中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
少し前このブログに、日本語には感情があるものと、ないものがあるという話を書きました。そのうち、感情のない日本語を読む力の方が、今必要とされている読解力だということを述べました。この感情のない言葉は、教科書の文章や文章題の問題文、または取扱説明書や役所の出す行政文書など、正確に内容を読み取らなければいけない文章です。このタイプの言葉をいかに正確に読み取るか。そして、その読解力をなんとしても伸ばしたい...
「やる気が起きん。。。」というのは、いつの時代も、子供たちが発する言葉ですが、(というか、大人も発していますが)、まぁ、何事においても、いつもいつもやる気満々でできるなんてことは、普通の人間にはあり得ないことだと思いますwでは、やる気が出なくてもできるためにはどうするか。。。最近、よく聞くのは、自習室に行くこと。図書館や自習スペースを利用して、勉強している子もたくさんいますね。周りで人が勉強してい...
昨日の記事の続きのようになりますが、もう一つの異変として感じるのは、トップ層の中に、さらにとびぬけた子が出ていることです。片田舎の小さな小さな塾での話なので、偶然、たまたま起きている事象かもしれませんが、いわゆるトップ層の子たちが、これまでと少し違っていることが時々あるのです。数年前までは、高校に上がるタイミングで、スマホを買ってもらっていた子が多かったのですが、近年は、中学に上がるタイミングで、...
なぜ、昨日の記事のようなことが起き始めているのか。。。やはり、気になって、あれこれ考えてみるのですが、まぁ、どれも感覚的な話になってしまいます。コロナによる休校を小学校高学年で被った子たちがここ数年の中3生たち。大事な単元が並ぶ高学年の授業を対面でまともに受けられなかった影響を引きずっているのか。。。それとも、もっと幼少期に、大人の間ではスマホが当たり前になった世代なので、幼少期のYouTubeやアニメの...
ここ数年、「うちの中学、悪くないですか?」と、成績表の学年平均点を見ておっしゃるお母さんが増えました。地元公立中学に通っている中学生の場合、ほぼ全員と言っていいほどのお母さんが、そうおっしゃるのです。確かに、「少し前の学年なら、この点数でこの番数はないなぁ…」と思うことが増えています。つまり、点数の割に番数がいいのです。だから、中位層以下の子供たちにも危機感が少ない。。。自分の点数がいいとは思わな...
時々、メールでお問い合わせやご相談をいただきますが、結局のところ、「個人差がありますから。。。」とか、「それぞれですので。。。」とか、通り一遍のお話しかできないのがもどかしいときがあります。しかし、本当に、人それぞれだし、子供さんのことも知らないので、なんとも言いようがないのも事実。例えば、今、一緒に勉強している子たちのスケジュール表一つとっても、全員、バラバラです。でも、個々に合わせると、当然そ...
私自身は、どちらかと言えば、それほど国語に困ったことはない。だからと言って、特別に優れていたわけでもない。振り返れば、まぁ、いたって普通の読解力だったのだろうと思うのですが、近年、特に、普通の読解力がない子が目立って多い気がするのです。それで、どうやって、日本語の文章を読んでいるだろうか。。。と改めて分析してみると、無意識のうちに、述語を押さえ、主語を押さえ、目的語を押さえているのだと思うのです。...
勉強の成績が良い子と悪い子の決定的な違いは、家庭学習の認識の違いだと思います。家庭学習の種類分けをすると、「学校の宿題」、「家の勉強」、「塾や家庭教師の宿題」という風にわかれます。低学年のうちは、まだ塾や家庭教師とは縁がない子が多いので、「学校の宿題」と「家の勉強」の二本立てです。そこへ、高学年になると、「塾や家庭教師の宿題」というのが入ってきます。がっつり勉強をしている子は、このバランスに悩み始める...
塾の経営的には、通年受講で決まった日時に通ってくれる方がやりやすいものです。ですが、講師二人体制になって余裕ができてきた頃から、単発受講を始めました。実は、この単発受講は、私が学生だった頃に、「あったらいいのになぁ・・・」と思っていたことを実現させたスタイルなのです。学校の授業と家庭学習で、自力で勉強できている子の場合は、通年で通うほどの必要を感じない子がいるものです。しかし、そういう子でも、例え...
