「お父さん、大変なことになったけど大丈夫?」 村山富市氏が内閣総理大臣に首班指名された日の家族からの第一声であった。 家族はびっくりしたであろう。大分県民もいや全国民もがびっくりした日であった。 大臣の経験もなく、いきなり内閣総理大臣である。家族は相当に心配したであろう。 ...
「お父さん、大変なことになったけど大丈夫?」 村山富市氏が内閣総理大臣に首班指名された日の家族からの第一声であった。 家族はびっくりしたであろう。大分県民もいや全国民もがびっくりした日であった。 大臣の経験もなく、いきなり内閣総理大臣である。家族は相当に心配したであろう。 ...
「日教組」の著者、森口 朗氏が本書を執筆中の2008年(平成20年)に 大分県教育界を舞台にした「贈収賄事件」がニュースになった。 その事について、本書「日教組」の53頁に「情実採用の構造」の 見出しで記事をまとめている。 1 教育委員会と教職員組合(県教祖)による人事につ...
日教組が加入率50%を割ったのは、1985年(昭和60年)である。 あれから40年、2025年(令和7年)の今は、190,869人、教職員の18.8%、 教員だけでは、181,791人の21,6%である。 (文科省資料) 1985年(昭和60年)は、第2次中曽根康弘内閣の時...
久しぶりに教え子がやってきた。10年振りかな。 聞くところによると、日本教職員組合のT支部の役員をしているということで、 明日は別府市で組合の大会があるという。 日教組OBの一員でもあるので、日教組の現状などを興味を持って話し合った。 大分県だけではな...
初めは人が酒を吞み やがては酒が人を吞む だれが言ったか知らねども 吞んで吞まれて旅立とう (正悟訳) 酒人某出扇索書 酒人某(しゅじんぼう)扇を出して書を索(もと)む ...
愛しすぎるは 罪なのか 別れの盃 酔うことなしに 夜のしじまの 抱擁は 君の涙で 心を濡らす (正悟 訳) 贈別 杜牧 別れに贈る 杜 牧(とぼく) 多情却似總無情 多情は却(かえ)って似たり総(す)ベて無情なるに 唯覺罇前笑不成 唯覚ゆ樽を前に笑い...
あくまでも男でありたい蝸牛 慎 也 男も女もない時代、懐かし蝸牛殿 子を生まぬ約束で逢う雪しきり 恵美子 そんな恋もあるんだ、切ないね 女とも久しく逢わぬ薔薇を嗅ぐ 小 波 サヨナラだけが人生か、頑張れよ あるときの命確かに...
男性の高齢者で一人暮らしの場合、気がつけば今日一日、 一声も出さなかったということがある。 おしゃべり相手がいて、おしゃべりをするのが一番であるが、 そうでない時は努めて声を出すように心がけている。 一人暮らしになって、気がつけば一言も声を出さない日が続いた。 身体から活気...
高齢者の男性が一人でポツンと家の中にいると、 心も身体も無くなってしまうような気がする。 お一人様になった男性は、努めておしゃべりな場を つくっていくことが大切である。 その点女性は、高齢になっても、玄関先や木陰で 二三人寄れば立ち話に花が咲く。素晴らしいことである。 高齢...
「思い悩む」とは言うが、「考え悩む」とは言わないようである。 思いは、情の世界であり、考えは、論の世界である。 思いは行動に繋がり、考えは、哲学の世界である。 明日からの旅行を思うのは楽しい。考えるといろんな決断を迫られる。 「思い」や「考え」は、時として不安や悩みを呼び起...
買い物に行っても、病院に行っても、散歩をしていても、 顔見知りの高齢者仲間によく出あう。 犬の散歩や草花の手入れ、公園のベンチに腰を下ろし子どもたちの遊びを眺めている。 そんな時に話題になるのが、病院や医師の話題である。 今朝の話題が今までにない話題であった。 「医者や薬に...
故郷や戦後が生きる紅ダリア 昭和20年 母の里の紅ダリが今も まさか 孫も好き我も好きなり心太 ひ孫もつれて心太食べに行くか 炎天を下校する子らの声走る 元気いいなあ、ついてい...
神様がくすぐっている子の寝顔 杉本瓢吉 まさに仏だな、うまく育ってくれよ 子の嘘はぢっと見られて言い直し 高須唖三味 待つことの大切さ、素直に育つよ 貝がいくつも出るポケット飴も出る 田畑伯史 夢いっぱいのポケット楽...
卒寿小論 650 逢うて嬉しや飲もうじゃないか 酒に対す 白居易
百年時代の お前と俺さ いい時そんなにあるまいぞ 逢うて嬉しや飲もうじゃないか 二人で歌おう あの歌を (正悟訳) 対酒 白居易(はっきょい) 百歳無多時壮健 百歳多時の壮健無し 一春能幾日晴明 一春能(いっしゅんよく)く幾日か清明 相逢且莫推辭酔 相逢(あいお)う...
第一は、何といっても「思春季」だろう。 反抗期とも言われているが、本人も家族も大いに悩む。 この最初に来る思春期・反抗期をうまく乗り切るかどうかは その後の人生に大きな影響を与える。 肉体の変化が心を直撃するのは、 第二に来る初老期の変化に通じるものがある。 第二の変化は、...
学生時代から、医師がなくなるまでの30年近くお世話になった。 私はこの医師の生き方を自分のお手本として、教育活動に取り組んできた。 いつも変わらぬ穏やかな表情で患者に接し、患者が聞きたいと思うことを心得て、 対話をしていく、説明も図を書いて、患者にゆったりと説明をする。 ど...
天には天の酒星あり 地には大地の酒泉あり 天地は酒を愛したり 語り歌って酔いしれる 一杯の酒飲みほして 君になみなみ返杯す 酒を飲み酒に飲まれて 月花を友に旅立とう (正悟訳) 月下の独酌 李白 天若不愛酒 酒星不在天 天地若(も)し酒を愛せずんば 酒星は天に在らざらん 地...
