御神渡りとは全面結氷した諏訪湖の氷が、昼夜の寒暖で収縮したり膨張したりすることにより割れ、1mほどせりあがった氷が山脈のように湖面を走る現象のことをいいます。その様子は神様が渡った跡であるとして「御神渡り」の名がつけられています。この現象は寒ければいいというわけではなく、湖の大きさや深さなどの条件が整わないと出現しないため、本州では諏訪湖でしか見ることができないと言われています。そんな御神渡りの瞬間をなんとか見れないかと思い、まずは御神渡りについて調べてみました。 御渡りの出現する時期 御神渡りの出現する気象条件 氷が厚くなりやすい日はどんな日? 御神渡り出現スポット。 御神渡りは神様が渡る道…
今回は長野県安曇野市穂高にある、穂高神社に祀られている神様を紹介します。あまり祀られている所をお見かけしない珍しい神様もいらっしゃるので興味のある方は是非ご覧ください。 <穂高神社 本宮> 本殿の御祭神 安曇比羅夫(あずみのひらふ) 日光泉小太郎(にっこういずみこたろう) ものぐさ太郎 ステンレスの道祖神 本殿の御祭神 ご祭神 拝殿の奥には4つのお社が見えます。祀られている神様はそれぞれ ・穂高見命(ほたかみのみこと) ・綿津見命(わたつみのみこと) ・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと) ・天照大御神(あまてらすおおみかみ) の4柱です。 天照大御神は言わずと知れた皇室の祖神とされる太陽神です。瓊瓊杵…
以前、釜口水門の治水能力について調べて記事を書きましたが、今回の豪雨で気づいたことなどまとめてみましたのでよかったらご覧ください。 過去記事はこちら↓ 目次 諏訪湖の治水能力の想定 今回の豪雨による被害(8月16日時点) なぜ放水量を上げなかったのか 総雨量は前回の平成18年豪雨を越えたのか 一番怖いのは土砂崩れ 危険を知るためのツール 諏訪湖の治水能力の想定 (8/15の釜口水門の様子) 過去記事で釜口水門の治水能力を考える際に2つの数値に注目しました。 計画高水位(けいかくだかすいい)と放水量です。 計画高水位とは護岸工事などする時に、そこまで上がることを想定する水位のことで、それを超えて…
6月後半になると下の写真のような「茅の輪(ちのわ)」をよく見かけます。参拝作法は神社によっては案内掲示があるので知っている方も多いと思いますが、由来まではなかなか知る機会がないと思います。よかったらご覧ください。 2021年6月30日 諏訪大社下社春宮 (長野県諏訪郡下諏訪町大門) 2018年1月 市谷亀岡八幡宮 (東京都新宿区市谷) 茅の輪(ちのわ)くぐりとは? 茅の輪の由来とは? 茅の輪のくぐり方 茅の輪(ちのわ)くぐりとは? 「茅の輪くぐり」とは茅(かや)などの植物で作った「茅の輪」をくぐることによって、心身を祓(はら)い清め、厄除け、無病息災などを祈願する儀式です。 神社では6月と12…
知り合いがすごい良かったと薦めてくれたので、長野県松本市の牛伏川を散策しに行ってみました。リスに出会ったと聞いたのでワクワクして行ったんですが残念、今回見ることはできませんでした。その時に学んできた牛伏川の歴史が面白かったので紹介したいと思います。良かったらお付き合いください。 牛伏川は松本平に流れ込む河川で、その護岸は明治から大正にかけ整備されており、2012年に重要文化財に指定されています。散策の様子は動画に撮ってきたのでこちらをどうぞ。 ↓ ↓ ↓ www.youtube.com 下の地図の赤丸のところに無料駐車場があります。今回は一番スタンダードな青丸にある小屋まで川沿いをさかのぼるコ…
Amazonオーディブルとはプロのナレーターが本を音読したものを聞けるサービスです。使い方はスマホにアプリをインストールして聞いたり、パソコンでも公式サイトから聞くことができます。 ↓ ↓ ↓ 大まかなサービス内容と感想を短めに。 プロのナレーターが何時間も音読した商品になるので本のラインナップは何でもそろっているわけでなく、売れ筋のものやロングセラー本がピックアップされています。下の公式サイトで確認することができます。 ↓ オーディブル公式サイト オーディブル会員が受けられるサービス オーディブルのよかったところ オーディブルの欠点 オーディブルのおススメ活用法 オーディブル会員が受けられる…
今回は洩矢神(もれやのかみ)を紹介します。 洩矢神の神話 諏訪地方には古くから洩矢神(もれやのかみ)と呼ばれる神様がいらっしゃいました。諏訪大社で有名な建御名方命(たけみなかたのみこと)が諏訪にやって来る前からこの地を治めていた鎮守神(ちんじゅのかみ)です。 洩矢神は天竜川の源流近く、川岸から200mほど離れた場所にある洩矢神社(もりやじんじゃ)に祀られています。ひっそりとした小さな住宅街の中にあり、サッカーコートほどの面積を持つ、今でも地元の人たちに大切にされている落ち着いた雰囲気の神社です。 神社には洩矢神と建御名方命にまつわる神話があります。 神話によると、諏訪の先住の神である洩矢神が住…
不整脈治療のためのカテーテルアブレーション手術 ”体験”Q&A
私は20代半ばくらいから発作性心房細動が発症し、年に1度か2度のペースで発作が起こるようになりました。30代後半から急に発作の回数が増えてきて、それにともない貧血、不眠の症状があらわれ日常生活にも支障が出てきました。前々からかかりつけ医にカテーテルアブレーション手術を薦められていたのですが、リスクが怖かったため、何年もためらっていましたが、最近になって決心がつき手術を受けることに決めました。手術を受けてみて、私の体験がこれから手術を受けることを考えている方の参考になればと思いQ&Aを作ってみました。興味のある方はご覧ください。 (一患者の主観的な感想なので詳しくは医師にご相談ください。) Qカ…
【体験談】発作性心房細動治療のためカテーテルアブレーション手術をやってみた④
続き。(過去記事はカテゴリー「発作性心房細動」をご覧ください。) 入院一日目。 午前中に着替えなどの荷物を抱えて病院へ。簡単な入院説明を受け、さっそく病室に案内されました。4人部屋が開いていなかったようで、運よく個室部屋を案内してくれました。ラッキー。今日は検査のみなので少し気が楽です。ポータブルの心電図をつけ病室でのんびりしていました。 病院食。減塩らしいですけど、普通においしかったです。 シャワータイムに陰毛の除去。バリカンを借りて自ら股間を野球部の頭のように五厘刈りにします。看護師さんにチェックしてもらうのは恥ずかしかったですが、これからのことを考えるとそんなことは言ってられないので開き…
【体験談】発作性心房細動治療のためカテーテルアブレーション手術をやってみた③
↑の続き。(過去記事はカテゴリー「発作性心房細動」からご覧ください。) 造影剤を使ったCT検査の結果と入院の説明を受けに病院へ。CTの結果は問題なくアブレーション手術を受けれることになりました。明日入院し、明後日が手術となります。手術の手順や、リスクについて家族と一緒に説明を聞きました。覚悟はしていましたが、やはり山場が3つほどあるようで急激にテンションが下がりました。 以下読むと不安になることを書きます。ネガティブな方はせっかく手術を受けようと思った決意が揺らぐかもしれないので、読まずに直接お医者さんに聞きましょう。 不安ベスト3 3位 麻酔中に人口呼吸器をつけられること。術後、意識が戻って…
