合って座り、そう言葉もなくポトフとワインに集中した。 ポトフは確かに美味かったし、何だか久しぶりな、まったりと穏やかな夜だ。 そのまま朝までまったりと過ごせればなどと思った千雪である
2023/07/22 05:58
真夜中の恋人69
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人69 BL小説 春に同級生が千雪の家に集まって飲み会をやった時に卒業以来ぶりに会ったのだ。 「ああ、俺、ほとんどこっちやし、母親が世話になっとった大学の先生とかに聞いて、親父が部屋を改造して絵を保存できるような倉庫にしたから、そこに置いてある」 絵の保管方法とか、素人の千雪に
2023/07/21 12:06
真夜中の恋人68
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人68 BL小説 「文子さん、速水さん、お忙しいところ今日はありがとうございます」 桐島が笑顔で二人を迎え入れた。 「恵美さん、ほんとに素敵だったわ。こちらこそありがとうございます」 文子が言った。 「いい音楽を聴いて、狭い心が豊かになった気がしますよ」 速水も賛辞の言葉を口にし
2023/07/20 12:30
真夜中の恋人67
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人67 BL小説 「文子さん、さっきの話の続きだが……」 楽屋に向かう廊下で速水は言った。 「京助って男はガキの頃から、見かけで誰かを判断するとか、ないやつだった。高校の時に付き合ってた子は、チャーミングだが別にすごい美人ではなかった。たまたま、その子の親が東洋グループの社員だ
2023/07/19 08:22
真夜中の恋人66
back next top Novels 「京助さんの隣に座ってる方、小夜子さんの弟さんかしら? 男の方
2023/07/18 13:05
真夜中の恋人65
back next top Novels Act 9 上野のコンサー
2023/07/17 10:00
真夜中の恋人64
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人64 BL小説 不意に目を覚ましたのは、喉がひどく渇いていたからだ。 少し身体を動かそうとすると、京助の腕が伸びてまた千雪を抱き込んだ。 「……まだ夜中だ……」 「……喉、乾いた……」 すると京助がベッドを降り、「待ってろ」と素裸のまま冷蔵庫からミネラルウォーターを取ってくる
2023/07/16 13:10
真夜中の恋人63
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人63 BL小説 こいつの言うてるんが今限りの言葉やとしても、今はこの腕を離しとうない。 やっぱり、いやや…… 「千雪……」 「…やや、………俺を置いていくな……」 京助は驚いた。 千雪が珍しく本音を口にしたことに。 「……置いてきゃしねぇってっだろ?」 柔らかな言葉が少しばか
2023/07/15 08:53
真夜中の恋人62
back next top Novels 「……その、夜景がきれいやな……て、湯につかって気持ちええな、
2023/07/13 23:46
真夜中の恋人61
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人61 BL小説 夜景は窓一面、静かに広がっていた。 煌く光の渦が少しずつゆっくりと形を変えていく。 上等のワインもひとりでがぶ飲みしたって美味くはないな。 グラスを持ったまま京助は窓の外から視線を戻す。 カレンだったか、理香だったか、いつ誰とこのホテルに来たのかなど忘れてしま
2023/07/12 14:07
真夜中の恋人60
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人60 BL小説 考えてもみ、もし仮に、俺ら好き合うたとして、世間ではそんなん通用せえへんわ。 少なくとも、やさかのおっちゃんらを悲しませるようなことはでけん。 男の俺とどうなるいうんや。 先はわかっとったことなんや。 それでも、あんなつらいのんはもういやや…… 京助みたいなタ
2023/07/12 14:06
真夜中の恋人59
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人59 BL小説 何や? 一体どないしたんや? 俺、おかしい……… 千雪は立ち上がる。 「酔うてしまわんうちに、風呂、入ってくるわ」 「ああ、そっちのドア」 千雪は言われた方へ歩いた。 ドアを開けると、ガラス張りの風呂越しに、港の夜景が飛び込んできた。 ここからはベイブリッジもく
2023/07/11 17:17
真夜中の恋人58
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人58 BL小説 「くだらん揚げ足取るなや! 文子さんにも、お前に今つき合うてる彼女いてるかて、聞かれたから、いてないて言うたった」 千雪は京助を睨み付けながら言った。 「ほう? いつの話だ?」 「飲み会の夜や。文子さんはやっぱお前のこと好きみたいやし、より戻したったらええんや。
2023/07/10 10:03
真夜中の恋人57
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人57 BL小説 完全に三田村の中では、京助はそういうポジションでインプットされたようだ。 顔を上げると京助がエレベーターの前で千雪を睨みつけている。 これで逃げ出したりしたら、京助は周りの目もお構いなく連れ戻しにかかるだろうとは、思いあがりでも何でもなく、容易に想像できた。
