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小・中学生の受験奮闘記(徳島版) http://tutortokushima.blog.fc2.com/

徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。

徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。

Shigemi
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2013/08/06

  • 中1の数学から

    中1の数学、徳島県で多く使われている教科書なら5章に、平面図形が出てきます。その中の章末問題のページで、次のような確認をしなさいと、(問題より少し小さく)書いてあります。5章で学んだこと①直線、線分、半直線の意味を理解していますか。②2直線の位置関係を理解し、記号を使って表すことができますか。③図形の移動について理解していますか。④定規とコンパスだけを使った基本の作図ができますか。⑤円に関する言葉の意味を...

  • 三角形って何?

    誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...

  • ミスを減らす

    テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...

  • 能力の限界

    例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...

  • 積み上げ期

    積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...

  • 国語&文系

    中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...

  • やる時期の差

    中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...

  • 受験算数

    基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...

  • 基礎学力

    昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...

  • 中受対策

    「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...

  • 友達の宿題をするw

    あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...

  • 友達に教えてもらうこと

    時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...

  • 日本語のさらなる複雑性

    前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...

  • 4つの日本語

    ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...

  • 共通語と方言

    子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...

  • 書き言葉と話し言葉

    日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...

  • AIが生み出す未来

    AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...

  • AI

    AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...

  • 自分にできること

    こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...

  • 解き直しの差

    「これ、解き直してきて!」という宿題、けっこうよく出す方だと思います。人によって、○×だけつけて返却したり、ヒントまで書いて返却したり、それぞれですが、次回までに、間違いを解き直してくるという宿題です。そうすると、伸びる子と伸びない子がはっきりと見えます。例えば、英語の問題。2文がほぼ同じ意味になるように書き換えなさいというような問題、よくありますよね。伸びない子の典型的な直し方は、適当に、前回と違...

  • 学校のせい

    学校の授業が、ちっともわからない、先生が何を言っているのか、意味不明、なんていうのも、公立の子からはよく聞く話です。でも、それも、結局は、言い訳にしかすぎません。だって、「あなたは授業に恵まれなかったから、 入試を簡単にしてあげましょう」なんてことありますか?絶対にないでしょう?そんな言い訳、意味がないのです。学校の授業が、ちっともわからないのなら、自分で何とかしようとしなければいけません。「そん...

  • 時間がない

    時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...

  • やっているけど、できるようにならない

    相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...

  • 問題解決能力を養うこと

    できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...

  • 学校の先生

    やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...

  • 時間じゃない

    勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...

  • 話し込み

    生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...

  • 規則正しい生活

    当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...

  • 経験

    きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...

  • 秘伝公式の罠

    塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...

  • 仕組みがわからないこと

    GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...

  • 短期特別コース

    時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...

  • 単語の会話がだめなわけ

    すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...

  • 英語の長文読解、のような

    英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...

  • 教科書が読めない

    文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...

  • 意味として覚える

    人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...

  • つながっている記憶

    人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...

  • 頭にいれる

    最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...

  • 中学英語

    小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...

  • 優先順位

    最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...

  • 「わからない」ということがわかる

    「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...

  • 粘ったふり

    昨日みたいなことを言うと、粘ったふりだけする子が絶対にいます。図形をぬりぬりして真っ黒で、何が何だかわからない状態にするんです。「塗ったら、何かわかるんかーい!」って言ってやりたくなります。あるいは、「1時間考えたけど、できません」とか言ってみる。「じゃぁ、考えたこと、ぜ~んぶ言ってみて」って言っちゃいます。ぼけーっと1時間過ぎてます。それ、考えたって言いませんから!ww図には、わかるところを書き込む...

  • 粘り

    新しく担当する生徒の多くは、「先生、これ、わからんー」と、真っ白な問題を出してきます。例えば、古文のページを開いて、「これ、やろうと思ったけど、いっちょも、わからん!」と言ってきたり・・・ところが、よく見てみると、古文といっても中学生の古文ですから、教科書で出たような簡単な古語の意味を問われたり、現代仮名使いに直したり、内容を問う選択問題だったり、とにかく基本です。しかも、ほとんどの単語の横には現代...

