ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
今回は大人の作文。テーマや状況は同じです。 昨日、最近友人の間で噂になっているラーメン屋に行ってみた。なんでも東京で修行してきた店主の店らしく、「徳島ラーメンとは一味違うが、とにかく食べてみろ。」ということなので、半信半疑で行ってみることにした。 昼までまだ少し間があるタイミングだったからか、店は適度な混み具合。とりあえずカウンターに座って、普通のラーメンを注文してみた。待っている間に店内をキョロ...
先日、こんな文章を書きました。「昨日噂のあのラーメン屋に行ったんやけど、めっちゃ美味かった!」今日はこの文章を元にして、実際に作文にしてみます。タイトルは「噂のラーメン屋」です。まずは、コンパクトにまとまった小学生的な作文。 昨日、友達が「めっちゃうまかった。」と言っていたラーメン屋に行きました。時間は昼前だったので、座ってすぐに注文できました。10分くらいでラーメンが出てきました。 味は、麺もスー...
最初はコピーや人まねから始めるのは、どんな習い事でも同じでしょう。そして見本となるものを真似することで、型を作っていきます。スポーツならフォームを固めるための素振りであったり反復練習であり、音楽なら上手い人が出すようないい音が出るまで繰り返し練習するということでしょう。文章を書くことでも、上手い文章をそのまま写経のように書き写すのがいいという人もいます。まさにコピーですし、繰り返せばその型(パター...
作文は事実と感想の連続だという話をしました。しかし、それでも書きにくいというイメージを持っている人は多いです。 なぜそう思うかというと、 1 会話の言葉ではなく、書き言葉にしなければいけないから。つまり、ですます調やだである調の文体に統一するのが面倒である。 2 時々話をまとめなければいけないので、その要約に困る。 3 書いたものは会話と違っていつまでも残るので、適当には書けない気がする。 4 あ...
話をすることも文章を書くことも、何かを伝えようとしていることは同じです。その何かを伝えるということをもう少し突き詰めてみると、それは事実を伝える感想を伝えるというふたつに分けられます。会話なら、そんなことをいちいち意識せずに話をしていますが、よーく考えて話の中身を分析すると、事実とその感想を話しているのです。「昨日噂のあのラーメン屋に行ったんやけど、めっちゃ美味かった!」という事実と感想の文章です...
新しい学校に入学が決まると、新しいスタート地点に立った気分になります。そのフレッシュな気持ちに、水を差すようですが、「力の差がリセットされたわけちゃうけんな!」と、よく生徒に言います。そうやって釘を刺しておかなければ、入試後、入学式まで、遊び倒す子がいるからです。まぁ、そんなことを言っても、遊ぶ子は遊ぶのですが。。。ww合格通知をもらうと、なんとなく、力の差がリセットされた気分になるものです。しかし...
いいイメージを持つことはとても大事です。テスト前、勉強が十分でなかったら、不安を抱えてテストを迎えます。もしかしたら、やってない問題が出るかもしれない。。。もしかしたら、時間が足りないかもしれない。。。色んな不安がよぎって、悪いイメージが出来上がってしまいます。そんな状態でテストを受けると、出来る問題も出来ません。一方、自分は十分に勉強をやった!と思っていたなら、出来ない問題は出ないはず。。。色ん...
ご存じの方も多いと思いますが、筆記体は、いわゆる「ゆとり」の時代に教科書から削除されました。そして、今も戻っていない。。。筆記体を中1でしっかりと覚えた世代から見れば、筆記体が書けなければ不便だろうと思いますが、もともと使わない世代からすれば、別にどうでもよいらしい。。。なぜ、不便だろうと思うのか?と考えてみると、筆記体を習った世代は、単語を覚えるときや急いで板書するときなど、いちいちブロック体で...
一緒に勉強をし始めて、まだ日が浅い生徒に多いことがあります。「これ、わかりませんー」とかって、何か問題を出してきたとします。「じゃぁ、問題読んで!」から始めますが、声に出して問題を読んでもらって、「問題の意味わかった?」 “うん”「で、何考えた?説明してみて!」 “えーっと、これがこうなって、こうなるから、こうなって、それからこうなって、こう?”「で、何がわからんの?」“あぁ、わかった!”って、自分でわかってる...
集合塾には、それぞれ、得意とするレベルがあります。例えば、中位層以下の子を中位に上げるのがうまい塾、中位層をターゲットにした塾、上位層をさらに伸ばすのが得意な塾、超ハイレベルな子に向いてる塾。。。ああ、あそこね。。。なんて、それぞれに思い浮かぶ塾があるのではないでしょうか。そうすると、それぞれに合ったレベルの子が集まるわけですから、そのレベルの子に合う教材を採用しているわけです。ですから、もし自分...