記述問題と課題作文は、マンツーマン指導の威力が最も発揮できるジャンルです。大手集合塾の公立中高一貫校受験対策コースに通っている子が、一番伸び悩んでいるのが、このジャンル。時々、うちの塾へも問い合わせや単発受講の申込みがあります。このジャンルを集合授業でも乗り切れるかどうかは、結局のところ、持ち合わせている今の力と大きな関係があります。少々乱暴ですが、ざっくり分けてみると、合格安全圏レベルの子たちは...
個別指導の塾を選ぶ理由はそれぞれですが、「自分のペースで学べる」とか、「先生に質問がしやすい」とか、「わからないところを放っておかれない」とか、そういう理由をよく聞きます。これは、個別指導のメリットの一つですが、同時に大きなデメリットになることもあります。前から時々書いていますが、自分のペースで学べるということは、ほとんどの場合、遅れていくということです。入試までに、やらなければいけないことは決ま...
徳島市電子図書館の話のついでに、最近私が、電子図書館で借りて読んだ本から、おすすめ本を紹介したいと思います。◎ 子どもと一緒に覚えたい野菜の名前叢書名:momo book 著者:稲垣 栄洋 監修 三反 栄治 絵 2023年著者の稲垣さんの作品は、この春の高校入試国語の問題にも使われていましたね。また、この本は植物の名前どころか、ウンチク話や、素敵な写真とボタニカルアート、さらには楽しそうな実験などもあっ...
今年も春休みの映画は盛りだくさんのようですね。子ども向けのものが上映されるので、買い物とセットで見に行くという人も多いのではないでしょうか。サブスクなんかで家で見るという人も増えたと思いますが、やっぱりシアターの大画面で見るのは格別ですよね。そこで提案なのですが、映画を観たら、次の日くらいには本屋にも行ってほしいなぁと思うのです。もちろん図書館でもいいですが、要は、面白いものを観た記憶が残っている...
社会科は、教科書とともに地図帳が渡されているはずです。地図帳も扱いは教科書ということになっているからです。ところが、この地図帳も、一部?の学校では、全く使っていないらしいのです。ある生徒に聞いたところによると、その子が通う中学校では、地理の授業でも地図帳を全く使わなかったというのです。なんと学校に持っていくことすらしなくてよかったとか。もし私が社会科の地理を教えるなら、教科書はなくても地図帳だけは...
英語の教科書はさらに要チェックです。小学生の場合は特に、学校では教科書をあまり使わずに授業されていることが多いようです。そのために、単語の復習が全くできていないまま中学に上がって、苦労する生徒が激増しています。対策としては、書いて埋める部分が空いたままになっているなら、書き込んで仕上げましょう。もう使うことはほとんどないはずですから、直接書き込んでも構いません。なんなら、ボールペンとか消せないペン...
春休みも後半戦ですね。さて、新しい学年になるときに、前の学年の教科書はどうしていますか?さすがに新しい教科書をもらうまでは、手元に持っているのではないでしょうか。前学年の教科書は、さっさと断捨離してしまう人が多いのかなと思いますが、その前に(今こそ)学校で飛ばしているところや、やっていない問題がないかどうか確認してみましょう。特に算数・数学は、巻末に面白い発展的な内容が掲載されていると思います。し...
勉強に限らず、いろいろな場面で基準の違いに遭遇することがあります。もちろん、自分の中の基準をぶれずに持つことは大事ですが、それと同じくらい、他の人の基準も尊重できる大きさを持ってほしいなと思うことがよくあります。これは、私たち大人にとっても、なかなか難しいことですが、基準の違いを安易に否定するのではなく、それはそれとして、受け止めて、自分の基準を見つめなおす。そして、自分が大事にするべき基準は大事...
目指すところはあっても、その基準を知らない子供も多くいます。ある時、小学6年生の生徒の生活調査をしました。毎日、朝起きてから寝るまでのタイムスケジュールを聞きとるのです。もちろん、何か問題がある気がしたからやったのですが、思った通り。。。平日の勉強は塾のみ。しかも、学校の宿題は30分でできる程度しかない。「家の勉強は?」と聞くと、「そんなんないよ」と。。。んー考え込む私に生徒が言いました。「勉強、足...