  • 計算ミス(続き)

    昨日の続きですが、計算ミスが多い子の特徴もあります。とにかく、途中式を書かない。式が最後まで完結していない。この二つは、本当に多いんです。実は、ミスが少ない子や成績がいい子は式を書きます。そんな風に言うと、頭の中で、答えまで出しておいてから、式を書き始めたりする小学生がいますが、そうではないんです。書くという作業で、考えているのです。頭の中でやっていることを書いていくことで、意識を大事なところに集...

  • 計算ミス

    とんでもなく簡単な足し算や掛け算でミスって、「あ゛~、私、ばかじゃない?」って、ショックを受けたこと、誰にも、一度や二度はあるはずです。かくいう私も、計算ミスは、よくしていたので、その気持ちは、と~っても良くわかりますww昔、塾で教えていたころ、ミスが多い子と、ミスが少ない子、何が違うか、じっくり観察したことがあるんです。まずはじめに気づくのは、普段解いている問題量の違いです。概して、演習量を多く...

  • 算数・数学の見直し方

    昨日の英語の見直し方は、数学(算数)にも使えます。計算問題にこそ使ってほしい!計算ミスを発見するために、自分が書いた計算式や筆算を見ながらチェックしてもみつかる確率は低いです。授業中に、「先生、これ、どこが違うん?」って言われて、筆算や方程式の間違い探しをするとき、たいていは「自分で探せよぉー」と言いますが、wwwそれでも、みつけられないとき、私は、自分は自分で新しく解きます。生徒が書いてる式を見...

  • 英語の見直し方

    テストでのケアレスミスは、誰しも経験があると思います。「ちゃんと見直しなさいよ!」とは言われても、見直し方を教えてくれる人は、残念ながらあまりいませんね。今日は、英語の見直し方法を1つご紹介しましょう。単語のつづりを間違えた、最後のクエスチョンマークを忘れた、aやtheを忘れた、中1の始めのこんなミスから始まって、とにかくケアレスミスが多い英語。でも、中学生の場合、テスト時間中に、一番時間が余るのも英語...

  • 漢字・英単語

    中ぐらいの成績の場合、漢字や単語の覚え方もヤバいですwww「これ、次までに覚えといて!」なんて言うと、“10回書くんですか? 1行ぐらい?”なんて聞いてくる子がいるんです。「小学生かー!」って、思わず言ってしまいますが、ほんとにいるんです。3回書いて覚えられたら、3回でいいし、10回書いても覚えられなかったら、10回ではダメだし、1回も書かなくても覚えられれば、書かなくたっていいでしょ?ようは、覚えられればいい...

  • 社会科

    今日は、社会科の覚え方のお話。中3で、なんとか早く成績を上げなければいけないときに一番手っ取り早い教科は、社会。。。とよく言われます。まぁ、暗記科目なので、覚えたら、その分、点数になっていきます。しかし、中ぐらいの成績の子の場合、それが覚えられない。こんなことがありました。社会のテキストを2ページずつできるようにするという宿題を出します。次回の授業でテストです。本当にちゃんとできるようになっているか...

  • 進路希望と専門性

    昨日の続きです。目標設定(進路)に迷ったらどう考えるか、という話。どんな仕事があるかとか、実際には何をしているのか、ということは、とにかく大人に聞いてみることだろうと思います。親や先生にはもちろん聞いてみるべきですが、案外大人だからといってなんでも知っているわけではないです。しかも、人によっていろいろとバイアス(考えの偏り、偏向)がかかっている気もするので、できるだけ多くの、できれば少し距離感のあ...

  • 目標を定めるということ

    子供の頃に何度も聞かれる質問の代表は、「大人になったら何になりたい?」だろうと思います。それこそ幼稚園の頃から聞かれ続けますよね。私が子供の頃もそうでしたが、今も全く変わらないと思います。特に春先は、進路希望調査もあり、ことさらに目標を聞かれることが多いのではないでしょうか。その背景にあるのは、目標設定が早くできれば、それだけ勉強の動機付けになり、無駄な遠回りをすることもない、という教える側、導く...

