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tankalife|短歌のある日々、短歌である日々 https://tankalife.net/

日本の伝統詩型である「短歌」。五七五七七の三十一音からなるこの詩型は実に魅力にあふれています。 短歌のある日々は実に豊かで、その魅力を広く発信したいです!

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2021/10/30

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  • 傘の歌 #33

    バス停もバスもまぶしい 雨払ふごとく日傘を振つてから乗る石川美南『架空線』 石川美南の第四歌集『架空線』(2018年)に収められた一首です。 日傘を差してバス停までやってきて、日傘を差しながらバスを待っている場面でしょうか。 日傘を差してき

  • 傘の歌 #32

    バーバリーもレノマの傘も役立たぬ 私の中に雨が降るとき大田美和『きらい』 大田美和の第一歌集『きらい』(1991年)に収められた一首です。 「バーバリー」はイギリスのファッションブランド、「レノマ」はフランスのファッションブランドです。 こ

  • パンの歌 #29

    ハムサンド乱暴に買い発つことを誰にも告げず特急に乗る岡崎裕美子『わたくしが樹木であれば』 岡崎裕美子の第二歌集『わたくしが樹木であれば』(2017年)に収められた一首です。 「最後の出社」という一連にある歌ですが、会社を辞めて他の地へ去って

  • パンの歌 #28

    いびつなパンを焼き上げながらぼくに聞く火星をめぐる月の名前をユキノ進『冒険者たち』 ユキノ進の第一歌集『冒険者たち』(2018年)に収められた一首です。 「火星をめぐる月」という表現がありますが、これは火星の衛星を指しているのでしょう。火星

  • パンの歌 #27

    思い出に見張られている宵のくち舟のかたちのパンを購あがなう榊原紘『悪友』 榊原紘の第一歌集『悪友』(2020年)に収められた一首です。 パンは本当にさまざまな種類がありますが、そのパンを特徴づけるとき、大きく二つあるように思います。一つは"

  • 観覧車の歌 #6

    観覧車ひとつずつ倒れ見透しが好くなってゆくある日ぼくらは我妻俊樹『カメラは光ることをやめて触った』 我妻俊樹の第一歌集『カメラは光ることをやめて触った』(2023年)に収められた一首です。 「観覧車ひとつずつ倒れ」と始まりますが、現実に観覧

  • 観覧車の歌 #5

    観覧車のどかにまわる空のした係員がいて券を受け取る松村正直『やさしい鮫』 松村正直の第二歌集『やさしい鮫』(2006年)に収められた一首です。 遊園地の観覧車を詠った歌です。 上句の「観覧車のどかにまわる空のした」ですが、観覧車から若干離れ

  • 観覧車の歌 #4

    まるで悪意のごとき等距離 傾いた夕空に観覧車点れり魚村晋太郎『銀耳』 魚村晋太郎の第一歌集『銀耳』(2004年)に収められた一首です。 観覧車のゴンドラの間隔に注目した歌です。 観覧車のゴンドラは円周上に配置されていますが、ゴンドラとゴンド

  • 人生の歌 #105

    人生を笑い飛ばして去っていく……わけにもいかず草抜いている大下一真『即今』 大下一真いっしんの第四歌集『即今』(2008年)に収められた一首です。 「人生を笑い飛ばして去っていく」のが主体にとっての理想なのでしょうが、現実はそのようにはいか

  • 人生の歌 #104

    深夜ラジオの天気予報を聴きをれば今日はたしかに昨日のつづき小川真理子『母音梯形』 小川真理子の第一歌集『母音梯形トゥラペーズ』(2002年)に収められた一首です。 日付が変わる前後に、深夜ラジオを聞いていた場面でしょう。内容は天気予報です。

  • 短歌クイズ Q.465

    問題 - Question 2024年、第67回短歌研究新人賞を「コミカル」30首で受賞した歌人は誰? 答えを表示する 解答 - Answer 工藤吹 解説 2024年で第67回を迎える短歌研究新人賞(短歌研究社主催)。今年の選考委員は、

  • 人生の歌 #103

    散らかしたまま書いている人生に誤字も脱字もそのままにある小川佳世子『水が見ていた』 小川佳世子の第一歌集『水が見ていた』(2007年)に収められた一首です。 日記でしょうか、それとも依頼を受けた原稿の下書きなどでしょうか。 「散らかしたまま

  • 人生の歌 #102

    迷いたるわれの耳へと風の吹く正しいことを選ぶのではない江戸雪『駒鳥ロビン』 江戸雪の第四歌集『駒鳥ロビン』(2009年)に収められた一首です。 生きているとさまざまな悩みや迷いがあります。 その度にすっと答えが出ればいいのですが、簡単には解

  • 観覧車の歌 #3

    あてもなく歩く二人に観覧車 一度も乗らなかった観覧車岡本真帆『水上バス浅草行き』 岡本真帆の第一歌集『水上バス浅草行き』(2022年)に収められた一首です。 遊園地でしょうか、あるいは大きな観覧車があるハイウェイオアシスや、街中の人気スポッ

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