小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
少し前このブログに、日本語には感情があるものと、ないものがあるという話を書きました。そのうち、感情のない日本語を読む力の方が、今必要とされている読解力だということを述べました。この感情のない言葉は、教科書の文章や文章題の問題文、または取扱説明書や役所の出す行政文書など、正確に内容を読み取らなければいけない文章です。このタイプの言葉をいかに正確に読み取るか。そして、その読解力をなんとしても伸ばしたい...
「やる気が起きん。。。」というのは、いつの時代も、子供たちが発する言葉ですが、(というか、大人も発していますが)、まぁ、何事においても、いつもいつもやる気満々でできるなんてことは、普通の人間にはあり得ないことだと思いますwでは、やる気が出なくてもできるためにはどうするか。。。最近、よく聞くのは、自習室に行くこと。図書館や自習スペースを利用して、勉強している子もたくさんいますね。周りで人が勉強してい...
昨日の記事の続きのようになりますが、もう一つの異変として感じるのは、トップ層の中に、さらにとびぬけた子が出ていることです。片田舎の小さな小さな塾での話なので、偶然、たまたま起きている事象かもしれませんが、いわゆるトップ層の子たちが、これまでと少し違っていることが時々あるのです。数年前までは、高校に上がるタイミングで、スマホを買ってもらっていた子が多かったのですが、近年は、中学に上がるタイミングで、...
なぜ、昨日の記事のようなことが起き始めているのか。。。やはり、気になって、あれこれ考えてみるのですが、まぁ、どれも感覚的な話になってしまいます。コロナによる休校を小学校高学年で被った子たちがここ数年の中3生たち。大事な単元が並ぶ高学年の授業を対面でまともに受けられなかった影響を引きずっているのか。。。それとも、もっと幼少期に、大人の間ではスマホが当たり前になった世代なので、幼少期のYouTubeやアニメの...
ここ数年、「うちの中学、悪くないですか?」と、成績表の学年平均点を見ておっしゃるお母さんが増えました。地元公立中学に通っている中学生の場合、ほぼ全員と言っていいほどのお母さんが、そうおっしゃるのです。確かに、「少し前の学年なら、この点数でこの番数はないなぁ…」と思うことが増えています。つまり、点数の割に番数がいいのです。だから、中位層以下の子供たちにも危機感が少ない。。。自分の点数がいいとは思わな...
時々、メールでお問い合わせやご相談をいただきますが、結局のところ、「個人差がありますから。。。」とか、「それぞれですので。。。」とか、通り一遍のお話しかできないのがもどかしいときがあります。しかし、本当に、人それぞれだし、子供さんのことも知らないので、なんとも言いようがないのも事実。例えば、今、一緒に勉強している子たちのスケジュール表一つとっても、全員、バラバラです。でも、個々に合わせると、当然そ...
私自身は、どちらかと言えば、それほど国語に困ったことはない。だからと言って、特別に優れていたわけでもない。振り返れば、まぁ、いたって普通の読解力だったのだろうと思うのですが、近年、特に、普通の読解力がない子が目立って多い気がするのです。それで、どうやって、日本語の文章を読んでいるだろうか。。。と改めて分析してみると、無意識のうちに、述語を押さえ、主語を押さえ、目的語を押さえているのだと思うのです。...
勉強の成績が良い子と悪い子の決定的な違いは、家庭学習の認識の違いだと思います。家庭学習の種類分けをすると、「学校の宿題」、「家の勉強」、「塾や家庭教師の宿題」という風にわかれます。低学年のうちは、まだ塾や家庭教師とは縁がない子が多いので、「学校の宿題」と「家の勉強」の二本立てです。そこへ、高学年になると、「塾や家庭教師の宿題」というのが入ってきます。がっつり勉強をしている子は、このバランスに悩み始める...
塾の経営的には、通年受講で決まった日時に通ってくれる方がやりやすいものです。ですが、講師二人体制になって余裕ができてきた頃から、単発受講を始めました。実は、この単発受講は、私が学生だった頃に、「あったらいいのになぁ・・・」と思っていたことを実現させたスタイルなのです。学校の授業と家庭学習で、自力で勉強できている子の場合は、通年で通うほどの必要を感じない子がいるものです。しかし、そういう子でも、例え...
記述問題と課題作文は、マンツーマン指導の威力が最も発揮できるジャンルです。大手集合塾の公立中高一貫校受験対策コースに通っている子が、一番伸び悩んでいるのが、このジャンル。時々、うちの塾へも問い合わせや単発受講の申込みがあります。このジャンルを集合授業でも乗り切れるかどうかは、結局のところ、持ち合わせている今の力と大きな関係があります。少々乱暴ですが、ざっくり分けてみると、合格安全圏レベルの子たちは...
個別指導の塾を選ぶ理由はそれぞれですが、「自分のペースで学べる」とか、「先生に質問がしやすい」とか、「わからないところを放っておかれない」とか、そういう理由をよく聞きます。これは、個別指導のメリットの一つですが、同時に大きなデメリットになることもあります。前から時々書いていますが、自分のペースで学べるということは、ほとんどの場合、遅れていくということです。入試までに、やらなければいけないことは決ま...
徳島市電子図書館の話のついでに、最近私が、電子図書館で借りて読んだ本から、おすすめ本を紹介したいと思います。◎ 子どもと一緒に覚えたい野菜の名前叢書名:momo book 著者:稲垣 栄洋 監修 三反 栄治 絵 2023年著者の稲垣さんの作品は、この春の高校入試国語の問題にも使われていましたね。また、この本は植物の名前どころか、ウンチク話や、素敵な写真とボタニカルアート、さらには楽しそうな実験などもあっ...
今年も春休みの映画は盛りだくさんのようですね。子ども向けのものが上映されるので、買い物とセットで見に行くという人も多いのではないでしょうか。サブスクなんかで家で見るという人も増えたと思いますが、やっぱりシアターの大画面で見るのは格別ですよね。そこで提案なのですが、映画を観たら、次の日くらいには本屋にも行ってほしいなぁと思うのです。もちろん図書館でもいいですが、要は、面白いものを観た記憶が残っている...
社会科は、教科書とともに地図帳が渡されているはずです。地図帳も扱いは教科書ということになっているからです。ところが、この地図帳も、一部?の学校では、全く使っていないらしいのです。ある生徒に聞いたところによると、その子が通う中学校では、地理の授業でも地図帳を全く使わなかったというのです。なんと学校に持っていくことすらしなくてよかったとか。もし私が社会科の地理を教えるなら、教科書はなくても地図帳だけは...
英語の教科書はさらに要チェックです。小学生の場合は特に、学校では教科書をあまり使わずに授業されていることが多いようです。そのために、単語の復習が全くできていないまま中学に上がって、苦労する生徒が激増しています。対策としては、書いて埋める部分が空いたままになっているなら、書き込んで仕上げましょう。もう使うことはほとんどないはずですから、直接書き込んでも構いません。なんなら、ボールペンとか消せないペン...