  • 小学一年生は大事なのか

    このブログを読まれている方は、お子様がすでに小学一年生を過ぎている方がほとんどでしょう。まだ小学一年生のうちは、成績に敏感になることもありませんし、将来どれほど勉強ができるようになるかの見極めもつかないでしょう。それに、まだ可愛い盛りですから、ちゃんと学校生活ができているかとか、通学は安全だろうかとか、忘れ物をしないようにとか、そんなことしか気にしないものです。勉強はまだ勉強と言えるようなレベルで...

  • 中学一年生は勉強をしない

    中学に入ると、まだ入ってすぐの4月のうちから、いきなり高校入試の話を聞かされます。浮かれ気分を引き締めようと先生も必死なのでしょうが、子供としてはシラケる話です。この頃はだいたいひねくれ者なのでw、逆にこう考えます。3年になったら嫌でも勉強をしなければいけないようだから、せめて今のうちは楽しく遊ぼう!と。中学は家から遠くなる人が多く、行動範囲が広がりますし、異性への興味が強くなったりもします。また最...

  • 新一年生への言葉

    いよいよ新年度が始まりました。新しい学校への進学、おめでとうございます。特に、今年新たに入学した高校一年生は、楽しい高校生活を夢見てワクワクしていることでしょう。もちろん、貴重な青春時代ですから、寸暇を惜しんで、部活動や恋愛など、すべてのことに全力でアタックして、充実した時間にしてほしいと思います。しかし、大事なのは勉強も同じです。というか、一年生だからこそ頑張るべきなのですが、だいたいの高校生は...

  • 将来の夢が見つかったら…

    将来、やりたい仕事や、なりたい職業、興味のあることを見つけたら、どうやったら、それができるかを調べましょう。インターネットで検索すれば、山ほど情報は出てきますね。まわりの人から情報を集めるのも手です。ある日、吹奏楽をやっている中学女子が、「プロのフルーティストになりたい!東京の音大に行く!」と言ってきました。“東京の音大かぁ。。。 やっぱり、行くからにはけっこう良いところに行きたいよねぇ?”「もちろ...

  • 将来の夢

    もうずいぶん前の話です。家庭教師の生徒の中に、中学受験を控えた小6の女子がいました。勉強もスポーツも、人一倍頑張ってるかわいらしい女の子。ちょうど、お母さんも交えて話していたときに、学校の宿題で、「将来の夢」について書く作文が出されたという話になりました。その時、その女の子にお母さんがこう言いました。「今ならまだ、なりたい!って思ったものに、たいてい何でもなれるわよ! なれないものより、なれるもの...

  • 授業中が動物園?

    生徒たちの話によると、地元公立中学では、相変わらず、制御不能に陥る授業も少なからずあるようです。ある生徒が、「今日の英語の時間は、動物園みたいだった。。。」と言ったことがあります。数名が立ち上がってうろうろして、しまいに取っ組み合いになったと。。。どうやら、授業どころではない事態が起きているようです。そういう事態に巻き込まれるのがいやで、中学受験を考える親御さんが多いのも事実。これが徳島の現状か。。...

  • 無知だったことを知る

    ようやくやる気になってきたときに、たいていの子が「知らんかった。。。」と言います。自分が、今、どのくらいの位置につけているのか。どのくらい、やらなければいけないことがあるのか。例えば、「城東、難しい。」「城北、簡単。」という噂を聞いている中学生は多い。確かに、総選が廃止されて以来、城東のレベルは上がっていますし、城北のレベルは下がってしまいました。でも、それって、誰から見ての「簡単」と「難しい」な...

  • あらすじを話す

    昨日の話とも関連しますが、最近は、あらすじをうまく言えない子も多くいます。中学生になっても、それはそのまま持ち越されていて、例えば、英語の長文を読んで、「どんな話だった?」と聞くと、「犬の話。」なんて答えが返ってくることは珍しくありません。実際は、留学生のジェーンと、そのステイ先の理恵が一緒に犬の散歩に行っていて、お昼になったから、通りかかったレストランでランチを食べたいと思ったけれど、犬が一緒だった...

  • ボキャブラリーを増やす

    私も、それほど表現豊かな人間ではないのですが、それでも、最近の子供たちのボキャブラリーの少なさには驚かされることがよくあります。課題作文や、記述問題に取り組むときに、驚いてしまうことが多いのですが、言わなければいけないことはわかっているのに、それをどう表現すればよいのかがわからない子が多いんです。でも、それって、日々の何気ない会話の中にも見え隠れしています。何かの感想を聞いた時、言いませんか? 「...