秋~冬にかけて、学校の授業のスピードが急に速くなることがよくあります。今年もこっちの学校は社会をぶっ飛ばし、あっちの学校は理科をぶっ飛ばし、そっちの学校は数学をぶっ飛ばして、つじつまを合わせにかかっているようです。wwそんな中で、時々、生徒が言ってます。「学校の先生って、計画的に勉強しなさい!って言うんだったら、 自分も計画的に授業してよなぁ~」まさに、その通りです。年中行事なんか、年度はじめからわか...
当然ながら、皆それぞれに、勉強や自分の人生に対する意識が違います。そうすると、取り組み方が違うのも当然ということになります。もちろん、出会った時のスタート地点もそれぞれですが、自分の人生について、真剣に向き合えている子は、よく伸びます。一番大きな差は、ここにあると思っています。やはり、自分の人生についてなど考えたこともない…というような子は、伸びが悪いものです。なんとなくやり始めた勉強が、少し面白...
時々、「社会が覚えられない…」なんて言う子がいます。繰り返しやっているけれど、覚えられないという訴えです。よ~く話を聞いてみると、だいたいの場合、やり方がものすごくマズイ。例えば、問題を解いて、丸付けをして、解答を見ながら、赤で直して、少しねかせてから、もう一回やってみる。一見、問題なさそうに見えますが、大問題です。「解答を見ながら、赤で直して」という部分。それだけでは、何の経験も自分の中には残っ...
暗記力をアップする方法はないですか?よく聞かれますが、地道に繰り返して、頑張りましょう。。。楽して覚えてやろうったって、そうはいきません!しかし、そうはいっても、ちょっとでも効果が上がる方法を皆、試行錯誤していますよね。月並みな方法ですが、声を出すことはかなり有効です。書きながら、声に出して、唱えながら、覚えるのです。とにかく、視覚も聴覚も、使えるものはみんな使ってやろうってことでwwwこれは、や...
中学生、特に女子に多いのは、嫌いな先生の教科の成績が下がる現象。嫌いな先生の話は、あまり聞きたくないし、聞いてもおもしろいはずがない。したがって、授業も聞きたくないから、成績が下がる。。。ダメです!それは逆ですよね。嫌いな先生の教科だからこそ、弱みを見せてはいけないんです。嫌いな先生に、成績悪いなんて言われたくないじゃないですか!私は、中学生の時はそう思っていました。だから、嫌いな先生の教科こそ、...
当塾、自律学習ゼミの特徴を、今回は心の面から見ていきたいと思います。当塾は、専業の塾講師のいい大人(おじさんおばさんw)が、一人の子どもと完全一対一で90分間向かい合うという、かなり特殊な環境です。このことが心理的に、どんな作用をもたらすのか考えてみましょう。◎人間同士の付き合い当然最初は知らぬ者同士ですが、何ヶ月かするともう他人ではなく、お互いに信頼感が生まれてきます。一対一ですから、その信頼に応え...
当塾の特徴として、生徒のご家族様との連携や説明が豊富であることがあげられます。よく中学受験は、親子二人三脚とか親の受験だとか言われます。しかし実際は、非常に熱心なお母さんお父さんもいれば、それほど関わろうとしない方もいます。また中には、関わってくれているのだけれど、ちょっと方向性が間違っているという場合もあります。ですから、親は関わらないでください!と宣言する塾も中にはあると聞いています。私達は、...
当塾の指導法の大きな特徴は、パターン演習の排除です。パターン演習とは、同じような問題を何度もやることで、問題のこの数字とこの数字をこうやって式にすればあとは計算するだけ〜というパターンや、今は受動態を習っているから、動詞の後ろの単語を先頭にしてbe動詞を入れて動詞を過去分詞形にすればOK〜、といった、中身の理解なく変換パターンに当てはめて解くという方法です。これは、解く問題が簡単なうちはそれなりに結果...
このブログやホームページにて、紹介されていることではあるのですが、改めて感想なども交えて紹介いたします。最近は◯◯式と銘打つ塾も多いですが、当塾では基本的には、生徒個人の特性に合わせた指導をしています。どんな生徒でもこの方法がベスト!という方法があるとは思えませんし、成長や経験の積み重ねによって、勉強方法も変わっていくのが普通だと思います。それでも、当塾にはいくつかの、これだけは譲れない!というポリ...
今更ながらですが、ホームページがリニューアルしましたので、当塾の特徴を思いつくままに書いてみたいと思います。まずいちばんは、完全な個別指導の塾だということです。スタイルとしては家庭教師に限りなく近いと思います。家庭教師は家まで教師が来てくれるのがメリットですが、当然デメリットもありますよね。デメリットについてはみなさん想像のとおりですし、批判的になりますので、ここでは割愛して、当塾のメリットのみを...
ものごとに、興味や関心があることが、生きていく上では、とても大事だと思います。子供たちと一緒に勉強をしていると、色々なことに興味・関心がある子と、そうではない子がいます。例えば、中1理科の光の単元。苦手な子が多い単元ですが、鏡を90度において、その真ん中に物を置いて写すと、どう映るか?みたいな問題、よくありますよね?色々なことに興味・関心が高い子は、意外とスルッと答えてしまいます。おそらく、小さいころ...
