わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
中3は、とにかく受験に向けてまっしぐらな夏休みですね!市高理数科レベルを狙っているなら、とりあえず、中3内容をさっさと終わらせてしまいましょう。そして、実戦演習をガンガン!このくらいのレベルの子は、言わなくてもわかってるでしょう。旧総選校英数クラスレベルを狙っているなら、遅くても、年内に中3内容を終わらせたいですね。学校で購入してる「整理と対策」とか「新研究」みたいな復習教材は、さっさと仕上げてしま...
サマーワークの使い方は、中2も中1と同じですー!そして、中2の夏休みにぜひともやってほしいのは、中1の理科・社会の復習。数学は、中2内容が中1内容とリンクしているので、なんとなく復習しながら進んでいるのですが、理科・社会は、中1で習ったものはそれっきりほったらかしです。忘れているでしょう?それを全部中3でやり直すのは、絶対に忙しいんです。あらかた中2のうちにやっつけておきましょう。受験勉強は中3でいいじゃん...
さて、今日から中学生編です。中1の夏休みは、比較的のんびりです。まだ、あまり習っていないので、復習もそれほど大量にないですしね。とはいえ、きっちり1学期の復習はしましょう!特に、理科、社会は意外とほったらかしなので、きちんと復習したいですね。学校進度は、ゆっくり目のところが多い時期なので、できれば、英語・数学は予習しておくことをお勧めします。特に、数学。2学期に入って、学校の授業が一気にスピードアッ...
受験組は追い込みの夏休みです。夏休みが終わると入試まであと4カ月。この夏に、どこまで仕上げられるかが、合否に大きく関わってきます。そろそろ過去問なんかも、どんどん解いていきたい時期ですね。実戦問題に挑戦しながら、苦手分野を克服していきましょう。それぞれの受験校の傾向にしたがって、重点を置く分野を絞り、その中の苦手分野を徹底的に克服します。こういう作業をするには、学校が止まっているのはものすごく都合...
中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
少し前このブログに、日本語には感情があるものと、ないものがあるという話を書きました。そのうち、感情のない日本語を読む力の方が、今必要とされている読解力だということを述べました。この感情のない言葉は、教科書の文章や文章題の問題文、または取扱説明書や役所の出す行政文書など、正確に内容を読み取らなければいけない文章です。このタイプの言葉をいかに正確に読み取るか。そして、その読解力をなんとしても伸ばしたい...
「やる気が起きん。。。」というのは、いつの時代も、子供たちが発する言葉ですが、(というか、大人も発していますが)、まぁ、何事においても、いつもいつもやる気満々でできるなんてことは、普通の人間にはあり得ないことだと思いますwでは、やる気が出なくてもできるためにはどうするか。。。最近、よく聞くのは、自習室に行くこと。図書館や自習スペースを利用して、勉強している子もたくさんいますね。周りで人が勉強してい...
昨日の記事の続きのようになりますが、もう一つの異変として感じるのは、トップ層の中に、さらにとびぬけた子が出ていることです。片田舎の小さな小さな塾での話なので、偶然、たまたま起きている事象かもしれませんが、いわゆるトップ層の子たちが、これまでと少し違っていることが時々あるのです。数年前までは、高校に上がるタイミングで、スマホを買ってもらっていた子が多かったのですが、近年は、中学に上がるタイミングで、...
なぜ、昨日の記事のようなことが起き始めているのか。。。やはり、気になって、あれこれ考えてみるのですが、まぁ、どれも感覚的な話になってしまいます。コロナによる休校を小学校高学年で被った子たちがここ数年の中3生たち。大事な単元が並ぶ高学年の授業を対面でまともに受けられなかった影響を引きずっているのか。。。それとも、もっと幼少期に、大人の間ではスマホが当たり前になった世代なので、幼少期のYouTubeやアニメの...