近年、山本太郎議員を除いて、野党の皆さんは政治家から 評論家になってしまったようだ。 米問題について、小沢一郎さんは、「歴史はくり返す」と、ナポレオンが 帝位についた時にマルクスが言った言葉を引用して、 米問題を「選挙対策の茶番劇」であると批判し、小泉純一郎元総理の 「自民...
元歌 軍隊小歌 (歌って元気出そう) いやじゃありませんか軍隊は カネのおわんに竹のはし 仏さまでもあるまいに 一ぜん飯とは情けなや 軍隊小唄 パロディー大臣小唄 いいじゃありませんか大臣は 米は売るほど頂いて 仏さまでもあるまいに ...
砂山に少年の日あり濱豌豆 防波堤ができて、砂浜も濱豌豆も消えてしまった 夏アゲハ十坪の庭を駆けぬけて 十坪の庭の通り道を、メジロも鶯も通り抜けていく ほどほどに働く夏もまあいいか 炊事、洗濯、掃除などそこそこにやっている 母の日や娘(こ)も親と...
失言でこれほど大きな功績を残す大臣はいないだろう。 自分が身を引くことで、小泉進次郎農水相を表舞台に出したこと。 政治の裏の世界を裏金に匹敵する「無銭米」を公にしたこと。 これで参院選で石破内閣が息を吹き返し、次期総裁候補として 小泉農水相が期待される位置に定着することにな...
米を研ぎながら、歌ってます。 雨が降ります いで湯の町に ゆけむりほのかにネ 消えてゆく ダンチョネ 重荷背負うて 夏山登山 下山するときゃネ すてますよ ダンチョネ 株の投資に 情報もらい 売ったり買ったりネ インサイダー ダンチョネ 米はあがるし 年金さがる 俺も欲...
夏になると、25年前の63歳のときに詠んだ句が自然と浮かんでくる。 正悟自撰 五句 湯舟にて梅雨の走りの雨の音 湯けむりを眺めながらのんびりと 樟若葉重なりあふて鬱にいる 現役時代はよく落ち込みました。今はなくなりました...
国がだめになり始めるのは、「政治と教育」が腐っているからです。 「米を買ったことがありませ」の農林水産大臣の発言は、正直と言えば正直ですが、 腐った環境の中にいると何が腐っているのかが分からなくなるのだろう。 これは久々にみる組織は頭から腐るの適例になるでしょう。 東大大学...
春夜洛城聞笛 春夜洛城に笛を聞く 誰家玉笛暗飛聲 誰家(たがいえ)の玉笛(ぎょくてき)ぞ 暗(あん)に声を飛ばす 散入春風滿洛城 散じて春風に入いり 洛城に満(みつ) 此夜曲中聞折柳 此の夜(よ)曲中 折柳(せつりゅう)を聞く 何人不起故園情 何人(なんびと)か...
卒寿小論 638 春の愁いはどこまでも 春 望 その2 薛濤(せつとう)
春の歌 2 正悟戯訳 れんげ紡いで 首飾り 私のあなたに 贈ります 春の愁いは どこまでも 鳥の声哀しく 胸を打つ 春望 その2 檻草結同心 檻草同心(かんそうどうしん)を結び 将以遣知音 将(まさ)に以(もって...
落語や漫才は小学生のころから、ラジオで充分に笑い、テレビで笑い、 寄席に出かけて笑いました。 それからもずっと笑っていますよ。 ただ笑い方が変わりました。 近ごろ声を出さずに笑っている自分に気がつきました。 小中学生頃は、柳家金語楼さんの落語やお笑いが多かったです。 小中学...
卒寿小論 636 浄土の花も散りますか 春 望 薛濤(せつとう)
春の歌 正悟戯訳 花が咲いても一人です 花が散ってもひとりです 貴女はどこで眺めていますか 浄土の花も散りますか 春 望 花開不相賞 花開くとも相賞(あいしょう)せず 花落不同悲 花落つるとも同(とも)にかなしまず 欲間相思慮 問わんと欲す相思う処 花開花落時 花開...
卒寿小論 635 美しき女(ひと)お元気ですか 崔護(さいご)
題都城南莊 都城(とじょう)の南の莊に題す 去年今日此門中 去年の今日(こんにち)此の門の中(うち) 人面桃花相映紅 人面(じんめん)と桃花相映じて紅なりき 人面不知何處去 人面知らず何処(いずく)にか去る 桃花依奮笑春風 桃花旧に依りて春風に笑...
人生不満百 人生百に満たざるに 常懐千載憂 常に千載の憂いを懐く 自身病始可 自身病始めて可(い)えしに 又為子孫愁 又子孫の為に愁う 下視禾根下 下は禾根(かこん)の下(もと)を視 上看桑樹頭 上は桑樹の頭(はし)を看る 秤鎚落東海 秤鎚(しょ...
謝何十三送蟹 何(か)十三が蟹を送るに謝す 黄庭堅 形摸雖入婦女笑 形摸(けいも)は婦女の笑いに入ると雖も 風味可解壮士顔 風味は壮士(そうし)の顔を解くべし 寒蒲束縛十六輩 寒蒲束縛(かんぽそくばく)す十六輩(ぱい) 已覚酒興生江山 ...
登科後 科挙の試験に合格して後 昔日齷齪不足誇 昔日の齷齪(あくせく)誇るに足らず 今朝放蕩思無涯 今朝放蕩(こんちょうほうとう)思い涯無し 春風得意馬蹄疾 春風意を得て馬蹄疾(ばていはや)く 一日看盡長安花 一日看尽(...
江 碧 鳥 愈 白 江は碧にして鳥は愈よ(いよいよ)白く 山 青 花 欲 然 山は青くして花は燃えんと欲す 今 春 看 又 過 今春みすみす又過ぐ 何 日 是 帰 年 何れ(いづれ)の日か、是れ帰年ならん 現代語訳 長江の水は深いみどり色に澄み、その色を背景に鳥たちはよりい...