春休みも後半戦ですね。さて、新しい学年になるときに、前の学年の教科書はどうしていますか?さすがに新しい教科書をもらうまでは、手元に持っているのではないでしょうか。前学年の教科書は、さっさと断捨離してしまう人が多いのかなと思いますが、その前に(今こそ)学校で飛ばしているところや、やっていない問題がないかどうか確認してみましょう。特に算数・数学は、巻末に面白い発展的な内容が掲載されていると思います。し...
勉強に限らず、いろいろな場面で基準の違いに遭遇することがあります。もちろん、自分の中の基準をぶれずに持つことは大事ですが、それと同じくらい、他の人の基準も尊重できる大きさを持ってほしいなと思うことがよくあります。これは、私たち大人にとっても、なかなか難しいことですが、基準の違いを安易に否定するのではなく、それはそれとして、受け止めて、自分の基準を見つめなおす。そして、自分が大事にするべき基準は大事...
目指すところはあっても、その基準を知らない子供も多くいます。ある時、小学6年生の生徒の生活調査をしました。毎日、朝起きてから寝るまでのタイムスケジュールを聞きとるのです。もちろん、何か問題がある気がしたからやったのですが、思った通り。。。平日の勉強は塾のみ。しかも、学校の宿題は30分でできる程度しかない。「家の勉強は?」と聞くと、「そんなんないよ」と。。。んー考え込む私に生徒が言いました。「勉強、足...
今日は勉強に関する基準のお話。あるお母さんが、こう言いました。「最近の子供は大変ね~ 小1から家でも勉強させられて!」“お母さんのころは違っていましたか?”「私たちのころは、小学校の間は家で勉強なんてしませんでしたよ! 友達とも、そう話すんですよ~」すると、すかさず、お父さん。『いや、僕は小1からやってたけどなぁ。。。』お父さんは、小学校1年生にあがれば、学校から帰ると毎日きちんと学校の宿題をして、家...
人間誰しも、自分の中に基準の物差しがあるものですが、その基準となる物差しは、人によって違いますよね。当然、受験や勉強に関してもそれぞれに違うものです。新年~新学期にかけて、新しい生徒たちと出会う季節には、特にそれを感じます。家庭学習は親がみてやるのが当然というお家もあれば、なぜ親がみなければいけないの?というお家もありますし、家庭学習用の問題集がそろっているのが普通のお家もあれば、そんなものは一冊...
この間も、ある集まりで、地元の公立中の話になって、素行が悪いとか、頭が悪いとか、まぁ、散々なことを言われてましたが、地元公立派の私としては、「そんなこと言わないでよぉ。。。」って気持ちです。地元公立からだって、灘とか、東大理Ⅲとかに行く子もいるんだから。。。ごく稀にしかいないけど。。。wwでも、地元公立中だって、トップの子はちゃんと基礎学で9割以上とるんだから、ひとまとめにするのはどうかと思うんです...
パターン暗記は勉強ではない!と、常々言っていますが、これは、わかっていない子には本当にわからないことなんです。「あわせて」って書いてあるから足す!とか、「ちがい」って書いてあるから引く!とか、低学年で既にやってしまっている子もいるんです。例えば、赤い花と白い花があわせて20本あります。赤い花は白い花より4本多いです。赤い花はぜんぶで何本あるでしょう?こんな問われ方をしたときに、「あわせて」とか「ぜん...
数学が苦手な子は、さらっと問題を読んだだけで、「わからん!」とよく言います。「これはね。。。」と解き方を解説するのは簡単ですが、そんなことをして、その場はしのげても、次、また同じ問題で「わからん!」になります。最悪の教え方&習い方だと思っています。では、どうするのがよいか。。。考えるんですよ、ちゃんと。たとえば、図形問題。まずは、問題を声に出して読むところから。「問題、読んでみて」と言うと、ぐじゅ...
実は最近、塾用のthreadsを始めたのですが、都会の小学生を持つお母さんたちのスレッドに驚いていますw昔から、都会の中受熱はものすごいのですが、SNSを駆使してさらに加熱してるんですね。。。どうやら、多くの方は「お金で環境を買う」という認識で、私立を受験するらしい。一貫校は高入がないところも多いから、中学で入らねばならない。。。とか、同じレベルの人が集まっているところがトラブルが少なくてよい。。。とか。だ...
卒業生のお母さんから、とっても嬉しいお知らせをいただきました。高校生団体を立ち上げて、活動しているというのです。 ↓NGEI なじぇい https://www.instagram.com/neogenerationintegral/この「NGEI なじぇい」という団体、高校生を主体として徳島の学生の視野を広げる活動をしているそうです。インスタを見たところ、様々なジャンルの人を招いて、話を聞くイベントが定期的に開催されています。中学のころから、とにかく...
数学、たとえば、因数分解。。。公式を習ったら、とりあえず、使って練習しますよね?公式をノートに何回も書いて覚える人なんていませんよね。とりあえず、最初は見ながらでも、解いてみると思うんです。はじめは簡単なのから、いろいろなパターンを解いているうちに、ちょっと工夫が必要なパターンも出てきて、そうこうしているうちに、公式も完璧に覚えて使いこなせるようになる。英語も同じで、参考書や、テキストの解説ページ...
リスニングが苦手という子は、ほとんどの場合、英語がちゃんと読めません。単語の発音がぐちゃぐちゃなんです。ということは、仮に聞こえていても、どの言葉を言ってるのか分からないわけですから、リスニング問題ができるはずがないんですよね。英語を聞いて、ある程度慣れることも大事ですが、同時に、きちんと発音できることも大事なのです。初めて単語暗記するときは、なんとなく、ローマ字にのっとったような読み方をこじつけ...
以前、コシノジュンコさんが出ているテレビを見ました。シャワーを浴びて、部屋をシンプルにして、デザインに集中すると話していました。部屋がごちゃごちゃしていると、頭の中もごちゃごちゃすると。。。これには共感です。前にも書いたことがある気がしますが、勉強ができる子は部屋がきれいな子が多い。一見、汚くても、自分の中では、どこに何があるか把握できています。勉強ができない子は、たいてい部屋が汚い。そして、どこ...
前回、日本語には標準語と方言があるというお話をしました。さらに今日は、読解力に関連して別の分け方ができるという話をします。最近、新井紀子先生の読解力に関する本が話題です。私も前に取り上げたかと思いますが、最近の子どもたちは、教科書を読むための、あるいは算数の文章題を解くための読解力がなくなってきているという話です。その原因について自分なりに考えてみたのですが、実はそれは、文章に感情がこもっているか...
