ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...
相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...
できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...
やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...
勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...
生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...
当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...
きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...
塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...
GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...
昨日みたいなことを言うと、粘ったふりだけする子が絶対にいます。図形をぬりぬりして真っ黒で、何が何だかわからない状態にするんです。「塗ったら、何かわかるんかーい!」って言ってやりたくなります。あるいは、「1時間考えたけど、できません」とか言ってみる。「じゃぁ、考えたこと、ぜ~んぶ言ってみて」って言っちゃいます。ぼけーっと1時間過ぎてます。それ、考えたって言いませんから!ww図には、わかるところを書き込む...
新しく担当する生徒の多くは、「先生、これ、わからんー」と、真っ白な問題を出してきます。例えば、古文のページを開いて、「これ、やろうと思ったけど、いっちょも、わからん!」と言ってきたり・・・ところが、よく見てみると、古文といっても中学生の古文ですから、教科書で出たような簡単な古語の意味を問われたり、現代仮名使いに直したり、内容を問う選択問題だったり、とにかく基本です。しかも、ほとんどの単語の横には現代...
昨日の続きですが、計算ミスが多い子の特徴もあります。とにかく、途中式を書かない。式が最後まで完結していない。この二つは、本当に多いんです。実は、ミスが少ない子や成績がいい子は式を書きます。そんな風に言うと、頭の中で、答えまで出しておいてから、式を書き始めたりする小学生がいますが、そうではないんです。書くという作業で、考えているのです。頭の中でやっていることを書いていくことで、意識を大事なところに集...
とんでもなく簡単な足し算や掛け算でミスって、「あ゛~、私、ばかじゃない?」って、ショックを受けたこと、誰にも、一度や二度はあるはずです。かくいう私も、計算ミスは、よくしていたので、その気持ちは、と~っても良くわかりますww昔、塾で教えていたころ、ミスが多い子と、ミスが少ない子、何が違うか、じっくり観察したことがあるんです。まずはじめに気づくのは、普段解いている問題量の違いです。概して、演習量を多く...
昨日の英語の見直し方は、数学(算数)にも使えます。計算問題にこそ使ってほしい!計算ミスを発見するために、自分が書いた計算式や筆算を見ながらチェックしてもみつかる確率は低いです。授業中に、「先生、これ、どこが違うん?」って言われて、筆算や方程式の間違い探しをするとき、たいていは「自分で探せよぉー」と言いますが、wwwそれでも、みつけられないとき、私は、自分は自分で新しく解きます。生徒が書いてる式を見...
テストでのケアレスミスは、誰しも経験があると思います。「ちゃんと見直しなさいよ!」とは言われても、見直し方を教えてくれる人は、残念ながらあまりいませんね。今日は、英語の見直し方法を1つご紹介しましょう。単語のつづりを間違えた、最後のクエスチョンマークを忘れた、aやtheを忘れた、中1の始めのこんなミスから始まって、とにかくケアレスミスが多い英語。でも、中学生の場合、テスト時間中に、一番時間が余るのも英語...
中ぐらいの成績の場合、漢字や単語の覚え方もヤバいですwww「これ、次までに覚えといて!」なんて言うと、“10回書くんですか? 1行ぐらい?”なんて聞いてくる子がいるんです。「小学生かー!」って、思わず言ってしまいますが、ほんとにいるんです。3回書いて覚えられたら、3回でいいし、10回書いても覚えられなかったら、10回ではダメだし、1回も書かなくても覚えられれば、書かなくたっていいでしょ?ようは、覚えられればいい...
今日は、社会科の覚え方のお話。中3で、なんとか早く成績を上げなければいけないときに一番手っ取り早い教科は、社会。。。とよく言われます。まぁ、暗記科目なので、覚えたら、その分、点数になっていきます。しかし、中ぐらいの成績の子の場合、それが覚えられない。こんなことがありました。社会のテキストを2ページずつできるようにするという宿題を出します。次回の授業でテストです。本当にちゃんとできるようになっているか...
昨日の続きです。目標設定(進路)に迷ったらどう考えるか、という話。どんな仕事があるかとか、実際には何をしているのか、ということは、とにかく大人に聞いてみることだろうと思います。親や先生にはもちろん聞いてみるべきですが、案外大人だからといってなんでも知っているわけではないです。しかも、人によっていろいろとバイアス(考えの偏り、偏向)がかかっている気もするので、できるだけ多くの、できれば少し距離感のあ...
子供の頃に何度も聞かれる質問の代表は、「大人になったら何になりたい?」だろうと思います。それこそ幼稚園の頃から聞かれ続けますよね。私が子供の頃もそうでしたが、今も全く変わらないと思います。特に春先は、進路希望調査もあり、ことさらに目標を聞かれることが多いのではないでしょうか。その背景にあるのは、目標設定が早くできれば、それだけ勉強の動機付けになり、無駄な遠回りをすることもない、という教える側、導く...