【体験談】発作性心房細動治療のためカテーテルアブレーション手術をやってみた②
www.kenkobit.site ↑の続き。 後日、紹介状を書いてもらい総合病院に行きました。なるべく早くカテーテルアブレーション手術をお願いしたい旨を伝えると、担当の先生は週一でこちらの病院に来る先生だったためか、一週間後にCT検査をして、その翌週に手術できますとのことでした。もうちょっといろいろと時間かかるかなと思ったのですが、意外と早く進めることができそうで拍子抜けしました。手術後は3泊4日ほどの入院で大丈夫で、退院翌日から働けるらしく、体の負担もそれほどない手術のようなので少し安心しました。 ただ、一週間後のCT検査では、血管や心臓の状態をはっきりと映す為に造影剤という薬の注射が必要…
織田信長像 賛・跋。 原本は愛知県西加茂郡挙母町長興寺所蔵。 Wikipediaより転載 織田信長と言えば比叡山延暦寺の焼き討ちが有名です。神仏も恐れぬ怖いもの知らずのその姿は小説やドラマでも多く描かれ信長の性格を象徴するもののひとつとされています。このような無神論者のイメージが強い信長ですが、調べてみると、どうやら一概にそうとも言えない面を持っているようです。まとめてみたのでご覧ください。 信長が焼き討ちしたのはお寺だけ⁉ 信長が全く信仰心がなかったのかというと、そうとも言い切れません。まず、信長の先祖は福井県丹生郡(にゅうぐん)越前町織田に鎮座する劒神社(つるぎじんじゃ)の神官だったという…
諏訪最古の石仏に会ってきた。(長野県諏訪郡下諏訪町上久保 土田墓地)
こちらはわたくしの愛読書のひとつ。諏訪教育会編纂の「諏訪の石仏」です。この表紙になっている弥勒菩薩座像、なんか魅力的だなと思っていたら年代のわかる石仏の中では諏訪郡で最古の石仏なのだそうです。 調べてみると諏訪郡下諏訪町上久保の土田墓地にあるということなので会いに行ってみました。 体力に自信がないので駅前のレンタルサイクルで電動アシスト自転車をお借りして土田墓地に向かいます。(レンタルは1時間毎100円。)この自転車、前のカゴに思いっきりでっかいゼッケンみたいなボードが貼ってあるので気合入れないと結構恥ずかしいです。とはいえ、初めて乗ったのですが、きつい坂道でもすいすいこげます。下諏訪の坂だら…
「諏訪の神さまが気になるの」 著・北沢房子 今回はこちらの本を紹介します。 著者の北沢房子さんは上田市出身、長野市在住の文筆家。出版社に勤務し退職後、信州に関する本をはじめ多数の本を出版されている方です。 まず、読後の第一の感想は「とにかくおもしろい!」です。 諏訪大社の歴史を掘り下げていく本なのですが、著者自身がいろいろな古文書にあたり考察し、そこで生まれた疑問を諏訪の歴史に造詣の深い学芸員や大学教授にぶつけ、真相に迫っていきます。 ここがよかった! ・とにかく読みやすい。 古文書の引用は、筆者の言葉で要約したものだけを載せており、難しい言葉がでてこないのですらすら読めます。親切で原文を載せ…
【体験ブログ】発作性心房細動のカテーテルアブレーション手術をやってみる。
今回は持病の発作性心房細動のカテーテルアブレーション手術をすることを決めたので、術前・術後の自分の気持ち、体験を書き留めておこうと思います。特に費用については、およその目安はネットで調べてもわかりますが、実際にもろもろかかった金額を集計して公表てみたいと思います。今後同じ手術をする方の参考になれば幸いです。 病歴 10年以上前、20代後半で初めて発作性心房細動が始まったのですが、当時は治療法が電気ショックくらいしかなかったらしく、若いのでそのまま放置していても構わないとお医者さんに言われていました。その後も年に一度か二度くらいのペースで発作は続き、今40手前になり、ここ2年で急激に発作の頻度が…
こちらは前回の記事です。 www.kenkobit.site 前回は釜口水門ができるまでの諏訪湖と洪水の歴史を見てきました。今回は現・釜口水門ができてからの洪水について見ていきたいと思います。 23年ぶりの大洪水 釜口水門を観察する 湖水位について 放流量について 23年ぶりの大洪水 上の図は江戸時代から大洪水が起こった年をまとめた表です(「水の資料室」掲示物)。現・釜口水門ができたのが昭和63年ですので、その後諏訪湖が氾濫したのは平成18年の一回だけだったことがわかります。 平成18年7月17日~19日の3日間にわたる豪雨で総雨量400ミリに達し、諏訪湖が想定していた水位を超えてしまい23年…
近年、地球規模の気候変動のためか、河川の氾濫による災害が増え続けています。先日も九州地方で痛ましい被害があり、人命が数多く奪われてしまいました。心よりご冥福お祈り申し上げます。他にも日本各地で水害被害は頻発しており、またどこで何十年に一度と言われる記録的な集中豪雨が発生するかはわかりません。先日の豪雨でも一時間で降水量110ミリという信じられない量の雨が降ったところもあり、もはや日本全国どこに住んでいようと安心な場所はないのではないでしょうか。 今回は自分の住んでいる「諏訪湖と水害」の歴史から、昔の人達がどう水と付き合ってきたのかを調べてみました。直接は皆さんと関係ないかもしれませんが、自分の…
私の住んでる地域では街中を歩いていると道祖神(どうそじん)をよく見かけます。昔は気にもとめてませんでしたが、年齢とともになぜか年代を感じさせるあの古めかしい見た目と荒い造形にひきつけられてしまいます。気になって調べてみました。ご興味ある方は是非ご覧ください。 道祖神は何の神様か? 道祖神はどこに置かれているの? 削られていく道祖神 餅を張られる道祖神 道祖神のお祭り 道祖神は何の神様か? 最初は村から出ていく者の旅の安全を願ったり、村に疫病が入ってこないよう祈るための村の守り神だったようです。次第に五穀豊穣や縁結び・夫婦和合・子孫繁栄など多岐にわたってご利益が信じられ、また、道祖神の置かれてい…
6月後半になると下の写真のような「茅の輪(ちのわ)」をよく見かけます。参拝作法は神社によっては案内掲示があるので知っている方も多いと思いますが、由来まではなかなか知る機会がないと思います。よかったらご覧ください。 2019年6月 日枝神社(東京都千代田区永田町) 2018年1月 市谷亀岡八幡宮 (東京都新宿区市谷) 茅の輪(ちのわ)くぐりとは? 茅の輪の由来とは? 茅の輪のくぐり方 茅の輪(ちのわ)くぐりとは? 「茅の輪くぐり」とは茅(かや)などの植物で作った「茅の輪」をくぐることによって、心身を祓い清め、厄除け、無病息災などを祈願するという儀式です。 神社では日常的に祈祷の中でお祓い(おはら…
前回アーユルヴェーダ的朝習慣の舌磨きを紹介しました。今回はもう一つの朝習慣、白湯を一杯飲むことの効能についてまとめてみました。ご興味ある方はご覧ください。 前回の記事はこちら↓ 白湯(さゆ)とは何か。 朝一杯の白湯の効果 白湯を飲むタイミングと飲み方 どのくらい飲めばいいの? 白湯(さゆ)とは何か。 まず白湯とは何でしょうか。言うまでもありませんが水を沸騰させたお湯のことを言います。厳密に言うと、白湯を飲むのにちょうどいい温度まで下げたものは「湯冷まし」と言いますが、これから紹介する「白湯」は「湯冷まし」のことを指すのでご了承ください。 水道水から白湯を作るには10分以上沸騰させ、しっかり塩素…
