chevron_left

メインカテゴリーを選択しなおす

cancel
フォロー
住所
未設定
出身
未設定
ブログ村参加

2021/08/20

arrow_drop_down
  • 蔦の芽

    蔦の芽(つたのめ)は世界征服を企む み

  • 春服

    お似合いと言われて微妙な春服 み

  • 春愁

    春愁(しゅんしゅう)はレシートに膨らむ財布 み

  • 合格

    合格した花が店先に並ぶ み

  • 春の星

    重力の漣(さざなみ)に浮く春の星 み

  • ブラウン管テレビは雛を飾れた み

  • 残雪

    残雪に声でも文字でもない歌 み

  • みつば

    侘(わび)しさよ椀にみつばを浮かべても み

  • 二月果つ

    そっちへ行けば嵐山。二月果つ み

  • 紅梅

    紅梅は遅咲きか、今朝の雨雲 み

  • 春の風

    衿(えり)もとの釦(ぼたん)を留める春の風 み

  • 春の夜

    春の夜やそれを粗大ゴミで出すか み

  • 梅が咲き山全体が低くなる み

  • 草餅

    餡入りの草餅は焼き網の痕 み

  • 焼野

    風の丘を登れば焼野(やけの)の匂い み

  • 大根

    大根の半分なら『しっぽ』を買う み

  • 遅き春

    子犬よ子犬 グルグルと 遅き春 み

  • 寒戻り

    寝返れば寒の戻りを握りしめ み

  • 芍薬、浴衣、湯ざめ、嚏

    芍薬(しゃくやく)の浴衣も湯ざめして嚏(くしゃみ) み

  • 春の塵

    新刊がざらついている春の塵(はるのちり) み

  • 布団干す

    継母の不機嫌にして布団干す み

  • 鳥貝

    好きなネタは鳥貝と言うは難し み

  • 毛皮

    非難をものともせず毛皮で歩く み

  • いづれの蕾(つぼみ)もいずれは開(ひら)く、春 み

  • 薄氷

    完璧な舗装道路だが薄氷(うすらい) み

  • 堅雪

    堅雪の二の丸通りを自転車 み

  • 春寒し

    春寒き東京は敗者らの宿 み

  • 春浅し

    春浅し年(ねん)に数回父を見る み

  • むささび

    むささびは飛ぶか落ちるか暗き森 み

  • 咳(せき)

    造花と判る造花の埃に咳く み

  • 寒明け

    ノンアルコールでも飲めば寒明ける み

  • ダイヤモンドダスト

    ゴジラの吐息にダイヤモンドダスト み

  • 静電気

    イタイ!何それ? 静電気の実験 が

  • 寒し

    「諏訪は寒い」と昔の恋人から み

  • 鬼は外

    「止(や)めろ!」 「そっちこそ止(や)めろよ!」 鬼は外 み

  • 雪時雨

    宇治に来て雪時雨(ゆきしぐれ)なら喫茶店 み

  • 春待つ

    跡地で春を待つ 校歌をハミング み

  • 三寒四温

    大陸の北東の三寒四温 み

  • 炬燵

    見えない赤外線が見える炬燵(こたつ) み

  • 冬の月

    冬の月と歩く林道の浄夜(じょうや) み

  • 大雪(おおゆき)

    大雪(おおゆき)にまだ立っているレニン像 み

  • 風雪

    特急は風雪に耐え夜が明ける み

  • 暖炉

    暖炉の薪はどこから持ってくるの み

  • 慎ましく雪の結晶は六角 み

  • 悴む

    悴(かじか)んでヌと立ち上がるシトロエン み

  • 障子

    ベランダに雀がいると障子開け み

  • 風花

    風花が融けるレンズに岩木山 み

  • 凍え死

    分断を推す者たちが凍え死ぬ み

  • 吹雪(ふぶき)