今日は勉強に関する基準のお話。あるお母さんが、こう言いました。「最近の子供は大変ね~ 小1から家でも勉強させられて!」“お母さんのころは違っていましたか?”「私たちのころは、小学校の間は家で勉強なんてしませんでしたよ! 友達とも、そう話すんですよ~」すると、すかさず、お父さん。『いや、僕は小1からやってたけどなぁ。。。』お父さんは、小学校1年生にあがれば、学校から帰ると毎日きちんと学校の宿題をして、家...
人間誰しも、自分の中に基準の物差しがあるものですが、その基準となる物差しは、人によって違いますよね。当然、受験や勉強に関してもそれぞれに違うものです。新年~新学期にかけて、新しい生徒たちと出会う季節には、特にそれを感じます。家庭学習は親がみてやるのが当然というお家もあれば、なぜ親がみなければいけないの?というお家もありますし、家庭学習用の問題集がそろっているのが普通のお家もあれば、そんなものは一冊...
この間も、ある集まりで、地元の公立中の話になって、素行が悪いとか、頭が悪いとか、まぁ、散々なことを言われてましたが、地元公立派の私としては、「そんなこと言わないでよぉ。。。」って気持ちです。地元公立からだって、灘とか、東大理Ⅲとかに行く子もいるんだから。。。ごく稀にしかいないけど。。。wwでも、地元公立中だって、トップの子はちゃんと基礎学で9割以上とるんだから、ひとまとめにするのはどうかと思うんです...
パターン暗記は勉強ではない!と、常々言っていますが、これは、わかっていない子には本当にわからないことなんです。「あわせて」って書いてあるから足す!とか、「ちがい」って書いてあるから引く!とか、低学年で既にやってしまっている子もいるんです。例えば、赤い花と白い花があわせて20本あります。赤い花は白い花より4本多いです。赤い花はぜんぶで何本あるでしょう?こんな問われ方をしたときに、「あわせて」とか「ぜん...
数学が苦手な子は、さらっと問題を読んだだけで、「わからん!」とよく言います。「これはね。。。」と解き方を解説するのは簡単ですが、そんなことをして、その場はしのげても、次、また同じ問題で「わからん!」になります。最悪の教え方&習い方だと思っています。では、どうするのがよいか。。。考えるんですよ、ちゃんと。たとえば、図形問題。まずは、問題を声に出して読むところから。「問題、読んでみて」と言うと、ぐじゅ...
実は最近、塾用のthreadsを始めたのですが、都会の小学生を持つお母さんたちのスレッドに驚いていますw昔から、都会の中受熱はものすごいのですが、SNSを駆使してさらに加熱してるんですね。。。どうやら、多くの方は「お金で環境を買う」という認識で、私立を受験するらしい。一貫校は高入がないところも多いから、中学で入らねばならない。。。とか、同じレベルの人が集まっているところがトラブルが少なくてよい。。。とか。だ...
卒業生のお母さんから、とっても嬉しいお知らせをいただきました。高校生団体を立ち上げて、活動しているというのです。 ↓NGEI なじぇい https://www.instagram.com/neogenerationintegral/この「NGEI なじぇい」という団体、高校生を主体として徳島の学生の視野を広げる活動をしているそうです。インスタを見たところ、様々なジャンルの人を招いて、話を聞くイベントが定期的に開催されています。中学のころから、とにかく...
数学、たとえば、因数分解。。。公式を習ったら、とりあえず、使って練習しますよね?公式をノートに何回も書いて覚える人なんていませんよね。とりあえず、最初は見ながらでも、解いてみると思うんです。はじめは簡単なのから、いろいろなパターンを解いているうちに、ちょっと工夫が必要なパターンも出てきて、そうこうしているうちに、公式も完璧に覚えて使いこなせるようになる。英語も同じで、参考書や、テキストの解説ページ...