最近、なぜ天皇が男系継承でなければならないかと考えさせられる機会がありまた。色々自分なりに調べてみましたが、ちらっと見ただけでも国体の問題、男女同権、思想の右左、など様々な視点からの議論があり一概に正解はこれだと決めつけることはできません。ただ結論から言ってしまうと、その中で一番自分が共感できたのは「男系継承の伝統の長さ」を重んじる価値観でした。 (東京国立博物館 展示パネルより) 女性天皇がいたのはなぜ? 歴史上、計10代8人(二人は二度即位している)の女性の天皇がいました。よく知られた例としては聖徳太子の時の天皇・推古天皇がいらっしゃいます。ところがこの女性天皇たちは男系の天皇なのです。つ…
体調が悪くなってからでは遅いと分かっていても、なかなか元気な時に健康法を勉強・実践する気にはなりません。人間関係にしても、身の回りのものにしても、なくなってからどれだけ大切なものだったかに気付くというのは世の常です。 というわけで、例にもれず持病が悪くなってきて健康を徐々に失いつつあるわたくしが、健康法を貪るように探しているのでその中から誰でも実践できる簡単なものを紹介します。 今回はアーユルヴェーダというインド大陸の伝統医学の健康法を紹介します。インドではアーユルヴェーダの医師は国家資格の取得が必要とされ、その知識や技術は中国の漢方のように現代医学を補完・代替するものとして利用されています。…
去年から金運メタルカード守り探しを始めているのですが、ネットで調べてもなかなか出てきません。数少ないネットで見つけた神社のひとつが富士御室浅間神社(ふじおむろせんげんじんじゃ)です。富士山の周りには有名な浅間神社がたくさんありますが、河口湖のほとりにある比較的ひっそりとした神社でした。 里宮と本宮 御祭神 摂社末社もビックネーム おススメおみくじ・お守り 里宮と本宮 <里宮> 写真は里宮です。958年、村上天皇が崇敬者が参拝しやすいよう人里に近い場所に建立。現在の建物は明治22年に再建されたものです。 <本宮> 現在奥宮のある富士吉田口登山道二合目に、かつて本宮が置かれていました。富士山中で最…
いつごろからかは覚えていませんが、「東国三社巡り」は関東のお伊勢さんと言えるくらいの強力なパワースポットだという噂を聞いていました。いつか行ってみたいと思いつつ、なかなか財布的にも、移動距離的にも重い腰が上がらなかったのですが、去年ついに行ってきました!その時のレポートです。よかったら写真だけでもご覧ください。youtubeで気になる裏話も見つけましたのでご興味ある方は目次から飛べますのでそちらもどうぞ。 東国三社とは茨城県の鹿島(かしま)神宮、息栖(いきす)神社と千葉県の香取神宮を指します。県境をまたいではいますが、比較的近い位置にあります。 明治以前に「神宮」の名がつけられたのは「伊勢神宮…
心臓に不安のある人でも親知らずは抜けるのか。いくらかかるのか。【体験談】
「これ親知らず抜かないとまずいね」 虫歯を治療するためクリニックに通っていましたが、レントゲンをみた歯医者さんについに言われてしまいました。わかってはいたのですが、10年ほど延ばし延ばしにしてきたこの日がついにやってきました。 私の親知らずは横向きに生えており、いつか抜かなければいけないと過去の歯医者さん達にも言われてきました。ただ、クリニックでは処置できない治療らしく、紹介状を書きますよといわれ、ビビって今までやり過ごしてきました。しかし、年貢の納め時。総合病院を紹介してもらい後日、口腔外科の診察を受けに行きました。 再度レントゲンを撮り診てもらうと、やはり両サイドとも下の親知らずが横向きに…
諏訪大社の下社には春宮と秋宮の二つがあります。1年に2回、神様はその二つの神社間を移動し鎮座する場所を変える神事が行われます。それが2月1日と8月1日に行われる遷座祭です。特に8月の遷座祭はお舟祭りとも呼ばれ、氏子達が乗った巨大な舟を大勢の人で引っ張り、市中を曳きまわす盛大なお祭りが行われることでも有名です。 しかし、ここはあえて地元の人くらいしかいない2月の遷座祭をレポートします。下社の2つの神社で行われる厳かな儀式ですが、これが意外に面白かったので、写真だけでもご覧ください! まず、遷座する下社の御祭神は八坂刀売神(ヤサカトメノカミ)と言われています。この女神は上社の建御名方神(タケミナカ…
諏訪大社下社には春宮と秋宮の2つがあり、およそ1キロメートルくらい離れた場所に位置します。そこでは遷座祭と言って神様を春宮から秋宮へ、また秋宮から春宮へと半年ごとに移動させるお祭りもあります。この2つの神社にはなにやら名工たちによって繰り広げられた逸話があると聞いたので自分なりに調べてみました。よかったらご覧ください。 (下の写真は下諏訪の街の中を練り歩き神様が移動する2月1日の遷座祭。観光客はほぼいなかった。8月の遷座祭・お舟祭りの方が賑やからしい。) 宮大工から生まれた宮彫の流派 諏訪の名工・立川和四郎富棟あらわる! 春宮と秋宮での腕比べ。 大隅流と立川流の比較 宮大工から生まれた宮彫の流…
私の昔の高貴な日本人女性の恰好と言ったらこんなイメージでした。 長く垂れ下がった髪。豪華で重そうな十二単(じゅうにひとえ)。おしろいで真っ白な顔に紅を塗った口元と変な眉。出てくるのは百人一首で描かれているようなこんな女性のイメージ。 上の写真は東京国際フォーラムで展示されたジオラマです。もっとさかのぼれば日本の昔の女性装束と言ったら卑弥呼の時代あたりの布切れを巻いて腰を紐で結んでる姿が浮かびます。ところが展示場を回っていると見慣れない姿をした女性の人形が。それがこちらです。 えっナニコレ。外国人? と思ったのですが、調べてみると冒頭の装束は日本独自の文化が発展した平安時代以降の衣装のようで、上…
万葉集にはどんな歌がのってるの? ~令和の由来ともなった「梅花の宴」~
前回の記事では令和の由来について東京国際フォーラムに展示されていた解説とジオラマを参考に紹介しました。 今回は令和の年号の典拠となった万葉集の中の『梅花の宴』の場面で歌われた32首の歌を紹介します。 が、ちょっとその前に万葉集とはどのような歌集なのかを簡単に調べてみました。 Q 『万葉集』とはいつ頃編纂された歌集なのか? A 7世紀後半から8世紀後半にかけて編纂された(わが国最古の歌集)。長年にわたり複数の編者の手が加わり、最終的に大伴家持(おおとものやかもち)の手によって完成されたとされている。 Q 誰が詠んだ歌なの? A 作者は天皇、貴族から下級官人、農民、防人など身分を問わず様々。日本各…
世の中に腸の調子を整えると謳う健康食品はものすごい数の種類のものが大量に宣伝・販売されています。ですから、なんとなくお通じにいいとか、痩せるとか、健康にいいとかイメージするとおもいますが、具体的に何がどういいかはよくわかってないという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。ただただ、なんとなくそういうものを口にするのと、どう体に効くかを知って口にするのとでは全く効果が違います。例えば、ボディービルダーがトレーニングをする時、この動きがどこの筋肉に効いているかを知り、そこを意識して、理想的な筋肉をイメージするとより筋肉への効果が大きくなるそうです。それと同じように、腸がどういう仕組みでできていて、…
