【号外】テレパシー計画の複数回の殺人未遂による頓挫と殺意の脅迫
テレパシーの実験は成功に終わるやいなや、動物実験台とされたぶにゃねこは、「まやかし」により即座に始末されるはずであった。 まやかしはただ事ではなかった。 ぶにゃねこは、病室の高所から床に向かって何度も投身をした。 しかし、精神病院での応対は極めてずさんなものであり、ぶにゃねこの殺害には至らなかった。 ぶにゃねこの処分に困った精神病院は、抗束帯によって、ぶにゃねこの自由を制限し、また、抗束帯による医師の診察はまったくないものであった。 また、その診察をすると思われていた精神科医は高階層より投身している。数年前の出来事だ。 ぶにゃねこは、厳しいルーチンをこなし、何とか退院に漕ぎ着けた。 自殺企図に…
2024/02/16 20:21