言葉を上手に使えるようになることは大切です。それはどなたも異論はないでしょう。読解力について、私も何度も話題にしてきました。その、言葉の力を向上するために何が必要なのかということは、最近様々に語られています。例えばその一つがこの記事です。「小学生時に「読解力」の決定的な差が生じる理由」その基礎・基本は学校の授業では教わらないhttps://toyokeizai.net/articles/-/308700?display=b学校では、細かな助詞助動詞...
今年の数学の問題についても考えてみましょう。数学は、生徒があまりやっていない裏をついてきたということと、ちょっとひねりを利かせることで、本当に意味がわかっているのかを確認してきたな、という印象です。どういうことか具体的に説明しましょう。例えば①番は、簡単な問題が並んでいる、俗に1行問題と呼ばれるものですが、今年は難しめでした。(5)に標本調査がでたのはとても珍しく、出ないはずという裏をかいてきました...
英語の問題についても、感じたことを書いてみます。今年の⑦番の長文は、今までと何か違うなと感じたので、過去2年間の問題と比べてみました。すると、やっぱり微妙に簡単になっている気がします。2人の会話を中心に話が進んでいきますが、会話なので、文が短めで単語も簡単なものが多いです。3年生で習う文法を使った文章も盛り込まれてはいるのですが、単語の意味がわかれば意味が取れるような文が多い気がします。今まで、英語は...
今年の国語の問題の続きです。④番は古文でしたが、こちらもずいぶんと読みやすい文章でした。設問も抜き出しが多く、今までよりは明らかに簡単だと思います。中学の古文の問題は、作っている側にいつもやる気がない気がするのでまあいいかw、と思うのですが……。⑤番はいつもの作文ですが、これまた、どうしたんだというくらい書きやすい設定になっています。テーマは携帯電話やスマートフォンを使うことのメリット・デメリットなの...
今年(2025年度)の高校入試の問題について、簡単な解説記事を、ホームページにアップしました。気になる方はそちらをご覧いただくことにして、このブログでは、もうちょいフランクに感想を書いてみたいと思います。まずは、国語から。②番は物語文ですが、ずいぶんと読みやすい小説を持ってきたなあ、という印象です。このくらいの文章なら普段の楽しみとしての読書で、読んでいるレベルです。いちいち主人公の心情が文中で解説さ...
持って生まれた基本的な能力を最大限に活用する話。。。持って生まれた基本的な能力を基準点だとすると、その基準点よりも低い成績をとっている子と高い成績をとっている子がいると思うんです。その基準点よりも低い成績だった子が、何かの拍子にその活用法を身に付けて、想像を絶する努力をした結果、時々話題になるビリギャルみたいな子を生み出すんだと思います。自分の持ち合わせている能力の活用法を全くわかっていなくて、無...
昨日までの話のような、標準的よりも優れた能力を持っている子たちは、少なくとも勉強には向いている子たちです。大した苦痛もなく、それなりにやって、そこそこの成果を出せるのは、この辺りまでかなと思います。では、標準的な能力の子たちはどうでしょう。多くは、そんなに理解力も高くないし、そんなに記憶力も優れているわけではありません。俗に言う普通の子たち。誤解のないように言っておきますが、標準的な能力の子たちを...
昨日の記事のような子は、一定数いるにせよ、そんなに多くはいないので、ご安心くださいw今日は、そんなトップ層ではなく、中高一貫校の真ん中より上くらいの子たちを思い起こしてみます。成績だけを見ると同じように見えますが、これまた、タイプがバラバラなんです。よくあるのは、コツコツとそれなりに勉強を頑張っていて、普通に塾にも通っていて、もっと上を目標にしてはいるものの、そのくらいで留まっているタイプ。たぶん...
ものすごく能力が高いと感じる子が、時々います。気が向いたら勝手に動画で予習してるし、新しい単元でもスラスラと解説に乗って解いていってくれます。楽しそうに勉強してくれる子です。調子に乗って、古典文法なんかに手を出すと、問題文に出てくる古文の一節を読んでは、「これは、〇〇に出てきた」などと言うし、有名な冒頭部分だったら、その続きを言い始めます。何かで見て諳んじていた模様。。。中1だけど。wとにかく、記...
子どもたちと一緒に勉強をしていると、能力の差やタイプの違いを実感することがよくあります。人間ですから、みんな同じ、みんな平等とはいきません。こういうことを言うと、目くじらを立てる人も世の中にはいますが、何もかも、皆同じになるはずがないと、私は思っています。と言うか、逆に同じだったら気持ちが悪いし、困ります。なぜなら、それぞれに得意なことが違っているから、社会で役割分担がうまくできるわけですから。み...
おうちで子どもに勉強を教えるとき、子どもが使っている教科書に目を通しているでしょうか?そんなの当たり前でしょ?と思った方も、そんなの見なくても大丈夫と思った方もいると思いますが、やはり、予め、目を通しておくほうがいいと思います。昔とは、色々と変わっていることがあって、小学生は特に、学校で教えられているように教えるほうが子どもの混乱を避けられますし、子どものやる気が削がれる確率が下がります。案外、そ...
小学校を卒業して中学へあがるまでの長〜い春休みに、動画ばかり見てる子どもに何かおすすめのものはないか・・・と尋ねられたことがあります。頭の回転の速い子で、先取り学習は進みすぎるぐらい進んでいたので、塾の宿題を増やすのも無意味だし、本は好きで読むのも速いので、読書はすすめるまでもない・・・と思い、おすすめしたものが、NHK高校講座。オンデマンドはもちろん、NHK for Schoolからでも見ることができます。中学...
以前、ブログでもご紹介したことがありますが、簡単な四則計算だけでする「どっかい算」という市販の問題集を時々使っていました。問題文中の数字を、テキトーに足したり引いたりして、テストで丸をもらってる小学生が多いので、それを防ぐための問題です。つまり、文章中に問題を解くために必要ではない数字がたくさん入っているのです。だから、きちんと読んで、考えないと解けない仕組みになっています。けっこう昔に出版された...
昨日の続きのようになりますが、やはり、自分で考えることができるかどうか・・・というのは、勉強をする上でとても大事な部分です。教えられてわかったことと、自分で考えてわかったことの差はとても大きいのです。低学年から、熱心に勉強を見てこられているお母さんも多いですが、考えることに重きをおいているかどうかの差はとても大きく現れてきます。教えられすぎて育った子は、中学生になってもやっぱり考える力は弱いままで...
もうずいぶん前の話ですが、ある塾で小学校1年生の算数を教えていたことがあります。小1なんて、お母さんに教えてもらったほうが断然いいのに。。。と思っていましたが、塾にそういうクラスがあったので仕方がありません。その中に、結構すらすらと算数を解く子がいました。テキストも、どんどん進んでいきます。しかし、実は、一番気になる子でもありました。なぜなら、わからない問題にあたると、癇癪を起こすのです。そんなにひ...