腸の中には1000兆個の腸内細菌がいると言われています。重量にするとなんと1.5キロから2キロもあるそうです。生まれたての赤ちゃん4~6人分と思うとぞっとしますが、それが全部自分の味方になればこんなに心強いことはありません。味方にできるかどうかは普段の生活次第なのです。 体内の腸内細菌は人によって違いますが、およそ3万種類あるといわれ、大きく善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つに分かれます。おそらくこの中で一番知名度の低いのは日和見菌ですが、実は腸内細菌の4分の3がこの日和見菌です。ちなみに次に多いのが悪玉菌で、一番少ないのが善玉菌です。日和見菌は名前の通り、善玉菌、悪玉菌の様子をうかがい、有利な方…
腸内環境を整えるには善玉菌を優勢にすることが必要です。 どうすれば善玉菌が優位になる腸内環境をつくれるのでしょうか。 一番シンプルでよく知られる方法が食物繊維をたくさん摂るということです。 食物繊維が体の中でどう働いているのかを知って、 イメージできるようになりましょう。 食物繊維について理解を深めてサプリメントを飲むような、 もしくは腸内細菌(善玉菌)に最高のエサを与えるようなわくわくした気持ちで、 食物繊維を口の中に入れるようになりましょう。 まず、食物繊維が体に与える効果を説明します。 食物繊維をとることは腸内細菌全体の数の増加につながり、 善玉菌優位の腸内環境を生み出すことができます。…
今回は、食べるべきでない食品について書きます。食物繊維で腸内環境をいい状態に保っていても台無しにしてしまうものがあります。それが… ①保存料と防腐剤などが多く使われる加工食品。 ②砂糖 この二つです。 ①の保存料・防腐剤は菌の繁殖を抑えるために使われているので、当然お腹の中で大事に育てている腸内細菌にも悪影響を及ぼします。善玉、悪玉関係なく腸内細菌はビタミン類の合成・摂取や、免疫力の強化など人間が生きていくための大切な役割を担っており、共存関係にあります。この腸内細菌の全体量が減ってしまうということは、いくら体にいいものを食べても大事な栄養素を吸収できない栄養不足の体になってしまうということな…
「よく噛んで食べなさい」と 注意されたことがある人は多いと思います。 しかし、どんなに乱れた生活をしても 体力有り余る子供時代、 その言葉は全く心に響きませんでした。 しかし中年に差し掛かろうとする今、 その言葉がどんなに重いか知ることになりました。 昔から言われているこんなにシンプルな助言ですが、 科学でその言葉の正しさは証明されています。 とてつもなく奥深い金言だったのです。 昔の人の身体感覚は本当にすごい。 まず、よく噛んでたべれば痩せます。 この仕組みを説明します。 人は食事をすると血糖値が上がり 満腹中枢を刺激します。 刺激されると満腹感を得て、 食べることをやめます。 この過程には…
動物には食性があります。 肉食動物、草食動物、雑食動物などといった区分のことです。 では人間の食性は何でしょうか。 それは生物学の系譜で見ると果実食性・葉食性(野菜を食べる食性) であることがわかるそうです。 果物・木の実・野菜を食べて生きる動物ということです。 雑食じゃないのと思う人もいるかもしれませんが、 雑食性の動物とは何を食べ続けても生きていける動物のことで、 例えば熊は雑食性ですが、 山の中で木の実だけを食べて生きていくこともできますし、 ホッキョクグマのように草一つ生えていないような場所で、 肉だけ食べても生きていけます。 人間のように肉だけ食べていると栄養不足になってしまうような…
毎日のお菓子がやめられない。 コンビニに入ると必ずデザートを買ってしまう。 飲み物は甘い物を選んでしまう。 そういう方は少なくないと思います。 白砂糖は太るだけでなく、 心や体に毒だということはかなり有名な話です。 この知識を利用しない手はないです。砂糖の怖さを頭に入れて、 甘い物を食べることを控える助けにしましょう。 甘い物を食べるからお腹がすく? 砂糖は栄養泥棒 砂糖は細胞を腐らせる やりすぎはダメ。バランスとタイミングが大事。 甘い物を食べるからお腹がすく? まず糖質を摂取すると血糖値が上がります。 血糖値とは簡単に言うと血の中の糖分です。 脳や細胞に運ばれエネルギーとして使われますが、…
痩せるために必要なことは、 食べ過ぎないことです。 こんなつまらないことを書いて どうするんだと思うかもしれません。 しかし、この言葉、金言です。 ダイエットがつらい、苦しい、空腹で眠れないという方に 少しでも参考になればと記事を書いてみました。 いろんなダイエット法を試してみたが続かない。 どうすれば我慢できるのか? 我慢にはコツがあります。 それは何かで空腹を紛らわすことではなく考え方を変えること。 ジョギングだっていやいややれば拷問ですが、 楽しんでやれば心がリフレッシュします。 空腹を現代の科学を通して見れば必ずそのように意識が変わります。 まとめてみたのでぜひ読んでみてください。 お…
発作性心房細動の薬の副作用⁉息苦しくて眠れない!その時とった私の行動。
似たような経験をする人の少しでも参考になればと思い今回はいつもとジャンルが違いますが、ここ数日の体験を記しておこうと思います。 実はわたくし、何年も前から不整脈(発作性心房細動)持ちで年に一度は発作が起こる状態でした。最近は年に何度も発作を起こすようになり、少しきつめの運動をすると動機や息切れをおこすような調子の悪い日が多くなっていました。さすがにこれはまずいかなと思い病院に行くことに決めました。 病院でエコー検査をしてみると心臓の壁が中程度厚くなっており、発作が起こったすぐ後の検査だったこともあるのか心機能が落ちているとのこと。今までは発作時のみ頓服薬を飲むよう薬を持っていましたが、心臓の負…
こちらの写真は東京国際フォーラムに展示されていた「梅花の宴」のワンシーンです。今更?と思われそうですが、「令和」という年号の典拠となった『万葉集』に出てくるこの場面。一体どんな場面なのか調べてみることにしました。 「令和」は、「大化の改新」でおなじみ、日本初の元号「大化」(645年~)から数え248番目の元号になります。出典が明らかな10世紀以降の日本の元号はすべて漢籍(中国の書物)から引用されてきましたが、「令和」は日本古典からの初めて引用となり、そのことでも話題となりました。 そしてこちらが「令和」の典拠となった『万葉集』の一文の書き下し文の展示パネルです。 『万葉集』は奈良時代末期に成立…
あの時、天皇・皇后は何を着ていたのか。即位礼正殿の儀、装束レプリカ展示②
