中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
英語では、いったん肯定文にしてから疑問文に再変換する、あるいは日本語の意味を書き出してから、語順を日本語式に変換する、という手法を説明しました。また数学では、いったん図にして状況を整理してから、それを式に変換するという方法を説明しました。いずれも難しい処理を簡単な2段階に分割して考えると、思考が進み、時間もかからずミスもなくなるということでした。それでは、国語の場合はどうでしょうか。国語の長文問題...
今回も実際の問題を使って考えてみましょう。中学2年の連立方程式の文章題なら、ある列車が、320mの鉄橋を渡りはじめてから渡り終わるまでに、20秒かかった。また、780mmのトンネルを通過するとき、列車がトンネルの中に完全にかくれていたのは、30秒であった。列車の長さと秒速を求めなさい。小学生の問題としてなら、長さが120mの列車が、320mの鉄橋を渡りはじめてから渡り終わるまでに、20秒かかった。この列車の時速はいくら...
今度は、もっと長い英語の文を日本語に訳していく場合について考えてみましょう。昔は英語は後ろから訳していくものだ、という方法が幅を利かせていましたが、流石に最近はそういうことを言う人は少なくなりました。そもそも英語の会話では、聞いたことをすぐに理解していかなければ、意味などつかめるわけもありませんから、文章を読むときでも前から理解をしていくことが当たり前になってきました。例えば次の文章をどう読むべき...
まず、この問題を考えてみてください。This room was used yesterday.→( ) this room ( ) yesterday?この問題は受動態の書き換え問題の基本的なものです。上に元の肯定文がありますから、綴りを間違えることもなく、場所もまず間違えません。答えは、Was this room used yesterday?簡単です。これはほとんどの生徒が解ける問題ですよね。では次に、日本語を英訳する場合を考えてみましょう。この部屋は...
以前から、文章を読んでも頭の中にイメージがない、とか、生活の中で体験が足りていない、とか、読解力、思考力が弱い子の共通点のようなものを時々、このブログでも書いてきました。さらに、意外とそういう子のお母さんは教育熱心な人が多い。ネットや本屋さんで、いろいろな教材を買っては、やらせているタイプ。例えば、図形が弱い。。。と言われれば、図形の問題集を買ってきます。問題集を解くのではなくて、紙を切ったり貼っ...
継続は力なり。。。しつこいぐらいに言っていますが、コツコツ積み重ねた力は本当に大きいですね。コツコツ積み重ねて手に入れているものは、少々さぼったぐらいではなくしません。しかし、その逆もあります。少しずつ少しずつさぼっていると、それが積み重なって、大変なことになっていくのです。何事も、一気には結果は出ません。もちろん、勉強も。コツコツ頑張ってるなぁ。。。と思っていると、少しずつ少しずつ積み重なって上...
昨日の続きです。市内普通科の進学実績に大きな差がないということは、市内普通科に地元公立から約4割程度の子が行くことから考えると、城ノ内中学へも地元公立で4割程度のレベルに入っていれば受かるのか・・・ということについて考えてみたいと思います。実際に地元公立小で上位3〜4割程度のレベルに収まっている子が、城ノ内に受かっているか・・・と言われると、そういう印象は全くありません。もちろん、地元公立では中学受験...
昨日の話の続きのようになりますが、各校の進学状況から、世間的には、謎wや誤解が多い中学の実態を少し具体的に見てみようと思います。中学受験があって、なおかつ高校受験もある唯一の中学は附属中学です。近年の傾向としては、城東高校進学が人気で、トップ層は市高理数科と城東に二分されている印象があります。市高理数科には届かない子も、まずは城東と考えるようなので、かなりの人数が城東に進学しています。城南や他の市...
どんな入試でも、オンザバブル、つまり合否の境目にいる子はいます。10回受けても、10回受かるだろうと思える子はともかく、10回受けたら、7回ぐらいは受かるだろうという感じの子もいれば、10回受けたら、5回ぐらいは受かるかなという子や、10回受けたら、1回ぐらいは受かるかも・・・というレベルの子もいるわけです。問題は、どのレベルならチャレンジするべきか…ですよね。全く私的な意見ですが、大学受験なら、一か八かでもチ...
今日は、適性検査の続きのお話。普通の算数の問題とどこが違うか、一つ例題をみてみることにしましょう。縦2メートル、横3メートルの花壇を真上から見た図が書かれています。そして、ア、イの2か所、印がついています。ペットの犬を2メートルのロープで、ア、イのくいに、つなぎます。普通の算数の問題なら、この犬が動ける範囲は、それぞれ何平方メートルですか。これが、適性検査なら、どちらのくいにつないだ方が、犬の動く範囲...
いざ、中学受験をしようかな?と考えた時、中高一貫校の「適性検査」って、なに?となりますね。国語とか、算数とかいうんじゃなくて、なんかようわからんやつですよねーっていう感じの認識の方もまだ多いと思います。そうです、ようわからんやつなんですが、ww今日は、そのあたりを、ちょっとわかった気がするーってところまでひも解いてみようかと思います。どんなテストか?って言われれば、与えられた情報をきちんと処理できて、...