やっと公立高校の入試が終わりました。中3の皆さんお疲れさまでした!そんなタイミングでなんですが、中2の子たちは、次は自分たちの番です。公立の場合、だいたい2月中に学年末テストが終わっていますので、学校進度と同じくらいのペースで進んでいる子は、3月から、新しい計画を作ります。3月から10月くらいの予定です。週1回でカウントすると、だいたい30回弱、授業があります。1学期中間、期末、2学期中間の各定期テスト対策に...
ここまで説明してきたような、書くことで覚える領域を広げていくという方法は、なかなか指導しにくいことです。学校や集合塾では普通は教えてもらえないことだろうと思います。私は、生徒の考える様子や宿題への取り組み方から、そういった書くことで思考が進む、あるいは、書くことでワーキングメモリが広がって賢くなるという認識が持てているかを常に確認しています。それは意識して確認しているというよりも、変な解き方や覚え...
ここまで考えてみると、書くことを億劫がってはいけないということになります。書くということは、単なる思考のアウトプット手段にとどまらず、記憶するための良い方法であり、さらに、思考力を高めることにもつながるはずです。たとえば、まとめノートを作るという手法がよく紹介されますが、その時もただ元の文章の文字を書き写すだけではなくて、見て書くべきことを少し覚えたら、なるべく元の資料を見返さないように心がけて、...
昨日も書いたように、私は見たイメージ(文字情報ではなく絵や写真のような映像の情報)を記憶するのは人並みか、どちらかというと苦手なほうでした。昔、私は物をデザインする仕事に携わっていたことがあるのですが、どうしてもそのデザインをイメージとして覚えなければ上達がない!ということになり、どうやれば視覚的なデザインを覚えられるのかと、いろいろ試したことがあります。かなりの時間、あるひとつのデザインをじっと...
英語をかたまりでとらえる話をしましたが、これは日本語でも同じことです。ところが、最近は学校で先生の板書が減って、黒板やスクリーンに書いてあることをノートに書き写すということが少なくなっているようです。短い時間で効率よく授業を進めるために、プリントを配布したりアプリを使って資料等を表示して、( )に言葉を書き込ませるといった内容で、スムーズに授業を進めています。さらに、生徒はいつでも資料のデータにア...
最近の英語教育でよく見かける言葉に、chunk(チャンク)があります。これは、要するに「言葉のかたまり」のことです。主語になる名詞と形容詞、動詞と目的語、前置詞と場所や時間など、といった、ある程度のかたまりで文章をとらえて理解していく学習方法です。例えば以下の例文の場合The boy holding a bouquet in front of that bus stop is Mike.かたまりがわかるようにスラッシュを挿入すると、The boy / holding a bouquet /...
さらに続きです。まずは、タイプ分けの確認からwタイプ①週2回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ②週2回受講(他塾集合授業併用)タイプ③週1回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ④週1回受講(他塾集合授業併用)タイプ⑤単発受講タイプ⑥週3回受講最終回は⑤と⑥。これはいずれも特殊な場合が多いです。⑥の週3回受講は、私自身はあまりお勧めしません。なぜなら、きちんと自分で考えて勉強できる子になってほしいから。でも、受験も近...
昨日の続きです。まずは、タイプ分けの確認からwタイプ①週2回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ②週2回受講(他塾集合授業併用)タイプ③週1回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ④週1回受講(他塾集合授業併用)タイプ⑤単発受講タイプ⑥週3回受講昨日は①と②を書きましたので、今日は週1回受講の③と④。実際のところ、この週1回受講の中学生は特に優秀な子が多い。なぜなら、週1回受講の子はとにかく、効率的にうちの授業を使う子た...
考えてみれば、うちの塾は完全マンツーマンなので、本当に使い方がバラバラなんです。少々特殊な場合も含めて、その使い方をご紹介してみようと思います。まずは、タイプ分けwタイプ①週2回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ②週2回受講(他塾集合授業併用)タイプ③週1回受講(自律学習ゼミのみ)タイプ④週1回受講(他塾集合授業併用)タイプ⑤単発受講タイプ⑥週3回受講主な使い方はこの6パターンでしょうか。では今日はタイプ①...
昨年の小学校に続き、今年は中学が教科書改訂の年です。今回は、いわゆる小改訂の回なので、学習内容の大幅な変更事項はないのですが、デジタルコンテンツが増えている教科書が目立つようです。5年前の改訂の時は、大改訂だったので、随分と様変わりしました。そのときに思ったことは、自習ができる教科書になったなぁ。。。ということ。つまり、昔の教科書は、学校の授業で説明するための補助の役割が大きかったように思うのです...
ここ数年、時々やらかす子がいるのは、英文和訳や英作文にネット翻訳を使うことです。最近の翻訳ソフトは、一昔前のへんてこな翻訳とは違って随分高性能化していますから、案外きれいな日本語や英語が完成します。まだ習ったことがない文法事項や単語を駆使した綺麗な英文が書かれていたり、妙にこなれた和訳がされていたり、教える側としては、まぁ、簡単に気が付きます。問題は、それを平然と宿題に書いてきていることです。私は...
子供にどれくらいの時間テレビを見させるか。。。ご家庭によって、まちまちですが、何かで面白い記事を読んだことがあります。テレビを全く見ない子よりも1日1時間未満見ている子の方が成績が良いというのです。それよりも多くなると、比例して成績も悪くなっているようですが、全然見ない子より、ちょっと見てる子の方が成績が良いらしい。。。おもしろいですよね。ちなみに、お笑い系、バラエティーなんかが良いという説も。。。...
本物を見てほしい、実体験を積んでほしい、常々、特に小学生のお母さんにお話するのですが、これは、本当に大事なことなんです。「これをすると、これができるようになる」という風に目に見えた即効性があることではないので、なかなか実行できない人が多いものですが、じわ〜っとそれが作用してくることはたくさんあります。最近は、タブレットを使った学習も増えていて、立体などはタブレットに映し出された立体をくるくると回し...
昨日の記事のような具合で、徳島市内の中学受験がある中学校は授業が進んでいきます。このブログでもよく書いていますが、このようなことを十分に踏まえて、自分に合う中学を選ぶべきだと、私は思っています。小学生自身がこういうことまで考えて学校選びをできるとは思えないのでつまるところ、これは保護者の役割だと言えます。だから、真ん中より下のレベルに入るだろうと思う生徒のお母さんには、こういう進度の話をして、それ...
