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1980s 洋楽★創作物語 https://1980s-y-s-m.hatenablog.com/

1980年代ロンドンが舞台のバンドデビュー物語。あの頃の曲が登場します!イラスト描くの20数年振りで、物語も絵柄も一昔前・・・( ˘ω˘ )

ブログに登場予定の曲はコチラ↓ YouTubeリスト〔随時更新中〕 https://1980s-y-s-m.hatenablog.com/entry/2022/01/15/YouTube_list

usagiara
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2023/06/08

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  • No.3-028 Believe In

    するとウォルターが気付いたように、まくし立てた。 「そういえばジェム、君も彼女はいないのかい? ちょっと小耳に挟んだけど、界隈で有名なグルーピーの娘としけこんだらしいって、ここの常連のリズ達が憤慨してたぞ⁉︎ 遊びが過ぎると誠実なファンを逃すから、気をつけた方がいい」 僕は慌てて、その場を誤魔化し店を後にした。 確かに、あのセクシーな子に押されるがままそうなっちゃったことがあったんだけど、マークには「シロウトが手を出す相手じゃねーよ」って、呆れられるしヤスには「趣味悪っ」って、ケーベツの視線を向けられフレッドも怒っちゃって、暫くの間口を利いてもらえなかったからトニィが庇ってくれて助かったんだ!…

  • No.3-027 Believe In

    そしてマークはいつものように戯けて見せた。 「ふだん口煩い姉貴がさ、だまーってんのがスゲェ怖かったけど、でもライキーに出るのはOKもらったから。オレのラストステージ、成功させてくれるよな⁉︎」 「もちろんだよ!」皆んな口々に声を上げた。 バンドからマークがいなくなるなんて考えもしなかったし、こうしていつもと変わりなく演奏しているとライブが終わった後は、マークのいないThe Starlight Night になるなんてとても信じられなかった。 ◇ ◇ ◇ ライブ前日、僕は開店前のセント・ブライアンズを訪ねてみた。 ウォルターはカウンターでドリンクの補充をしながら話してくれたよ。 「マークはあれで…

  • No.3-026 Believe In

    「オレの親父、小型船を扱う小さい会社の社長なんだ。社長ったって、ただの飲んだくれジジイだけどな。 オレも海は嫌いじゃないけど優秀でしっかり者の姉貴や病弱で年の離れた弟に比べるとオレは出来損ないでさ、親父の後を継ぐなんて微塵も思わず遊んでばかりいた悪ガキだ。 親父に反発しては殴られる、そんな日々が続いていた頃ウォルターがオレん家ちの居候になった。 プロのミュージシャンを諦めた彼はスタジオ経営に失敗して奥さんにも逃げられて…… 落ちこぼれ同士のオレ達は直ぐに気が合いオレはウォルターの影響で音楽を始めたんだ」 ウォルターと音楽を演っていた時は聞き分けが良かったとマークは笑う。 「だけどウォルターは『…

  • No.3-025 Believe In

    「うわっ、何だよ⁉︎」驚き慌てるマーク。 トニィがマークの背中から両腕を押さえると僕は彼のTシャツの左側の袖を勢いよく肩まで捲った。 「タトゥーあった!」歓声を上げるメンバー。 マークの左腕には、彼の大好きなダークヒーローのシンボル、コウモリが描かれていたんだ。 ヤスが隠し持っていたアルバムをマークの目の前に差し出すと彼は両手で大きく頭を抱えた。 「おーい勘弁してくれよー! トニィ、お前だな? コイツがLA出身だって聞いた時から、いつかこんな日が来るとは思ってたんだ。えーい、コイツめ、コイツめっ!」 マークがトニィを小突いて皆んな大爆笑!そんな和やかな雰囲気の中重々しい表情のウォルターがやって…

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