ここ数年、「うちの中学、悪くないですか?」と、成績表の学年平均点を見ておっしゃるお母さんが増えました。地元公立中学に通っている中学生の場合、ほぼ全員と言っていいほどのお母さんが、そうおっしゃるのです。確かに、「少し前の学年なら、この点数でこの番数はないなぁ…」と思うことが増えています。つまり、点数の割に番数がいいのです。だから、中位層以下の子供たちにも危機感が少ない。。。自分の点数がいいとは思わな...
時々、メールでお問い合わせやご相談をいただきますが、結局のところ、「個人差がありますから。。。」とか、「それぞれですので。。。」とか、通り一遍のお話しかできないのがもどかしいときがあります。しかし、本当に、人それぞれだし、子供さんのことも知らないので、なんとも言いようがないのも事実。例えば、今、一緒に勉強している子たちのスケジュール表一つとっても、全員、バラバラです。でも、個々に合わせると、当然そ...
私自身は、どちらかと言えば、それほど国語に困ったことはない。だからと言って、特別に優れていたわけでもない。振り返れば、まぁ、いたって普通の読解力だったのだろうと思うのですが、近年、特に、普通の読解力がない子が目立って多い気がするのです。それで、どうやって、日本語の文章を読んでいるだろうか。。。と改めて分析してみると、無意識のうちに、述語を押さえ、主語を押さえ、目的語を押さえているのだと思うのです。...
勉強の成績が良い子と悪い子の決定的な違いは、家庭学習の認識の違いだと思います。家庭学習の種類分けをすると、「学校の宿題」、「家の勉強」、「塾や家庭教師の宿題」という風にわかれます。低学年のうちは、まだ塾や家庭教師とは縁がない子が多いので、「学校の宿題」と「家の勉強」の二本立てです。そこへ、高学年になると、「塾や家庭教師の宿題」というのが入ってきます。がっつり勉強をしている子は、このバランスに悩み始める...
塾の経営的には、通年受講で決まった日時に通ってくれる方がやりやすいものです。ですが、講師二人体制になって余裕ができてきた頃から、単発受講を始めました。実は、この単発受講は、私が学生だった頃に、「あったらいいのになぁ・・・」と思っていたことを実現させたスタイルなのです。学校の授業と家庭学習で、自力で勉強できている子の場合は、通年で通うほどの必要を感じない子がいるものです。しかし、そういう子でも、例え...
記述問題と課題作文は、マンツーマン指導の威力が最も発揮できるジャンルです。大手集合塾の公立中高一貫校受験対策コースに通っている子が、一番伸び悩んでいるのが、このジャンル。時々、うちの塾へも問い合わせや単発受講の申込みがあります。このジャンルを集合授業でも乗り切れるかどうかは、結局のところ、持ち合わせている今の力と大きな関係があります。少々乱暴ですが、ざっくり分けてみると、合格安全圏レベルの子たちは...
個別指導の塾を選ぶ理由はそれぞれですが、「自分のペースで学べる」とか、「先生に質問がしやすい」とか、「わからないところを放っておかれない」とか、そういう理由をよく聞きます。これは、個別指導のメリットの一つですが、同時に大きなデメリットになることもあります。前から時々書いていますが、自分のペースで学べるということは、ほとんどの場合、遅れていくということです。入試までに、やらなければいけないことは決ま...
徳島市電子図書館の話のついでに、最近私が、電子図書館で借りて読んだ本から、おすすめ本を紹介したいと思います。◎ 子どもと一緒に覚えたい野菜の名前叢書名:momo book 著者:稲垣 栄洋 監修 三反 栄治 絵 2023年著者の稲垣さんの作品は、この春の高校入試国語の問題にも使われていましたね。また、この本は植物の名前どころか、ウンチク話や、素敵な写真とボタニカルアート、さらには楽しそうな実験などもあっ...
今年も春休みの映画は盛りだくさんのようですね。子ども向けのものが上映されるので、買い物とセットで見に行くという人も多いのではないでしょうか。サブスクなんかで家で見るという人も増えたと思いますが、やっぱりシアターの大画面で見るのは格別ですよね。そこで提案なのですが、映画を観たら、次の日くらいには本屋にも行ってほしいなぁと思うのです。もちろん図書館でもいいですが、要は、面白いものを観た記憶が残っている...