リスニングが苦手という子は、ほとんどの場合、英語がちゃんと読めません。単語の発音がぐちゃぐちゃなんです。ということは、仮に聞こえていても、どの言葉を言ってるのか分からないわけですから、リスニング問題ができるはずがないんですよね。英語を聞いて、ある程度慣れることも大事ですが、同時に、きちんと発音できることも大事なのです。初めて単語暗記するときは、なんとなく、ローマ字にのっとったような読み方をこじつけ...
以前、コシノジュンコさんが出ているテレビを見ました。シャワーを浴びて、部屋をシンプルにして、デザインに集中すると話していました。部屋がごちゃごちゃしていると、頭の中もごちゃごちゃすると。。。これには共感です。前にも書いたことがある気がしますが、勉強ができる子は部屋がきれいな子が多い。一見、汚くても、自分の中では、どこに何があるか把握できています。勉強ができない子は、たいてい部屋が汚い。そして、どこ...
前回、日本語には標準語と方言があるというお話をしました。さらに今日は、読解力に関連して別の分け方ができるという話をします。最近、新井紀子先生の読解力に関する本が話題です。私も前に取り上げたかと思いますが、最近の子どもたちは、教科書を読むための、あるいは算数の文章題を解くための読解力がなくなってきているという話です。その原因について自分なりに考えてみたのですが、実はそれは、文章に感情がこもっているか...
言葉を上手に使えるようになることは大切です。それはどなたも異論はないでしょう。読解力について、私も何度も話題にしてきました。その、言葉の力を向上するために何が必要なのかということは、最近様々に語られています。例えばその一つがこの記事です。「小学生時に「読解力」の決定的な差が生じる理由」その基礎・基本は学校の授業では教わらないhttps://toyokeizai.net/articles/-/308700?display=b学校では、細かな助詞助動詞...
今年の数学の問題についても考えてみましょう。数学は、生徒があまりやっていない裏をついてきたということと、ちょっとひねりを利かせることで、本当に意味がわかっているのかを確認してきたな、という印象です。どういうことか具体的に説明しましょう。例えば①番は、簡単な問題が並んでいる、俗に1行問題と呼ばれるものですが、今年は難しめでした。(5)に標本調査がでたのはとても珍しく、出ないはずという裏をかいてきました...
英語の問題についても、感じたことを書いてみます。今年の⑦番の長文は、今までと何か違うなと感じたので、過去2年間の問題と比べてみました。すると、やっぱり微妙に簡単になっている気がします。2人の会話を中心に話が進んでいきますが、会話なので、文が短めで単語も簡単なものが多いです。3年生で習う文法を使った文章も盛り込まれてはいるのですが、単語の意味がわかれば意味が取れるような文が多い気がします。今まで、英語は...
今年の国語の問題の続きです。④番は古文でしたが、こちらもずいぶんと読みやすい文章でした。設問も抜き出しが多く、今までよりは明らかに簡単だと思います。中学の古文の問題は、作っている側にいつもやる気がない気がするのでまあいいかw、と思うのですが……。⑤番はいつもの作文ですが、これまた、どうしたんだというくらい書きやすい設定になっています。テーマは携帯電話やスマートフォンを使うことのメリット・デメリットなの...
今年(2025年度)の高校入試の問題について、簡単な解説記事を、ホームページにアップしました。気になる方はそちらをご覧いただくことにして、このブログでは、もうちょいフランクに感想を書いてみたいと思います。まずは、国語から。②番は物語文ですが、ずいぶんと読みやすい小説を持ってきたなあ、という印象です。このくらいの文章なら普段の楽しみとしての読書で、読んでいるレベルです。いちいち主人公の心情が文中で解説さ...
持って生まれた基本的な能力を最大限に活用する話。。。持って生まれた基本的な能力を基準点だとすると、その基準点よりも低い成績をとっている子と高い成績をとっている子がいると思うんです。その基準点よりも低い成績だった子が、何かの拍子にその活用法を身に付けて、想像を絶する努力をした結果、時々話題になるビリギャルみたいな子を生み出すんだと思います。自分の持ち合わせている能力の活用法を全くわかっていなくて、無...
