*認知症の人間の言動は理解不可能か・第10回 (前回←) この世に「理解不可能」な人間など存在し得ないことを最初に理論的に証明したけれども*1、医学はこれまでひとを認知症や軽度認知障害などと診断し、「異常」と見なすことによって、そのひとたちの言動に「理解不可能」の烙印を押してきた。 そこで、認知症に分類される、アルツハイマー病、血管性認知症、レビー小体型認知症、ピック病、の4つをその順に一つひとつとり挙げ、それらの各症状がほんとうにその理論どおり「理解可能」か検証することにした。 現在アルツハイマー型認知症を見ているところである。 ここまで、次に再掲するアルツハイマー型認知症の症状一覧に従い、…