  • 8時間勉強

    大人の労働は、労働基準法では1日8時間ということになっていますよね。子供だって同じだと思います。「子供の仕事は勉強でしょ?」というお父さんお母さんも多いと思います。小学校低学年はともかく、高学年にもなったら、8時間労働ならぬ8時間勉強です。初めて、そんな話を中学生にすると、みんな目を丸くしますが、学校で、既に6時間の授業を受けてきますよね。だから家庭学習は2時間です。そのくらいが基準だと思うんです。でも、...

  • 先生はナビゲーター

    大学生のころ、ある教授から聞いた話を、少しアレンジを加えて転用して、生徒たちによく話します。先生は、ただのナビゲーターでしかないんだよという話。君たちは、自分が決めたゴールに向かって、ひたすら歩いている最中です。手には、地図があります。ひたすら地図にしたがって歩けば、ゴールは見えてきます。途中には、地図には載っていない近道や落とし穴があります。近道を通らなくても、落とし穴に落ちながらでも、とにかく...

  • '24年度高校入試(理科・社会)

    まず理科から。試験の翌日の徳島新聞には、「理科が難しかった」という受験生の声が紹介されていましたが、全体としてはまあまあの難易度ではと思います。②番(生物)は、心臓周りの動脈静脈、③番(地学)は、金星の動き、④番(化学)は、ダニエル電池とイオン化傾向、⑤番(物理)は、電圧電流と、そこそこ難しめのジャンルが並んだのではありますが、内容は基本的なことを知っていれば解ける問題ばかりです。特にイオン化傾向の問...

  • '24年度高校入試(英語)

    英語は前年並みの問題でした。相変わらず文章量は多く、読み慣れていないと時間が足りなくなるのは間違いありません。リスニング問題は音を聞いていないので割愛します。④番は簡単です。成績下位の人を選別するための問題でしょう。⑤番からは大量の英文を読まなくてはいけません。ただ⑤⑥⑦番はすべて会話またはブログの投稿文であり、単なる説明文や物語文よりも理解しやすいはずです。最近流行りの対話形式ではありますが、今年は...

  • '24年度高校入試(数学)

    今年の入試でいちばんやっかいだったのは、私は数学だと思います。計算力自体は昔より簡単になったと言えます。解答を見ても、√(ルート)が答えになる問題は2問。しかもルートの中は一桁の数字です。分数が答えになるものはたったの1問しか無く、また数字も最大三桁です。計算がこれだけ簡単なのに、なぜやっかいなのでしょうか。それは意味をしっかり理解していないと解けないということと、落ち着いて理論的に考えないと混乱...

  • 2024年度公立高校入試(国語)

    この春に行われた、2024年度徳島県公立高校の入試問題について、印象を述べたいと思います。まずは国語から。今年も読みこなす文章の量は多いです。②③番の本文を一度読んだだけで、大方の意味を理解できないといけません。2回3回と読む暇はないと思います。設問自体はそれほど難しくはないので、どんどん読み進む能力があればOKですが、それが無いとかなりキビシイですね…。④番の古文も特に難しいことはないです。二つの文章を使う...

  • 時代とともに変わる価値観

    中学生になったら大人の言葉遣いで…といっても、急に人が変わったように子どもに対する態度を変えることもないでしょう。何か大切なことから少しずつ変えていくのがいいと思います。例えば「勉強しなさい」ではなくて、「最近、勉強おもしろいの?」と言い換えてみるのもいいでしょう。頭ごなしに「早く寝なさい」ではなくて、「生活のリズムをちゃんと自分で管理できるのがカッコいい大人だよね」くらいの言葉に変えるのもいいで...

  • 大人のルールに変わっていく

    12歳ぐらいになると反抗期が始まることが多いですね。たいていは親に対する反抗であり、学校の中や友達関係の中で反抗心をぶちまける子どもは少ないと思います。そこに思春期も重なりますから、中学生くらいから子育てが急に難しくなったと感じる親は多いはずです。この反抗心を「自我の目覚め」と言い換えたりしますが、その言葉はどうにもわかりづらいですね。私が思うには、この頃の子どもは大人のルールへの切り替えの時期にあ...