前回の①の記事のリンク→こちら。 前回の続きです。 いよいよ今回は明治以降、日本風に改められ、令和の儀式でも使われた装束の解説です。 天皇の装束 こちらは東京国立博物館に展示されていた天皇の儀式当日の写真です。(ブログ掲載可能か確認済) こちらはその衣装レプリカです。 平安時代以降の偉い人の正装を束帯(そくたい)と言いますが、これは 黄櫨染(こうろぜん)の御袍(ごほう)と呼ばれる束帯です。黄櫨染とは濃い黄褐色(おうかっしょく)の色彩で、夏の土用に真南にのぼる太陽の燃え盛る色とされ、古代中国の五行思想の中軸をなす色彩と言われています。御袍は上の写真のような形の平安時代以降の装束を言います。 後ろ…
あの時、天皇・皇后は何を着ていたのか。即位礼正殿の儀、装束レプリカ展示①
有楽町の東京国際フォーラムでの「装束展示」に、即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)のジオラマや装束レプリカなどが展示されていました。なかなか見れないものなので写真を撮ってきました。よかったらご覧ください! (写真が多くて重くなるので次回と2回に分けてアップします。) まずはこちら。本物の高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)です。東京国立博物館で展示されていた時の写真です。高純度の金箔と国産漆で豪華に飾られています。高御座の詳細は過去記事があるのでこちらのリンクをご覧ください。 高御座(たかみくら) 御帳台(みちょうだい) こちらも同じく東京国立博物館に展示されていた貴重な資料です。…
先日、東京国際フォーラムの「装束展示」のコーナーを見に行きました。色々なブースに分かれてジオラマが展示されており、その一つに「古代の相撲」が紹介されていました。そちらをまとめつつ自分でも調べてみましたのでご覧ください! 展示されていたジオラマはこちら。 こちらが「相撲節会(すまいのせちえ)」のワンシーンです。 相撲節会(すまいのせちえ)とは? 734年に聖武天皇が天覧相撲(天皇の前で行われる相撲)を宮中で行い、それをきっかけに「相撲節会」という行事として宮中相撲が恒例化していったそうです。一時途絶えましたが、再開し高倉天皇の1174年まで続くこととなりました。 江戸時代に描かれた「相撲節会図(…
過去最高にテンションが上がった日本3大弁財天・江島神社(えのしまじんじゃ)の歩き方② (神奈川県藤沢市)
前回のリンクはこちら→江島神社① 書ききれなかった前回の続きです。 鎌倉時代の弁財天像が見れる 神紋は龍の鱗 銭洗いの沼 江の島のグルメ 360度絶景撮影スポット 江島神社のお守り アクセス 鎌倉時代の弁財天像が見れる こちらは奉安殿。八臂弁財天像(はっぴべんざいてん/国指定重要文化財)や妙音弁財天像(みょうおんべんざいてん)を見ることができます。(大人200円小人100円) 八臂(はっぴ)とは八本の腕の数を表しています。 写真のような小さなお堂に数点の宝物が置かれています。それほど興味のない方はこれだけ?って思うかもしれません・・・。個人的には八臂弁財天を拝みたかったので大満足です。 実物は…
過去最高にテンションの上がった神社。日本3大弁財天・江島神社(えのしまじんじゃ)の歩き方。(神奈川県藤沢市)
日本三大弁財天に数えられる江島神社。言わずと知れたおなじみの観光スポットです。落ち着いて参拝できそうにないなと敬遠していたのですが、行ってみてびっくり。思った通り観光客であふれていましたが、そんなの吹っ飛んでしまうくらい今までで一番テンションが上がった参拝になりました。 エスカー(有料エスカレーター)とべんてん丸(遊覧船)について 御祭神 神社の由来 岩屋の中には江島神社・発祥の地がある 上の写真の番号に対応して以下の社が置かれています。 ①辺津宮(へつみや) ②中津宮(なかつみや) ③奥津宮(おくつみや) 岩屋(いわや)の中にある本宮は814年に空海が、中津宮は853年に慈覚大師円仁(じかく…
有名銭洗い6社で洗った1万円でロト6を買ってみた。その結果・・・。
誰でも一度は銭洗いしたら試したくなる宝くじ。 6つの神社で銭洗いをして、そこで引いたおみくじ番号に合わせてロト6を買ったらどうなるだろう。そんな思いに駆られ、正月旅行を利用し銭洗いで6社を巡ってみました。 洗ったお金を使えば何倍にもなって返ってくると伝えられる銭洗い。6回洗えばどれだけご利益あるのだろうとワクワクしてきました! ロト6は1~43までの数字を6つ選んで一致する数字が多いほど賞金が高くなる宝くじです。一口200円で数字が最低3つ一致すれば1000円が当たります。ということは一万円分買えば、最低賞金5万円!一等賞金は当選口数によって変動しますが平均2億円で、最大6億円です。 夢がある…
天狗の住む霊山・パワースポット高尾山薬王院(やくおういん)に行ってみた。(東京都八王子市)
西東京を代表するパワースポット高尾山。ミシュラン初の日本版旅行ガイドブック(2007年)で、山では高尾山が富士山と共に3つ星の観光地として選ばれました。大都市近郊でありながら豊かな自然あふれる、その高尾山山頂近く、標高600mの山中に鎮座する高尾山薬王院(やくおういん)を訪ねてみました。 御本尊 薬王院にはなぜ天狗がたくさんいるのか 名だたる高僧のお堂がいっぱい! 心にブリーチをかけましょう! 銭洗いもあるよ! 高尾山頂上も近い! 高尾山のおみくじ アクセス 御本尊 薬王院はぽつんとあるような小さなお寺ではなく、境内は広い敷地を持ちます。 薬王院の正式名称は高尾山薬王院 有喜寺(ゆうきじ)で、…
赤坂見附駅から徒歩10分ほどの都会のど真ん中にある豊川稲荷東京別院。こちらは正式には豐川閣妙嚴寺(とよかわかく みょうごんじ)という曹洞宗のお寺です。テレビ局が近くにあるため芸能人の参拝も多く、境内の提灯には多くの芸能人の名前が並んでいました。 御祭神 お金に困りたくないなら融通稲荷へ 銭洗いでダメ押しをしよう お金もいいけど良縁がほしい 境内で七福神巡りができる神社 他にも見どころたくさん 名だたる芸能人たちの奉納 豊川稲荷のお守り アクセス 御祭神 お稲荷さんというと宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)という神道の神様が御祭神として祀られることが多いですが、こちらのお寺は豐川吒枳尼眞天(と…
関東で銭洗いといえばここ!宇賀福神社(うがふくじんじゃ)(神奈川県鎌倉市)
鎌倉駅から歩いて30分ほどの所にあるこの洞窟のような入り口から入るのは鎌倉屈指のパワースポットとして知られる宇賀福(うがふく)神社です。「銭洗い弁財天」としても有名で全国から金運を求めて参拝客が訪れます。年末の極寒の長野を逃れ、寒さも穏やかな鎌倉の地を訪ね、銭を洗いに行ってみました。 御祭神 銭洗いの起源 銭洗いの方法 末社も忘れずに おすすめのお守り アクセス 御祭神 先ほどの鳥居をくぐりトンネルを抜けます。 トンネルを抜けると谷の中に境内が広がっています。 そしてこちらが本宮です。御祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が祀られています。 こちらの神社の起源は以下の通りです。 源頼朝は…
【金運カード】日本一簡単な七福神巡り! 小網神社(東京都中央区日本橋)