このシーズンは、中高一貫校の進度の説明をすることが多いのですが、その話をする度に思うんです、どうして中高一貫校はこんなことになってしまっているんだろう。。。と。数学や英語は、難しい検定外教科書を採用して、中1のうちに、英語は中2の途中まで、数学はほぼ中2の最後まで終わらせてしまう。もちろん、そのスピードとレベルについていける子にはとても効果的かもしれない。しかし、そのレベルの子が、それぞれの学校に一...
セミナー備忘録最終回です。表情や姿勢の話もありました。割り箸を縦にくわえて、ムスッとした表情を作った場合と、割り箸を横にくわえて、口角が上がった表情を作ったのでは、口角が上がっている方が作業効率が良いそうです。さらに、背もたれにもたれて、だら〜っとした姿勢でするのと、きちんと椅子に座ってシャキッとした姿勢でするのでは、当然、後者が良い。そして、表情よりも、姿勢のほうが影響が大きいのだとか。昔から、...
昨日の続きです。記憶したものをどうやって定着させるか。。。それに関係するのが、昨日の記事の最初に書いたリップル波だそうです。これは睡眠中に出る脳波で、寝ている間に記憶を反芻し、不要な情報を削除して必要な情報を定着させるのだとか。だから、睡眠が大事なのです。このブログでもよく書いていますが、成績のいい子は、夜更けまで勉強をしたりしていません。10時とかに寝てしまう子がほとんどです。こう言ってはなんです...
先日、教材会社さんの展示会のイベントで、池谷裕二さんのセミナーがありました。とても興味深くオンラインで拝見したのですが、共感することや、納得することがたくさんありました。掻い摘んで、備忘録を兼ねていくつかご紹介したいと思います。記憶を司るのは、脳の中の海馬という部分だということは皆さんよくご存知のことだと思いますが、そこから出されるシータ波とリップル波についての話がありました。興味を持って探索して...
◯ 成長にあわせて中学受験で一番難しいのは、当たり前ですが、受験生の年齢が若いということです。つまりまだ小学生なので、考えることや覚えることの能力がまだ成熟していないということがあります。また、精神的にも幼いので、甘える気持ちが強かったり目的意識が持てなかったりします。中3にもなれば、しっかりしてきますし頭の回転も大人並みになっています。将来の希望も具体的になってきます。ですが、小学6年生は、ようや...
◯ 難易度についてネットで検索すると、偏差値60くらいとか、小学校での定期テストの得点が90%以上などと書いていますね。たしかにそんな感じかな〜と思いますが、かなり漠然とした数字ですよね。小学生の多くが参加する模擬試験があれば、正確な偏差値が出るのでしょうが、そういうものはないので、この数字は教えている側のカンというか感覚的な数字だと思います。実際には、よく勉強しているような生徒でも不合格になったり、...
◯ 何を勉強すればいいの?城ノ内の受験の場合、各教科の基本知識の習得以外には、読解力・記述対策・作文対策だけはしておいたほうがいいと思います。これは読むことと書くことの力をアップしよう!ということですが、これが一番難しいですよね。普通に問題集をやっているだけではなかなか能力が上がりません。親が指導するにも、何からやればいいのか、何が効果的なのかがわかりにくいと思います。実はその方法は説明が難しいの...
◯ いつから始める?受験を意識し始めたら、受験対策の勉強をいつから始めるかというのは気になるところでしょう。特に、生徒本人よりも先に、親が受験を希望している場合はなおさらです。都会では小学校に入ったら、即有名塾に入る!なんていう記事も見かけますが、徳島は全く状況が違いますので、そこまですることはないでしょう。普通は3年生か4年生ぐらいまでは学校と親の指導でいい気がします。後述しますが、子どもの成長が...
今年の受験で、私が担当させていただいている生徒さんが、無事に合格を掴み取りました!数年にわたり、私達はもちろん、本人もご両親も頑張ったうえでの合格ですから、喜びもひとしおです。そこで、この記憶がホットなうちに、城ノ内中等教育学校の受験について、色々と思いつくことをまとめておきます。◯ 志望動機城ノ内の受験では面接もあります。普通は想定問答集的なものを作って対応しますが、そういう建前的なことではなく...
個別指導塾と集合授業塾では、授業準備の仕方も大きく違います。教える側の話です。集合授業塾の場合は、授業をする単元の板書も考えますし、だいたい何分で解説して、何分で演習問題、何分で答え合わせ、何時頃に小テスト、みたいな感じで、分刻みで計画を立てます。そして、演習が早く終わった子用のプリントも用意したり、小テストが不合格な場合の再テストも準備したり、なかなか細かな計画を立ててから授業に行きます。もちろ...
大手の個別指導塾に勤めていたころのことです。個別指導というのは、生徒のペースに合わせて学習が進んでいくので、一見、とても理解が進んで良いように見えます。しかし、その反面、9割以上の確率で、進度が遅れるのです。理解できるように、丁寧に丁寧に、一緒に解いていくと、当然の結果です。ある日、「先生の生徒は、なんでそんなに進度が速いんですか?」と、他の先生から質問を受けたことがあります。もちろん、授業で扱わなけ...
親が本を読む姿を見せると、子供も本を読む子になるとかいう話を聞いたことがある人は多いと思いますが、親の習慣は子供に少なからず影響を与えていると思います。最近、どんどん低年齢化しているスポーツの世界を見ても、やはり、親も同じスポーツをしている子が多いですよね。遺伝子の問題と環境の問題と両方が作用してのことだと思いますが、日常のちょっとしたことでも、やはりそういうことはよくあるものです。例えば、サラリ...
本当によく耳にする言葉です。「やる気が起きん。。。」前々からこのブログでは書いていることですが、やる気なんて関係ないです。やる気なんか起きなくても、やることはやる!やる気が起きないと出来ないなんて、なんと贅沢な!図々しい!甘ったれるなー!と、時々スパルタ先生になりますが、人生、やる気は起きないけどやらなくてはいけないこと、すごく多くないですか?いちいちやる気が起きないから・・・なんて言っていたら、...
いわゆる中位層の子に多いのですが、学校のノートはきちんと書いているのに、イマイチ成績がパッとしないタイプ。ノートをみると、ものすごくきちんと板書できてるんです。色分けなんかもして、けっこう綺麗に書いてある。パッと見、トップ層の子より綺麗かも。。。しかし、理解はできていない。。。黒板を写すことが目的になっていませんか?授業中の板書は、書いてあることを写すことが目的ではありません。まずは、理解すること...
実は昨年、父が亡くなったので、人生初の相続なるものが降り掛かってきました。大した資産はない家なので、なんということはないだろうと思っていましたが、それでも、両親が住んでいた小さな家と土地、私が隅っこを工房に使わせてもらっている山などがあるので、一通りの手続きは必要です。その一連の手続きをしている中で、子どもたちの勉強と同じだなと思って、なんとなくおかしくなる部分があったので、今日は、そのお話をして...