  • ちゃんと読め!w

    共通テストも4回目が終わり、いよいよ新課程の子たちが高3になります。ちょっと興味深い共テ分析動画があったので、ご紹介します。パターンじゃダメ、ドリルじゃダメと、口うるさく言っている理由はここにもあります。長い動画ですが、興味のある方はご覧ください。回し者ではないですが、けっこうおもしろいですw( N )何かお役に立てたら、クリックお願いします! ...

  • 時間がない

    勉強をしない理由の一番に、「時間がない」というのを挙げる子が多いのですが、この理由は、成績が良くない子に多いものです。例えば、部活や塾が終わって、夜8時に家に帰るとします。ご飯を食べて、お風呂に入って、就寝は12時だと設定すると、何時間勉強できますか?ここで、3時間くらいできると答える子は、「時間がない」とは言わない子です。「時間がない」と言う子は、1時間と答えます。宿題くらいしかする暇がないと言うの...

  • 意志

    昨日の記事みたいに「徳大や鳴教」なんて言い方をすると、地元国立大学をバカにしているみたいに思われるかもしれませんが、決してそうではありません。だって、私自身、徳大出身ですから。。。高3の時の担任には、「徳大や行ったら、アホばっかりで嫌になるぞ」とか、「どうして、県外に出ないんだ?徳島を愛してるのか?」とか、かなり失礼なあの手この手で、進路変更を勧められましたが、当時の私には、それなりに色々と思うと...

  • 忙しい子

    「毎日夜中まで塾に行って、 それで、徳大や鳴教って、どうなってるんですか?」なんて、聞かれることがあります。でも、それって、ごく一部の子じゃないですか?って思うんです。実際、うちに来てる理数科ほぼ安全圏に位置している中学生たちは、少なくとも、そんなに塾漬けではない。うちに週1~2回来てるだけとか、うちに週1回+地元の集合塾に2回ぐらいとかだし、その子たちが、高校生になったからって、そんな塾漬けの生活を...

  • 一冊を完璧に

    1冊の問題集を完璧に仕上げる。。。1冊ぐらいなら…と思うかもしれませんが、やっていますか?おそらく、やっていない子の方が多いと思います。通年で使っているテキスト、1回目を解いたときに、間違えた問題番号に赤丸をつけて、しばらく進んでから、数単元まとめて丸消し。丸消しというのは、1回目に赤丸をつけた問題だけをもう一度解いて、出来たら、その赤丸を斜線で消すこと。さらに、数単元進んだら、2回目の丸消し。1回で全...

  • 読解力とは何なのか

    読解とは読み解くということですが、意味を理解するために、もう少し言葉を増やすならば、文を読んでそこから意味を汲み取ること、と言えます。文は文字が並んでいるものですから、その様子は自分で想像しなければいけません。言葉とその様子がつながっていないと、意味はわかりません。文字を読んで声に出したり、読み方がすべてわかって読めました!というだけでは、読んだというだけで意味は汲み取れていません。また、その想像...

  • 国語の問題の盲点

    国語の問題をやっていると、「本文の内容にもっとも適していると思うものを選べ。」(以下、選択肢四つ)というタイプの選択問題がよくあります。その選択肢の中に一つくらいは、「これは絶対に違うな」と思う選択肢が含まれているものですが、その選択肢に引っかかる子がけっこういて、驚くことしばしばです。なぜそんなことになるのでしょうか。それは、題材になっている本文をしっかり読むことは、みんな意識してやるのですが、...

  • 条件にしたがって書く

    高校入試や城ノ内中学の入試では、短い作文を書くことが出題されます。作文を書くための練習は必須ですが、実はその「書く」という以前に、書く条件が設定されていて、それを理解したうえで作文が書けているかを見られます。たとえば、こんな問題。城ノ内中学の過去問から引用します。「さくらさんの学級では、インタビューなどをして調べたことをもとに、「元気もりもり大作戦」の発表会をしました。さくらさんは、ほかの班の発表...