このブログを読まれている方は、お子様がすでに小学一年生を過ぎている方がほとんどでしょう。まだ小学一年生のうちは、成績に敏感になることもありませんし、将来どれほど勉強ができるようになるかの見極めもつかないでしょう。それに、まだ可愛い盛りですから、ちゃんと学校生活ができているかとか、通学は安全だろうかとか、忘れ物をしないようにとか、そんなことしか気にしないものです。勉強はまだ勉強と言えるようなレベルで...
中学に入ると、まだ入ってすぐの4月のうちから、いきなり高校入試の話を聞かされます。浮かれ気分を引き締めようと先生も必死なのでしょうが、子供としてはシラケる話です。この頃はだいたいひねくれ者なのでw、逆にこう考えます。3年になったら嫌でも勉強をしなければいけないようだから、せめて今のうちは楽しく遊ぼう!と。中学は家から遠くなる人が多く、行動範囲が広がりますし、異性への興味が強くなったりもします。また最...
いよいよ新年度が始まりました。新しい学校への進学、おめでとうございます。特に、今年新たに入学した高校一年生は、楽しい高校生活を夢見てワクワクしていることでしょう。もちろん、貴重な青春時代ですから、寸暇を惜しんで、部活動や恋愛など、すべてのことに全力でアタックして、充実した時間にしてほしいと思います。しかし、大事なのは勉強も同じです。というか、一年生だからこそ頑張るべきなのですが、だいたいの高校生は...
将来、やりたい仕事や、なりたい職業、興味のあることを見つけたら、どうやったら、それができるかを調べましょう。インターネットで検索すれば、山ほど情報は出てきますね。まわりの人から情報を集めるのも手です。ある日、吹奏楽をやっている中学女子が、「プロのフルーティストになりたい!東京の音大に行く!」と言ってきました。“東京の音大かぁ。。。 やっぱり、行くからにはけっこう良いところに行きたいよねぇ?”「もちろ...
もうずいぶん前の話です。家庭教師の生徒の中に、中学受験を控えた小6の女子がいました。勉強もスポーツも、人一倍頑張ってるかわいらしい女の子。ちょうど、お母さんも交えて話していたときに、学校の宿題で、「将来の夢」について書く作文が出されたという話になりました。その時、その女の子にお母さんがこう言いました。「今ならまだ、なりたい!って思ったものに、たいてい何でもなれるわよ! なれないものより、なれるもの...
生徒たちの話によると、地元公立中学では、相変わらず、制御不能に陥る授業も少なからずあるようです。ある生徒が、「今日の英語の時間は、動物園みたいだった。。。」と言ったことがあります。数名が立ち上がってうろうろして、しまいに取っ組み合いになったと。。。どうやら、授業どころではない事態が起きているようです。そういう事態に巻き込まれるのがいやで、中学受験を考える親御さんが多いのも事実。これが徳島の現状か。。...
ようやくやる気になってきたときに、たいていの子が「知らんかった。。。」と言います。自分が、今、どのくらいの位置につけているのか。どのくらい、やらなければいけないことがあるのか。例えば、「城東、難しい。」「城北、簡単。」という噂を聞いている中学生は多い。確かに、総選が廃止されて以来、城東のレベルは上がっていますし、城北のレベルは下がってしまいました。でも、それって、誰から見ての「簡単」と「難しい」な...
昨日の話とも関連しますが、最近は、あらすじをうまく言えない子も多くいます。中学生になっても、それはそのまま持ち越されていて、例えば、英語の長文を読んで、「どんな話だった?」と聞くと、「犬の話。」なんて答えが返ってくることは珍しくありません。実際は、留学生のジェーンと、そのステイ先の理恵が一緒に犬の散歩に行っていて、お昼になったから、通りかかったレストランでランチを食べたいと思ったけれど、犬が一緒だった...
私も、それほど表現豊かな人間ではないのですが、それでも、最近の子供たちのボキャブラリーの少なさには驚かされることがよくあります。課題作文や、記述問題に取り組むときに、驚いてしまうことが多いのですが、言わなければいけないことはわかっているのに、それをどう表現すればよいのかがわからない子が多いんです。でも、それって、日々の何気ない会話の中にも見え隠れしています。何かの感想を聞いた時、言いませんか? 「...
大人の労働は、労働基準法では1日8時間ということになっていますよね。子供だって同じだと思います。「子供の仕事は勉強でしょ?」というお父さんお母さんも多いと思います。小学校低学年はともかく、高学年にもなったら、8時間労働ならぬ8時間勉強です。初めて、そんな話を中学生にすると、みんな目を丸くしますが、学校で、既に6時間の授業を受けてきますよね。だから家庭学習は2時間です。そのくらいが基準だと思うんです。でも、...