社会科は、教科書とともに地図帳が渡されているはずです。地図帳も扱いは教科書ということになっているからです。ところが、この地図帳も、一部?の学校では、全く使っていないらしいのです。ある生徒に聞いたところによると、その子が通う中学校では、地理の授業でも地図帳を全く使わなかったというのです。なんと学校に持っていくことすらしなくてよかったとか。もし私が社会科の地理を教えるなら、教科書はなくても地図帳だけは...
英語の教科書はさらに要チェックです。小学生の場合は特に、学校では教科書をあまり使わずに授業されていることが多いようです。そのために、単語の復習が全くできていないまま中学に上がって、苦労する生徒が激増しています。対策としては、書いて埋める部分が空いたままになっているなら、書き込んで仕上げましょう。もう使うことはほとんどないはずですから、直接書き込んでも構いません。なんなら、ボールペンとか消せないペン...
春休みも後半戦ですね。さて、新しい学年になるときに、前の学年の教科書はどうしていますか?さすがに新しい教科書をもらうまでは、手元に持っているのではないでしょうか。前学年の教科書は、さっさと断捨離してしまう人が多いのかなと思いますが、その前に(今こそ)学校で飛ばしているところや、やっていない問題がないかどうか確認してみましょう。特に算数・数学は、巻末に面白い発展的な内容が掲載されていると思います。し...
勉強に限らず、いろいろな場面で基準の違いに遭遇することがあります。もちろん、自分の中の基準をぶれずに持つことは大事ですが、それと同じくらい、他の人の基準も尊重できる大きさを持ってほしいなと思うことがよくあります。これは、私たち大人にとっても、なかなか難しいことですが、基準の違いを安易に否定するのではなく、それはそれとして、受け止めて、自分の基準を見つめなおす。そして、自分が大事にするべき基準は大事...
目指すところはあっても、その基準を知らない子供も多くいます。ある時、小学6年生の生徒の生活調査をしました。毎日、朝起きてから寝るまでのタイムスケジュールを聞きとるのです。もちろん、何か問題がある気がしたからやったのですが、思った通り。。。平日の勉強は塾のみ。しかも、学校の宿題は30分でできる程度しかない。「家の勉強は?」と聞くと、「そんなんないよ」と。。。んー考え込む私に生徒が言いました。「勉強、足...
今日は勉強に関する基準のお話。あるお母さんが、こう言いました。「最近の子供は大変ね~ 小1から家でも勉強させられて!」“お母さんのころは違っていましたか?”「私たちのころは、小学校の間は家で勉強なんてしませんでしたよ! 友達とも、そう話すんですよ~」すると、すかさず、お父さん。『いや、僕は小1からやってたけどなぁ。。。』お父さんは、小学校1年生にあがれば、学校から帰ると毎日きちんと学校の宿題をして、家...
人間誰しも、自分の中に基準の物差しがあるものですが、その基準となる物差しは、人によって違いますよね。当然、受験や勉強に関してもそれぞれに違うものです。新年~新学期にかけて、新しい生徒たちと出会う季節には、特にそれを感じます。家庭学習は親がみてやるのが当然というお家もあれば、なぜ親がみなければいけないの?というお家もありますし、家庭学習用の問題集がそろっているのが普通のお家もあれば、そんなものは一冊...
この間も、ある集まりで、地元の公立中の話になって、素行が悪いとか、頭が悪いとか、まぁ、散々なことを言われてましたが、地元公立派の私としては、「そんなこと言わないでよぉ。。。」って気持ちです。地元公立からだって、灘とか、東大理Ⅲとかに行く子もいるんだから。。。ごく稀にしかいないけど。。。wwでも、地元公立中だって、トップの子はちゃんと基礎学で9割以上とるんだから、ひとまとめにするのはどうかと思うんです...