2023/07/09 09:17
真夜中の恋人56
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人56 BL小説 「絵に描いたようなデートコースの相手は女の方がええんちゃう?」 京助はそんな皮肉にも答えようともせず、千雪の腕を掴んだまま、エレベータに乗り込み、フロントデスクのある二階のボタンを押す。 「ええ加減、離せよ」 ムスッとしたまま千雪は京助の手を振りほどく。 間も
2023/07/08 12:36
真夜中の恋人55
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人55 BL小説 「これからやけど」 「食いに行くぞ。着替えろよ」 相変わらず命令口調で、京助は見下ろした。 「めんどいな……」 「俺もまだなんだよ」 仕方なく千雪はジャージを脱いで、椅子にかけてあったジーンズを履き、Tシャツの上にジャケットを羽織る。 アパートの門の前には築二
2023/07/07 12:30
真夜中の恋人54
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人54 BL小説 「お前ら、どういうおつきあいしてんのや?」 真っ向から問われた千雪は一呼吸置いて三田村を見返した。 「どういうも、ないで? ほな、俺、講義あるから」 ごまかしは効かない、三田村に気づかれたと千雪は思ったが、三田村なら今さらどうでもいい。 千雪は空の紙コップを持
2023/07/06 13:28
真夜中の恋人53
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人53 BL小説 だが、問題は別のところにあるのだ。 結局、三田村に押し切られて学食で定食を食べた後、コーヒーを持ってカフェテリアへ向かう。 その間も、千雪を見た特に女子学生の反応が三田村を笑わせた。 「出た、ヘンタイジジィ」 「やだ、クサいのがきた」 「クサいセンセの横にいる
2023/07/05 23:21
真夜中の恋人52
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人52 BL小説 雑誌の原稿は何とか上がって送ったのだが、レポートがちんたらして進まない。 それでも午後の講義があるので帰るわけにもいかず、キーを叩いているうちに二限目終了のチャイムが鳴った。 昼か。 カフェテリアあたりをうろついていると、速水と顔を合わせる可能性があるし、何と
2023/07/05 14:05
真夜中の恋人51
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人51 BL小説 田辺は几帳面な性格で、仕事ぶりもまじめで評判もいい、何も問題は見当たらない。 さらにこの田辺が老女を殺す動機がないのだ。 だが、老婆のかかりつけの病院に足を運ぶうち、待合室で集う老人たちの中に老婆をよく知る者がいて、渋谷は気になる話を聞いた。 「そういえば、昔
2023/07/04 11:05
真夜中の恋人50
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人50 BL小説 朝から雲ひとつない青空が広がっていた。 時折、こんな日に部屋の中にいなければならない状況を嘆きたくなる。 パソコンの画面を睨みつけながら、思わずあくびが出てしまう。 仕方なく、缶コーヒーを買ってきた千雪は、椅子に座るとプルトップを引いた。 「随分お疲れのようだ
2023/07/03 12:52
真夜中の恋人49
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人49 BL小説 「初対面が最悪だったんだよ。実際、あんな……きれいなやつには会ったことはなかったからな。驚いたのと………ちょっとお前をやっかんだんだ。で、どういう関係なんだと勘ぐりたくもなるだろう」 「言っとくが、最初に酔っ払ったあいつをベッドに押し倒してイイことしようとした
2023/07/02 11:44
真夜中の恋人48
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人48 BL小説 「開けろ、話がある」 実物は思った以上に不機嫌な顔で速水を部屋へ入れた。 ボサボサの髪を引っ掻き回しながら、「何だ、話って」とリビングに向かう京助は、上下黒のジャージ、裸足でフローリングの上を歩いている。 リビングのソファから床から、グランドピアノの上まで資
2023/07/01 11:25
春雷(工藤×良太)90まで、Midsummer Dreamアップしました
春雷(工藤×良太)90まで、 真夜中の恋人(京助×千雪)46まで、 Midsummer Dream エピソード
2023/06/29 19:44
真夜中の恋人46
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人46 BL小説 ………千雪くん? 速水は聞き流せない名前に訝し気な顔になる。 「携帯は切ってるし、家にもいないし、ひょっとしてこっちにいるかと電話したらいるっていわれたから。工藤さん、すみません、ちょっと千雪くんを借りたいんです。緊急で!」 ガタイの大きさに似合わない、甘めの
2023/06/29 14:17
真夜中の恋人45