昨日までの話のような、標準的よりも優れた能力を持っている子たちは、少なくとも勉強には向いている子たちです。大した苦痛もなく、それなりにやって、そこそこの成果を出せるのは、この辺りまでかなと思います。では、標準的な能力の子たちはどうでしょう。多くは、そんなに理解力も高くないし、そんなに記憶力も優れているわけではありません。俗に言う普通の子たち。誤解のないように言っておきますが、標準的な能力の子たちを...
昨日の記事のような子は、一定数いるにせよ、そんなに多くはいないので、ご安心くださいw今日は、そんなトップ層ではなく、中高一貫校の真ん中より上くらいの子たちを思い起こしてみます。成績だけを見ると同じように見えますが、これまた、タイプがバラバラなんです。よくあるのは、コツコツとそれなりに勉強を頑張っていて、普通に塾にも通っていて、もっと上を目標にしてはいるものの、そのくらいで留まっているタイプ。たぶん...
ものすごく能力が高いと感じる子が、時々います。気が向いたら勝手に動画で予習してるし、新しい単元でもスラスラと解説に乗って解いていってくれます。楽しそうに勉強してくれる子です。調子に乗って、古典文法なんかに手を出すと、問題文に出てくる古文の一節を読んでは、「これは、〇〇に出てきた」などと言うし、有名な冒頭部分だったら、その続きを言い始めます。何かで見て諳んじていた模様。。。中1だけど。wとにかく、記...
子どもたちと一緒に勉強をしていると、能力の差やタイプの違いを実感することがよくあります。人間ですから、みんな同じ、みんな平等とはいきません。こういうことを言うと、目くじらを立てる人も世の中にはいますが、何もかも、皆同じになるはずがないと、私は思っています。と言うか、逆に同じだったら気持ちが悪いし、困ります。なぜなら、それぞれに得意なことが違っているから、社会で役割分担がうまくできるわけですから。み...
おうちで子どもに勉強を教えるとき、子どもが使っている教科書に目を通しているでしょうか?そんなの当たり前でしょ?と思った方も、そんなの見なくても大丈夫と思った方もいると思いますが、やはり、予め、目を通しておくほうがいいと思います。昔とは、色々と変わっていることがあって、小学生は特に、学校で教えられているように教えるほうが子どもの混乱を避けられますし、子どものやる気が削がれる確率が下がります。案外、そ...
小学校を卒業して中学へあがるまでの長〜い春休みに、動画ばかり見てる子どもに何かおすすめのものはないか・・・と尋ねられたことがあります。頭の回転の速い子で、先取り学習は進みすぎるぐらい進んでいたので、塾の宿題を増やすのも無意味だし、本は好きで読むのも速いので、読書はすすめるまでもない・・・と思い、おすすめしたものが、NHK高校講座。オンデマンドはもちろん、NHK for Schoolからでも見ることができます。中学...
以前、ブログでもご紹介したことがありますが、簡単な四則計算だけでする「どっかい算」という市販の問題集を時々使っていました。問題文中の数字を、テキトーに足したり引いたりして、テストで丸をもらってる小学生が多いので、それを防ぐための問題です。つまり、文章中に問題を解くために必要ではない数字がたくさん入っているのです。だから、きちんと読んで、考えないと解けない仕組みになっています。けっこう昔に出版された...
昨日の続きのようになりますが、やはり、自分で考えることができるかどうか・・・というのは、勉強をする上でとても大事な部分です。教えられてわかったことと、自分で考えてわかったことの差はとても大きいのです。低学年から、熱心に勉強を見てこられているお母さんも多いですが、考えることに重きをおいているかどうかの差はとても大きく現れてきます。教えられすぎて育った子は、中学生になってもやっぱり考える力は弱いままで...
もうずいぶん前の話ですが、ある塾で小学校1年生の算数を教えていたことがあります。小1なんて、お母さんに教えてもらったほうが断然いいのに。。。と思っていましたが、塾にそういうクラスがあったので仕方がありません。その中に、結構すらすらと算数を解く子がいました。テキストも、どんどん進んでいきます。しかし、実は、一番気になる子でもありました。なぜなら、わからない問題にあたると、癇癪を起こすのです。そんなにひ...