何年か前に、将来の進路が具体的に決まっていない子がいました。文系に進む…ということは決めていたのですが、その先がもう一つわからないという感じだったのです。それで、ちょうど子供の通う高校の「仕事塾」なるものに協力していた兄に、「うちの生徒にも仕事塾してくれん?」と頼んでみました。zoomでつないで、当時ソニーで働いていた兄に、マーケティングの実際みたいな話をしてもらいました。それから数年経って、その子が...
今日は勉強とは少し離れたお話です。今週末21日~23日の3日間、北沖洲の櫻ギャラリーで作品展をします。このブログでも時々書いている陶芸のほうのお仕事です。書道家の友人との二人展です。もし、興味がある方がいらしたら、お立ち寄りください。実は、この作品展に水琴窟ならぬ、水琴壺も展示します。滴り落ちる水滴を陶器の中で響かせて、不規則な美しい音を作り出す装置とでも言いましょうか、古くから日本の造園の世界にある...
昨日の記事のようなリモート受講でも対面授業を必ず織り交ぜるようにしているのですが、リモートだけでは、なんとなくしっくりこないのが原因です。なぜ、しっくりこないのか?何が気になるのか?と考えるのですが、どうにもうまく説明ができません。授業内容的には、対面とそれほど変わらないのに、たまには実際に会わないと何かが違う気がするのです。近頃の就職面接などは、ほとんどリモートで行われるようですが、最後の役員面...
2024年度から、本格的にZoomを使ったリモート受講を始めています。それまでにも、コロナ禍からSkype を使った授業をイレギュラーで、やってはいたのですが、色々なケースを試しているうちに、そろそろ本格的に始めても大丈夫だなぁと思い至った次第です。マンツーマンでオンラインでって、いったいどんな風にするの?と、思われる方も多いだろうと思いますので、現在受講中の生徒たちは、どんなふうに授業をしているのかを少し紹介...
学習というものは全て、どこまでついていけるかということだと思うのですが、特に中学から高校に進むときには、高校受験というふるいがあります。学習が苦手な人は、相応の学校に行った方が幸せそうですし、ふるい分けすることを否定的に捉えているわけではありません。しかし、多くの人が大学に行きたがるようになってしまった現在、大学に進めるかどうか…という立場の人にとっては、この中学の3年間の学習期間は、まさにふるい落...
正直言いますと、実は私も中学時代は英語はどちらかと言うと苦手科目でした。特にこの文型。なんのために習っているのか、意味すらつかめませんでした。肝心なことを教えてくれないんですよね。それと、to不定詞も嫌いでしたw。文章の中にいっぱい動詞がでてくるし、そもそも不定詞ではないtoがあって、一つの文の中に二つtoがでてくるだけでイライラしてましたwwそもそも文型を習うときに大切なのは、第四・第五文型のように思い...
助動詞は日本語でも英語でもやっかいです。小学生のうちから can を使った文章を習うのですが、それが中学で生かされているという印象は正直ありません。なぜ英語の助動詞が難しく感じるのか考えてみると、それはもっぱら、日本語の助動詞とは様子が全く異なるからかもしれません。否定文なら助動詞にnotがつくとか、疑問文なら助動詞が文の先頭に来るとか。中学の英語に出てくる助動詞は主に五つ。must, should, will, can, mayで...
I love you.と I like he.英語の代名詞は、つまずくことの多い単元です。日本語では、私は、私の、私にというふうに「私」の部分は変化せずに、助詞をつけることで意味が変わるのですが、英語ではI my me というふうに綴りも読みも変化します。この変化するそれぞれを主格、所有格、目的格と呼んで区別します。英語には助詞がないことは、みなさん御存知の通りです。ところが、中学2年3年になっても、I like he.という文を作っ...
普段中学生に英語を教えています。そこで感じるのは、私たちが昔習った時よりも、今はリスニングとスピーキングの能力は、確かに向上していることです。正しいかどうかは別にして、聞くことに抵抗があまり無く、発音もいい生徒が多い印象です。 しかし、当然のこととはいえ、その分リーディングとライティングはできなくなっていると感じます。 それならば、リーディング・ライティングの能力を以前のままに維持できれば、英語の総...
この仕事の醍醐味は、いろいろな場面で生徒たちの成長を感じられることだと思います。もちろん、そんな嬉しい瞬間は多くはないのですがでも、時々そういう瞬間があって、しみじみとこの仕事をしていてよかったなぁと思います。今年も中3になってようやくそういう瞬間が訪れた子がいます。実は、その子は年の離れたお姉ちゃんがいてそのお姉ちゃんの家庭教師をしていた頃に生まれた子なので、まさに生まれたときから知ってる子なん...
