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2021/08/20

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  • 海苔

    パリパリと海苔を破って茶漬けなど み

  • 山桜

    その老木が山桜だと判る み

  • 菜種梅雨

    ひとつづつ片付いてゆき菜種梅雨 み

  • 春の野

    春の野や不法投棄の洗濯機 み

  • 落花

    落花や物語になってしまった み

  • 入園

    入園児の名札は個人情報 み

  • 万愚節

    「愚かでいろ」を実践し万愚節(ばんぐせつ) み

  • 初出社

    逆立ちのできる服にて初出社 み

  • 年度末

    ありがとう 閉店告げて年度末 み

  • 桜まじ

    裏木戸に閂(かんぬき)を掛け桜まじ み

  • 花の影

    居眠りのできぬ騒ぎや花の影 み

  • 夜桜

    またも夜桜に出会っちゃった迂闊 み

  • 出替

    正社員が復帰、『出替(でがわり)』で無職 み

  • 春薄暮

    浮子(うき)を投げ欠伸も出るよ春薄暮(はるはくぼ) み

  • 地下道を出れば桜の国にいる み

  • 卒業式

    生徒手帳は卒業式で捨てた が

  • 種袋

    種袋を振ると眠たげな返事 の

  • 春昼

    春昼や僅かながらも還付金 み

  • 目刺

    孤食の皿に目刺はどーんと臥す み

  • ミモザ

    固茹(かたゆ)での黄身を裏漉(うらご)し咲くミモザ み

  • 切通しに鶯(うぐいす)のエコー、エコー み

  • 春休み

    春休み、通用門で身分証 み

  • 蒲公英(たんぽぽ)

    タンポポは踏めるものなら踏んでみよ み

  • 流氷

    外務省の人らと流氷を見る み

  • 片栗の花

    喩(たと)えれば片栗の花に与(くみ)する み

  • 雪の果、涅槃

    尋(と)めゆきて涅槃(ねはん)を覗(のぞ)く雪の果 み

  • 菫(すみれ)

    スミレはこの色だったか薄曇り み

  • 挿し木

    挿し木で殖(ふ)える能力。いつ獲得 み

  • 水温む

    水温む。粉じゃないのに「歯磨き粉」 み

  • 三月

    お土産の埴輪を値切る三月や み

  • 雁の別れ

    沖の小雨の影は雁の別れ(かりのわかれ)か み

  • 蔦の芽

    蔦の芽(つたのめ)は世界征服を企む み

  • 春服

    お似合いと言われて微妙な春服 み

  • 春愁

    春愁(しゅんしゅう)はレシートに膨らむ財布 み

  • 合格

    合格した花が店先に並ぶ み

  • 春の星

    重力の漣(さざなみ)に浮く春の星 み

  • ブラウン管テレビは雛を飾れた み

  • 残雪

    残雪に声でも文字でもない歌 み

  • みつば

    侘(わび)しさよ椀にみつばを浮かべても み

  • 二月果つ

    そっちへ行けば嵐山。二月果つ み

  • 紅梅

    紅梅は遅咲きか、今朝の雨雲 み

  • 春の風

    衿(えり)もとの釦(ぼたん)を留める春の風 み

  • 春の夜

    春の夜やそれを粗大ゴミで出すか み

  • 梅が咲き山全体が低くなる み

  • 草餅

    餡入りの草餅は焼き網の痕 み

  • 焼野

    風の丘を登れば焼野(やけの)の匂い み

  • 大根

    大根の半分なら『しっぽ』を買う み

  • 遅き春

    子犬よ子犬 グルグルと 遅き春 み

  • 寒戻り

    寝返れば寒の戻りを握りしめ み

  • 芍薬、浴衣、湯ざめ、嚏

    芍薬(しゃくやく)の浴衣も湯ざめして嚏(くしゃみ) み

  • 春の塵

    新刊がざらついている春の塵(はるのちり) み

  • 布団干す

    継母の不機嫌にして布団干す み

  • 鳥貝

    好きなネタは鳥貝と言うは難し み

  • 毛皮

    非難をものともせず毛皮で歩く み

  • いづれの蕾(つぼみ)もいずれは開(ひら)く、春 み

  • 薄氷

    完璧な舗装道路だが薄氷(うすらい) み

  • 堅雪

    堅雪の二の丸通りを自転車 み

  • 春寒し

    春寒き東京は敗者らの宿 み

  • 春浅し

    春浅し年(ねん)に数回父を見る み

  • むささび

    むささびは飛ぶか落ちるか暗き森 み

  • 咳(せき)

    造花と判る造花の埃に咳く み

  • 寒明け

    ノンアルコールでも飲めば寒明ける み

  • ダイヤモンドダスト

    ゴジラの吐息にダイヤモンドダスト み

  • 静電気

    イタイ!何それ? 静電気の実験 が

  • 寒し

    「諏訪は寒い」と昔の恋人から み

  • 鬼は外

    「止(や)めろ!」 「そっちこそ止(や)めろよ!」 鬼は外 み

  • 雪時雨

    宇治に来て雪時雨(ゆきしぐれ)なら喫茶店 み

  • 春待つ

    跡地で春を待つ 校歌をハミング み

  • 三寒四温

    大陸の北東の三寒四温 み

  • 炬燵

    見えない赤外線が見える炬燵(こたつ) み

  • 冬の月

    冬の月と歩く林道の浄夜(じょうや) み

  • 大雪(おおゆき)

    大雪(おおゆき)にまだ立っているレニン像 み

  • 風雪

    特急は風雪に耐え夜が明ける み

  • 暖炉

    暖炉の薪はどこから持ってくるの み

  • 慎ましく雪の結晶は六角 み

  • 悴む

    悴(かじか)んでヌと立ち上がるシトロエン み

  • 障子

    ベランダに雀がいると障子開け み

  • 風花

    風花が融けるレンズに岩木山 み

  • 凍え死

    分断を推す者たちが凍え死ぬ み

  • 吹雪(ふぶき)

    吹雪いてる マクドナルドは開いてる み

  • 寒雷

    寒雷に詰将棋の本を伏せる み

  • 冬の夜

    いまはコーヒーに凝っている。冬の夜(ふゆのよ) み

  • コート

    おねえさん、コートのベルト垂れてます み

  • 靴痕が靴痕のまま霜の朝 み

  • 受験期

    受験期や何も起きるな籤(くじ)を引く が

  • セーター

    時は止められない セーターは伸びる み

  • 初場所

    番付を諳(そら)んじて待った初場所 み

  • 囲炉裏

    囲炉裏(いろり)の灰を火箸(ひばし)でなぞる迷路 み

  • 初釜

    「悉皆屋(しっかいや)」の名刺をもらう初釜 み

  • 竹馬(たけうま)

    新手(あらて)のマルウェアか トロイの竹馬(ちくば) み

  • 歌留多

    道場に響く奇声は歌留多とり み

  • 獅子頭

    獅子頭、出番はなくて文化財 み

  • 初笑い

    緊張と弛緩の辻に初笑い み

  • 五日

    たるんでる たるんでいます 五日です み

  • 正月

    いつの正月か 日付のない写真 み

  • 三日

    三日です もう走っている人々 み

  • 賀状

    女手の如きフォントの賀状来(き)ぬ み

  • 去年今年

    思い付き言葉にすれば去年今年(こぞことし) み

  • 大晦日

    暴落も笑い話の大晦日 み

  • 年の暮

    もうそれでいいんじゃないか年の暮 み

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