戯訳と言えば、思い出すのが井伏鱒二の「勧酒」于武陵(うぶりょう)の漢詩です。 君に勧む 金屈卮(きんくつし) 満酌(まんしゃく) 辞するを須(もち)いず 花発(はなひら)けば 風雨多し 人生別離足(じんせいべつりた)る 参考 金屈卮=曲がったとっての附いた黄金の杯 ...
思いでのどこにもそばにうちの人 榎田柳葉女 63年間共に暮らして、離れた日は公的な出張の時だけだったね。 家に居る妻で布団も陽の匂い 神田仙之助 もう今では無理だな。布団乾乾燥機などが出回って、 共働きも普通になったし、昭和だね、いいね。 千人の敵へ一人の妻で足り ...
子を叱り過ぎてもしやと思う日も 野口卯之助 子どもの気持ちも考えるゆとりがなく、親の感情で叱りすぎることもある。 叱らねばならないこともあるが、𠮟り上手にならねば。 本当に怒った母へみな黙り 関根三巴瑠 一生に一度しか起こらないような優...
伊達政宗の物語りは、大河ドラマを初め多くの機会にふれているが、 あまり心に残るものは無かった。つい先日視聴した、 NHK歴史探偵「独眼竜の秘密作戦」は、久しぶりに印象に残った。 その夜、若い時に購入した、松下 緑著の「漢詩七五訳に遊ぶ」 (サヨナラダケガ人生カ)のまえがきに...
叩いたら叩き返せと祖母達者 山崎初栄 「目には目を」と、トランプ大統領のような気合の入った、 カクシャクとした祖母であった。 母方の祖母は、若くして旦那をなくし、(私が生まれた時には祖父はいなかった) 6人の子どもを農業で育て上げた。 小柄な祖母であったが、元...
第21代当主は、大友義鎮(よししげ)は出家して宗麟と号しました。 1562年、永禄5年5月1日、33歳の若さでありました。 義鎮が出家を決意した直接のきっかけは、怡雲禅師の般若心経の講義であります。 加えて、嫡子義統が流ちょうにに般若心経を朗誦した事であります。 義統が、ど...
嫡子義統(よしむね)が、どもり初めてから、父義鎮(よししげ)は義統を連れて 府内館の周辺を散策する日が多くなりました。 5月の新緑の若葉が目に沁みる1日を武芸道場へと向かいます。 武芸道場では、剣術の稲田次郎左衛門が厳しい稽古をつけておりました。 武芸道場は入門者の数が常時...
卒寿小論 623 落日の輝き「宗麟」7 長寿丸よ、オー 長寿丸よ
大友家始まって以来の活気が豊後府内に満ち満ちていました。 1562年、永禄5年の春を迎え、嫡子大友義統(よしむね)長寿丸は、 過保護すぎる父義鎮(よししげ)と厳しすぎる母のもとで4歳を迎えました。 大友館の縁側、桜が散り始めたのを背に長寿丸は、修道士のルイ・ペレイラから 貰...
山吹の一重の花の重なりぬ 高野素十 山吹の桧垣抜け出し一枝かな 富安風生 山吹は、日本固有の花で、古くは万葉にその名が見られます。花言葉 気品、崇高、金運 和名の「山吹(ヤマブキ)」は、細くしなやかな枝が風に揺れる様子から「山振り(やまぶり)」と呼ばれ、それが転訛し...
1553年、天文22年の宣教師、バルテザル=ガゴの報告によりますと、 第21代当主大友義鎮(よししげ)は、足利将軍より父、義鑑(よしあき)の持っていた豊後・肥後の守護職を安堵されていましたが、服部宇京亮(はっとりうきょうのすけ)、一万田弾正忠(いちまんだだんじょうちゅう)、...
第21代大友家当主、大友義鎮(よししげ)後の宗麟は、戦が嫌いでありました。 宗麟の願いは戦のない国であり、彼の本質は、書画、能楽、茶道、蹴鞠を 楽しむ文化人でございます。 戦国時代の武将とは程遠い人格の持ち主でありました。 日本が第2次世界大戦後、敗北の中で日本国憲法を制定...
世に言う2階崩れの変で、父義鑑公を見殺しにすることで、義鎮(よししげ)、 後の宗麟は大友家第21代の当主となったのであります。 宗麟の生涯を通して、父を見殺しにしたということが、 彼の心の重荷となって彼に覆いかぶさってくるのであります。 今で言うところのトラウマとでも言いま...
義鎮(よししげ、後の宗麟)に襲い掛かってくる得体の知れぬ不安を取り除くのは、 義鎮にとっては酒が一番の薬でありました。 頭の周りに張り詰めていた不安が、時が経つにつれて薄れてゆき、 頭の奥の方に隠れていた人間の本性が義鎮を勇気づけ、 彼がもつ一面の闘争心を煽り始めます。 義...
別府分館の梅の花が散り、桜のつぼみが勢いを増してきました。 大友義鎮(よしいげ・後の宗麟)は、分館の縁側より別府湾に突き出た 国東半島の連山を眺めて、深いため息を漏らす日々が多くなったのであります。 「父、義鑑(よしあき)殿は私を嫌っておる。私を憎んでいる。 私を亡き者にし...
音楽 (鶴崎踊り 猿丸大夫) 静かに流れる 来ませ見せましょ鶴崎踊り 何れ劣らぬ花ばかり (ヨイヨイ ヨイヨイ ヨイヤサ) 娘島田に蝶々がとまる とまる筈だよ花じゃもの (踊りは 花だよ 花だよ) わたしゃ踊りの鶴崎育ち 品の良いのは親ゆずり (ヨイヨイ ヨイヨイ ヨイヤ...
落ちざまに水こぼしけり花椿 芭 蕉 古井戸のくらきに落る椿かな 蕪 村 ツバキ全般の花言葉は、「控えめな優しさ」「誇り」 赤いツバキ、「控えめな素晴らしさ」「気取らない...
