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映画貧乏日記 https://cinemaking.hatenablog.com/

映画貧乏からの脱出は可能なのだろうか。おそらく無理であろう。ならばその日々を日記として綴るのみである。・・・というわけで、主に映画館で観た映画のレビュー(感想)を書いています。

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2022/07/21

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  • 「愛にイナズマ」

    「愛にイナズマ」2023年10月27日(金)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時10分より鑑賞(スクリーン2/E-9) ~コミカルな家族の再生の物語と「なかったことにしたくない」という思い 先日、相模原の障害者施設殺傷事件をモデルにした「月」が公開されたばかりの石井裕也監督(当ブログでも取り上げた)。相変わらず快調なペースで監督作を送り出している。というわけで、早くも次回作「愛にイナズマ」が公開された。こちらはシリアスだった「月」とは一転してコメディードラマだ。 26歳の折村花子(松岡茉優)は映画監督。ただし、ウィキペディアにそう書いてあるだけで、これまでは自主映画しか撮っていない。彼…

  • 「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」

    「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」2023年10月25日(水)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後1時50分より鑑賞(スクリーン3/E-15) ~スコセッシ監督が先住民搾取の歴史を告発しつつ重厚なドラマを展開 数年前まではこの時期、東京国際映画祭の関係者向け上映で1日3~4本の映画を観ていたっけ。日比谷に会場が移ったのを機に、ご招待もなくなって、いまやすっかり足が遠のいてしまった。 だが、映画祭に行かずとも素晴らしい映画が公開されている。「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」。あのマーティン・スコセッシ監督の最新作だ。ジャーナリストのデイビッド・グランが先住民連続殺人事件について描いた…

  • 「宇宙探索編集部」

    「宇宙探索編集部」2023年10月19日(木)シネマカリテにて。午後3時より鑑賞(スクリーン1/A-8) ~アホアホなコメディーが最後には感動のドラマに。宇宙オジサンの生き様に拍手! UFOや宇宙人への興味は、昔から尽きないようだ。中国でも、1990年代に「飛碟探索」というUFO雑誌が人気を集めたという。それをモデルに制作されたのが「宇宙探索編集部」である。 主人公はUFO雑誌「宇宙探索」の編集長のタン(ヤン・ハオユー)。映画の冒頭は、若き日の彼が宇宙人やUFOについて語るインタビュー映像が流れる。希望に燃えて若々しさにあふれている。 続いて、現在のタンが映る。それは年を取り疲れはてて見る影も…

  • 「春画先生」

    「春画先生」2023年10月18日(水)グランドシネマサンシャイン池袋にて。午後3時35分より鑑賞(シアター2/d-9) ~禁断の春画映画。エロでおおらかでハチャメチャなラブコメ 10月21日(土)に日比谷野外大音楽堂に出かけてきた。国際反戦デーの集会ではない。伊藤蘭のコンサートだ。今年のツアー最終日にふさわしい素晴らしいコンサートだった。観客の熱気もすごかった。私も思いっきりペンライトを振って声を上げた。終演後の夜風が心地よかった。 それとは関係なく、今日取り上げる映画は「春画先生」。春画といえばエロな浮世絵、と思っていると大間違い。近年は、その芸術的価値が見直されて注目を浴びているらしい。…

  • 「月」

    「月」2023年10月16日(月)ユーロスペースにて。午後2時50分より鑑賞(ユーロスペース2/B-9) ~実在の障害者施設殺傷事件を映画化。もう見て見ぬふりはできない 実在の事件を描く映画は無数にあるが、これほど物議を呼びそうな映画はないのではないか。2016年の相模原障害者施設殺傷事件を映画化した「月」である。 原作は辺見庸の小説「月」。スターサンズの設立者で名物プロデューサーの故・河村光庸氏が、生前に映画化を熱望。「舟を編む」「茜色に焼かれる」など多数の作品で知られる石井裕也監督に映画化の話を持ちかけた。内容が内容だけに石井監督も悩んだらしいが、辺見庸の熱烈な愛読者であることから引き受け…