  • 意味をつかみにくい問題 2

    算数・数学だけではなく他教科でも、問いかけに工夫されるだけで、あっさりと正答率が下がります。たとえばこんな社会科の問題。「地図中Bの都市は東経45度にあり、Cの都市は東経135度にある。BとCの都市の時差は何時間か。」これをひねると、「地図中Bの都市は東経45度の経線、Cの都市は東経135度の経線上にある。東経0度からの時差をそれぞれ求めると、その差は何時間か。」下の文章はあえて言葉を追加して、意味が読み込めない...

  • 意味をつかみにくい問題 1

    新しいことを習ったとき、まずは基本的なことを理解します。この最初の理解はできたとして、次にすることはその習った理屈を使って問題を解くことです。実際、教科書でも最初に定義や基本的な理屈の説明があったあとで、問題を解くという形式で理解を進めます。当然、最初はいちばんわかりやすい言葉で説明されているのですが、いざテストになると別の聞き方をされることがよくあります。すると、理屈は同じなのに問いかけの文章が...

  • 国公立大学進学率

    昨日の記事の補足ですが、昨日の記事でデータを取った6校について、合計も出してみました。国立大学合格者率は、R4が38.7%、R5が40.5%公立も含めて、国公立大学の合格者率にしても、R4が47.8%、R5が49.6%でした。ざっくりとした計算ではありますが、学区内の中学から、これらの高校の合格圏内に入るのは、およそ上位3割程度。もちろん、地域により多少の差はありますが。。。そのあたりから計算すると、今、もし、国立大学を...

  • 市内公立進学校大学進学状況

    少し気になったので、市内公立高校6校の大学進学状況を調べてみました。城ノ内、城東、城南、城北、徳北、市高の6校です。データ元は、各校HPの進路情報です。各学年の高校入試時の募集定員から合格者の割合を出して比較します。割合の大きい順に。。。<国立> R4 → R5①城東→城東②城ノ内→城南③城南→城ノ内④徳北→徳北⑤市高→市高⑥城北→城北<公立> R4 → R5①城南→城東②城東→城ノ内③城ノ内→徳北④徳北→城南⑤城北→市高⑥市高→...

  • オンライン講座

    長々とオンライン講座の紹介をしてきましたが、こんなことは、実際に家でやってる…というご家庭もあります。そういうご家庭にはこの講座は不要です。しかしながら、こういうことは、やらなければいけないと思いつつなかなか手が出せないというご家庭も多いと思います。あるいは、やりたいと思っても、どんな風にやればいいのかがわからないという声も聞きます。そういう方は、受講してみていただければと思います。そして、受講し...

  • 活用(オンライン考える算数コース)

    活用これは、算数で学習した、あるいは学習する知識を実生活に結び付けるための時間です。いわゆる活用系の問題は、適性検査や高校入試でも必ず出題されます。それが嫌いだという子はとても多いのが現実。日常生活と算数が結びついていないからだと思うんです。ですから、まずはイメージしやすい題材を選んで、日常生活と結び付けたいのです。例えば、自分の部屋の片隅に収納ボックスを置きたい。ネットで収納ボックスを探したら、...

  • 計算パズル(オンライン考える算数コース)

    計算パズル簡単な四則計算を楽しくたくさんできるのが、こういうパズル系の問題のメリットだと思います。計算ドリルを解くより、断然楽しいですから。w基本的な計算力というのは、欠かせない部分ですから、強化しておきたいですよね。パズルなら、一問解くのに、たくさんの計算をしますし、ミスをすれば答えを見つけられないので、ミスをしないように…という気持ちが自然と働きます。さらには、答えにたどり着くルートが一つとは限...

  • 図形模写・作成(オンライン考える算数コース)

    図形模写・作成まずは、画面に映し出された見取り図を模写することから始めます。さいころの見取り図を描いてもらうと、正方形をいくつも並べて傾げている子がよくいます。もちろん、初めは誰しもそういう経験があるかもしれません。しかし、そこから発展していかない子が多いのです。私も小学生のころ、立体の見取り図をたくさん書いた記憶があります。どうやったら、きれいにかっこよく書けるのか・・・あれこれと書いてみたもの...