大友宗麟は、戦国時代にあって正に現代感覚の知恵と生き方を身につけた 今風に言えばイケメンでございました。 宗麟の一番の願いは、戦のない国で、次が個人の個性を生かせる楽しい暮らし。 だから、どうしても教育と医療と経済活動重視の世の中を目指したのであります。 大友館の庭園は四季...
何をするわけでもなく、花冷えのする春の景色を眺めながら、 歴史に残る豊後大分県人を思い描いた。自分勝手な連想を楽しむ。 一番に浮かんだのが、福沢諭吉である。 福沢諭吉が浮かぶと連想ゲームのように広瀬淡窓、三浦梅園、帆足万里の 豊後三賢人と言われる学者、教育者の名前が浮かび、...
出 発 家の前の校庭の桜 校庭北側のサッカー場 帰り道のこぶし 帰り道、家の前の桜 家を出て、帰り...
気候温暖で自然災害の少ない自然と風土が、 人柄土地柄に影響を与えたことは確かである。 大分県の南部はリアス式海岸、中部から北部にかけては、 火山地帯で温泉が出て、火山地帯独特の石仏文化が形成された。 九重火山地域を中心に、別府、由布院、湯の平、長湯と 湯量・泉質ともに世界に...
溶けてゆく淋しさ盃に沈め 村山白雲 何かの拍子に淋しさが急に襲ってくることがある。 いつも一緒にいる妻が都合で家を空けて一人になると思ってもいなかった 淋しさが家中に満ちて来る。 妻が旅立って、2年過ぎた。 こんなはずではなかったと...
我執捨てきってぽつんと酌む夜寒 日向久悦 歳を重ねてくると我執はかなり小さくなることは事実である。 しかし、捨てきるところまではなかなか難しい。捨てきったつもりでいて、 何かの拍子に我がでる。まあ仕方ないか。 我執が小さくなっていくと元気も小さくなり、 その分...
生まれも育ちも豊後大分なのに、豊後大分のことは何一つ分かっていない。 自分の体臭を自分では嗅げないのと似ている。 それで豊後大分のことを少しだけ詳しく知りたいと思い、 若い時から興味を持っていた大友宗麟を起点に、 鎌倉時代から学習をし直すことにした。 2030年、令和12年...
日本人は「敵討ち」精神が伝統的に生きている。 赤穂浪士の討ち入りが、日本人の仇討のお手本であろう。 旧約聖書の「目には目を、歯には歯を」と「やり返す」ことを長らく 正当化してきた人と「右の頬を打たれたら、左の頬も向ける」 新約聖書の人達の変化は大きいが、どうみてもキリスト教...
江戸の諺です。いいこと言いますね。 医者は体の病を治し、僧(坊さん)は心の病を治す。 また併せて、医者と僧(坊さん)は年寄りが良い。とも言います。 大事な命と心を預かる仕事は、経験豊かな人に任せた方がよいということです。 ところが近年、医学の道も宗教の道も「いい歳を重ねたベ...
海の色に鮊子の干し上がり 宮城きよなみ いかなごにまづ箸おろし母戀し 高濱虚子 宮城きよなみ、本名皎。明治35年生まれで伊賀俳壇を代表するホトトギス派の俳人。 功績に感謝して名張川を見下ろす所に句碑が建てられた。...
「保守」とか「保守的」とか「保守党」という言葉を耳にするが、 その意味が分からない。 『保守とは「保ち守る(こと)」という意味であり、 それまで続いてきた・続けられてきた状態を維持し続けること、 および、維持するための取り組み、あるいは、そのような主義・主張を指す表現である...
たんぽぽの絮(わた)飛んで来し本の上 藤松遊子 たんぽゝと小聲で言ひてみて一人 星野立子 藤松遊子、大正13年~平成11年(1999年)(75歳) 佐賀県、本名 直哉。 ホトトギス同人。 とんぼうの空音もなく深かり...
80年前の1945年、3月10日は、東京大空襲で一夜にして 10万人を超す人が殺された日である。 更に、その年の8月には、2発の原爆で、 51万8000人以上が殺された日である。 当時私は、小学校3年生で戦争の本当の怖さを知らないままに過ごした。 歳を重ねるにつけ、戦争の怖...
『わが身のやんごとなからんにも、まして数ならざらんにも、 子といふ物なくてありなん。・・・』 (第6段) (わが身が高貴であろうとそうではなかろうと、 子どもというものはないままでいるのがよい。 ・・・子孫が劣っていることを思うとみっともないことである。) 『…住み果てぬ世...
自民党をぶっ潰すと、「郵政民営化」を公約に内閣総理大臣になった小泉さんのお陰で、 日本列島のあちこちの「村々」で、「ポツン三軒家」を見かけることができるようになった。 「郵政民営化」は、日本の国の在り方、特に小さな村や町を潰した効果はある。 日本列島の小さな村々や町が人の生...
なつかしき津守の里や田螺あへ 蕪 村 はづかしと客に隠すや田螺あへ 几 董(きとう) 蕪村 江戸中期の俳人 さみだれや大河を前に家二軒 四五人に月落ちかかる踊りかな ...
いろんなことを知ってるつもりで生きてきたが、本当のことはほとんど知らずに 今日まで来たような気がする。 新しい情報が出るたびに、驚いている。 昔のことも、明治維新のことも、太平洋戦争のことも、日本憲法のことも、 安保のことも、取り上げていけば、その真実の意味はまったく知らな...
昨日、突然、三島由紀夫の「命売ります」という小説を思い出した。 1968年(昭和43年)の三島由紀夫の長編小説である。 小説は読んでいないしドラマ化された作品も見ていない。 昭和48年、私37歳。団塊の世帯と言われる集団が20代後半になった時期かと思う。 「命売ります」は、...
