台湾の文化創意産業(文創)とリノベーションでよみがえったスポットの魅力を紹介します
台湾には、日本統治時代の工場跡地や市場、日本家屋などをリノベーションした魅力的なスポットが数多くあります。これらの歴史的建築が、新たな文化創造の拠点として生まれ変わり、台湾観光の注目スポットや最新カルチャースポットとして人気を集めています。 レトロな雰囲気が漂うリノベーション建築、個性的なリノベカフェなど、台湾ならではのユニークな空間を巡る旅はいかがでしょうか?
大港倉410は、かつて高雄港の第三船渠にあった港湾倉庫で、リノベーションされ2022年にショッピングモールとしてオープンした。古い倉庫の柱や梁は残されつつも、構造上重要でない壁は除かれ透過性の高いガラス面となっている。また、船荷に関する遺物、煙火厳禁と書かれた柱など、港の歴史を感じられる要素はふんだんに残されている。 大港倉410には4つの倉庫があり、それぞれ異なるテナントテーマを持っている。KW7(7番倉庫)はレディースファッション、KW8(8番倉庫)は地元グルメ、KW9(9番倉庫)はスポーツファッション、KW10(10番倉庫)はギフトショップとアート空間などである。敷地面積1,800㎡のエ…
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建築家藤本壮介がホテルをショップ+立体路地リノベ【南埕衖事】@台南
長年放置されてきたホテルのリノベーションされアイスクリームショップとして2022年オープンした。 この建物は、大きく3つのゾーンとテーマに分かれている。一つ目は、アイスクリームショップとそれを食す空間。2つ目は、光が美しく差し込む上階のテラス。そして、それらをつなぐように垂直に伸びる階段群である。この階段は、台湾の路地を立体化するというコンセプトがあるという。 オーナーがファンである日本の代表的建築家・藤本壮介が設計している。 △アイスクリームショップの客室部分。 △アイスクリームショップの客室部分。 △アイスクリームショップの客室部分。 △上階の路地的なテラス席(外部側)。 △上階の緑と光が…
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まだ現役の製糖工場に隣接するレンガ造宿舎のリノベ【善糖文化園区】@台南
1904年設立された「台南製糖」は1961年に「善化糖廠廠」となり、現在もその製糖工場は台湾に残る2つの稼働中の製糖工場のひとつである。 善糖文化園区は、その稼働中の製糖工場に隣接する4つの赤レンガ造りの宿舎群を、カフェ、ベーカリー、レストランにリノベーションしている。そのほかに園区には、蒸気機関車の展示、アート作品が置かれている。 △台湾で稼働中の2つの製糖工場の一つ。定番の煙突。 △工場で働く職員のためのレンガ造宿舎が火鍋やさんにリノベーション。 △当時運搬に用いられていた蒸気機関車が保存展示されている。 △園区の中心部分のオープンスペース。アート作品が点在している。 △園区に隣接してある…
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かつての製糖工場の設備がそのまま残された姿は静けさと圧巻の【橋頭糖廠(台湾糖業博物館)】@高雄
橋頭製糖工場は、日本統治時代の1900年に台湾製糖株式会が、台湾で最初に稼働した本格的な製糖工場であった。1999年まで働し台湾の製糖業を支えたが、現在はリノベーションされ、台湾糖業博物館として公開され、台湾の製糖産業発展の歴史や日本統治時代の文化的遺産を今に伝えている。 広大な園内には19の歴史的建造物が保存・活用されている。工場そのものでは、当時の設備や機械がそのまま保存展示され、製糖の歴史や製造過程を伝える製糖歴史館も設置されている。 また、オランダのコロニアル様式の事務所や、職員宿舎であった日式住宅をレストランにリノベした建物、当時の鉄道車両や軌道も展示され、製糖業が栄えた時代の賑わい…
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台湾人が最も行きたい文創スポット第3位【駁二藝術特區】@高雄
駁二芸術特区は、もともと1973 年に建てられた高雄港第二埠頭にある倉庫群であったが、産業の変遷とともに廃墟となっていたものを、中央政府の「有休空間再利用」プログラムと通じてエリアごとリノベーションされた場所である。 2000年に花火会場となった後は、2001年の駁二芸術発展協会による運営が始まり、2006年に高雄市文化局に引き継がれている。再生の初期は2つの倉庫から始まり、現在は蓬萊倉庫街(西側エリア)、大勇倉庫街(中央エリア)、大義倉庫街(東側エリア)を含む25の倉庫群、エリア一帯の公開空地でのパブリックアートで構成される大規模な現代アート特区となり、高雄の文化創意を牽引する拠点となってい…
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倉庫壁面からオブジェまでエリア全体がアート【駁二大勇倉庫街】@高雄
駁二大勇倉庫街は、駁二藝術特区内の中央に位置する倉庫街のエリアでのリノベーションである。2012年から7つの倉庫街がこの特区の構成要素として位置づけ、現在は12のリノベされた倉庫がある。演劇広場や大空間の貸し出しスペースも兼ね備え、パフォーマンスの拠点となっている。 建物壁面のウォールアートや空地のパブリックアートが豊富なことが、他の2つの倉庫街と比べて特徴的である。 △展示空間(C5)と誠品書店に挟まれたところに演劇広場がある。 △誠品書店。 △展示空間(C5)と月光劇場の建物前にあるロボット。 △進入禁止のサインもかわいい。 △ウォールペインティングがされた建物。 △線状公園を挟んで倉庫街…