日本一サクッと回れる七福神巡りで名高い日本橋七福神巡りの7社の内のひとつ・小網神社(こあみじんじゃ)。金運・強運のパワースポットとして知られ、平日にも関わらず狭い境内にたくさんの人が訪れていました。 御祭神 小網神社の名前の由来 小網神社の当たらない強運! みんな大好き銭洗いスポットもある 彫り物もすごい。 日本橋七福神巡り 珍しいカード型金運お守り 御祭神 倉稲魂神(うがのみたまのかみ)→お稲荷さん 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)→弁才天。 福禄寿(ふくろくじゅ)→七福神のひとつ。道教にゆかりのある神様。 昔、萬福庵(まんぷくあん)という、観世音と弁財天を安置する庵(いおり)があったので…
ついに高御座(たかみくら)、御帳台(みちょうだい)が東京国立博物館で一般公開されました。満を持して上野に向かいました。 この日は月曜日で休館日でしたが、高御座・御帳台の特別展示だけ無料で開放していました。ありがたや。 展示されていたのは正面の本館奥の展示室。ロッカーに荷物をしまい、貴重品とカメラだけ持って金属探知ゲートみたいなところをくぐりました。警備が厳重。 すごい!展示室に入った瞬間圧倒されました。高御座と御帳台が並んで展示されているのですが、高御座は高さ約6.5m、御帳台は約5.5mでその大きさと圧倒的な豪華絢爛(ごうかけんらん)さに息をのみます。わたくしのカメラ技術ではあまり伝わらない…
初詣の際に気を付ける基本的な作法。年末年始なんて忙しくて調べてる暇ないという方のためにまとめておきます。(色々な作法があるので一般的なものです。) 服装 ・できるだけちゃんとした格好。スーツや晴れ着じゃなくても目上の人の家にお邪魔する時におかしくない格好にしましょう。ハンカチも忘れずに。手水舎でハンカチがないと新年からいい加減な心になってしまいます。経験談です。すごい嫌な気持ちになります。 まずは鎮守神様から ・神棚がある方は神棚から挨拶。次に鎮守神(ちんじゅがみ/一番近くにあり、よく行くお寺か神社)に挨拶します。大きな神社に行こうと考えてる方は「どこどこの神社に行ってきます。よろしくお伝えく…
日本最古の夫婦喧嘩を仲裁した神様。白山神社 (東京都文京区)
六月の中旬に境内がアジサイの花でいっぱいになるあじさい祭りで有名な白山神社(はくさんじんじゃ)。こじんまりして落ち着いた印象の神社ですが、東京十社に選ばれたことからもわかるように、歴史の古い東京屈指のパワースポットです。 御祭神とご利益 菊理姫は結びの神様 ホツマツタエで伝わる菊理姫 白山神社に行く前に歯医者に行こう アクセス 御祭神とご利益 御祭神 ・菊理姫(くくりひめ) 結びの神様 ・伊弉諾命(いざなぎのみこと) 日本の国土と地上の営みを生み出した男神。 ・伊弉冉命(いざなみのみこと) 日本の国土と地上の営みを生み出した女神。 948年に石川県の白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)から勧請…
なんとなく毎年食べてる年越しそば。 誰もがその起源を一度は調べたことがあるかもしれません。しかし、諸説が多すぎてどれが本当なのかわかりません。例えば、そばが切れやすく扱いにくいことから「今年の悪い縁を切って新たな年を迎えるため」とか、逆にその細長さから「長く健康で生きられるように縁起を担いで」など、その数はちょっと見ただけでも10くらいはありました。要するに年越しそばの起源はわかりませんというのが答えだと思います。 だがしかし!曲がりなりにも神社好きをうたっているわたくしですから、神社好きにおすすめの諸説のひとつを紹介します。 それは「年越しそばを食べるのは蕎麦の浄化作用を利用し、体の中を清浄…
天満宮の橋は戻ってはいけない⁈ 亀戸天神社の歩き方。(東京都江東区亀戸)
東京十社のひとつに数えられる亀戸天神社。境内からはスカイツリーを間近に見ることができ、多くの草花が季節ごとにいろいろな顔を見せてくれる神社です。その起源は1661年にさかのぼり、御祭神の道真公の末裔で、九州太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)の神官の大鳥居信祐(おおとりいしんゆう)が天神信仰を広めるため諸国を巡っていた折りに、この地に道真公ゆかりの飛梅で彫った天神像を奉祀したのが始まりとされています。 御祭神とご利益 気を付けよう!神社の橋の渡り方。 去年の不幸はなかったことに。 境内には道真公にちなんだものがものがいっぱい 境内の花の見ごろはいつ? 十社巡りの絵馬集め アクセス 御祭神とご利…
薄毛に効く神社はココだ! 東京十社 王子神社 (東京都北区)
東京十社の中で最も北に位置する王子神社。王子駅から徒歩5分の駅近アクセスですが、都心から少し離れていることもあり参拝客は多くなく清々しい空気が流れています。落ち着いた参拝ができる穴場パワースポットです。境内には珍しい神様も・・・。 創建は不詳です。源義家(みなもとのよしいえ)が奥州征伐(1051年~1062年)のおり、慰霊祈祷を行い甲冑を奉納したと伝えられ、古くからこの地が聖地として崇められていたことが伝えられています。 御祭神 髪の毛の神様がいる珍しい社 絵馬集め アクセス 御祭神 御祭神は ・伊邪那岐命(いざなぎのみこと) ・伊邪那美命(いざなみのみこと) ・天照大御神(あまてらすおおみか…
645年「大化の改新」。 年号に色々な覚え方があるようですが、私は虫殺し(645ろし)で覚えました。 「大化の改新」とは飛鳥時代、権力をほしいままにし、邪魔になるなら皇族さえ手にかけていた蘇我氏の筆頭・蘇我入鹿を天皇の前で暗殺した、中臣鎌足と中大兄皇子が主導した事件です。日本史上の最重要事件のひとつとされています。私が子供の頃はこの殺害事件を「大化の改新」と習いましたが、今はこのことを「乙巳(いっし)の変」と呼び、それに続く一連の改革を「大化の改新」と呼ぶようです。それでも頭がこんがらがりそうなのに最新の日本史はまだまだ変化しているようです。 (Wikipediaより転載 談山神社所蔵『多武峰…
【検証】東京十社巡りは一日でまわることができるのか? 交通費はいくらかかるのか?
東京十社とは明治の時代がこれから始まるという明治元年、明治天皇が東京の安寧と国家の繁栄を祈祷するため東京に鎮座する十社を選び、使者を派遣し祈願させたという東京の要とも言える十社です。戦争では負けましたが、激動の明治を乗り越え、大正・昭和・平成・令和と現在まで東京が発展してきたことを考えれば、まさにその祈りが通じたとも言えます。その御神威にあやかろうと東京十社を周る人は今も絶えません。特に十社の御朱印集めや絵馬集めなど、いろいろな形で参拝を楽しめるようにもなってきました。 この大きな絵馬に各神社で授与できる小さな10個の絵馬を貼ることができます。 ふと思ったことがあります。この十社は皇居を囲むよ…
【有料観覧席】秩父夜祭(ちちぶよまつり)に行ってみた。秩父夜祭とは何の祭り? 2019年12月3日埼玉県秩父市
秩父夜祭(ちちぶよまつり)は何の祭り?境内の様子やおすすめグルメもレポートしています。初めて出かける方に知っておいてほしい自分が失敗した注意点もまとめました。ぜひご覧ください!