トランプ政権が返り咲いて、ますます「日本は独立国ではないのだ」ということを 再認識させられる日々である。 アメリカの属国なんだ。 アメリカにとって都合の悪い産業を次々潰してきた。 繊維産業、航空機産業と潰されるたびに日本政府は、国民の税金で補償して、 乗り切った歴史がある。...
梅が香にのっと日の出る山路かな 芭 蕉 むめ一輪一りんほどのあたゝかさ 嵐 雪 花言葉 高潔」「忠実」「忍耐」 白梅は「気品」 服部嵐雪(はっとりらんせつ)、蕉門の最古参。 冬蝶の落てゆくと羽ばたけり 竹の子や児(ちご)...
犬ふぐり星のまたゝく如くなり 高浜虚子 犬ふぐりどこにも咲くさみしいから 高田風人子 花言葉は、「忠実」「信頼」「清らか」 高浜虚子 1874年(明治47年)~1959年(昭和34年)85歳没、旧松山藩士の5男 春...
明ぼのやしら魚白きこと一寸 芭 蕉 白魚をふるひ寄たる四ッ手かな 其 角 松尾芭蕉 江戸前期の俳諧師、俳諧(連句)。 現三重県伊賀市の土豪の一族。享年50 19歳の初句 春や来し年は行けん小晦 (はるや...
濡れて来し雨をふるふや猫の妻 太 祇 濡れ縁に戸開くを待てり猫の夫 星野立子 太祇 (炭 太祇 たんたいぎ) 江戸中期の俳人 美しく日和になりぬ雪の上 山路きてむかふ城下や凧の数 星野立子 昭和期の俳人 高浜虚子の二女 まゝごとの飯もおさいも土筆...
トランプさんを観ていると西部劇の世界に引き戻される。 ならず者を次々と倒していくジョン・ウェインだが、ちょっと違うのは、 トランプグループの方が、ならず者集団に見えてくるのが面白い。 日本で言うならば差し詰め、旗本奴や町奴の ヤクザ者や無頼漢に当たるのであろうか。 江戸時代...
「自国民が拉致されても、取り戻せない日本国家」について、 国会議員お一人お一人の考えをお聞きしたい。 なぜ、拉致被害者を取り戻せないのか。取り戻す手段をどう考えているのか。 立法府の一員である議員は、法律を作りその法律が守られているかを 監視していく義務があります。 人の命...
日本の社会は荒れている。 戦後も、社会は荒れた。殺人、詐欺、窃盗、万引き、強姦等々あらゆる事件が頻発した。 が、頭の部分はまだ確りしていた。 現代の荒れは、戦後すぐの時代と違って頭の部分が腐ってきている。 戦後の荒れと今の荒れの違いであろう。 頭の部分が腐り始めると「美しん...
一人で、パソコンに向かっていると無性に出歩きたくなる時がある。 そんな時、亀の井バスに乗って、別府駅まで、足湯ならぬお手湯につかりに行く。 別府駅東口の玄関前に、「山は富士、海は瀬戸内、湯は別府」で、 別府温泉を全国ネットに乗せた油屋熊八翁の銅像があり、 その足元に別府温泉...
「共同声明発表の後にだれがどんな発言をするのかが楽しみである。」 と、前回のブログで書いたところ、出るは出るは、いのいちばん会談後の発言、 少し長くなるが、ネット情報も引用しながら、楽しんでみよう。 いの一番のネット情報 引用(少し長くなるが) 『前駐オーストラリア大使で外...
トランプ氏は、人を見る目が高い。意外と石破さんと馬が合うかも。 石破さんの少し不器用な動きやマナーが、かえって人間性を良く表しているので、 たぶんトランプさんは、そこを見抜いてフレンドリーな関係をリードするのではと思っている。 今、どちらかというと世界の国から裸の王様的に観...
佐高信、1945年(昭和20年)1月19日生まれ80歳。慶応大学法学部卒、 評論家、東北公益文化大学閣員教授、山形県酒田市出身。 自民党の岩屋外相が共同代表を務める「超党派石橋湛山研究会」の 講師としての佐高氏の発言がネットに載っていた。 「SUT (世襲・裏金・統一教会)...
自民党旧安倍派の会計責任者が参考人招致に応じないと回答したことを受けて、 どう対応するのか、野党の動きを注視したい。 参院選を目前にしてまたとないチャンスである。 裏金問題と合わせて、その実情を丁寧に国民に知らせるとよい。 何故自民党は参考人招致拒否を支持するのか。 を国民...
茶の花に隠れんぼする雀かな 一 茶 江戸後期の俳人 好きな句2句 めでたさも中くらゐ也りおらが春 一 茶 ともかくもあなた任せのとしの暮れ 一 茶 茶の花のわづかに黄なる夕かな 蕪 村 江戸中期の俳人 好きな句2句...
先日亡くなった森本卓郎さんに男らしい旅立ちの仕方を知り、 死について参考になりました。 私は、ずーっとモリタクさんを誤解したままに今日まであなたを見てきました。 私の人を見る目の浅さを実感しています。 引用が長くなりますが。 『若いころは「死ぬのが怖かった」というが、大学生...
蠟梅の香の一歩づつありそめし 稲畑汀子 花言葉は「先導、先見」 稲畑汀子 1931年~2022年(91歳) 俳人高浜虚子の孫 日本伝統俳句協会会長 「ホト...
戦後初めて、与党自民党が過半数を割った時も、 今回、自公与党が過半数を割ったことも、共通するのは「金」ですね。 最初の過半数割れの引き金は、自民党副総裁の金丸信さんの「ヤミ献金」が発端で、 今回は自民党による「裏金」問題が引き金となった。 「ヤミ金」と「裏金」の違いは、「ヤ...
議員の皆さん幸せですか、国会は楽しいですか。 こんな言葉を投げかけてみたい。どんな時に幸せを感じますか。 時代のキャッチフレーズとして「強い日本」「豊かな日本」「美しい日本」 「楽しい日本」を思い出す。この流れの中で「楽しい日本」だけが少し違うような気がする。 「強くて」「...