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人45 BL小説 「なるほど、それは知らなかったとはいえ、すまなかった。桐島さんのことはそもそも俺の一方的な話だから仕方ないとしよう。だが、そこの彼に、彼女の前で俺を侮辱するような発言をしたことに対する弁明をしてもらうのとは別の話だ」 この男が皮肉屋で性格は曲がりくねっていそう
2023/06/28 11:28
真夜中の恋人43
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人43 BL小説 速水はホテルNのラウンジから自分の滞在しているホテルへと戻る道すがら、京助を呼び出して文句を言わないではいられなかった。 ひどくイラついていた。 あんなガキにしてやられるとは。 あんなガキに。 あの類のガキは躾けなおしてやる必要がある。 世の中そうそう甘い人間
2023/06/26 15:37
真夜中の恋人42
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人42 BL小説 寿々屋通いが最近日課になりつつあった。 「女将、もう一本」 「はいはい、どうぞ」 女将から酌をしてもらい、京助は厚揚げを追加で頼む。 「この里芋、美味いな」 里芋の煮物は女将のおすすめだったが、この店の煮物はどれも美味い。 味付けや食材など、女将は惜しげもなく
2023/06/25 10:57
真夜中の恋人41
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人41 BL小説 空を見上げると、明るい月がぽっかりと浮かんでいる。 そのまま視線を下げると、青山プロダクションのビルが見え、二階のオフィスにはまだ煌々と灯りがついているのに千雪は気づいた。 「まだ、誰かいてるみたいやな」 千雪がそう呟いた時、ちょうど傍らを滑るように走り込んで
真夜中の恋人40
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人40 BL小説 「授業中は当てられてもわかりません、言うといてお前、試験は満点取るし、あいつが何言うても無視やったし、お前がそういう態度取るからみんなも真似しよって」 三田村に言われて、千雪も当時のことを思い出した。 「逆パワハラか? イジメてもたんかな、やっぱ、俺」 「白々し
2023/06/24 13:16
真夜中の恋人39
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人39 BL小説 第一、どこをどうしたらそういうことになるのか、小、中、高と三田村にはイジメに近いいじられ方をしてきた千雪にはさっぱり理解できない。 「小林くん、三田村くん、お待たせ」 何だか妙な話になりかけたところへ、桐島が現れた。 「おう、早かったな」 隣に座る桐島に、三田村が言
2023/06/23 15:23
真夜中の恋人38
back next top Novels 「やから、こうして会うてるやろ? 今。まあ、飲めや」 ごまか
2023/06/22 16:51
真夜中の恋人37
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人37 BL小説 東京に出てきてからの、黒渕眼鏡にダサい見てくれの理由は、千雪が女の子に家まで追いかけられたからだけではなく、男に襲われそうになったということのトラウマも多分にある。 別に三田村を笑わせるためにやっているわけではないのだ。 そういえば、どうしてあの思慮深そうな文
2023/06/21 15:45
真夜中の恋人36
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人36 BL小説 部屋の電話が鳴った時、チェストの上の時計は十一時を示していた。 割と夢中になって原稿に向かっていたので、千雪はどれだけ時間が過ぎたのもわからなかった。 「え? まだ締め切りやないやろ? あ、ひょっとして三田村か」 携帯は電源を切ってあることも多いので、三田村に
2023/06/20 14:05
真夜中の恋人35
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人35 BL小説 「お前の素性を知らないから、あいつは誤解しているんだ」 「ふーん、素性を知らなければ、俺はお前に援交目的で近づいたタチの悪い援交ボーイってわけや?」 思い切り皮肉って千雪は京助を睨み付けた。 「そんなことは言ってねぇだろ?!」 「少なくともお前のご学友はそうと
2023/06/19 16:26
真夜中の恋人34
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人34 BL小説 「うわ、もう、昼休み終わってしまうやんか!」 腕時計を見て、千雪は焦って二人に背を向けた。 「ほんまに、くだらないことで大騒ぎして、ようも恥ずかしないな?! 先輩方!」 ちょっと振り返り、そう言い放つとたったか次の講義のある教室へと足早に向かう。 やってられへ
2023/06/18 20:19
真夜中の恋人33
月夜の猫-BL小説です 真夜中の恋人33 BL小説 「どうしたの!? 京助さん! 速水くん!!」 騒ぎを聞いて、コーヒーを取りに行っていた文子が慌てて駆けつけた。 その頃、二限目の講義のあと教授に質問があって時間をくってしまった千雪は、三限目が始まる前に図書館に行くつもりもあり、カフェテリアで手早く昼を済ませよ
2023/06/18 02:45
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