やっと公立高校の入試が終わりました。中3の皆さんお疲れさまでした!そんなタイミングでなんですが、中2の子たちは、次は自分たちの番です。公立の場合、だいたい2月中に学年末テストが終わっていますので、学校進度と同じくらいのペースで進んでいる子は、3月から、新しい計画を作ります。3月から10月くらいの予定です。週1回でカウントすると、だいたい30回弱、授業があります。1学期中間、期末、2学期中間の各定期テスト対策に...
ここまで説明してきたような、書くことで覚える領域を広げていくという方法は、なかなか指導しにくいことです。学校や集合塾では普通は教えてもらえないことだろうと思います。私は、生徒の考える様子や宿題への取り組み方から、そういった書くことで思考が進む、あるいは、書くことでワーキングメモリが広がって賢くなるという認識が持てているかを常に確認しています。それは意識して確認しているというよりも、変な解き方や覚え...
ここまで考えてみると、書くことを億劫がってはいけないということになります。書くということは、単なる思考のアウトプット手段にとどまらず、記憶するための良い方法であり、さらに、思考力を高めることにもつながるはずです。たとえば、まとめノートを作るという手法がよく紹介されますが、その時もただ元の文章の文字を書き写すだけではなくて、見て書くべきことを少し覚えたら、なるべく元の資料を見返さないように心がけて、...
昨日も書いたように、私は見たイメージ(文字情報ではなく絵や写真のような映像の情報)を記憶するのは人並みか、どちらかというと苦手なほうでした。昔、私は物をデザインする仕事に携わっていたことがあるのですが、どうしてもそのデザインをイメージとして覚えなければ上達がない!ということになり、どうやれば視覚的なデザインを覚えられるのかと、いろいろ試したことがあります。かなりの時間、あるひとつのデザインをじっと...
英語をかたまりでとらえる話をしましたが、これは日本語でも同じことです。ところが、最近は学校で先生の板書が減って、黒板やスクリーンに書いてあることをノートに書き写すということが少なくなっているようです。短い時間で効率よく授業を進めるために、プリントを配布したりアプリを使って資料等を表示して、( )に言葉を書き込ませるといった内容で、スムーズに授業を進めています。さらに、生徒はいつでも資料のデータにア...
最近の英語教育でよく見かける言葉に、chunk(チャンク)があります。これは、要するに「言葉のかたまり」のことです。主語になる名詞と形容詞、動詞と目的語、前置詞と場所や時間など、といった、ある程度のかたまりで文章をとらえて理解していく学習方法です。例えば以下の例文の場合The boy holding a bouquet in front of that bus stop is Mike.かたまりがわかるようにスラッシュを挿入すると、The boy / holding a bouquet /...
さらに続きです。まずは、タイプ分けの確認からwタイプ①週2回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ②週2回受講(他塾集合授業併用)タイプ③週1回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ④週1回受講(他塾集合授業併用)タイプ⑤単発受講タイプ⑥週3回受講最終回は⑤と⑥。これはいずれも特殊な場合が多いです。⑥の週3回受講は、私自身はあまりお勧めしません。なぜなら、きちんと自分で考えて勉強できる子になってほしいから。でも、受験も近...
昨日の続きです。まずは、タイプ分けの確認からwタイプ①週2回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ②週2回受講(他塾集合授業併用)タイプ③週1回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ④週1回受講(他塾集合授業併用)タイプ⑤単発受講タイプ⑥週3回受講昨日は①と②を書きましたので、今日は週1回受講の③と④。実際のところ、この週1回受講の中学生は特に優秀な子が多い。なぜなら、週1回受講の子はとにかく、効率的にうちの授業を使う子た...
考えてみれば、うちの塾は完全マンツーマンなので、本当に使い方がバラバラなんです。少々特殊な場合も含めて、その使い方をご紹介してみようと思います。まずは、タイプ分けwタイプ①週2回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ②週2回受講(他塾集合授業併用)タイプ③週1回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ④週1回受講(他塾集合授業併用)タイプ⑤単発受講タイプ⑥週3回受講主な使い方はこの6パターンでしょうか。では今日はタイプ①...