さて、いよいよ450点前後。ある程度のペースメイクは、私がしますが、自分で勉強を回し始めるのがこのレベル。例えば、勉強方法について、今回は、どのテキストを優先するのが良いかとか、どんな風に扱うのがいいかとか、そういう質問が出てきます。もちろん、「どうやったらいいですか?」なんて丸投げな質問ではなく、「こうやってるんですけど、いけますよね?」とか、「こうしたいと思うんですけど、合ってますよね?」とか、自分...
では、今日は基礎学400点レベル。けっこうな量の宿題でもこなします。丸付け、直し、わかる問題とわからない問題の選別まではある程度できます。しかし、「ある程度」です。注意してチェックしてあげないと、こぼれ落ちているのがあります。めんどくさくなると、時々、アでピンされるとウって書いてしまったりする。ww「え、それ、なんで?」と言われると、「アかウだと思ったから、アでないならウです」って、おいおい・・・、そ...
今日は基礎学350点前後の子たちに焦点を当ててみましょう。もちろん、宿題はします。丸付け、直しも自分で出来ます。一応、解説を読んでみたり、何がどう違っているのかを考えてみたりはします。でも、徹底してはできていません。わからなかった問題の質問などは、一応は出てきますが、全てを自分で洗い出すことはできません。「わかりました」とか、「いけます」とか言う問題でも、「じゃぁ、これは、どうして違うかったの?」とか...
まずは、基礎学300点前後の子たちがよくやってる勉強法から、見てみることにします。とりあえず、宿題はします。いや、時々、できていません。めんどくさくなると、空白を作って雑に解きます。丸付けは自分で出来ます、たぶん。でも、丸とピンをつけて、答えを赤で写して、終わります。間違えた問題をもう1回解きなさいと言われれば、一応は解きます。でも、前回、原因究明をしないまま終わっているので、解ける確率は限りなく低い...
皆、同じように学校へ行って、机を並べて勉強はしていますが、友達が、果たしてどんな勉強をしているのか…実は、よく知らないと思います。誰しも、自分がスタンダードだと思っていますから、その上の世界も下の世界も、意外と知らないものです。ところが、これは、レベルによって、顕著な違いがあります。勉強の仕方が違う。取り組み方が違う。考え方が違う。できることが違う。。。そして、それぞれのレベルに共通点があるわけで...
個人的なざっくりとした感覚なのですが、IQが高いほど成績が良いわけではないという実感があります。IQがそこそこ高くても、きっちりと詰めができなければ、成績はそこそこにしかならないし、IQがものすごく高いわけではなくても、きっちりと詰めが効いた勉強ができれば、成績はそこそこまではいくと思うんです。「そこそこ」とかいうあいまいな表現を使うと、わかりづらいですが、例えば、わりとIQ高めだと思われるAくんと、IQはA...
色々な成績の子と話をしていると、皆、それぞれの基準となっている地点が違うことをひしひしと感じます。例えば、東大・京大を目指している子なら、高校でも1番を取らなければ・・・という感覚があります。逆に、20番なんて取ってしまったら、「どうする?この先。。。」って思うでしょう。しかし、まぁ、どこでもいいから、短大くらいは行きたいなーと思っている子からすれば、「英数クラス?ガリ勉ばっか!」という感覚ですよね...
ある程度、国語の点数もとれるのだけど、ある程度までしかいかない…という子に多いのが、記述問題での失点です。このくらいのレベルの子なら、書けずに空白で提出するなんてことはないのですが、書いている内容がピンボケ。ハズレてはないけれど、ピタッとはあっていない。こういう場合がとても多いので、思い当たる人もいるのではないでしょうか。なぜ、こんなにもピンボケが起きるのか。。。と考えてみると、長い記述になればな...
時々、いろんな角度から触れていますが、国語が苦手という子は本当に多いですよね。そして、国語ができるかどうかはセンスの問題だと思っている人も多い。。。まぁ、多少は、そういうのもあるかもしれませんが、国語で点がとれない子の共通点は、出題者の意図が読めないことかな?と思います。あとは、チェックするべきところがわかってない。国語の問題の解き方とか、見直しの仕方とか、そう言われれば、あまり教えてくれませんも...
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中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
理科も山のように定義がでてきます。そしてこの定義を理解して覚えないと、全く点数が取れません。特に化学と物理分野は定義から始まります。密度、圧力、速度、電圧、などなど、別の言葉で言い換えるのは、大人でも相当難しいです。辞書を引けば意味を書いてありますが、読んで納得できるかどうかがまた微妙w。実は小学生のうちに、人口密度も出てきますし、食塩水の濃度も出てきます。そのときに、言葉の意味をちゃんと理解して...
中1の数学、徳島県で多く使われている教科書なら5章に、平面図形が出てきます。その中の章末問題のページで、次のような確認をしなさいと、(問題より少し小さく)書いてあります。5章で学んだこと①直線、線分、半直線の意味を理解していますか。②2直線の位置関係を理解し、記号を使って表すことができますか。③図形の移動について理解していますか。④定規とコンパスだけを使った基本の作図ができますか。⑤円に関する言葉の意味を...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...
基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...
昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...
「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...
あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...
時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...
前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...
ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...
子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...
日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...
AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...
AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...
こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...