大学生のころ、ある教授から聞いた話を、少しアレンジを加えて転用して、生徒たちによく話します。先生は、ただのナビゲーターでしかないんだよという話。君たちは、自分が決めたゴールに向かって、ひたすら歩いている最中です。手には、地図があります。ひたすら地図にしたがって歩けば、ゴールは見えてきます。途中には、地図には載っていない近道や落とし穴があります。近道を通らなくても、落とし穴に落ちながらでも、とにかく...
まず理科から。試験の翌日の徳島新聞には、「理科が難しかった」という受験生の声が紹介されていましたが、全体としてはまあまあの難易度ではと思います。②番(生物)は、心臓周りの動脈静脈、③番(地学)は、金星の動き、④番(化学)は、ダニエル電池とイオン化傾向、⑤番(物理)は、電圧電流と、そこそこ難しめのジャンルが並んだのではありますが、内容は基本的なことを知っていれば解ける問題ばかりです。特にイオン化傾向の問...
英語は前年並みの問題でした。相変わらず文章量は多く、読み慣れていないと時間が足りなくなるのは間違いありません。リスニング問題は音を聞いていないので割愛します。④番は簡単です。成績下位の人を選別するための問題でしょう。⑤番からは大量の英文を読まなくてはいけません。ただ⑤⑥⑦番はすべて会話またはブログの投稿文であり、単なる説明文や物語文よりも理解しやすいはずです。最近流行りの対話形式ではありますが、今年は...
今年の入試でいちばんやっかいだったのは、私は数学だと思います。計算力自体は昔より簡単になったと言えます。解答を見ても、√(ルート)が答えになる問題は2問。しかもルートの中は一桁の数字です。分数が答えになるものはたったの1問しか無く、また数字も最大三桁です。計算がこれだけ簡単なのに、なぜやっかいなのでしょうか。それは意味をしっかり理解していないと解けないということと、落ち着いて理論的に考えないと混乱...
この春に行われた、2024年度徳島県公立高校の入試問題について、印象を述べたいと思います。まずは国語から。今年も読みこなす文章の量は多いです。②③番の本文を一度読んだだけで、大方の意味を理解できないといけません。2回3回と読む暇はないと思います。設問自体はそれほど難しくはないので、どんどん読み進む能力があればOKですが、それが無いとかなりキビシイですね…。④番の古文も特に難しいことはないです。二つの文章を使う...
中学生になったら大人の言葉遣いで…といっても、急に人が変わったように子どもに対する態度を変えることもないでしょう。何か大切なことから少しずつ変えていくのがいいと思います。例えば「勉強しなさい」ではなくて、「最近、勉強おもしろいの?」と言い換えてみるのもいいでしょう。頭ごなしに「早く寝なさい」ではなくて、「生活のリズムをちゃんと自分で管理できるのがカッコいい大人だよね」くらいの言葉に変えるのもいいで...
12歳ぐらいになると反抗期が始まることが多いですね。たいていは親に対する反抗であり、学校の中や友達関係の中で反抗心をぶちまける子どもは少ないと思います。そこに思春期も重なりますから、中学生くらいから子育てが急に難しくなったと感じる親は多いはずです。この反抗心を「自我の目覚め」と言い換えたりしますが、その言葉はどうにもわかりづらいですね。私が思うには、この頃の子どもは大人のルールへの切り替えの時期にあ...
共通テストも4回目が終わり、いよいよ新課程の子たちが高3になります。ちょっと興味深い共テ分析動画があったので、ご紹介します。パターンじゃダメ、ドリルじゃダメと、口うるさく言っている理由はここにもあります。長い動画ですが、興味のある方はご覧ください。回し者ではないですが、けっこうおもしろいですw( N )何かお役に立てたら、クリックお願いします! ...
勉強をしない理由の一番に、「時間がない」というのを挙げる子が多いのですが、この理由は、成績が良くない子に多いものです。例えば、部活や塾が終わって、夜8時に家に帰るとします。ご飯を食べて、お風呂に入って、就寝は12時だと設定すると、何時間勉強できますか?ここで、3時間くらいできると答える子は、「時間がない」とは言わない子です。「時間がない」と言う子は、1時間と答えます。宿題くらいしかする暇がないと言うの...
昨日の記事みたいに「徳大や鳴教」なんて言い方をすると、地元国立大学をバカにしているみたいに思われるかもしれませんが、決してそうではありません。だって、私自身、徳大出身ですから。。。高3の時の担任には、「徳大や行ったら、アホばっかりで嫌になるぞ」とか、「どうして、県外に出ないんだ?徳島を愛してるのか?」とか、かなり失礼なあの手この手で、進路変更を勧められましたが、当時の私には、それなりに色々と思うと...