昨年の小学校に続き、今年は中学が教科書改訂の年です。今回は、いわゆる小改訂の回なので、学習内容の大幅な変更事項はないのですが、デジタルコンテンツが増えている教科書が目立つようです。5年前の改訂の時は、大改訂だったので、随分と様変わりしました。そのときに思ったことは、自習ができる教科書になったなぁ。。。ということ。つまり、昔の教科書は、学校の授業で説明するための補助の役割が大きかったように思うのです...
ここ数年、時々やらかす子がいるのは、英文和訳や英作文にネット翻訳を使うことです。最近の翻訳ソフトは、一昔前のへんてこな翻訳とは違って随分高性能化していますから、案外きれいな日本語や英語が完成します。まだ習ったことがない文法事項や単語を駆使した綺麗な英文が書かれていたり、妙にこなれた和訳がされていたり、教える側としては、まぁ、簡単に気が付きます。問題は、それを平然と宿題に書いてきていることです。私は...
子供にどれくらいの時間テレビを見させるか。。。ご家庭によって、まちまちですが、何かで面白い記事を読んだことがあります。テレビを全く見ない子よりも1日1時間未満見ている子の方が成績が良いというのです。それよりも多くなると、比例して成績も悪くなっているようですが、全然見ない子より、ちょっと見てる子の方が成績が良いらしい。。。おもしろいですよね。ちなみに、お笑い系、バラエティーなんかが良いという説も。。。...
本物を見てほしい、実体験を積んでほしい、常々、特に小学生のお母さんにお話するのですが、これは、本当に大事なことなんです。「これをすると、これができるようになる」という風に目に見えた即効性があることではないので、なかなか実行できない人が多いものですが、じわ〜っとそれが作用してくることはたくさんあります。最近は、タブレットを使った学習も増えていて、立体などはタブレットに映し出された立体をくるくると回し...
昨日の記事のような具合で、徳島市内の中学受験がある中学校は授業が進んでいきます。このブログでもよく書いていますが、このようなことを十分に踏まえて、自分に合う中学を選ぶべきだと、私は思っています。小学生自身がこういうことまで考えて学校選びをできるとは思えないのでつまるところ、これは保護者の役割だと言えます。だから、真ん中より下のレベルに入るだろうと思う生徒のお母さんには、こういう進度の話をして、それ...
このシーズンは、中高一貫校の進度の説明をすることが多いのですが、その話をする度に思うんです、どうして中高一貫校はこんなことになってしまっているんだろう。。。と。数学や英語は、難しい検定外教科書を採用して、中1のうちに、英語は中2の途中まで、数学はほぼ中2の最後まで終わらせてしまう。もちろん、そのスピードとレベルについていける子にはとても効果的かもしれない。しかし、そのレベルの子が、それぞれの学校に一...
セミナー備忘録最終回です。表情や姿勢の話もありました。割り箸を縦にくわえて、ムスッとした表情を作った場合と、割り箸を横にくわえて、口角が上がった表情を作ったのでは、口角が上がっている方が作業効率が良いそうです。さらに、背もたれにもたれて、だら〜っとした姿勢でするのと、きちんと椅子に座ってシャキッとした姿勢でするのでは、当然、後者が良い。そして、表情よりも、姿勢のほうが影響が大きいのだとか。昔から、...
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中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
中1の数学、徳島県で多く使われている教科書なら5章に、平面図形が出てきます。その中の章末問題のページで、次のような確認をしなさいと、(問題より少し小さく)書いてあります。5章で学んだこと①直線、線分、半直線の意味を理解していますか。②2直線の位置関係を理解し、記号を使って表すことができますか。③図形の移動について理解していますか。④定規とコンパスだけを使った基本の作図ができますか。⑤円に関する言葉の意味を...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...
基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...
昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...
「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...
あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...
時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...
前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...
ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...
子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...
日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...
AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...
AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...
こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...
「これ、解き直してきて!」という宿題、けっこうよく出す方だと思います。人によって、○×だけつけて返却したり、ヒントまで書いて返却したり、それぞれですが、次回までに、間違いを解き直してくるという宿題です。そうすると、伸びる子と伸びない子がはっきりと見えます。例えば、英語の問題。2文がほぼ同じ意味になるように書き換えなさいというような問題、よくありますよね。伸びない子の典型的な直し方は、適当に、前回と違...