No.3-032 Believe In(章末)
「あー撮影だけは、どうも苦手だ」 ぐったりしているマークを見て、タナベさんがクスッと笑う。 「紙面でしか君達に会われへん、たくさんのファンのために頑張らな!」 「でもインタビューって、どこも同じ様なこと聞かれるし……」 そう溜め息を漏らすヤスの肩を軽く叩きながら僕も頷いた。 「そうだよね。逆に僕等の方から、インタビューしてみたいもんだよ?」 「おっ、それイイじゃん! ねぇ君、電話番号は? 今晩、空いてる?」 すかさず、タナベさんに言い寄るマーク。 取材から逃げようとしたクセに彼女が若くて美人だと知ったらコレだよ、現金なヤツ! トニィは笑ってるけどフレッドも「そんなのインタビューじゃなくて、ただ…
2023/04/22 19:17