見たことがない問題をみると、「習ってない!」という子は本当に多い。例えば、こんな感じ。。。速さの勉強をしていて、時速、分速、秒速というのは、何を表わすのかということを勉強しました。問題も解いてみました。大丈夫です。できています。その前の時間に、分数の掛け算や割り算の勉強は終わっています。さっそく、分速50mを秒速に直さないと解けない問題を、解かせてみました。案の定、言いましたよ。「これ、習ってないよ...
学区内で市内普通科ギリギリラインの子の共通点は、勉強の仕方が雑だということです。当人は、いたって真面目にやっているつもりなのはわかっています。でも、雑なんです。例えば、新年度が始まったころって、たいてい数学は、どの学年も計算系のことをやります。だから、特別に難しいことは何もない。ところが、宿題の丸付けをしてみると、ピンの数があまりに多い。あれ?計算の仕方、わかってないのかなぁ?なんて思って、書いて...
ここ10年くらい流行している言葉に、「無理」があります。「そんなの無茶苦茶だよ」と言いたくなるような、過剰な要求に対して、(そんなできそうもない要求をされても、到底できるとは思えません。できる人もいるかもしれませんが、私の能力では全く及びません。いや、誰でもそんなのできなくて当然でしょ。)と感じて、そもそも要求に「理(ことわり・正当な理由)」が「無い」ことを批判し、そんなことを人に望むほうが悪いとい...
学校の授業だけでは学力向上は見込めない、というのは相当昔からかもしれませんが、最近富みにその傾向が増しているのではないか、というお話を前回しました。そんなほったらかしが堂々とまかり通る状況ですが、そこでいちばん割を食うのは、どういう生徒でしょうか。例えば各学校で上位数人〜10人位のトップレベルの生徒は、一人で勉強できますし、塾や参考書など、わからないときの解決方法も自己流であっても一応知っています。...
前回、学ぶ内容が増え続けているせいか(他の要因もあるかと思いますが)、学習能力の二極化が始まっているのではないか?というお話をしました。学校が教える能力には限界があります。中には二学期制にしてテストや式の回数を減らしたり、夏休みを減らしたり、七時間目まで授業をしたりしているところもあります。しかし、学校の先生は、それ以外の仕事があまりにも増えてしまった。不登校、モンスターペアレント、いじめ問題と、...
英語が特に危険という話をしましたが、英語以外でも学習内容が少しずつ増えてきています。理科は、科学の進展につれて分かったことが増えて、必要な知識も増えてきました。その上環境に関することも取り入れるので、学ぶことは増え続けていると感じます。社会科も同様で、環境に関連する知識や人権に関する内容が増えました。また当然のことながら、歴史では現代の部分が増え続けます。国語と数学はそれほど増えているものはないで...
はじめに。このブログは、長尾先生と私が交代で執筆していますが、別々に書いているので、今回偶然に内容がかぶりまくるwwということになってしまいました。めったにないことなのですが、同じようなことを二人共が考えているという証拠にもなるのかなと、あえていいように解釈して、元の原稿そのままに掲載させていただきますwご了承ください。。。以下本文この時期になると、小学6年生は中学校に進学を控えて期待も膨らんでいるの...
昨日の続きのようですが、小学生の英語問題w小学校の英語が教科化されて、中学生の英語が撃沈してるという話は色々なところで耳にしますが、文科省の方針に文句を言ってみたところで、私にはどうすることもできないので、それに潰されないような策を講じるしかないと思っています。では、中学受験も終わったこの時期、中学の授業が本格化するまでの3ヶ月間にやっておきたいことは、何でしょう?とにかく、小学校の英語の教科書に...
英会話を習っている小学生は、とても多いと思います。幼稚園からやってますという子も、けっこういますよね。そういう子が、中学校になると、さぞや英語の成績はよいだろう。。。と思われていますが、実は、そうではないことの方が多いんですね。私がこれまでに担当した生徒にも、英会話スクールに通っている子はけっこういました。そういう子が、中学校の英語を苦手になるパターンはこうです。中学になって、忙しいし、とりあえず...
今日は、英語についてです。英語の場合は、昨日、お話した数学とは、全く違います。中3で新しく習う文法事項は意外と少ないんです。大きな単元でいえば、現在完了(Sunshineを使ってる学校は中2で習います)と分詞、関係代名詞、仮定法ぐらいです。もちろん、教科書で出てくる新出単語や連語は、きちんと覚えていかないといけませんが、大きな文法事項はたったの3~4つ。ですから、復習にたくさんの時間を割くことができます。英語が...
中学の数学、特に代数分野は学年を追うごとに順に難しくなっていきます。1年で習う方程式が、2年では連立方程式になり、1年で習う比例が、2年では一次関数になります。ですから、1年生のことが十分でない場合、2年生がとても大変になります。しかし、逆に考えると、1年生で取りこぼした分を、2年生で補いながら進んでいけるということでもあります。かなり頑張らないといけませんが、ある意味、取り組み易いと言えるでしょう。です...
「やればできる子なんです!」と、自分の子どもを擁護するお母さんは、たくさんいます。学校の先生方も知ってますよー、やってもできない子ではないってことは!www意地悪なようですが、やればできるけれど、やらないから問題なんですよね。「やればできるんだから、やりなさい!」と子供に言うお母さんも、たくさんいます。そんなことは、子供だって知ってます。自分が、やればできるかどうかくらい。。。でも、やらないからで...
昨日の続きです。「なんでかしらんけど、こうなっとる」みたいにテキトーに式を作ってしまう子達が、小学校で何をやり始めてしまっているのか。早い子は、小2の掛け算でやり始めているようです。とりあえず、九九は覚えさせられるので、使えますが、掛け算の意味はわかっていないのです。だから、3が8個あると全部でいくつになるかを考えるときに、3+3+3+3+3+3+3+3を一生懸命計算します。3が8個だから3×8とは思いつかない...
「なんでかしらんけど、できたw」とかいうことが、世の中に増えすぎたのかなぁ?なんて思うことがあります。近年、その仕組みはわかっていないのに、テキトーに解答欄を埋めていく子が急増している気がします。テキトーに思いついた言葉を書くとか、テキトーに式を立ててみるとか。。。それ、気持ち悪くないですか?って思うのですが、どうやらそうではないらしい。。。例えば、「8センチの辺AB上を点PがAから毎秒2センチで進む」...
数学の文章題が苦手という子は、とても多いと思います。数学ではなくて、算数の時点で、もう既に苦手な子も多いですね。なぜ、文章題が苦手なのか。。。文章が読めないからです。(当たり前!)でも、苦手という子に限って、線引かないし、表書かないし、絵も書かない。。。問題はそこです。文字を眺めていても、整理できないでしょうに。。。まずは、整理しましょう。文章に何を書いてるのか。食塩水や割合の問題なら、図や表を書き...