「毎日夜中まで塾に行って、 それで、徳大や鳴教って、どうなってるんですか?」なんて、聞かれることがあります。でも、それって、ごく一部の子じゃないですか?って思うんです。実際、うちに来てる理数科ほぼ安全圏に位置している中学生たちは、少なくとも、そんなに塾漬けではない。うちに週1~2回来てるだけとか、うちに週1回+地元の集合塾に2回ぐらいとかだし、その子たちが、高校生になったからって、そんな塾漬けの生活を...
1冊の問題集を完璧に仕上げる。。。1冊ぐらいなら…と思うかもしれませんが、やっていますか?おそらく、やっていない子の方が多いと思います。通年で使っているテキスト、1回目を解いたときに、間違えた問題番号に赤丸をつけて、しばらく進んでから、数単元まとめて丸消し。丸消しというのは、1回目に赤丸をつけた問題だけをもう一度解いて、出来たら、その赤丸を斜線で消すこと。さらに、数単元進んだら、2回目の丸消し。1回で全...
読解とは読み解くということですが、意味を理解するために、もう少し言葉を増やすならば、文を読んでそこから意味を汲み取ること、と言えます。文は文字が並んでいるものですから、その様子は自分で想像しなければいけません。言葉とその様子がつながっていないと、意味はわかりません。文字を読んで声に出したり、読み方がすべてわかって読めました!というだけでは、読んだというだけで意味は汲み取れていません。また、その想像...
国語の問題をやっていると、「本文の内容にもっとも適していると思うものを選べ。」(以下、選択肢四つ)というタイプの選択問題がよくあります。その選択肢の中に一つくらいは、「これは絶対に違うな」と思う選択肢が含まれているものですが、その選択肢に引っかかる子がけっこういて、驚くことしばしばです。なぜそんなことになるのでしょうか。それは、題材になっている本文をしっかり読むことは、みんな意識してやるのですが、...
高校入試や城ノ内中学の入試では、短い作文を書くことが出題されます。作文を書くための練習は必須ですが、実はその「書く」という以前に、書く条件が設定されていて、それを理解したうえで作文が書けているかを見られます。たとえば、こんな問題。城ノ内中学の過去問から引用します。「さくらさんの学級では、インタビューなどをして調べたことをもとに、「元気もりもり大作戦」の発表会をしました。さくらさんは、ほかの班の発表...
算数・数学だけではなく他教科でも、問いかけに工夫されるだけで、あっさりと正答率が下がります。たとえばこんな社会科の問題。「地図中Bの都市は東経45度にあり、Cの都市は東経135度にある。BとCの都市の時差は何時間か。」これをひねると、「地図中Bの都市は東経45度の経線、Cの都市は東経135度の経線上にある。東経0度からの時差をそれぞれ求めると、その差は何時間か。」下の文章はあえて言葉を追加して、意味が読み込めない...
新しいことを習ったとき、まずは基本的なことを理解します。この最初の理解はできたとして、次にすることはその習った理屈を使って問題を解くことです。実際、教科書でも最初に定義や基本的な理屈の説明があったあとで、問題を解くという形式で理解を進めます。当然、最初はいちばんわかりやすい言葉で説明されているのですが、いざテストになると別の聞き方をされることがよくあります。すると、理屈は同じなのに問いかけの文章が...
昨日の記事の補足ですが、昨日の記事でデータを取った6校について、合計も出してみました。国立大学合格者率は、R4が38.7%、R5が40.5%公立も含めて、国公立大学の合格者率にしても、R4が47.8%、R5が49.6%でした。ざっくりとした計算ではありますが、学区内の中学から、これらの高校の合格圏内に入るのは、およそ上位3割程度。もちろん、地域により多少の差はありますが。。。そのあたりから計算すると、今、もし、国立大学を...
少し気になったので、市内公立高校6校の大学進学状況を調べてみました。城ノ内、城東、城南、城北、徳北、市高の6校です。データ元は、各校HPの進路情報です。各学年の高校入試時の募集定員から合格者の割合を出して比較します。割合の大きい順に。。。<国立> R4 → R5①城東→城東②城ノ内→城南③城南→城ノ内④徳北→徳北⑤市高→市高⑥城北→城北<公立> R4 → R5①城南→城東②城東→城ノ内③城ノ内→徳北④徳北→城南⑤城北→市高⑥市高→...
長々とオンライン講座の紹介をしてきましたが、こんなことは、実際に家でやってる…というご家庭もあります。そういうご家庭にはこの講座は不要です。しかしながら、こういうことは、やらなければいけないと思いつつなかなか手が出せないというご家庭も多いと思います。あるいは、やりたいと思っても、どんな風にやればいいのかがわからないという声も聞きます。そういう方は、受講してみていただければと思います。そして、受講し...
