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  • 奇譚 吊し上げ

    会社員の川田さんは健康の為、毎朝近所をランニングしている。 その日は朝から曇り空で、気分もどんよりとしそうな空模様だった。

  • 実話怪談 目の端

    看護師をしていた清水さんは、自身の担当している患者さんが亡くなる事が事前に分かったのだという。「視界の端にチラチラと動くものが見えるんです。」 弱っている患者さんを診ている時に、これが見えると大体2.3日後には亡くなるそうだ。最初は気の所為だ、と考えていたが、だんだんと恐ろしくなってきたのだという。 「人影とかそんなものではありません。最近端から移動してきているんです。あれは視界に入ろうとするんです。見たくないんです。もう来月には看護師を辞めようと思っています。」 何が見えるのか、あれとは何なのかを、誰にも語らぬまま、先月清水さんはこの世を去ってしまった。 それから私は何となく視界の端が怖い。…

  • 実話怪談 覗く顔

    上原さんはこの家に引っ越してきてから悩み事がある。それは洗濯物を畳んだ時に必ず、畳んで置いてある服の間から顔が覗き込むという事だった。誰の顔かは分からない、無表情な、生気の感じられない顔なのだという。最初は服のシワが顔に見えてるのかな、と気にしていなかったが、やはり何度見ても、どう見ても人の顔。怖くなり畳んでいた服をどかすと、もうそこには顔は無いのだという。 ある日の事。家の大掃除をしていると、押入れから1枚の写真が出てきた。

  • 奇譚短編 紙

    古紙 突然の御連絡失礼致します。この間はどうもありがとう御座いました。お陰様で私達一同無事に過ごすことが出来ました。つきましては後日、御自宅の方へお邪魔させて頂く所存でございます。貴殿様の慈愛に満ちた所作に心奪われてしまったことを深くお詫び申し上げたく存じます。何卒今後ともご愛顧宜しくお願い申し上げます。鍵を開けてお待ち頂けると色々と幸甚に存じます。すぐに参ります。 −−−−−−− ====この変な文章で綴られた古い手紙を見つけたのは、旅行中骨董品屋で買った置物の中だった。以前の持ち主が貰った手紙なのか、それとも書いた手紙なのか、わからない。ただ、この手紙を発見した時、まるでついさっき書いたば…

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