改めて、映画「国宝」を公開初日、実際に鑑賞させて頂いて、そもそも大ヒット祈願など全く必要がない、隙の無い、凄い作品だと、掛け値なしの圧巻でした。美術制作、撮影準備では、数秒も映らない、いや、そもそも映りすらしないところまで、行き届かせようとされる熱意がたくさんにありました。一つ、後半に出てくる喜久雄の仏壇お参りのシーン。お参りに関する作法でも細かいご質問が幾つもありました。実際の映像からは分かりませんが、お参りの際に、喜久雄は座布団を脇に外しています。そのため、お参りが終わって写された仏壇の座布団は、正面からズラされてあるままに置かれているのであります。ここまで丁寧に作法にも細かく気を使われて作られた作品であります。制作の皆さんの作品と向き合う真摯な熱意の表れでもあり、恐らくは、私以外は誰も目を留めないで...映画「国宝」・制作の皆さんの作品と向き合う真摯な熱意の表れ