パターン暗記は勉強ではない!と、常々言っていますが、これは、わかっていない子には本当にわからないことなんです。「あわせて」って書いてあるから足す!とか、「ちがい」って書いてあるから引く!とか、低学年で既にやってしまっている子もいるんです。例えば、赤い花と白い花があわせて20本あります。赤い花は白い花より4本多いです。赤い花はぜんぶで何本あるでしょう?こんな問われ方をしたときに、「あわせて」とか「ぜん...
数学が苦手な子は、さらっと問題を読んだだけで、「わからん!」とよく言います。「これはね。。。」と解き方を解説するのは簡単ですが、そんなことをして、その場はしのげても、次、また同じ問題で「わからん!」になります。最悪の教え方&習い方だと思っています。では、どうするのがよいか。。。考えるんですよ、ちゃんと。たとえば、図形問題。まずは、問題を声に出して読むところから。「問題、読んでみて」と言うと、ぐじゅ...
実は最近、塾用のthreadsを始めたのですが、都会の小学生を持つお母さんたちのスレッドに驚いていますw昔から、都会の中受熱はものすごいのですが、SNSを駆使してさらに加熱してるんですね。。。どうやら、多くの方は「お金で環境を買う」という認識で、私立を受験するらしい。一貫校は高入がないところも多いから、中学で入らねばならない。。。とか、同じレベルの人が集まっているところがトラブルが少なくてよい。。。とか。だ...
卒業生のお母さんから、とっても嬉しいお知らせをいただきました。高校生団体を立ち上げて、活動しているというのです。 ↓NGEI なじぇい https://www.instagram.com/neogenerationintegral/この「NGEI なじぇい」という団体、高校生を主体として徳島の学生の視野を広げる活動をしているそうです。インスタを見たところ、様々なジャンルの人を招いて、話を聞くイベントが定期的に開催されています。中学のころから、とにかく...
数学、たとえば、因数分解。。。公式を習ったら、とりあえず、使って練習しますよね?公式をノートに何回も書いて覚える人なんていませんよね。とりあえず、最初は見ながらでも、解いてみると思うんです。はじめは簡単なのから、いろいろなパターンを解いているうちに、ちょっと工夫が必要なパターンも出てきて、そうこうしているうちに、公式も完璧に覚えて使いこなせるようになる。英語も同じで、参考書や、テキストの解説ページ...
リスニングが苦手という子は、ほとんどの場合、英語がちゃんと読めません。単語の発音がぐちゃぐちゃなんです。ということは、仮に聞こえていても、どの言葉を言ってるのか分からないわけですから、リスニング問題ができるはずがないんですよね。英語を聞いて、ある程度慣れることも大事ですが、同時に、きちんと発音できることも大事なのです。初めて単語暗記するときは、なんとなく、ローマ字にのっとったような読み方をこじつけ...
以前、コシノジュンコさんが出ているテレビを見ました。シャワーを浴びて、部屋をシンプルにして、デザインに集中すると話していました。部屋がごちゃごちゃしていると、頭の中もごちゃごちゃすると。。。これには共感です。前にも書いたことがある気がしますが、勉強ができる子は部屋がきれいな子が多い。一見、汚くても、自分の中では、どこに何があるか把握できています。勉強ができない子は、たいてい部屋が汚い。そして、どこ...
前回、日本語には標準語と方言があるというお話をしました。さらに今日は、読解力に関連して別の分け方ができるという話をします。最近、新井紀子先生の読解力に関する本が話題です。私も前に取り上げたかと思いますが、最近の子どもたちは、教科書を読むための、あるいは算数の文章題を解くための読解力がなくなってきているという話です。その原因について自分なりに考えてみたのですが、実はそれは、文章に感情がこもっているか...
言葉を上手に使えるようになることは大切です。それはどなたも異論はないでしょう。読解力について、私も何度も話題にしてきました。その、言葉の力を向上するために何が必要なのかということは、最近様々に語られています。例えばその一つがこの記事です。「小学生時に「読解力」の決定的な差が生じる理由」その基礎・基本は学校の授業では教わらないhttps://toyokeizai.net/articles/-/308700?display=b学校では、細かな助詞助動詞...
