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2023/04/22

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  • 大工、見て覚えろ!

    大工、見て覚えろ! 職人の世界には「手元」という宙ぶらりん雑用の状態があります。大工にも例外なくある。 この「手元」を職人の補助作業とかサポートだなんて書いてあるのを見かけると、少しモヤっとするんだよね。 これ要するに、何もわからない新人に何をさせていいかわからないからとりあえず小間使いさせておくってだけですよ。 それを補助作業とかサポートって言っちゃうと、役目や立場として成立しちゃってる感じだから変だよ。「手元」って、まだ現場では役目を与えられていない状態のことですからね。 職人気質の親方が入門したての新人に、何から教えてあげればいいのか、何をさせればいいのか具体的な教育方針がないから、とり…

  • 大工、親父がキビシ~

    大工、親父がキビシ~ 十代の頃、父に連れ出された現場では主に掃除をしていました。イエス! 一日中! そのせいか、今でもホウキを使った掃き掃除は得意です。って自慢になるんかこれ。 父や他の大工さんが丸ノコでBeeeeeeN!! と木材を切ったあとの切りくずをすかさずサッサ。BeeeeeN! サッサ、BeeeeeN! サッサのリズムでございます。 これ冗談に聞こえると思いますが、本当に一日中ホウキしか持たされなかった日もありました。だから退屈であることこの上ないのよね。父は無口だし。あれはつらかった。 でね、たまに父が道具箱から特定の道具を取ってくるように僕に頼むんです。これがまっじで嫌だった。な…

  • 大工、OYAKATAと呼べ!

    大工、OYAKATAと呼べ! 親がゴリゴリの大工だった僕は、幼い頃から親戚の集まりなどで「○○は大きくなったら大工になるんだよな」「大人になったらお父さんと一緒に大工さんね」などと言われ続けて育ちました。 それに対して元気よく「うん!」と応えると、父が顔をくしゃくしゃにして喜ぶので、子供ながらに大人達の気持ちや場の空気に配慮しつつサービスのつもりで返事をしていましたよ。ええ。 それから中学生になると、夏休みや冬休みなどの連休には父に連れ出されるわけです。どこって現場です。はい。 「一日5千円やる」と言って、父は問答無用で僕を新築現場に連れて行きました。前日の夜なんかは、すんげー嫌でなかなか眠れ…

  • 大工、小指がない!

    大工、小指がない! どんな業界にも、ユーモアがない人や愛情がない人はいると思うのですが、大工には小指がない人が一定数います。こっち真顔です。 僕の実家の工務店には四人の大工さんが常駐していました。驚くことに、その内二人が小指なし大工だったのだ。データとして少ないけど、印象としては多い。 今まで、多くの大工に出会ってきましたが、ちょこちょこ指の先がない大工さんにお会いしました。 沢山の誤解を招いていること請け合いなので弁明します。 最近はめっきり減ったのですが、工務店は自社の作業場において、木材を加工する作業をします。簡単に言うと、材木を割いたり、切ったり、削ったり、彫ったりして整える作業。 ん…

  • 大工と蚊

    大工と蚊 僕が大工として仕事をしていて、嫌になっちゃうことの第一位は蚊です。二位はグラスウールで三位は怪我。 大工は蚊にめちゃくちゃ刺されます。 四月の半ばくらいから汗ばむ季節に入ると、プイ~ンとまとわりついてくる奴ら。新築なんて現場のどこに居たって刺されます。 他の業種の方にこの話をすると、大げさに聞こえるかもしれないのですが、日に十か所くらい普通に刺されます。これが現場の工事期間中、毎日続くのでたまったもんじゃない。 しかも、一般的に蚊の季節って夏の間だと思われているじゃないですか。ノン! 少なくとも、神奈川では4月から11月のアタマくらいまで確認できます。実際に僕が刺されてるので本当よ。…