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古い倉庫群がショップと飲食へとエリアリノベ【駁二大義倉庫街】@高雄
駁二藝術特区内の最も東側に位置する倉庫街のリノベーションである。特区内では最後の拠点に位置づけられており、主に文化創意産業の発展拠点として機能している。 大義倉庫は、かつてこの埠頭の中では積み荷を保管していた6この倉庫群で、イノベ後は、アーティストやクリエイターのショップやカフェ、展示スペースとなっている。建物の間の路地では、休日には文化創意のマーケットも開かれ賑わう。 △5列に並ぶ倉庫群の全体像。 △倉庫で囲まれた広場から。 △倉庫と倉庫をつなげる梁からのインスタレーション。 △屋根の上にもオブジェが。 △倉庫と倉庫の間の路地。 △建物からの植物を模したパルプ紙を使った虹のオブジェ。 △左手…
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とにかく日本家屋がたくさんエリア、個性を競う【勝利星村創意生活園区(勝利區)】@屏東
勝利星村創意生活園区は、もともと日本統治時代に屏東飛行場関連の宿舎群(日式住宅)として建設された。戦後は、国民党政権下で「眷村」として利用され、2007年には屏東県の歴史建築として登録されている。そして、大がかりなリノベーションがなされ、歴史と創意文化に触れられる施設として、2018年にオープンしている。 勝利星村創意生活園区内の日式住宅リノベのエリアは、勝利區、成功區、通海區の3エリアがあり、ここでは「勝利區」の紹介となる。 勝利區は、最後のガイドマップにあるように、そのエリア規模は大きく、48もの日式住宅群である。それぞれのリノベ後には、レストラン、ベーカリー、カフェ、ファッション、書店、…
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おしゃれなショップやカフェが集まるリノベエリア【藍晒圖文創園區】@台南
藍晒圖文創園区は、もともと日本統治時代にできた司法職員の官舎(第一司法新村)をリノベーションしたもので、2015年ににオープンした。「藍晒圖」という名前は「ブループリント」を意味し、施設入り口でシンボルともなっているアート作品がこの名前の由来である。 かつての宿舎はリノベされ、地元デザイナーの作品やグッズを扱うショップやカフェ、ギャラリーなどとなっていて買物も、工房での体験も楽しめる。 △台湾のアーティスト劉国滄による作品。外壁を青く塗り、白線で表現している。 △部屋の名前を白地で表現するアート。 △多くの作家によるウォールペインティングも各所に。 △フォトスポットにも。 △建物と建物との間の…
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酒瓶の蓋工場跡地がショップやスタートアップ施設として生まれ変わる【瓶蓋工廠台北製造所 POPOP Taipei】 @台北
瓶蓋工廠台北製造所(POPOP Taipei)は、日本統治時代の1930年代に酒瓶の蓋の製造工場であったものをリノベーションし、2020年にオープンした複合施設である。敷地内には6つの建物があり、カフェバーやショップ、イベントスペース、コワーキング、スタートアップ施設が入居している。 中央に位置するI棟では、台湾のでザーナーによるアクセサリー、皮革製品、木製品などが展示・販売されている。建物そのものは、日本統治時代のヒノキを使用した屋根組や天窓のデザインが残され、雰囲気を醸しだしている。 施設全体が「台北東区ゲートウェイプロジェクト」の新たな産業拠点として位置づけられており、デザイナーやデジタ…
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たくさんのおしゃれ雑貨ショップと映えスポット【審計368新創聚落】@台中
審計368新創聚落は、もともと1969年に建設された政府の監査部の職員宿舎をリノベーションし、文化創意の中心スポットとして2016年にオープンした。名前の由来は、監査部を審計處ということからきている。 敷地面積は約0.52haと小規模で、2階建ての建物の中に、台中デザイナーによるショップやカフェなど約20店舗が集まる。午後にはマーケットが開かれ、クリエイターとの交流の場ともなっている。この場所は、台中の文化創意産業を発展させるスペースを提供し、産業クラスターの形成や若者がマイクロ起業家精神を発揮できる場としても機能している。 △建物との間の空間にマーケットがでて、にぎわう。 △台湾の国旗の日よ…
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クリエーターらが集まるスペース、カフェ、古本屋【富興工廠1962】@台中
富興工廠1962は、1962年に建設された台湾初の化粧品工場「盛香堂工廠」をリノベーションし2021年8月nにオープンした商業施設とワークスペースである。約2,300㎡の施設の中に、レストラン、カフェ、古書店、デザイン会社、撮影室、コワーキングスペースなど、多彩なライフスタイルを彩る店舗やオフィスが入居している。 富興工廠1962の名前は、所在地である復興路(Fu Xing Road)からきているが、「富」は豊かさを、「工廠」は工場を意味する。英語名「FUSION SPACE」であり「FUSION」(融合)と「SPACE」(空間)を組み合わせたものである。このコンセプトにより、クリエイティブ、…
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