侘助や昨日は今日の昔なる 佐藤漾人(ようじん) 1885-年 最上郡鮭川村生まれ 医学博士 本名:佐藤要人 季節の花300より 侘助は唐椿の一種です。 玄関先に椿、山茶花に混じって白の侘助があるのだがなかなか花をつけない。 何年...
卒寿小論 577 なぜか今、細川護熙(もりひろ)連立政権を思い出す 次の参院選で何かが起こりそうだ
1993年(平成5年)宮沢改造内閣不信任決議案に賛成して、 羽田孜、小沢一郎を初め衆議員50数名が離党し、自民党が過半数を割り、 自民党が下野した。 日本新党代表の細川護熙氏が第79代の内閣総理大臣となる。 非自民・非共産の連立政権、 佐川急便より一億円借り入れ事件を追及さ...
卒寿小論 576 田崎さんのおもろい発言、久しぶりに楽しい一日
田崎史郎、1950年(昭和25年)生まれ、中央大学法学部、 時事通信社、政治ジャーナリスト ネット情報で、田崎さんが、石破首相の施政方針演説をばっさり。 「言葉がつまらないんですよ。人の言葉を使っている。楽しい日本は、堺屋太一さん、 列島改造は、田中...
2025年1月25日(土)のネットニュースで、 「幼稚で低レベル、もはや国家の悲劇」…石破首相が掲げた 「楽しい日本」に怒り噴出 小沢一郎氏らの痛烈批判」が大きく報じられていた。 小沢一郎さんは、「楽しい日本」をどう捉えているのか。お尋ねしたい。 過去、「強い日本」で、戦争...
総理の施政方針演説が終わると例によって、コメントが発表される。 約50分ほどの演説に対して、1分以内のコメントは大変です。 1分以内のコメントで、批評や論評はできない。 だから野党のコメントは批判が中心になる。 コメントを聴いている国民は何のことかわからないことの方が多い。...
野党統一選挙の予備選挙、先ず、無理でしょう。 それぞれの政党の支持母体には過去の歴史がある。 今、1に連合(組合員約700万人)、2に全労連(約300万人) 3に全労協(約11万人)の大きくは三大労働組合がある。 連合は昔の(総評系)で、官公庁や日教組が主体となる 昔の社会...
歴代内閣総理大臣としては、不器用で信頼のおける総理としての第一の人である。 真のリーダーは、国民である。 国民の声を聴いてリーダーシップをとるあなたの存在は、 一部の人々とにとっては、厄介な存在である。 このまま手をこまねいていると石破総理の長期政権が続くかもしれない。 そ...
布団にもぐってラジオを聴く癖がついたのは、中学生の2年ごろからである。 一時中断したが、定年退職後いつしか布団にもぐってラジオを聴き始めた。 今は、毎夜「ラジオ深夜便を楽しんでいる。 午後11時5分からラジオ深夜便が始まる。 内容の豊富なこと、日本各地からのレポート「日本列...
「生きとるだけで丸もうけやで、明日は明日の風が吹く」 これが油屋熊八の口癖であった。 コメ相場に失敗した時も、2度の株取引で失敗した時も 「大丈夫、生きとるだけで丸もうけや」といって乗り切っていった熊八。 このキャラクターが多くの人を引き付けて、多くの仲間で事業を成功させて...
久しぶりに風もなく快晴。昼から亀の井バスに乗って 別府駅まで油屋熊八さんに会いに行くとしよう。 別府駅東口の正面に油屋熊八翁のブロンズ像が 万歳をしてお客さんを迎えています。 ブロンズ像の横に足湯ならぬ「お手湯」が湧き出ているので、 お客様気分で手を別府温泉につけて、熊八翁...
1 撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。 打たれる覚悟ができている奴ってどんな奴だ。 安倍さん覚悟できていたのかなあ。 2 女にとって、善良な女にとってさえも、 自分の肉体の誘惑に抵抗できる男がいると悟ることは、とても辛いことだ。 誘惑...
「正ちゃんヨー、近ごろ世間じゃ老後貧乏チュウ言葉がはやっとるようじゃナー」 「そうだよ武ちゃん、預金がなく年金がどう考えても足りないで、 60歳を迎える人を老後貧乏と言うらしいナ」 「冗談じゃネーヨナ、こちとら生まれてこの方、貯金なんぞにお目にかかったことなんぞネーヤナ。 ...
一目惚れは、交通事故のようなもので、 思わぬ時と場所でいつ遭遇するかもわからない。 人生における最大の事故である。 一目ぼれすると、そのあとは短所も一目惚れのうちに入って、 生涯気にせずに過ごしてしまう傾向にある。 人は第一印象を変えることは難しい。本当は長い生活の中で、 ...
子どもたちの登下校の姿を見る限り学校は落ち着いているようである。 終戦後、1950年(昭和25年)前後に全国的に中学校が大荒れにあれた。 その時の中学生が、現在80歳の後半を迎えている。 荒れた中学生時代を経験した代表として、唐牛健太郎(かろうじけんたろう) 全学連委員長が...
大友宗麟、いや大友宗麟だけではない国の始まりから現代に至るまで、 男は常に殺すか殺されるかの真っただ中で生きてきたのである。 大友21代当主として誕生する時から、殺すか殺されるかの狭間で生きた。 不幸なことに初めから、父と子の家督争いであった。 父が殺されて、家督を手に入れ...
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「お父さん、大変なことになったけど大丈夫?」 村山富市氏が内閣総理大臣に首班指名された日の家族からの第一声であった。 家族はびっくりしたであろう。大分県民もいや全国民もがびっくりした日であった。 大臣の経験もなく、いきなり内閣総理大臣である。家族は相当に心配したであろう。 ...