  • 「大工」ってさ

    「大工」ってさ 石を加工して様々なものを作る技術を持つ「石工」、土を加工して様々なものを作る技術を持つ「土工」、木を加工して様々なものを作る技術を持つ「大工」。 これはなぜだって話です。 木を加工して云々ならば「木工」の方が座りがいいのに「大工」となるのはなぜか。大を加工してってなると、ちょちょちょ・・・ストップストーップ! だけど、この「大工」の「大」の字はなんなのよって気になる気になる、気になる木。 調べてみると、この「大」の字には、設計や現場管理、職人手配やその統括の仕事を含めていて「木工」のみに収まらない。だから「大工」となった、とみるのが有力説のようです。なるほど~。 土を使って仕事…

  • 大工っぽくないよね

    大工っぽくないよね 親父がバッキバキの職人気質の家庭に育った僕は、必ずしもっていうか、ハッキリと大工になりたかったわけではない。だからかしら、言われて嬉しい言葉があります。 「大工っぽくないよね」。これです、これ。 お! わかる? そうなのよ~、元来大工気質じゃないのよ僕は、がっはっはっは、と相手の肩をポンポン叩きたくなるくらいクル。 だがしかし、そもそも大工っぽさってなんでしょうか。 実家が工務店の僕は幼い頃から沢山の大工さんを見て育ちました。そんな僕の彼らに対するイメージは・・・ 頑固で無口、口下手で粗野、怒りっぽくてアナログ人間、とまあ良いもんじゃないのよね。更に見た目は筋肉質でずんぐり…

  • 大工、病院へ行く暇がない

    大工、病院へ行く暇がない コロナが始まって以来、風邪一つ引かなかった僕ですが、先月思いっきり体調を崩しました。 その日は新規の現場の着工日で、材料が届くまで現場で待っていたのですが、やたら寒い。普段、マンションの現場はコンクリート躯体に覆われているので、真冬でもそこまで寒くないのですが、とにかく寒い。ぶるぶる。 やば、風邪ひいたかも・・・と思ったら、鼻水と痰がどうだどうだと言わんばかりにバンバン出てくる。 これはまずい、というよりも寒すぎてこれ以上ぼーっと材料なんて待ってらんねえ。 ってことで、慌てて家に帰って15時には布団に入って寝ちゃいました。 今思えば、この時に病院へ直行するのが最適解だ…

  • 大工、人を使うことへの迷い

    大工、人を使うことへの迷い 体力的にも収入的にも右肩下がりになっていく恐れのある職人業ですが、これに対抗する手段として、人を雇って助けてもらうor人に仕事を振って助けてもらうの二つがあります。 職人業も40歳を過ぎてくると、身体の衰えを実感。この仕事を一生独りで続けるのはムリがあるな・・・と日々思うもんです。そこで、出てくるのが人を使うという考え。 実は、というか実際の話、町場の小さな工務店で毎日働いている一人親方の大工。彼らの多くは、事実上雇われているけど、経理上では雇われていないのだ。 どういうことかと言うと、経理上は「外注」になっていて、社員として扱わない。雇用保険なんて当然ない。だけど…

  • 大工、右肩下がりの稼ぎ

    大工、右肩下がりの稼ぎ 一人親方として独立し、五年目の春を迎えました。初めのうちは一日でも仕事が空いてしまうと「なんか仕事探さないとヤバい」なんて焦っていましたが、今ではどっしりしたもんです。態度も身体も1.5倍。 職人が足りていない建築業界なので、僕のように中途半端な大工でも一通りの知識と技術があれば食べていける。人手不足の売り手市場なのに単価が上がっていかない謎はあるけどね。 帝国データバンクの業界動向調査を見てみると、「人手不足により労務費は増加」なんて書いてあるけどさ、実際の現場では変わってないんですけど・・・謎。 仕事が途切れてしまった大工はみじめなもんで、家で爪を切ったり、ノミを丁…