活用これは、算数で学習した、あるいは学習する知識を実生活に結び付けるための時間です。いわゆる活用系の問題は、適性検査や高校入試でも必ず出題されます。それが嫌いだという子はとても多いのが現実。日常生活と算数が結びついていないからだと思うんです。ですから、まずはイメージしやすい題材を選んで、日常生活と結び付けたいのです。例えば、自分の部屋の片隅に収納ボックスを置きたい。ネットで収納ボックスを探したら、...
計算パズル簡単な四則計算を楽しくたくさんできるのが、こういうパズル系の問題のメリットだと思います。計算ドリルを解くより、断然楽しいですから。w基本的な計算力というのは、欠かせない部分ですから、強化しておきたいですよね。パズルなら、一問解くのに、たくさんの計算をしますし、ミスをすれば答えを見つけられないので、ミスをしないように…という気持ちが自然と働きます。さらには、答えにたどり着くルートが一つとは限...
図形模写・作成まずは、画面に映し出された見取り図を模写することから始めます。さいころの見取り図を描いてもらうと、正方形をいくつも並べて傾げている子がよくいます。もちろん、初めは誰しもそういう経験があるかもしれません。しかし、そこから発展していかない子が多いのです。私も小学生のころ、立体の見取り図をたくさん書いた記憶があります。どうやったら、きれいにかっこよく書けるのか・・・あれこれと書いてみたもの...
聞きとり読解算耳慣れない言葉だと思いますが、文字通り、問題文を聞きとって、算数の文章題を解いてもらいます。集中して聞くこと状況をイメージすること必要な情報を選び取ることメモを取ることこれらのことができなければ解けません。どれも、苦手な子が多いなぁ...と感じていることなので、是非とも、時間に余裕がある小学生のうちに手を入れておきたい部分なのです。もちろん、はじめは簡単な問題から。できれば、少しずつレ...
今日からは、オンライン考える算数コースの紹介をしていきます。こちらはマンツーマンのオンライン学習です。とにかく集中して考えるということをしてもらいたいので1回60分の設定にしました。対象は、小学校4~6年生です。将来、数学で撃沈してしまわないように…という思いから始まったコースです。通常の算数の授業とは違う角度から切り込んでいきます。では具体的に。・聞きとり読解算・図形模写・作成・計算パズル・活用それぞ...
この言葉の学習コースは週に一回程度ですから、その間にやってもらうことも用意します。●ファンレターを書こう自分が応援している人に対してファンレターを書いてもらいます。手紙に書くことやその流れを学びながら、どうすれば自分の気持ちが伝わり、魅力的な文章になるのかを考えます。言葉選びや、文の強調や省略をすることは、じっくりと手紙を書くことで能力が伸びるはずです。手紙を書く便箋は好きなものにしてもらって、楽...
●言葉の通りに図形を描こうゲーム例えば「正三角形の上に長方形を描こう。」といった命題を理解して、その図を描いてもらいます。言葉に忠実な行動とはどういうものかを理解したり、定義というものの理解にもつなげます。命題は複雑化していきますが、「Aという文字の線の幅を太くしよう。→文字に奥行をつけよう。→一点から飛び出して見えるようにしよう。」というように段階的に進めると、かなりおもしろいと思います。●あいうえ...
今回の言葉の学習コースでは、小学生が対象ですので、80分の時間の中程にゲーム的な内容をはさむ予定です。ただし遊びながら頭をフル回転してほしいですし、言葉の練習になるようなものにしなければと考えています。ではいくつか具体的に紹介します。●言葉たしゲーム「鳩が飛んだ。」のような主語述語のみの簡単な文に、一語ずつ単語を追加して文章をふくらませるゲームです。例えば、白い鳩が飛んだ。白い鳩がゆっくりと飛んだ。...
●禁止ワード作文子どもの作文にはお決まりの言葉がたくさん出てきます。「とても」「おもしろかった」「よかった」「思います」など使いやすい言葉なのですが、それに頼ると表現が単調になりますし、詳しく伝わりません。そのような頻出単語をあえて禁止して作文を作ります。例えば「運動会はいい天気だったのでよかった。リレーがとてもおもしろかった。来年は優勝したいと思います。」のような文になりがちですが、「この間の運...
この度新設いたします、オンライン言葉の学習コースの内容につきまして、今回は学習的内容について、その一部を、より詳細にご紹介させていただきます。●今週のことわざ・慣用句・四字熟語なかなか覚えにくい、ことわざ・慣用句・四字熟語ですが、実際に使ってみることで定着を図ります。語句の説明をしたうえで意味を理解し、さらにそれを使って文章を作ります。文例にたくさん触れることで、実際に使える真の実力になるはずです...