「日教組」の著者、森口 朗氏が本書を執筆中の2008年(平成20年)に 大分県教育界を舞台にした「贈収賄事件」がニュースになった。 その事について、本書「日教組」の53頁に「情実採用の構造」の 見出しで記事をまとめている。 1 教育委員会と教職員組合(県教祖)による人事につ...
日教組が加入率50%を割ったのは、1985年(昭和60年)である。 あれから40年、2025年(令和7年)の今は、190,869人、教職員の18.8%、 教員だけでは、181,791人の21,6%である。 (文科省資料) 1985年(昭和60年)は、第2次中曽根康弘内閣の時...
久しぶりに教え子がやってきた。10年振りかな。 聞くところによると、日本教職員組合のT支部の役員をしているということで、 明日は別府市で組合の大会があるという。 日教組OBの一員でもあるので、日教組の現状などを興味を持って話し合った。 大分県だけではな...
初めは人が酒を吞み やがては酒が人を吞む だれが言ったか知らねども 吞んで吞まれて旅立とう (正悟訳) 酒人某出扇索書 酒人某(しゅじんぼう)扇を出して書を索(もと)む ...
愛しすぎるは 罪なのか 別れの盃 酔うことなしに 夜のしじまの 抱擁は 君の涙で 心を濡らす (正悟 訳) 贈別 杜牧 別れに贈る 杜 牧(とぼく) 多情却似總無情 多情は却(かえ)って似たり総(す)ベて無情なるに 唯覺罇前笑不成 唯覚ゆ樽を前に笑い...
あくまでも男でありたい蝸牛 慎 也 男も女もない時代、懐かし蝸牛殿 子を生まぬ約束で逢う雪しきり 恵美子 そんな恋もあるんだ、切ないね 女とも久しく逢わぬ薔薇を嗅ぐ 小 波 サヨナラだけが人生か、頑張れよ あるときの命確かに...
男性の高齢者で一人暮らしの場合、気がつけば今日一日、 一声も出さなかったということがある。 おしゃべり相手がいて、おしゃべりをするのが一番であるが、 そうでない時は努めて声を出すように心がけている。 一人暮らしになって、気がつけば一言も声を出さない日が続いた。 身体から活気...
高齢者の男性が一人でポツンと家の中にいると、 心も身体も無くなってしまうような気がする。 お一人様になった男性は、努めておしゃべりな場を つくっていくことが大切である。 その点女性は、高齢になっても、玄関先や木陰で 二三人寄れば立ち話に花が咲く。素晴らしいことである。 高齢...
「思い悩む」とは言うが、「考え悩む」とは言わないようである。 思いは、情の世界であり、考えは、論の世界である。 思いは行動に繋がり、考えは、哲学の世界である。 明日からの旅行を思うのは楽しい。考えるといろんな決断を迫られる。 「思い」や「考え」は、時として不安や悩みを呼び起...
買い物に行っても、病院に行っても、散歩をしていても、 顔見知りの高齢者仲間によく出あう。 犬の散歩や草花の手入れ、公園のベンチに腰を下ろし子どもたちの遊びを眺めている。 そんな時に話題になるのが、病院や医師の話題である。 今朝の話題が今までにない話題であった。 「医者や薬に...
故郷や戦後が生きる紅ダリア 昭和20年 母の里の紅ダリが今も まさか 孫も好き我も好きなり心太 ひ孫もつれて心太食べに行くか 炎天を下校する子らの声走る 元気いいなあ、ついてい...
神様がくすぐっている子の寝顔 杉本瓢吉 まさに仏だな、うまく育ってくれよ 子の嘘はぢっと見られて言い直し 高須唖三味 待つことの大切さ、素直に育つよ 貝がいくつも出るポケット飴も出る 田畑伯史 夢いっぱいのポケット楽...
百年時代の お前と俺さ いい時そんなにあるまいぞ 逢うて嬉しや飲もうじゃないか 二人で歌おう あの歌を (正悟訳) 対酒 白居易(はっきょい) 百歳無多時壮健 百歳多時の壮健無し 一春能幾日晴明 一春能(いっしゅんよく)く幾日か清明 相逢且莫推辭酔 相逢(あいお)う...
第一は、何といっても「思春季」だろう。 反抗期とも言われているが、本人も家族も大いに悩む。 この最初に来る思春期・反抗期をうまく乗り切るかどうかは その後の人生に大きな影響を与える。 肉体の変化が心を直撃するのは、 第二に来る初老期の変化に通じるものがある。 第二の変化は、...
学生時代から、医師がなくなるまでの30年近くお世話になった。 私はこの医師の生き方を自分のお手本として、教育活動に取り組んできた。 いつも変わらぬ穏やかな表情で患者に接し、患者が聞きたいと思うことを心得て、 対話をしていく、説明も図を書いて、患者にゆったりと説明をする。 ど...
天には天の酒星あり 地には大地の酒泉あり 天地は酒を愛したり 語り歌って酔いしれる 一杯の酒飲みほして 君になみなみ返杯す 酒を飲み酒に飲まれて 月花を友に旅立とう (正悟訳) 月下の独酌 李白 天若不愛酒 酒星不在天 天地若(も)し酒を愛せずんば 酒星は天に在らざらん 地...
近年、山本太郎議員を除いて、野党の皆さんは政治家から 評論家になってしまったようだ。 米問題について、小沢一郎さんは、「歴史はくり返す」と、ナポレオンが 帝位についた時にマルクスが言った言葉を引用して、 米問題を「選挙対策の茶番劇」であると批判し、小泉純一郎元総理の 「自民...
元歌 軍隊小歌 (歌って元気出そう) いやじゃありませんか軍隊は カネのおわんに竹のはし 仏さまでもあるまいに 一ぜん飯とは情けなや 軍隊小唄 パロディー大臣小唄 いいじゃありませんか大臣は 米は売るほど頂いて 仏さまでもあるまいに ...