私は、「わかりません」って白紙で、説明なしで出してこられることが一番嫌いです。「どうしたらいいですか?」って聞かれるのも嫌い。なぜなら、自分では何も考えていないときにしか、そういう言葉は出てこないものだから。「どうしたらいいですか?」なんて言われると、「どうしたいん?」って質問返しです。「わかりません」なんて言われると、「何やったん?」って、これまた質問返し。一緒に勉強していくうちに、だんだん、こうい...
昨日の記事のように、無駄なことをやってしまうのはなぜか。最大の原因は目的意識がないことだと思います。何のために、今、これをやっているのか。。。を考えていないと思うんです。勉強をやっている風なのに、成績が上がらない子の最大の原因は、目的意識がないために中身が薄いことだと思います。一番多いのは、問題集であれ、学校のワークであれ、何か問題を解くことが勉強だと思っている子。解けばできるようになる?そんなわけ...
勉強の一番根本的な部分、ベースの部分がわかっていない子がなんと多いことか!とよく思います。勉強って、知らないことを知って、できないことをできるようにするためにやっていますよね?それなら、まずは、今、知ってることと、知らないことを分けて、知らないことだけ覚えなきゃいけませんよね?今、できないことと、できることを分けて、できないことだけ、できるようにすればいいんですよね?それなのに、知ってることも、知ら...
ここまで、「なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること」東洋経済新報社 チームドラゴン桜著 を読んで共感できることをピックアップしながら、私の過去の体験を書いてみました。しかし、実際のところは、今思い返すとできていなかったことだらけで、もったいないことをしたもんだと反省するばかりです。そこで、自分自身を振り返って、この本に書いてあることで【できなかったこと】を振り返ってみたいと思います。●オリジ...
今日も引き続き、「なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること」東洋経済新報社 チームドラゴン桜著 から引用します。以下、引用・ ・ ・ ・ ・何か想定外なことが起こったり、間違ってしまっても、焦った顔をせず、冷静沈着なフリをして、問題に対処してみる。試験で難しい問題が出ても顔色を変えず、もしできるなら笑顔をつくって、「解きごたえのある問題を出してきたな」と笑ってみる。そんなふうに、理想の自分を演...
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小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
少し前このブログに、日本語には感情があるものと、ないものがあるという話を書きました。そのうち、感情のない日本語を読む力の方が、今必要とされている読解力だということを述べました。この感情のない言葉は、教科書の文章や文章題の問題文、または取扱説明書や役所の出す行政文書など、正確に内容を読み取らなければいけない文章です。このタイプの言葉をいかに正確に読み取るか。そして、その読解力をなんとしても伸ばしたい...
「やる気が起きん。。。」というのは、いつの時代も、子供たちが発する言葉ですが、(というか、大人も発していますが)、まぁ、何事においても、いつもいつもやる気満々でできるなんてことは、普通の人間にはあり得ないことだと思いますwでは、やる気が出なくてもできるためにはどうするか。。。最近、よく聞くのは、自習室に行くこと。図書館や自習スペースを利用して、勉強している子もたくさんいますね。周りで人が勉強してい...
昨日の記事の続きのようになりますが、もう一つの異変として感じるのは、トップ層の中に、さらにとびぬけた子が出ていることです。片田舎の小さな小さな塾での話なので、偶然、たまたま起きている事象かもしれませんが、いわゆるトップ層の子たちが、これまでと少し違っていることが時々あるのです。数年前までは、高校に上がるタイミングで、スマホを買ってもらっていた子が多かったのですが、近年は、中学に上がるタイミングで、...
なぜ、昨日の記事のようなことが起き始めているのか。。。やはり、気になって、あれこれ考えてみるのですが、まぁ、どれも感覚的な話になってしまいます。コロナによる休校を小学校高学年で被った子たちがここ数年の中3生たち。大事な単元が並ぶ高学年の授業を対面でまともに受けられなかった影響を引きずっているのか。。。それとも、もっと幼少期に、大人の間ではスマホが当たり前になった世代なので、幼少期のYouTubeやアニメの...
ここ数年、「うちの中学、悪くないですか?」と、成績表の学年平均点を見ておっしゃるお母さんが増えました。地元公立中学に通っている中学生の場合、ほぼ全員と言っていいほどのお母さんが、そうおっしゃるのです。確かに、「少し前の学年なら、この点数でこの番数はないなぁ…」と思うことが増えています。つまり、点数の割に番数がいいのです。だから、中位層以下の子供たちにも危機感が少ない。。。自分の点数がいいとは思わな...
時々、メールでお問い合わせやご相談をいただきますが、結局のところ、「個人差がありますから。。。」とか、「それぞれですので。。。」とか、通り一遍のお話しかできないのがもどかしいときがあります。しかし、本当に、人それぞれだし、子供さんのことも知らないので、なんとも言いようがないのも事実。例えば、今、一緒に勉強している子たちのスケジュール表一つとっても、全員、バラバラです。でも、個々に合わせると、当然そ...
私自身は、どちらかと言えば、それほど国語に困ったことはない。だからと言って、特別に優れていたわけでもない。振り返れば、まぁ、いたって普通の読解力だったのだろうと思うのですが、近年、特に、普通の読解力がない子が目立って多い気がするのです。それで、どうやって、日本語の文章を読んでいるだろうか。。。と改めて分析してみると、無意識のうちに、述語を押さえ、主語を押さえ、目的語を押さえているのだと思うのです。...
勉強の成績が良い子と悪い子の決定的な違いは、家庭学習の認識の違いだと思います。家庭学習の種類分けをすると、「学校の宿題」、「家の勉強」、「塾や家庭教師の宿題」という風にわかれます。低学年のうちは、まだ塾や家庭教師とは縁がない子が多いので、「学校の宿題」と「家の勉強」の二本立てです。そこへ、高学年になると、「塾や家庭教師の宿題」というのが入ってきます。がっつり勉強をしている子は、このバランスに悩み始める...
塾の経営的には、通年受講で決まった日時に通ってくれる方がやりやすいものです。ですが、講師二人体制になって余裕ができてきた頃から、単発受講を始めました。実は、この単発受講は、私が学生だった頃に、「あったらいいのになぁ・・・」と思っていたことを実現させたスタイルなのです。学校の授業と家庭学習で、自力で勉強できている子の場合は、通年で通うほどの必要を感じない子がいるものです。しかし、そういう子でも、例え...
記述問題と課題作文は、マンツーマン指導の威力が最も発揮できるジャンルです。大手集合塾の公立中高一貫校受験対策コースに通っている子が、一番伸び悩んでいるのが、このジャンル。時々、うちの塾へも問い合わせや単発受講の申込みがあります。このジャンルを集合授業でも乗り切れるかどうかは、結局のところ、持ち合わせている今の力と大きな関係があります。少々乱暴ですが、ざっくり分けてみると、合格安全圏レベルの子たちは...