考えるためには言葉が必要で、言葉を自由に扱うことが上手であればあるほど思考力は上がります。言葉の能力は、読む書く聞く話すの四つになりますが、特に重要性が高いと思われるのが読解力です。読解力は国語の点数に直結していますが、算数・英語・理科・社会、全ての基礎となる力です。その力をなるべく早く小学生のうちからアップしておかなければいけません。そこで、この春からインターネット上でzoomアプリを使った、リモー...
4月から開講するオンライン講座を紹介します。まずは概要から。対象は小学校4~6年生。zoomを使用したオンライン学習です。(zoomが使用できるカメラ機能のあるパソコンかタブレットが必要です。)【オンライン言葉の学習コース(担当:熊川)】少人数レッスン(1~3名、他学年混在の場合アリ)80分/回 (44回/年)¥12,000/月(税込み)【オンライン考える算数コース(担当:長尾)】マンツーマンレッスン60分/回 (44回/年)¥12...
地元公立上位層にいながら、この先の伸び悩みが見え隠れする子たちに足りないものは何だろう?と、よく考えます。中学に上がるまでに意識的にやっておくべきことがあるのではないだろうか?個人懇談などで、お母さんに学習状況や私たちが感じていることをお話しするときに、小学生の場合、よく話題になるのは、もっと、色々な体験をしてほしいということや、もっと、正しい会話を多くしてほしいということ。ドリルやパターン演習を...
昨日のつづきです。今日はドリル・パターン演習で凌いでいる子の読解についてです。文章を読んで、頭の中に映像が浮かぶということが、どうやらないらしい。前にも書いたことがあると思いますが、「黒々とした森林が広がっていて、雪をかぶった高い峰に月の光が反射している…」こんな文章があると、頭の中にその情景が浮かんで、冬の晴れた夜であるということは簡単にイメージできるはずですが、それができない。雪だから冬、月だ...
昨日のつづきです。地元公立上位3割の中には、ドリル・パターン演習だけで凌いでいる子がかなりいるというお話。10日ほど前の記事にも、パターンや公式に当てはめるだけの子が多いということを書きましたが、これは、小学生のうちに、すでに始まっています。例えば、苦手な小学生が多い速さの問題。距離=速さ×時間という公式に当てはめると考えているんです。公式を覚えて当てはめる問題と化しているのです。パターンで凌げる子な...
少なくとも、受験が必要な中学に入学した場合、それなりの成績以上の子たちが集まるので、それぞれの学校に、いわゆるトップ層の子たちも多くいます。ですから、地元公立上位層ぐらいの成績ならば、当然、校内で真ん中よりも下の位置になることが多いため、ある程度の危機感は生まれると思います。しかし、地元公立でいれば、そのくらいの成績でも小学校から常に上位層に位置付けられてしまって、意図的に、外の世界を見せない限り...
子供と大人が直接話しをすることは相当少なくなってしまいましたが、大人同士の会話を聞くという機会も減っています。昔は親戚のところに連れて行かれることが多く、そこで親は勝手にじいさんばあさんや親の兄弟などと大人の話を始めるわけです。スマホも携帯型のゲームもなかったですし、親戚の家で勝手に遊びだすこともできないので、いやでも大人の会話を大人しく聞いているしかすることがありません。子供にとって大人の話はだ...
今の社会を観察してみると、子供と大人が話をする機会が、とても少なくなりました。親子の会話は家によって多い少ないがあるでしょうし、それは今も昔も変わらないと思いますが、ここで言いたいのは、子供が「他人の」大人と話をする機会のことです。例えば、最近は子供を一人でお使いに行かせることがほとんど無くなったと思います。店に行って、必要なものを店の人に伝えて揃えてもらい、お金を払って返ってくるという一連の作業...
これは親も子どももなのですが、皆さん問題集は何がいいのかとかなり気にします。確かに問題集をやってできるようになれば、テストでいい点が取れそうですし、最低限必ずやらなければいけないのは問題集!と思っています。簡単すぎてもいけませんし、実力以上に難しいのも困りもの。字の大きさやカラーかどうかなど、いろいろ気になることが多いですよね。しかし、問題集は確かに大事ですがあえて言わせてもらうと、問題集はあくま...
読書といっても、どうしても読むのが苦手という人はいます。特に文字を読み取る能力にはかなり個人差があるようで、心肺能力の低い子にジョギングをさせたり筋肉質ではない子に鉄棒を延々やらせたりしても、体力は思うように伸びないのとよく似ているのかなと思います。読むことはできるけれど、読むことを続けることが苦手なときは、言葉の遊びをするのがいいと思います。昔はゲームもそんなになかったですから、よく言葉遊びをし...