  • 聞きとり読解算(オンライン考える算数コース)

    聞きとり読解算耳慣れない言葉だと思いますが、文字通り、問題文を聞きとって、算数の文章題を解いてもらいます。集中して聞くこと状況をイメージすること必要な情報を選び取ることメモを取ることこれらのことができなければ解けません。どれも、苦手な子が多いなぁ...と感じていることなので、是非とも、時間に余裕がある小学生のうちに手を入れておきたい部分なのです。もちろん、はじめは簡単な問題から。できれば、少しずつレ...

  • オンライン考える算数コース

    今日からは、オンライン考える算数コースの紹介をしていきます。こちらはマンツーマンのオンライン学習です。とにかく集中して考えるということをしてもらいたいので1回60分の設定にしました。対象は、小学校4~6年生です。将来、数学で撃沈してしまわないように…という思いから始まったコースです。通常の算数の授業とは違う角度から切り込んでいきます。では具体的に。・聞きとり読解算・図形模写・作成・計算パズル・活用それぞ...

  • 課題について(オンライン言葉の学習コース)

    この言葉の学習コースは週に一回程度ですから、その間にやってもらうことも用意します。●ファンレターを書こう自分が応援している人に対してファンレターを書いてもらいます。手紙に書くことやその流れを学びながら、どうすれば自分の気持ちが伝わり、魅力的な文章になるのかを考えます。言葉選びや、文の強調や省略をすることは、じっくりと手紙を書くことで能力が伸びるはずです。手紙を書く便箋は好きなものにしてもらって、楽...

  • ゲーム的内容の紹介 その2(オンライン言葉の学習コース)

    ●言葉の通りに図形を描こうゲーム例えば「正三角形の上に長方形を描こう。」といった命題を理解して、その図を描いてもらいます。言葉に忠実な行動とはどういうものかを理解したり、定義というものの理解にもつなげます。命題は複雑化していきますが、「Aという文字の線の幅を太くしよう。→文字に奥行をつけよう。→一点から飛び出して見えるようにしよう。」というように段階的に進めると、かなりおもしろいと思います。●あいうえ...

  • ゲーム的内容の紹介 その1(オンライン言葉の学習コース)

    今回の言葉の学習コースでは、小学生が対象ですので、80分の時間の中程にゲーム的な内容をはさむ予定です。ただし遊びながら頭をフル回転してほしいですし、言葉の練習になるようなものにしなければと考えています。ではいくつか具体的に紹介します。●言葉たしゲーム「鳩が飛んだ。」のような主語述語のみの簡単な文に、一語ずつ単語を追加して文章をふくらませるゲームです。例えば、白い鳩が飛んだ。白い鳩がゆっくりと飛んだ。...

  • 学習的内容の紹介 その2(オンライン言葉の学習コース)

    ●禁止ワード作文子どもの作文にはお決まりの言葉がたくさん出てきます。「とても」「おもしろかった」「よかった」「思います」など使いやすい言葉なのですが、それに頼ると表現が単調になりますし、詳しく伝わりません。そのような頻出単語をあえて禁止して作文を作ります。例えば「運動会はいい天気だったのでよかった。リレーがとてもおもしろかった。来年は優勝したいと思います。」のような文になりがちですが、「この間の運...

  • 学習的内容の紹介 その1(オンライン言葉の学習コース)

    この度新設いたします、オンライン言葉の学習コースの内容につきまして、今回は学習的内容について、その一部を、より詳細にご紹介させていただきます。●今週のことわざ・慣用句・四字熟語なかなか覚えにくい、ことわざ・慣用句・四字熟語ですが、実際に使ってみることで定着を図ります。語句の説明をしたうえで意味を理解し、さらにそれを使って文章を作ります。文例にたくさん触れることで、実際に使える真の実力になるはずです...

  • オンライン言葉の学習コースを始めます!

    考えるためには言葉が必要で、言葉を自由に扱うことが上手であればあるほど思考力は上がります。言葉の能力は、読む書く聞く話すの四つになりますが、特に重要性が高いと思われるのが読解力です。読解力は国語の点数に直結していますが、算数・英語・理科・社会、全ての基礎となる力です。その力をなるべく早く小学生のうちからアップしておかなければいけません。そこで、この春からインターネット上でzoomアプリを使った、リモー...