砂山に少年の日あり濱豌豆 防波堤ができて、砂浜も濱豌豆も消えてしまった 夏アゲハ十坪の庭を駆けぬけて 十坪の庭の通り道を、メジロも鶯も通り抜けていく ほどほどに働く夏もまあいいか 炊事、洗濯、掃除などそこそこにやっている 母の日や娘(こ)も親と...
暇つぶしにAIで、対話をしてみました。頭の体操になります。 自分(正悟) 鎌倉時代に徒然草を執筆した吉田兼好は、長生きすれば恥が多い、後々の子孫が恥をさらすことを考えれば結婚をしない子孫もいらないと「子孫断絶」の願望が強かった。恥と名誉の人生観から子供をつくらなかった...
梅雨晴れ間 / 勤めとなりし / 散歩かな 正 悟 AIで楽しむ hat’s a beautiful haiku! Here’s an English translation that captures the essence of your poem: A b...
政治家諸君、スーダラ節を歌って元気を出そう。わかっちゃいるけどやめられない。(潔くやめた人もいるが、これから頑張ってほしい) 野党の役割ってこんなものですか。 もう少し汗や涙を流して国民が納得する資料を基に意見を述べ、反対してもらいたい。 あのレベルのやり取りであれば...
10数年ぶりにテレビに映っている立川談志師匠を見た。 初めて談志師匠の落語を聞いたのは彼が真打になった年の上野鈴本亭の寄せであった。落語そのものは何であったか記憶にないが、個性のある面白い落語家が出たなという印象はその後ずうっと続いている。 テレビに映っている談志さん...
今の学校教育の中に自分の子供や孫を入れたいと思いますか。はっきりとした意識はないのに何となく拒否している自分が居る。 あまり考えたこともないのであるが、今の日本の学校教育についての体験が、「いやな」気分を残しているような気がする。 学校教育に夢や希望や、生甲斐を感じこ...
父の日や / よく似た卒寿の / 爪を切る 正 悟 翻訳ソフトで Father's Day / Similar Sotsuju / Cutting your nails AIで楽しむ 父の日や卒寿のお祝いに、爪を切るのは素敵なアイデアですね。爪を整える...
1 考えても結論が出ないことを考えるのが哲学か。まあ、一種の暇つぶしである。 「人生は死ぬまでの暇つぶしである」と言って39歳で亡くなったパスカルは、パスカル の原理や多くの名言を残した。まさに考える葦であった。 2 十人十色の暇つぶしが文化を育む。不倫も暇つぶし文化...
江戸の狂歌師の名前(号)を読むだけで、なんとなく笑えてくる。 江戸天明期の三大狂歌師、朱楽菅江(あけらかんこう)唐衣橘州(からころもきっしゅう)大田南畝(おおたなんぽ) 名前からいろんなことを連想してそれだけで結構楽しめる。 大田南畝はその時々で号を変えている。寝惚(...
南天の / 水滴豊や / 朝若葉 翻訳ソフトで Nandina / Abundant Water Drops / Morning Leaves ナンテン / 豊かな水滴 / 朝の葉 AIで Here is your haiku translated into Engl...
1 法律で決められた贈収賄は、国元では政治献金というらしい。 はて、おぬしのお国はどこでござるか。 2 国会は笑いの宝庫。議員が笑えば国民は涙を流す。 笑いすぎて死なぬように。 3 為せば成る (とんでもない) 為しても成らぬ 何事も 成らぬは政治の多数決なり。...
孫も好き / 我も好きなり / ところてん 翻訳ソフトで My grandchildren love it too / I love it too / Tokoroten 孫も好き、我も好きなり、ところてん。素敵な句ですね!「ところてん」は、日本の伝統的な涼しいデザー...
1 「この度は、部長昇進おめでとうございます」 「ありがとう。やっと、インサイダー取引ができる地位についたよ」 2 裏金も表金も同じ金。汗と涙が匂うんだよね。 3 健康で長生きするコツは、自分の知っていることを忘れることだ。 なるほど「記憶にございません」人は、元気...
庭の額縁アジサイにピンクの色がつき始めると梅雨を思う。 湯舟にて / 梅雨の走りの / 雨の音 正 悟 翻訳ソフトで In the bathtub / The beginning of the rainy season / The sound of rain お風...
歳を取りすぎたのかな、近年笑いが少なくなった。 小学生時代は頓知話で、中・高生時代は落語・漫才で結構笑っていた。近ごろ笑いが少なくなった。年とともに生活環境の変化が笑いを少なくしているようである。 一人の生活では、積極的に笑いを求めていかないと笑う機会が少ない。 と...
1 ばれたか 噓をついてもすぐにばれるのがイイ。令和で一番笑えたのは「記憶にござ います」でした。 おもてをはっち坊主の通るを見て、内儀、 「さてさて、きたない坊主だ」という。亭主が、 「めったなことをいうな、弘法さまかも知れぬ」 といえば坊主...
柏手の / 願い涼しく / 湧く清水 正 悟 翻訳ソフトで Clasping hands / Wishing for coolness / Spring water 手を合わせる / 涼しさを願う / 湧き水 AIで Here is the English t...
自民党から政治資金規正法の改正原案が出たときに、「ああ、ここが落としどこらだな」と予想がすぐにつきました。 特に公明党さんは、オチがはっきりしていました。 「10万円超」と「5万円超」で、5万円超で「落としどころ」を付けますよと双方で申し合わせたようなオチですね。 そ...
若い時から現代にいたるまで、社会党に始まって立憲民主党の支持者である。 今回をもって政党支持はやめようと思った。 「パーティーを禁止する法案の審議中にパーティーを開催」 小沢さんの「信じられない」を受けて、 「立憲民主党幹部の政治資金パーティー当面自粛」 笑っていいのか、...
あらゆる教育を受けてもまともな人間が育つとは限らない。 法律、倫理学、道徳、憲法、経済学、心理学等々と大学までにはあらゆる分野にわたっての教育を受けることになる。であるのに、詐欺や脱税のごとき裏金問題や選挙違反が尽きることなく起きるのはなぜか。 旧いノートに次のような...