東京大神宮は言わずと知れた東京最強の縁結びのパワースポット。日々素敵な出会いを求める人や、恋愛成就を願う人たちでにぎわいます。 伊勢神宮の遥拝殿であるこの神社の御祭神は、伊勢神宮でおなじみの天照大御神(アマテラスオオミカミ)と豊受大神(トヨウケノオオカミ)、さらには造化三神という宇宙のすべてのつながり(縁)をつかさどる3柱の神様を祀っています。 神社の御祭神・ご利益・お守り・アクセスなどに興味のある方はこちらの記事をご覧ください↓ 縁結びの聖地。東京五大神社の東京大神宮の歩き方。(東京都千代田区) - 神様との縁を深くする!知識で楽しむ神社と遺跡の歩き方。 今回は東京大神宮に行ったことがある方…
縄文土器で縄文人の心を読み解く③ へび編 井戸尻考古館/長野県諏訪郡富士見町
前々回→かえる編 前回→みずち編 繰り返しになりますが、富士見町井戸尻考古館の特徴的な縄文土器の展示方法は、模様のパターン別に分類して解説をしてくれるところです。(2019年10月現在)前回、前々回につづき今回も縄文土器の模様のパターンを紹介します。今回が最終回のへび編です。 へびは世界中のいたるところで古代より神聖視されていた動物です。エジプトのツタンカーメンの黄金のマスクの額についたコブラは有名です。仮面全体のシルエットも蛇を想起させます。 ツタンカーメンの黄金のマスク by MykReeve Wikipediaより転載 こちらはギリシア神話に出てくる名医アスクレピオスが持っていた杖です。…
縄文土器で縄文人の心を読み解く② みずち編 井戸尻考古館/長野県諏訪郡富士見町
前回のかえる編のリンクはこちら 富士見町井戸尻考古館の特徴的な縄文土器の展示方法は、模様のパターン別に分類して解説をしてくれるところです。(2019年10月現在)縄文土器に詳しくなった気にさせてくれるのが素敵です!前回は「蛙」の模様を紹介しましたが、今回は「みずち」のコーナーを紹介します。 これがみずち文深鉢です。 展開図のパネルがありました。 それでは「みずち」とは一体どんな生き物なのでしょうか。 調べてみると「みずち」とは伝説上の生き物で、日本の神話・伝説にでてくる水と関係があるとみなされる竜、伝説上の蛇または水神なのだそうです。学芸員の方がこの模様は想像上の水棲生物に違いないと考えこの名…
縄文土器で縄文人の心を読み解く① カエル編 井戸尻考古館/長野県諏訪郡富士見町
八ヶ岳の麓に位置する富士見町。信濃境(しなのさかい)駅でおり、お目当ての井戸尻考古館に向かいます。標高900mを超え11月も下旬になり小雨もあいまってかなり寒く、霞がかった山々が街のすぐそこに見えます。このあたりは縄文時代からの遺跡が数多く残り、土器や住居跡など多数発掘されているようです。 信濃境駅から15分ほど歩いた所に井戸尻考古館があります。拝観料は大人300円でした。(2019年11月23日現在) 考古館では多数の縄文土器や石器などを常備しています。パネルでは詳しい解説がされており、読んでいるだけでも面白い。ただ眺めるだけでない縄文の楽しみ方を教えてくれます。 特に面白かったのは縄文土器…
2019年10月9日の三峯神社参拝での出来事。 去年三峯神社を参拝した際、恥ずかしながら奥宮の存在を知らないまま参拝のスケジュールを組んでしまい、帰りのバスの時間がギリギリになってしまい奥宮まで参拝することができなかったということがありました。今年は時間ができたので、境内の興雲閣(三峯神社の宿坊)にとまり朝一で奥宮に向かう計画を立てました。ただ持病の不整脈で体調が悪く、何とか体調戻し10月中に行ければいいなと思っていました。結局2週間ほど先の10月18日に興雲閣を予約したのですが、なんとなくネットサーフィンをしていると「閉山祭」との文字が目に入ってきました。閉山祭とは三峯神社奥宮に向かう登山道…
【経費削減⁉】令和の大嘗宮(だいじょうきゅう)の細部を観察してみよう。
大嘗祭(だいじょうさい)も終わり、本来であれば大嘗宮(だいじょうきゅう・だいじょうぐう)も取り壊されるだけですが、もろもろ合わせると24億円ほどかかると言われる費用に国民の理解を得るためなのか、今回は一般公開されることとなりました。一般公開と言っても中に入れるわけではないですが、目の前まで近づき撮影することができました。 大嘗祭に興味がある方はこちらもどうぞ。 ↓ ↓ ↓ www.kenkobit.site www.kenkobit.site 本日は令和元年11月21日。この日は坂下門からしか入ることができませんでした。大手町駅で降りましたが、東京駅も近いようです。(追記:令和元年12月8日で…
11月中頃になると境内が七五三のお子さんでにぎわいます。子供の健康と成長に感謝し、幸福と長寿を願う行事ですがその起源は一体どこにあるのでしょうか?調べてみました。 起源は平安時代とされています。当時子供は小さいうちに亡くなってしまうことも少なくなく、成長の一つ一つをお祝いし神様に感謝し、これからの健康を願っていました。特に重要な7・5・3歳の儀式の名残が七五三の起源のようです。年齢は数えです。 ①3歳・髪置(かみおき) 平安時代末期ごろから宮中や公家で行われていた儀式です。この頃は三歳までは男女とも髪をそっていたそうです。そうすると元気な髪の毛が生えてくると信じられていたのだとか。(ひげ剃ると…
関東三社巡りで茨城県鹿嶋神社の近くに何か神社がないか検索していると鎌足神社という神社が出てきました。中臣鎌足(なかとみのかまたり)は気になっている人物の一人だったのでちょっと遠かったですが足を運んでみたんですが、調べてみるとなかなか面白い場所だったのでご紹介します。 徒歩で20分ほどひっそりとした小道を進んでいきます。 思ったよりこじんまりした神社でした。 本殿も質素で神社というより祠といった様子でした。 社殿の下の格子の奥を覗いてみると蛇のような怪しげな模様の描かれた石が置かれていました。詳細はわかりませんが、このあたりにも蛇神信仰があるのかもしれません。 見かけはなんてことないなと少しがっ…
今回は森将軍塚古墳に行った話です。 最寄り駅はしなの鉄道の屋代駅か屋代高校前駅で、どちらも森将軍塚古墳館まで徒歩で30分ぐらいかかります。そこから山道を上がっていくのですが、歩きなら20分くらい、古墳館から出ているバスを使えば5分ほどで着きます。 山道は結構しんどいですが、ご覧のような緑あふれる場所で、古墳館のバスぐらいしか通らない道なので空気がきれいで気持ちいいです。時間と体力があれば歩きをおすすめします。道中はところどころに古墳の解説ボードがいくつか設置されており、山道を登りつつ古墳の勉強もでき、徐々に期待が高まっていきます。 古墳の本来の姿とは? そしてたどり着いたのがこちらの森将軍塚古…
先日、長野県立歴史館に国宝土偶五体が集結する企画展がありました。まだ一度も国宝土偶を見たことがなかったのでこれは行かなければならないと思い、電車で千曲市まで行ってきました。行ってみると、地の利といいますか東京の展示会と違い、館内は人もまばらで五体とも十分に堪能することができました。 帰ってきてから下の開物発事さんのブログを読んでふと気づいたことがあり少しつづっておこうと思います。 ↓ ↓ ↓ www.zero-position.com www.zero-position.com こちらの記事は縄文土器や土偶の模様の中に一定のパターンがありそれが蛇を象徴するものであるということが解説されているの…
11月に入ってから神社巡りをしていると、菊の展覧会によく出会います。ちょうど今年は関東三社巡りをしていて、たくさんの菊を鑑賞することができました。 こちらは千葉県の香取神宮。 こちらは茨城県の鹿島神宮。 息栖神社では参拝した時には展示されていませんでした。 品評会もかねており、触らないでくださいとの注意書きもありどれも手入れの行き届いたきれいな菊が並んでいました。以前、明治神宮を訪れた時も多くの菊が展示されていたのを目撃したことがあったのですが、なぜ神社で菊の品評会が行われているのでしょうか?不思議に思って調べてみました。 発祥の地は茨城県 こういう話は大体諸説あったりするもんだと思っていたの…
何年か前に見世物小屋などで有名な新宿花園神社の「酉の市」の存在を知り、芸能人も現れるなんて噂も聞いたので、そういうお祭りがあるんだくらいに思っていたのですが行ってみるとすごい盛り上がり。長野の地元では酉の市なんて聞いたことがなかったので、自分がものを知らないだけなのか、関東でのみ行われているお祭りなのか、気になって調べてみました。 「酉の市」準備中の新宿花園神社。 当日は多くの参拝客がつめかけます。 キーマンはヤマトタケルノミコト 本の酉・花畑大鳥神社(はなはたおおとりじんじゃ) 中の酉・勝専寺 (明治時代に酉の市は閉鎖) 新の酉・浅草鷲神社(あさくさおおとりじんじゃ) 酉の市ではなぜ熊手を買…