  • オンライン講座詳細

    4月から開講するオンライン講座を紹介します。まずは概要から。対象は小学校4~6年生。zoomを使用したオンライン学習です。(zoomが使用できるカメラ機能のあるパソコンかタブレットが必要です。)【オンライン言葉の学習コース(担当:熊川)】少人数レッスン(1~3名、他学年混在の場合アリ)80分/回 (44回/年)¥12,000/月(税込み)【オンライン考える算数コース(担当:長尾)】マンツーマンレッスン60分/回 (44回/年)¥12...

  • 足りないもの。。。

    地元公立上位層にいながら、この先の伸び悩みが見え隠れする子たちに足りないものは何だろう?と、よく考えます。中学に上がるまでに意識的にやっておくべきことがあるのではないだろうか?個人懇談などで、お母さんに学習状況や私たちが感じていることをお話しするときに、小学生の場合、よく話題になるのは、もっと、色々な体験をしてほしいということや、もっと、正しい会話を多くしてほしいということ。ドリルやパターン演習を...

  • ドリル・パターン演習で凌ぐ子たち(つづき)

    昨日のつづきです。今日はドリル・パターン演習で凌いでいる子の読解についてです。文章を読んで、頭の中に映像が浮かぶということが、どうやらないらしい。前にも書いたことがあると思いますが、「黒々とした森林が広がっていて、雪をかぶった高い峰に月の光が反射している…」こんな文章があると、頭の中にその情景が浮かんで、冬の晴れた夜であるということは簡単にイメージできるはずですが、それができない。雪だから冬、月だ...

  • ドリル・パターン演習で凌ぐ子たち

    昨日のつづきです。地元公立上位3割の中には、ドリル・パターン演習だけで凌いでいる子がかなりいるというお話。10日ほど前の記事にも、パターンや公式に当てはめるだけの子が多いということを書きましたが、これは、小学生のうちに、すでに始まっています。例えば、苦手な小学生が多い速さの問題。距離=速さ×時間という公式に当てはめると考えているんです。公式を覚えて当てはめる問題と化しているのです。パターンで凌げる子な...

  • 地元公立上位層

    少なくとも、受験が必要な中学に入学した場合、それなりの成績以上の子たちが集まるので、それぞれの学校に、いわゆるトップ層の子たちも多くいます。ですから、地元公立上位層ぐらいの成績ならば、当然、校内で真ん中よりも下の位置になることが多いため、ある程度の危機感は生まれると思います。しかし、地元公立でいれば、そのくらいの成績でも小学校から常に上位層に位置付けられてしまって、意図的に、外の世界を見せない限り...

  • 聞き耳を立てる

    子供と大人が直接話しをすることは相当少なくなってしまいましたが、大人同士の会話を聞くという機会も減っています。昔は親戚のところに連れて行かれることが多く、そこで親は勝手にじいさんばあさんや親の兄弟などと大人の話を始めるわけです。スマホも携帯型のゲームもなかったですし、親戚の家で勝手に遊びだすこともできないので、いやでも大人の会話を大人しく聞いているしかすることがありません。子供にとって大人の話はだ...

  • 大人と話す、他人と話す

    今の社会を観察してみると、子供と大人が話をする機会が、とても少なくなりました。親子の会話は家によって多い少ないがあるでしょうし、それは今も昔も変わらないと思いますが、ここで言いたいのは、子供が「他人の」大人と話をする機会のことです。例えば、最近は子供を一人でお使いに行かせることがほとんど無くなったと思います。店に行って、必要なものを店の人に伝えて揃えてもらい、お金を払って返ってくるという一連の作業...

  • 問題集では読解力は育たない

    これは親も子どももなのですが、皆さん問題集は何がいいのかとかなり気にします。確かに問題集をやってできるようになれば、テストでいい点が取れそうですし、最低限必ずやらなければいけないのは問題集!と思っています。簡単すぎてもいけませんし、実力以上に難しいのも困りもの。字の大きさやカラーかどうかなど、いろいろ気になることが多いですよね。しかし、問題集は確かに大事ですがあえて言わせてもらうと、問題集はあくま...

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小・中学生の受験奮闘記(徳島版)
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