    吹雪いてる マクドナルドは開いてる み

  • 寒雷

    寒雷に詰将棋の本を伏せる み

  • 冬の夜

    いまはコーヒーに凝っている。冬の夜(ふゆのよ) み

  • コート

    おねえさん、コートのベルト垂れてます み

  • 靴痕が靴痕のまま霜の朝 み

  • 受験期

    受験期や何も起きるな籤(くじ)を引く が

  • セーター

    時は止められない セーターは伸びる み

  • 初場所

    番付を諳(そら)んじて待った初場所 み

  • 囲炉裏

    囲炉裏(いろり)の灰を火箸(ひばし)でなぞる迷路 み

  • 初釜

    「悉皆屋(しっかいや)」の名刺をもらう初釜 み

  • 竹馬(たけうま)

    新手(あらて)のマルウェアか トロイの竹馬(ちくば) み

  • 歌留多

    道場に響く奇声は歌留多とり み

  • 獅子頭

    獅子頭、出番はなくて文化財 み

  • 初笑い

    緊張と弛緩の辻に初笑い み

  • 五日

    たるんでる たるんでいます 五日です み

  • 正月

    いつの正月か 日付のない写真 み

  • 三日

    三日です もう走っている人々 み

  • 賀状

    女手の如きフォントの賀状来(き)ぬ み

  • 去年今年

    思い付き言葉にすれば去年今年(こぞことし) み

  • 大晦日

    暴落も笑い話の大晦日 み

  • 年の暮

    もうそれでいいんじゃないか年の暮 み

  • 葉牡丹

    買い物リストの5番目に「葉牡丹」 み

  • 古暦

    小屋の古暦(ふるごよみ)に「アタック」の記(しるし) み

  • 仕事納

    自動ドアに挟まれた仕事納め み

  • 懐手

    取り出すは財布か銃か懐手(ふところで) み

  • 凩(こがらし)はどっち向いても向かい風 み

  • 時雨

    時雨るるか鷗(かもめ)の啼(な)きもピアニシモ み

  • 冬木立

    立ち止まりポケット探る冬木立(ふゆこだち) み

  • 牛鍋

    牛鍋や『A5ランク』の意味知らず み

  • 荒星

    荒星(あらぼし)を背にして帰るプログラマ み

  • 冬の宵

    着陸の列に加わる冬の宵 み

  • 落葉

    落葉カサッカササ 振り返り誰何(すいか) み

  • 畳替

    娘も泊まることありと畳替え ま

  • 冬虹

    先にいくなら未来で待て、冬虹 み

  • 冬の風

    今日も暇 オアフ半周 冬の風 み

  • 冴ゆ

    冴える理科室 姿勢のよい骸骨 み

  • 山茶花

    山茶花(さざんか)を挿して不遇の蹲(うずくまる) み

  • 目貼り

    教育と洗脳の隙間に目貼り み

  • クリスマスツリー

    「場所を空けろ。クリスマスツリー様だ」 み

  • 冬の陽

    換気扇が細切れにする冬の陽 み

  • ストーブ

    ストーブの分解掃除(ぶんかいそうじ)で見つけた み

  • 冬支度

    図書館に五冊予約の冬支度 み

  • 第九

    「フロイデ」で目が覚めた ごめんね第九 み

  • 十二月

    タクシーに並ぶ梅田の十二月 み

  • 枯葉

    枯葉よ、電子(でんし)も量子(りょうし)や計算機 み

  • 冷たし

    目薬の冷たき頬を垂れ急ぎ み

  • 忘年会

    忘年会の特等席は下座 み

  • 紅葉

    紅葉(もみじ)は闇に。ライトアップの顰(ひそ)み み

  • 綿虫

    薪を割る。綿虫が飛び、日が暮れる み

  • 師走

    師走。黄ばんだ写真、黄ばんだ記憶 み

  • 枯蘆

    枯蘆(かれあし)が騒いだので窓を閉めた み

  • 熊手

    ペコペコ社長の景気は大熊手 み

arrow_drop_down

ブログリーダー」を活用して、みさんをフォローしませんか?

ハンドル名
みさん
ブログタイトル
鳥がよむ俳句
フォロー
鳥がよむ俳句

にほんブログ村 カテゴリー一覧

商用