こちらは井の頭公園の井の頭池。休日ともなるとカップルや家族連れでにぎわいます。池の白鳥ボートもご覧のように大盛況。日によってはなかなか景色を見ながらのんびり漕ぐっていう雰囲気でもないかもしれないです・・・。 橋をはさんで反対側の池は白鳥のボートは入れず、こちらは本物の鴨が泳いでいます。 井の頭池はかつては豊かな水が湧き出ていて、神田川の源流となっていました。この池の周辺は大規模な遺跡群があり、旧石器時代の遺物や、縄文時代の住居の跡も多数見つかっています。武蔵野台地(東京・埼玉周辺)ではこのように湧き水の周辺に遺跡が集まることが多く、そういった遺跡の代表的な場所の一つに数えられています。 御祭神…
弁財天を祀るお堂や神社でたまに見かけるこちらの奇妙な像は宇賀神(うがじん)像と呼ばれるものです。左は井の頭弁財天、右は不忍池弁天堂で見かけたもの。体は大蛇、頭は翁になっていますが、頭が女性になっているものもあるようです。いったい宇賀神とはどんな神様なのでしょうか。 弁天堂に置かれていることからわかるように宇賀神は弁財天と強いつながりがありそうです。 弁才天立像 Wikipediaより転載 弁財天は七福神の一人として有名ですが、そもそもはヒンドゥー教の水の女神で次第に芸術・学問の女神とみなされるようになっていきます。後に仏教に取り入れられ、仏教とともに日本に伝わってきた神様です。 一方、宇賀神は…
ヤフーニュースで岡山県新見市でのたたら製鉄を再現するという体験学習会が開かれたというニュースを見ました。 古代の製鉄の重要性を考えているところだったのでドンピシャで頭の中に飛び込んできたので、古代のたたら製鉄について調べてみました。 たたら製鉄における踏み鞴(ふいご)による送風作業(『日本山海名物図会』所載)。 Wikipediaより転載 「たたら製鉄」は古代から江戸時代ぐらいまでかけて主に行われていた製鉄法です。「たたら」とはアコーディオンの蛇腹の所の原理のように空気を送り込む装置「ふいご」のことですが、たたらそのものの語源はタタールから来たからなど諸説あり、正確なところは不明です。木炭と一…
上野にある東京国立博物館に初めて行ってきました。3時間ぐらい滞在したのですが、広すぎてとても全ては見きれませんでした。考古館には土偶や埴輪が山ほどあってその一つ一つに見入ってしまいます。そこでまず感じたのは埴輪って土偶と造形に連続性がないなということでした。全く異文化の造形物といった感じで古墳時代に、文化の流入があったのか、渡来人が渡ってきたのかはわかりませんがとても大きな変化があったことが想像できます。 ところで、埴輪を見ていて思ったんですが、なぜ穴が開いているんでしょうか?そういえばあの独特な顔も穴で描かれています。何か特別な理由があるのでしょうか調べてみました。 埴輪の起源は特殊器台? …
これは神田明神の大黒様です。御祭神の大己貴命(おおなむちのみこと)の御姿とのことですが、漫画みたいでリアリティーがないと思ってしまうのは私だけでしょうか・・・。大己貴命は別名、大国主命(おおくにぬしのみこと)で「古事記」や「日本書紀」に出てくる神様です。奥さんは何人もいたそうで180柱の子供の神様を残したと言われています。性格は温和で「因幡の白兎」の神話では兄たちの荷物を持たされて後ろからついていく姿が描かれたり、ウサギが兄たちに騙され苦しんでいるところをひとり助けてあげたりと、謙虚で穏やかな徳の高い神様だったことがわかります。その包容力が女性の神様に魅力的に映ったのかもしれません。「国譲り」…
神仏習合。仏と神は一緒ですって言われてみんなが納得できた理由。
神社参拝をしていると神仏習合という言葉によく目にします。これは神様と仏様を一緒にしてしまう宗教観だとはなんとなくわかっていましたが、どんなふうに混ざり合ったのか、いつごろからなぜそんな不自然な形になったのかは調べずじまいでした。まとめてみたのでご覧ください。 仏様のほうが優しいでしょ! 仏教が伝来したのは500年代頃(あるいはもっと前)と言われています。仏様は最初はただの隣の国の神様という認識だったのですが、日本人がだんだん仏教がどんなものか分かってくると日本の神様より仏様の方が上なんじゃないかと思うようになってしまいます。(当時の人の気持ちになってみれば、おそらく仏様は慈悲の心で民衆を受け入…
太田道灌画像(大慈寺所蔵、伊勢原市指定文化財) Wikipediaより転載 太田道灌(おおたどうかん)。関東近辺の神社を歩き回っているとよくこの人の名前を目にします。いろんなとこから神様を勧請してきて神社を創始したり、社殿を造営したりしていたようで、神社を非常に重要視していた人物だということはわかるんですが、どうも歴史の授業で習ったかどうかさだかでないです。関東では非常に重要な人物だったと推測できます。一体どんな人物なのか調べてみました。 太田道灌は室町時代後期の武将です。室町幕府は京都にあったので、関東は鎌倉公方(かまくらくぼう)という役職の足利氏が治めていました。それをサポートしているのが…
君が代はいつ誰が作った国歌なんでしょうか。 個人的には明治ぐらいに国を結束させるために、軍国主義的な目的をもって作られた曲だと思っていました。どうやらそれだけではないようなので調べてみました。 君が代の歌詞は誰が書いたの? 君が代は文字数が5・7・6・7・7になっています。そうなんです。一文字の字余りの和歌なんです。天皇の命令で国として作った初めての和歌集「古今和歌集」(905年)におさめられている読み人知らずの和歌の一つで、お祝いの歌として紹介されています。後に出された他の和歌集でも繰り返し採用されており、当時から非常に有名で評価が高い歌だったことがうかがえます。 「わが君(きみ)は千世にや…
総理になれる神社⁉ 出世開運・高麗神社(こまじんじゃ)の歩き方。(埼玉県日高市)
歴代首相も訪れたことがあるという出世開運で有名な埼玉県日高市に鎮座する高麗神社(こまじんじゃ)。近くには高麗川(こまがわ)が流れ、のどかな自然に囲まれています。名前からすると朝鮮半島に由来がありそうですが、いったいどんな歴史のある神社なのか調べてみました。 (駅から神社への道では色とりどりの花が咲き、高麗川の水は澄み、橋の上から魚が泳いでいるのが見えました。) 御祭神とご利益 若光とは何者か 韓国の守り神・将軍標(しょうぐんひょう) 結構きついぞ! 水天宮 アクセス おまけ 御祭神とご利益 御祭神 ・高麗王若光(こまのこきしじゃっこう) ・猿田彦命(さるたひこのみこと)←道開きの神様。 ・竹内…
日本では天皇の敵になると朝敵と呼ばれ、悪人にされてしまうという文化があります。そういう意味で日本3大悪人と呼ばれる人たちがいます。それが道鏡、平将門、足利尊氏です。 今回は道鏡について調べてみました。 道鏡は700年頃大阪府八尾市で生まれました。若いころから仏教の高僧の弟子になり、サンスクリット語を学んだりして、宮中に入れるほどの高い地位の僧侶になります。 女性天皇の孝謙天皇(こうけんてんのう)の時代。藤原仲麻呂(ふじわらのなかまろ)が実質的な権力を握り、孝謙天皇から自分の操り人形になる淳仁天皇(じゅんにんてんのう)に皇位を継がせ、孝謙天皇は孝謙上皇に、自分は太政大臣になります。そして、天皇し…
戦前の10円札は誰の肖像画?そうです。和気清麻呂です。って誰でしたっけ?
皇居の周りを散策していると工事中の衝立のその先に銅像が立っていました。 背伸びして中を映してみるとこんな感じでした。 きっと誰でも知ってる有名人なんだろうと思って案内板を見て確認。 はいはい、和気清麻呂(わけのきよまろ)ね。 って誰でしたっけ?皇居の外周に置かれている銅像は楠木正成公とこの方だけです。どれだけ皇室にとって重要な人物だったかがわかりますが、恥ずかしながら聞いたこともなかったので気になって調べてみました。 和気清麻呂(わけのきよまろ)は奈良時代末期の岡山出身の豪族です。後に朝廷に仕え、長岡京の建設中止を進言し、平安京建設の責任者となり手腕を振るった人物です。タイトルにもあるように戦…
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