子供の頃の読書は、言葉の能力全般を向上するという意見の人は多いです。私もその一人で読書推奨派ですが、中には読書量は国語力向上には全く関係ないという人もいます。よく考えてみると、読書にも方法があって、残念な読み方をしている人がけっこう多いのではないかと感じています。それはどういう読み方かというと、目で文字は追っていて、漢字も含めてすべての文字を読んではいるのですが、頭の中にイメージを作らず、意味を理...
本屋に行くと、最近は小学生の語彙力をアップするという本がたくさん並んでいます。私も仕事柄気になりますから中身を見てみるのですが、どうしても言葉とその意味を見開き2ページで解説しているだけのものが多いです。そりゃ言葉の説明だけでは面白くもないですから、イラスト付きですし例文も書いてあります。その例文もそこそこ面白い文章にしてあったりします。そんなのを見ると、こういう本を読めば自然と言葉を覚えそうだと...
小学校高学年~中学生にもなると、持病がある子供が増えてきます。持病と言っても、まぁ、そんなに、たいそうなものではなく、例えば、花粉症。それから、女子に増えてくるのは頭痛。そんなの病気のうちに入らないじゃん、なんて言われるかもしれませんが、鼻水ずるずるでは、実力は発揮できませんし、頭が痛くても、集中力は持ちませんから、それなりに対処しておく必要があります。とはいえ、スッキリ完治するようなものでもあり...
どんなに気をつけていても、避けられない病気というのはあるものです。しかし、避けられる病気もたくさんあります。せめて、防げることは防いでおきたいものですよね。受験生に、必ずしておいてほしいのは、歯の治療。入試の日に、虫歯がうずく・・・なんてことは、絶対に避けなければいけません!歯の治療って、早く見つけて、早く治療すれば、そんなに時間もかからないし、それほど痛くもない。おまけに、費用も少なくて済みます...
「さすがに、もうちょっと綺麗に答案用紙を書こうよ」と言わなければいけない中3生が毎年います。ついでに、中1中2生にも言ってますが。。。受験生と受験校を直接繋ぐ唯一のものが答案用紙だって、考えたこと、あるでしょうか?「僕は、この学校に入りたいんです!」っていう意思を伝えるための唯一の手段。それなのに、なんで、そんなに汚い字なの!って思うんです、時々。気持ちを伝えられます?そんな汚い字で。今どき、手書き...
暗記することと、パターンにあてはめて解くことが、勉強だと思っている子はたくさんいます。そんな風に思っているとは感じていないかもしれませんが、小学校高学年で出会ったとしても、既にそういう思考に陥っている子は、かなり多いと思います。理屈にも、仕組みにも興味がなくて、パターンにだけ興味があると言ってもいいくらい、「どのパターン?」「どの公式?」と、反射的に考えるようです。例えば、中1数学の関数、動点の問題...
先日、ある生徒と話していた時のことです。私:これで安心してたらあかんよ。生徒:安心はしてません。私:でも危機感は持ってないでしょ?生徒:それはありません。これだよな~と思いました。危機感を持っていないというのは、安心してるということだ、と私は認識しているのですが、危機感は持っていないけれど、安心しているわけではない、と生徒は思っています。この違い、分かるでしょうか?安心しているわけではないから大丈夫...
「生きる力」という言葉を、しみじみと実感することが時々あります。そして、子供のころに、勉強を通して、一番身につけてほしいことは、これだと思います。歴史を知ること、社会を知ること、世の中を知ること、人間を知ること、そして、自分の力で考えて、自分の意見を持てるようになること。最終的に、そういう力が付いている子は、何か、大変なことに見舞われてしまっても、生きていけると思います。「人生、何が起きるかわから...
何かのきっかけで、「やらなきゃ!」などと思い立ったとき、それがうまくいかない、あるいは、続かない原因の一つは、2歩3歩と背伸びをし過ぎてしまうことだと思います。例えば、今まで、テキストを、完璧どころか、半分も仕上げられていなかった子が、いきなり、全部仕上げようとする。気分がのっているとついつい。。。でも、はっきり言って、そんなの無理です。そりゃぁ、理想は、きっちり完璧に仕上げることですが、それは、段...
問題集を解くとき、そのまま書き込んで解くか、それともノートに解くか、どちらで勉強していますか?私がこのブログでよく書いているような勉強法で勉強をするためには、書き込んではまずいのですが、書き込んだ方が、早くてわかりやすいというのも、わからないではない。小学校低学年のうちから、ノートで解くことに慣れている子なら、それほど時間も違わないし、要領よくノートにできます。しかし、これが、慣れていない子となる...