勉強は計画的にしましょう!って、そんなことはわかってる!!と思うかもしれませんが、多くの生徒が計画を立てずに勉強しています。中1、中2は、2月の基礎学に向けて、中3はいよいよ本番に向けて、問題集を仕上げにかかる子も多いと思いますが、その計画は立てているでしょうか?その問題集1冊、何単元ですか?1単元、何分ぐらいかかりそうですか?何月何日までに仕上げたいですか?計画を立てないと、成り行き任せでは進まないし...
テスト中に終了時間が迫ってきて、焦って焦って、結局何もできなかったなんて経験、ありませんか?多かれ少なかれ、誰もが経験していると思います。時間切れしそうな時は、焦らず、何を優先するかをまず決めましょう。例えば、数学。残った問題は、むずかしくて残り5分では糸口がつかめそうにない。。。と思ったら、迷わず大問1の一行問題の見直しをしましょう。ミスしていないか、確認して、とれる点を捨てないようにするのです。...
振り返ってみると、うちの塾で長く続いている子たちというのは、あとから効いてくるであろうことに保護者が理解を示してくれる子が多い。すぐに結果を出すためにすることと、長い目で見たときに、良いと思われる方へ導くためにすることは、かなり違いがあるもので、私たちは、基本的に後者に重きを置いた授業をします。そうすると、当然、すぐに劇的な効果が出るわけではないのですが、それを理解してくれている家庭の子は、だいた...
昨日の記事のようなことに気が付いたときには、もう既に中学年になってしまっていた。。。なんていうこともよくあります。私たちが出会うのは、たいてい小学校高学年です。そして、その時にはすでに違いが発生してしまっているのです。そりゃぁ、幼児期に意識できていた方がよかったとは思いますが、手遅れでしょうか???決してそんなことはないと思います。というか、そのまま諦めてパターン暗記で進むよりは、少しでも、考える...
特に幼児期のうちには、人より先にできていることには、何の意味もないと思っています。幼稚園なのに、漢字が読めたり、九九が言えたりしていた子は私のころにもいましたが、その子たちが、目に見えて優秀になったか…というと、残念ながらそうではない。そんなのは、放っておいても小学校で習うので、そのうち全員ができるようになりますから。。。そんなことのために、貴重な幼児期を使うなんてもったいない!と思っている人です...
最近は、夏休みでさえ、子供たちの声が外で聞こえることがあまりありません。私が小学生のころは、夏休みは毎朝、6時前になると、ラジオ体操に行く子供たちの声が、近所にあふれていたものです。そんな40年も前の話をされても…と思うかもしれませんが、そのころが、幼児期を普通に過ごしていても大丈夫な最終地点だったのかなと思います。普通に、自力で登下校して、普通に外遊びを皆がしていた時代です。今は、それが普通ではあり...
子供たちの遊び方も、ずいぶん変わりました。幼児が親のスマホでユーチューブを見ている姿も日常に見かけるようになっています。絵本よりも動画...なんですよね。。。先日の熊川先生の記事にもありましたが、自分でイメージするのではなくて、イメージを与えられる方が多い。これ、まずいと思うんです。乳幼児期からこれをやってしまうと、イメージ力が身につかないんじゃないでしょうかね。。。絵本を読むよりも、動画を見るほ...
先日、ドラムの先生もしている人と話をしていた時のことです。生徒たちが、すぐに電子楽器のドラムを購入しようとするという話になりました。実は、私もピアノ教室をしていたころに、多くの生徒は電子ピアノを購入していました。楽器は音が出るので、電子楽器を使って、外には音が出ないようにヘッドホンで練習をするのが主流になりつつあります。電子楽器なら、近所迷惑にならないし、比較的安価に購入できるからです。しかし、そ...
「便利になり過ぎたんだよね…」なんて言うと、年寄りのたわごとみたいかもしれませんが、最近、本当に、世の中が便利になり過ぎた結果だよな。。。と思うことがよくあります。急速に便利になって、その便利さを、幼少のころから盲目的に受け入れた結果として、いわゆる「考える力」や「読解力」がない子が増えている気がするんです。私自身は、膨大なデータを持つわけでもなく、ただただ実践の場で感じている実感からの話でしかな...
こう考えてみると、状況をしっかりと掴むために急いでサラッとではなくしっかりと読むことが何より大切です。そして、それがわかりやすいように、あるいは間違っていないか確認するために、そして後で忘れてしまわないように、目につくところに書いておくということが大事だとわかります。つまり、思考の第一段階として、状況を想像して頭の中になるべくリアルなイメージを作り上げるということです。そのメモができていると、その...
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ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...
相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...
できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...
やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...
勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...
生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...
当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...
きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...
塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...
GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...