  • 「シック・オブ・マイセルフ」

    「シック・オブ・マイセルフ」2023年10月13日(金)新宿武蔵野館にて。午後2時20分より鑑賞(スクリーン3/C-8) ~強烈な承認欲求で暴走するヒロインがひたすら笑える 自己顕示欲の強い人はどこにでもいる。というか、誰だってある程度は持っているはずだ。他人から認めてもらいたいという承認欲求もまた然り。SNSなどを通じて簡単に自己アピールができる現在は、なおさらその傾向が強いだろう。 ノルウェーのオスロを舞台にしたドラマ「シック・オブ・マイセルフ」は、その自己顕示欲と承認欲求が異常に強いヒロインの話。そのあまりの暴走ぶりがグロテスクで、ホラー的な側面も垣間見せるが、どちらかというとシニカルな…

  • 「アナログ」

    「アナログ」2023年10月9日(月・祝)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時30分より鑑賞(スクリーン3/E-16) ~アナログでベタベタな恋愛ドラマだが、脚本&演出の妙で見せる 一昨日、赤坂RED/THEATERという劇場で「フラガール‘23」という芝居を観てきた。そう、名作映画「フラガール」の舞台版である。これまでにも何度も舞台化されているが、今回は映画版の脚本を担当した羽原大介の脚本・演出で、自身の劇団「羽原組」での公演。映画で蒼井優が演じた役は、つい最近取り上げた「まなみ100%」のヒロイン・中村守里が演じている。舞台版は映画とはまた違った面白さがあり、特に終盤の中村はじめフ…

  • 「アンダーカレント」

    「アンダーカレント」2023年10月6日(土)シネマサンシャイン池袋にて。午後3時10分より鑑賞(シアター10/f-13) ~人間の心の底流に流れるものを抑制的で繊細な語り口で描く 人間は一筋縄ではいかない。わかったようでいてわからない。曖昧模糊。不可思議極まりない存在だ。 そんな人間存在の曖昧さ、不可思議さを追求した映画が「アンダーカレント」だ。「愛がなんだ」「街の上で」などの恋愛映画で知られる今泉力哉監督が、今から20年近く前に発表された豊田徹也のコミックを実写映画化した。 映画の冒頭に、「Undercurrent」の意味が記される。それは「(水や空気などの)底流」のこと。少し範囲を広げて…

  • 「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」

    「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」2023年10月2日(月)新宿ピカデリーにて。午後3時35分より鑑賞(シアター4/D-9) ~安定のケネス・ブラナー版ポアロ、今回は亡霊相手に名推理? *写真撮ってくるのを忘れました。トホホホ・・・。 アガサ・クリスティーの「名探偵ポアロ」を、ケネス・ブラナーの監督・主演で映画化したシリーズの第3弾「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」。1作目の「オリエント急行殺人事件」は観たのだが、「ナイル殺人事件」は見逃してしまった。でも、まあ、それぞれ独立した話なので、過去2作を観ていなくても大丈夫です。 タイトル通りにベネチアが舞台の物語、名探偵ポアロは引退して隠遁生活を送っ…

  • 「BAD LANDS バッド・ランズ」

    「BAD LANDS バッド・ランズ」2023年10月1日(日)ユナイテッド・シネマとしまえんにて。午後2時35分より鑑賞(スクリーン1/B-5) ~ワルが大活躍のピカレスク映画。充実の娯楽作だが大阪弁が聞き取りにくいのが難点 ピカレスクは「悪者」「悪党」「ならず者」の意味。有名なのはピカレスク小説だが、映画にもピカレスク映画がある。 悪党の姉と弟が大活躍する「BAD LANDS バッド・ランズ」は、さしずめそのピカレスク映画だろう。直木賞作家・黒川博行の小説「勁草」を「クライマーズ・ハイ」「ラスト・サムライ」「ヘルドッグス」「関ヶ原」「燃えよ剣」などのベテラン・原田眞人監督が映画化した。 舞…

  • 「まなみ100%」

    「まなみ100%」2023年9月30日(土)池袋HUMAXシネマズにて。午後3時30分より鑑賞(シネマ2/F-9) ~片思いの女性にフラれ続けた男。瑞々しい青春ドラマとして捨てがたい味わい 取るに足らないありきたりの話も、描きようによっては魅力的な映画になる。少し前に取り上げた「ほつれる」などはその好例だろう。 今回取り上げる「まなみ100%」も、話自体は特筆すべきものは何もない。片思いの女性に10年間フラれ続け、相手が別の男と結婚してしまう。それだけの話だ。だが、そんな陳腐にも思える話が、描き方によって別の色合いを持ち始める。 主人公はボク(青木柚)。2010年、高校生のボクは、入部した体操…

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