今年の数学の問題についても考えてみましょう。数学は、生徒があまりやっていない裏をついてきたということと、ちょっとひねりを利かせることで、本当に意味がわかっているのかを確認してきたな、という印象です。どういうことか具体的に説明しましょう。例えば①番は、簡単な問題が並んでいる、俗に1行問題と呼ばれるものですが、今年は難しめでした。(5)に標本調査がでたのはとても珍しく、出ないはずという裏をかいてきました...
英語の問題についても、感じたことを書いてみます。今年の⑦番の長文は、今までと何か違うなと感じたので、過去2年間の問題と比べてみました。すると、やっぱり微妙に簡単になっている気がします。2人の会話を中心に話が進んでいきますが、会話なので、文が短めで単語も簡単なものが多いです。3年生で習う文法を使った文章も盛り込まれてはいるのですが、単語の意味がわかれば意味が取れるような文が多い気がします。今まで、英語は...
今年の国語の問題の続きです。④番は古文でしたが、こちらもずいぶんと読みやすい文章でした。設問も抜き出しが多く、今までよりは明らかに簡単だと思います。中学の古文の問題は、作っている側にいつもやる気がない気がするのでまあいいかw、と思うのですが……。⑤番はいつもの作文ですが、これまた、どうしたんだというくらい書きやすい設定になっています。テーマは携帯電話やスマートフォンを使うことのメリット・デメリットなの...
今年(2025年度)の高校入試の問題について、簡単な解説記事を、ホームページにアップしました。気になる方はそちらをご覧いただくことにして、このブログでは、もうちょいフランクに感想を書いてみたいと思います。まずは、国語から。②番は物語文ですが、ずいぶんと読みやすい小説を持ってきたなあ、という印象です。このくらいの文章なら普段の楽しみとしての読書で、読んでいるレベルです。いちいち主人公の心情が文中で解説さ...
持って生まれた基本的な能力を最大限に活用する話。。。持って生まれた基本的な能力を基準点だとすると、その基準点よりも低い成績をとっている子と高い成績をとっている子がいると思うんです。その基準点よりも低い成績だった子が、何かの拍子にその活用法を身に付けて、想像を絶する努力をした結果、時々話題になるビリギャルみたいな子を生み出すんだと思います。自分の持ち合わせている能力の活用法を全くわかっていなくて、無...
昨日までの話のような、標準的よりも優れた能力を持っている子たちは、少なくとも勉強には向いている子たちです。大した苦痛もなく、それなりにやって、そこそこの成果を出せるのは、この辺りまでかなと思います。では、標準的な能力の子たちはどうでしょう。多くは、そんなに理解力も高くないし、そんなに記憶力も優れているわけではありません。俗に言う普通の子たち。誤解のないように言っておきますが、標準的な能力の子たちを...
昨日の記事のような子は、一定数いるにせよ、そんなに多くはいないので、ご安心くださいw今日は、そんなトップ層ではなく、中高一貫校の真ん中より上くらいの子たちを思い起こしてみます。成績だけを見ると同じように見えますが、これまた、タイプがバラバラなんです。よくあるのは、コツコツとそれなりに勉強を頑張っていて、普通に塾にも通っていて、もっと上を目標にしてはいるものの、そのくらいで留まっているタイプ。たぶん...
「ブログリーダー」を活用して、Shigemiさんをフォローしませんか?
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
中3は、とにかく受験に向けてまっしぐらな夏休みですね!市高理数科レベルを狙っているなら、とりあえず、中3内容をさっさと終わらせてしまいましょう。そして、実戦演習をガンガン!このくらいのレベルの子は、言わなくてもわかってるでしょう。旧総選校英数クラスレベルを狙っているなら、遅くても、年内に中3内容を終わらせたいですね。学校で購入してる「整理と対策」とか「新研究」みたいな復習教材は、さっさと仕上げてしま...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...