  • 全身和柄マン

    全身和柄マン 郊外の大きなイオンとかアピタ、はたまたくら寿司とかブックオフなんかに行くと、上下和柄入りでめかしこんだおつもりの男性を見かけますよね。 上は背中に鯉の滝登りがバンと見事に描かれたシャツを着ていて、すごい圧。にもかかわらず、下は太ももから足首までスーッと龍が舞うようなジーンズを履いている。おまけはお尻に散る桜。 自己主張が密です。 いえ、服装なんててめえの趣味嗜好だからね、よそ様がとやかく言うことじゃあないよ。はい。わかってます。わかってますよ。 ただ、た~だ~!! ただ僕が気になるのは・・・職人に多いんだよね、この全身和柄マンが。 以前、ニッカポッカを履いてる職人は「動きやすいか…

  • とある大工の一日

    とある大工の一日 4:30 起床 妻と娘を起こさないように布団を出て、キッチンへ行きコーヒーを入れる。それを持ってデスクに行き、パソコンを開いて、ブログを書く。たまにマックで絵を描く。 6:30 身支度 パジャマから作業着に着替えて、11種類のサプリをプロテインで流し込む。顔を洗って水筒に水道水をジャバジャバ入れて準備完了。時間があるときはお皿を拭いて片づけたりもする。 7:00 出発 大概の現場が一時間半以内に到着できるので、八時半を目指して家を出る。駐車場激戦区の場合はもう少し早く出る。車の中でニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』を聞く(内容は難しくて全然入ってこない)。 8…

  • 大工、手がごつい

    大工、手がごつい 年に一度だけ会う友人とスナックみたいな地元のバーに行った時のこと。横並びに座った友人が何気なく僕の手を見て言いました。 「ずいぶんごっつい手してるねえ。やっぱり大工なんだねえ」 え? 全然ピンとこないんですけど。そんなにごついかな・・・。 その友人は、脱サラして料理の修行でイタリアに一年半ほど滞在。帰国後にいくつかの料理店を渡り歩いた後、昨年地元で自分のお店をオープンさせました。 彼曰く「料理人にはそんなにごつい手の人いないよ」だそうです。 ふ~んって、その場では聞き流したけどさ、冷静に考えてみるとディスにしか聞こえないんだよね。 この友人は僕がなりたくて大工になったわけでは…

  • 「建築業の男」になりたくない

    「建築業の男」になりたくない 新年度に入り、TBSラジオの人気番組『たまむすび』が惜しまれながらも終了。新たに『こねくと』が始まりました。 嬉しいのが、町山智浩さんの映画評論コーナーが継続になった事です。でね、パーソナリティの石山蓮華さんに「どうしてアメリカ住みなのか?」と、カリフォルニア州在住の理由を聞かれた町山さんが面白い回答をしていたんです。 それは「自由、だからです」と即答。例えば、子供を学校に迎えに行く親の中に、モヒカンがいたり、悪魔教徒がいたり、女装をしている人がいたりと、しかも、それについて誰も何も言わないです、と町山さん。 日本だったら、PTAやうるさ型の親がだまっちゃいないで…

  • 大工の華

    大工の華 職人にとって、大工にとって、汗をかくことに意義があるとすれば、それはやっぱり家族との時間を楽しむためだと思う。 大工生活に華があるとしたら、上棟式? 木完の日? はたまた給料日? いやいや、正直なところ、華なんてないかな。フツーです。山も谷も感じない、フツー。 工務店時代は月末にオツカレサマの意味を込めて、常用契約の大工さん達に焼き肉をごちそうする習慣がありました。が、大工の華は月末の焼き肉だって感じでもない。焼き肉大好きだけどね。 う~ん。こう考えてみるとやっぱり家族との時間が大工にとっても華なのかな~って思う次第であります。こっち独り身を無視したきれいごとを言っております。 独立…

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