個別指導の塾を選ぶ理由はそれぞれですが、「自分のペースで学べる」とか、「先生に質問がしやすい」とか、「わからないところを放っておかれない」とか、そういう理由をよく聞きます。これは、個別指導のメリットの一つですが、同時に大きなデメリットになることもあります。前から時々書いていますが、自分のペースで学べるということは、ほとんどの場合、遅れていくということです。入試までに、やらなければいけないことは決ま...
徳島市電子図書館の話のついでに、最近私が、電子図書館で借りて読んだ本から、おすすめ本を紹介したいと思います。◎ 子どもと一緒に覚えたい野菜の名前叢書名:momo book 著者:稲垣 栄洋 監修 三反 栄治 絵 2023年著者の稲垣さんの作品は、この春の高校入試国語の問題にも使われていましたね。また、この本は植物の名前どころか、ウンチク話や、素敵な写真とボタニカルアート、さらには楽しそうな実験などもあっ...
今年も春休みの映画は盛りだくさんのようですね。子ども向けのものが上映されるので、買い物とセットで見に行くという人も多いのではないでしょうか。サブスクなんかで家で見るという人も増えたと思いますが、やっぱりシアターの大画面で見るのは格別ですよね。そこで提案なのですが、映画を観たら、次の日くらいには本屋にも行ってほしいなぁと思うのです。もちろん図書館でもいいですが、要は、面白いものを観た記憶が残っている...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...
昨日みたいなことを言うと、粘ったふりだけする子が絶対にいます。図形をぬりぬりして真っ黒で、何が何だかわからない状態にするんです。「塗ったら、何かわかるんかーい!」って言ってやりたくなります。あるいは、「1時間考えたけど、できません」とか言ってみる。「じゃぁ、考えたこと、ぜ~んぶ言ってみて」って言っちゃいます。ぼけーっと1時間過ぎてます。それ、考えたって言いませんから!ww図には、わかるところを書き込む...
新しく担当する生徒の多くは、「先生、これ、わからんー」と、真っ白な問題を出してきます。例えば、古文のページを開いて、「これ、やろうと思ったけど、いっちょも、わからん!」と言ってきたり・・・ところが、よく見てみると、古文といっても中学生の古文ですから、教科書で出たような簡単な古語の意味を問われたり、現代仮名使いに直したり、内容を問う選択問題だったり、とにかく基本です。しかも、ほとんどの単語の横には現代...
昨日の続きですが、計算ミスが多い子の特徴もあります。とにかく、途中式を書かない。式が最後まで完結していない。この二つは、本当に多いんです。実は、ミスが少ない子や成績がいい子は式を書きます。そんな風に言うと、頭の中で、答えまで出しておいてから、式を書き始めたりする小学生がいますが、そうではないんです。書くという作業で、考えているのです。頭の中でやっていることを書いていくことで、意識を大事なところに集...
とんでもなく簡単な足し算や掛け算でミスって、「あ゛~、私、ばかじゃない?」って、ショックを受けたこと、誰にも、一度や二度はあるはずです。かくいう私も、計算ミスは、よくしていたので、その気持ちは、と~っても良くわかりますww昔、塾で教えていたころ、ミスが多い子と、ミスが少ない子、何が違うか、じっくり観察したことがあるんです。まずはじめに気づくのは、普段解いている問題量の違いです。概して、演習量を多く...
昨日の英語の見直し方は、数学(算数)にも使えます。計算問題にこそ使ってほしい!計算ミスを発見するために、自分が書いた計算式や筆算を見ながらチェックしてもみつかる確率は低いです。授業中に、「先生、これ、どこが違うん?」って言われて、筆算や方程式の間違い探しをするとき、たいていは「自分で探せよぉー」と言いますが、wwwそれでも、みつけられないとき、私は、自分は自分で新しく解きます。生徒が書いてる式を見...
テストでのケアレスミスは、誰しも経験があると思います。「ちゃんと見直しなさいよ!」とは言われても、見直し方を教えてくれる人は、残念ながらあまりいませんね。今日は、英語の見直し方法を1つご紹介しましょう。単語のつづりを間違えた、最後のクエスチョンマークを忘れた、aやtheを忘れた、中1の始めのこんなミスから始まって、とにかくケアレスミスが多い英語。でも、中学生の場合、テスト時間中に、一番時間が余るのも英語...
中ぐらいの成績の場合、漢字や単語の覚え方もヤバいですwww「これ、次までに覚えといて!」なんて言うと、“10回書くんですか? 1行ぐらい?”なんて聞いてくる子がいるんです。「小学生かー!」って、思わず言ってしまいますが、ほんとにいるんです。3回書いて覚えられたら、3回でいいし、10回書いても覚えられなかったら、10回ではダメだし、1回も書かなくても覚えられれば、書かなくたっていいでしょ?ようは、覚えられればいい...
今日は、社会科の覚え方のお話。中3で、なんとか早く成績を上げなければいけないときに一番手っ取り早い教科は、社会。。。とよく言われます。まぁ、暗記科目なので、覚えたら、その分、点数になっていきます。しかし、中ぐらいの成績の子の場合、それが覚えられない。こんなことがありました。社会のテキストを2ページずつできるようにするという宿題を出します。次回の授業でテストです。本当にちゃんとできるようになっているか...
昨日の続きです。目標設定(進路)に迷ったらどう考えるか、という話。どんな仕事があるかとか、実際には何をしているのか、ということは、とにかく大人に聞いてみることだろうと思います。親や先生にはもちろん聞いてみるべきですが、案外大人だからといってなんでも知っているわけではないです。しかも、人によっていろいろとバイアス(考えの偏り、偏向)がかかっている気もするので、できるだけ多くの、できれば少し距離感のあ...
子供の頃に何度も聞かれる質問の代表は、「大人になったら何になりたい?」だろうと思います。それこそ幼稚園の頃から聞かれ続けますよね。私が子供の頃もそうでしたが、今も全く変わらないと思います。特に春先は、進路希望調査もあり、ことさらに目標を聞かれることが多いのではないでしょうか。その背景にあるのは、目標設定が早くできれば、それだけ勉強の動機付けになり、無駄な遠回りをすることもない、という教える側、導く...
このブログを読まれている方は、お子様がすでに小学一年生を過ぎている方がほとんどでしょう。まだ小学一年生のうちは、成績に敏感になることもありませんし、将来どれほど勉強ができるようになるかの見極めもつかないでしょう。それに、まだ可愛い盛りですから、ちゃんと学校生活ができているかとか、通学は安全だろうかとか、忘れ物をしないようにとか、そんなことしか気にしないものです。勉強はまだ勉強と言えるようなレベルで...