既に、出会った時に、再現することを意識できている子もいますが、そんなことは意識していない子もたくさんいます。最後まで、意識できずに終わる子もいますが、途中で、何となく意識し始めて行動が変わる子もいます。「意識しなさい!」とか言ってみたところで、変わりはしないのですが、ある日、突然、メモを取るようになることがあります。突然のようにも思いますが、きっと、そうではない。徐々に、少~しずつ、気持ちが変わっ...
勉強をしているときに、再現することが意識の中にあるかどうかは、その成果に大きくかかわってきます。つまり、今、聞いたこと、学んだことを、次、自分で再現できるようにしようとしているかどうかです。例えば、何か、わからない問題の解説を受けたとします。普通は、聞いた時点で、「あ~、なるほどな~、わかった!」と思うでしょう。問題はその次、それを、自分でも解説できるでしょうか?それが、意識の中にあるかどうかです...
では、なんでもかんでも図解ではなく、言葉で説明にできなければいけないのでしょうか。実際、喋ることが苦手で作文も苦手だけれど、社会で成功するという人はたくさんいます。学問の世界であれば、特に理系の数学者やプログラマーなどにはそういう人が多い印象です。スポーツの世界でも、喋りは全くだけれど素晴らしい成績の選手はたくさんいます。芸術や職人の世界もそうでしょう。生み出すもので表現するわけですから、言葉の能...
なんといっても図解はわかりやすいですね。我々も普段の授業で様々な図解をします。算数数学では特に頻繁で、線分図はその代表です。またグラフも図解の一種で、言葉ではわかりにくい数字の関係をヴィジュアルで表現してくれます。以前、読書のときに「漫画で読む」シリーズを取り入れると、わかりやすくて読書しやすくなる話をしましたが、これもヴィジュアルの力でしょう。さらにもっと小さい時は、図鑑がとても面白く感じますし...
算数の試験時間もそれほど余裕はありません。終盤の問題の小問3あたりには、やや難しい問題が配置されているのも例年通りで、時間が足りない中、その問題にトライするかどうかは重要な判断になります。残り3分しかない状況で難しい問題にトライするくらいなら、スッパリ諦めて前の問題に取りこぼしや勘違いがないかを確認したほうがいいことも多いでしょう。目の前にまだできていない問題があると、取り組まなくてはいられない!と...
今回は算数について印象を書いてみましょう。算数もほぼ例年通りで奇抜な印象や凝りすぎな感じはありません。どちらかというと「やや易化」かもしれません。資料(データ)の調べ方の単元は頻出のようです。問題文を読み取る能力をはかれること、言葉で答える問題を作りやすいこと、公式があまり無く思考力を問えることがその理由でしょうか。算数の受験対策では、計量計算、速さなどの文章題、つるかめ算などの特殊算などに重点が...
先月行われた、鳴門教育大学附属中学校の入試問題を解いてみましたので、その印象を何回かに分けて書いてみたいと思います。科目は算数と国語の二科目で、日程などは例年通りということです。全体の印象としては、それほど変化していないという気がしました。受験した生徒の印象では、国語が難しかったという意見が多かったですが、実際解いてみると、問題文自体も割と素直な文章ですし、文章も多すぎないので、なんのことだかさっ...
塾に何を求めるか…しっかりと考えなければいけないポイントだと思います。とりあえず、塾に行かせよう…では、あまりにもったいないですし、とりあえず、塾に行かせておけば、成績が上がる…というわけでもない。当然のことなのに、とりあえず、塾に行っている子はとても多いように思います。幸い、私のところは、そういうことをきちんと考えて通ってくれている人が多いのですが、じゃぁ、何を求めてきてくれているのか…少し紹介して...
昨日の続きです。授業を受けた子供に、「すごくよくわかる」と言ってほしければ、子供の手が止まらないように先回りをすればよいだけです。例えば、まだ習っていない単元の例題を解きます。丁寧に丁寧に、解説をしながら、時折、簡単な質問を挟んで、答えさせながら、例題を一緒に解きます。続いて、基本問題を解きます。おそらく、基本問題は、例題が解ければ解けます。一人で解かせて、ちょっとほめてみる。wwさらに、応用問題...
「どこの塾がおすすめですか?」と、よく質問を受けますが、実際のところ、何とも答えようがないものです。万人に合う塾なんてものは、存在しないわけで、それぞれ、性格も違えば、能力も違うし、目的も違いますから、当然、塾に求めるものが違ってきます。とりあえず、体験授業…なんて話もよく聞きますが、私自身は、1回体験したぐらいで、何がわかる?と思っています。ww化粧品の試供品みたいなもんですよ。良さそうだったから、...
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ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...
相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...
できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...
やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...
勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...
生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...
当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...
きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...
塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...
GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...