わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
英語では、いったん肯定文にしてから疑問文に再変換する、あるいは日本語の意味を書き出してから、語順を日本語式に変換する、という手法を説明しました。また数学では、いったん図にして状況を整理してから、それを式に変換するという方法を説明しました。いずれも難しい処理を簡単な2段階に分割して考えると、思考が進み、時間もかからずミスもなくなるということでした。それでは、国語の場合はどうでしょうか。国語の長文問題...
今回も実際の問題を使って考えてみましょう。中学2年の連立方程式の文章題なら、ある列車が、320mの鉄橋を渡りはじめてから渡り終わるまでに、20秒かかった。また、780mmのトンネルを通過するとき、列車がトンネルの中に完全にかくれていたのは、30秒であった。列車の長さと秒速を求めなさい。小学生の問題としてなら、長さが120mの列車が、320mの鉄橋を渡りはじめてから渡り終わるまでに、20秒かかった。この列車の時速はいくら...
今度は、もっと長い英語の文を日本語に訳していく場合について考えてみましょう。昔は英語は後ろから訳していくものだ、という方法が幅を利かせていましたが、流石に最近はそういうことを言う人は少なくなりました。そもそも英語の会話では、聞いたことをすぐに理解していかなければ、意味などつかめるわけもありませんから、文章を読むときでも前から理解をしていくことが当たり前になってきました。例えば次の文章をどう読むべき...
まず、この問題を考えてみてください。This room was used yesterday.→( ) this room ( ) yesterday?この問題は受動態の書き換え問題の基本的なものです。上に元の肯定文がありますから、綴りを間違えることもなく、場所もまず間違えません。答えは、Was this room used yesterday?簡単です。これはほとんどの生徒が解ける問題ですよね。では次に、日本語を英訳する場合を考えてみましょう。この部屋は...
以前から、文章を読んでも頭の中にイメージがない、とか、生活の中で体験が足りていない、とか、読解力、思考力が弱い子の共通点のようなものを時々、このブログでも書いてきました。さらに、意外とそういう子のお母さんは教育熱心な人が多い。ネットや本屋さんで、いろいろな教材を買っては、やらせているタイプ。例えば、図形が弱い。。。と言われれば、図形の問題集を買ってきます。問題集を解くのではなくて、紙を切ったり貼っ...
継続は力なり。。。しつこいぐらいに言っていますが、コツコツ積み重ねた力は本当に大きいですね。コツコツ積み重ねて手に入れているものは、少々さぼったぐらいではなくしません。しかし、その逆もあります。少しずつ少しずつさぼっていると、それが積み重なって、大変なことになっていくのです。何事も、一気には結果は出ません。もちろん、勉強も。コツコツ頑張ってるなぁ。。。と思っていると、少しずつ少しずつ積み重なって上...
昨日の続きです。市内普通科の進学実績に大きな差がないということは、市内普通科に地元公立から約4割程度の子が行くことから考えると、城ノ内中学へも地元公立で4割程度のレベルに入っていれば受かるのか・・・ということについて考えてみたいと思います。実際に地元公立小で上位3〜4割程度のレベルに収まっている子が、城ノ内に受かっているか・・・と言われると、そういう印象は全くありません。もちろん、地元公立では中学受験...
昨日の話の続きのようになりますが、各校の進学状況から、世間的には、謎wや誤解が多い中学の実態を少し具体的に見てみようと思います。中学受験があって、なおかつ高校受験もある唯一の中学は附属中学です。近年の傾向としては、城東高校進学が人気で、トップ層は市高理数科と城東に二分されている印象があります。市高理数科には届かない子も、まずは城東と考えるようなので、かなりの人数が城東に進学しています。城南や他の市...
どんな入試でも、オンザバブル、つまり合否の境目にいる子はいます。10回受けても、10回受かるだろうと思える子はともかく、10回受けたら、7回ぐらいは受かるだろうという感じの子もいれば、10回受けたら、5回ぐらいは受かるかなという子や、10回受けたら、1回ぐらいは受かるかも・・・というレベルの子もいるわけです。問題は、どのレベルならチャレンジするべきか…ですよね。全く私的な意見ですが、大学受験なら、一か八かでもチ...
今日は、適性検査の続きのお話。普通の算数の問題とどこが違うか、一つ例題をみてみることにしましょう。縦2メートル、横3メートルの花壇を真上から見た図が書かれています。そして、ア、イの2か所、印がついています。ペットの犬を2メートルのロープで、ア、イのくいに、つなぎます。普通の算数の問題なら、この犬が動ける範囲は、それぞれ何平方メートルですか。これが、適性検査なら、どちらのくいにつないだ方が、犬の動く範囲...
いざ、中学受験をしようかな?と考えた時、中高一貫校の「適性検査」って、なに?となりますね。国語とか、算数とかいうんじゃなくて、なんかようわからんやつですよねーっていう感じの認識の方もまだ多いと思います。そうです、ようわからんやつなんですが、ww今日は、そのあたりを、ちょっとわかった気がするーってところまでひも解いてみようかと思います。どんなテストか?って言われれば、与えられた情報をきちんと処理できて、...
何年か前に、将来の進路が具体的に決まっていない子がいました。文系に進む…ということは決めていたのですが、その先がもう一つわからないという感じだったのです。それで、ちょうど子供の通う高校の「仕事塾」なるものに協力していた兄に、「うちの生徒にも仕事塾してくれん?」と頼んでみました。zoomでつないで、当時ソニーで働いていた兄に、マーケティングの実際みたいな話をしてもらいました。それから数年経って、その子が...
今日は勉強とは少し離れたお話です。今週末21日~23日の3日間、北沖洲の櫻ギャラリーで作品展をします。このブログでも時々書いている陶芸のほうのお仕事です。書道家の友人との二人展です。もし、興味がある方がいらしたら、お立ち寄りください。実は、この作品展に水琴窟ならぬ、水琴壺も展示します。滴り落ちる水滴を陶器の中で響かせて、不規則な美しい音を作り出す装置とでも言いましょうか、古くから日本の造園の世界にある...
昨日の記事のようなリモート受講でも対面授業を必ず織り交ぜるようにしているのですが、リモートだけでは、なんとなくしっくりこないのが原因です。なぜ、しっくりこないのか?何が気になるのか?と考えるのですが、どうにもうまく説明ができません。授業内容的には、対面とそれほど変わらないのに、たまには実際に会わないと何かが違う気がするのです。近頃の就職面接などは、ほとんどリモートで行われるようですが、最後の役員面...
2024年度から、本格的にZoomを使ったリモート受講を始めています。それまでにも、コロナ禍からSkype を使った授業をイレギュラーで、やってはいたのですが、色々なケースを試しているうちに、そろそろ本格的に始めても大丈夫だなぁと思い至った次第です。マンツーマンでオンラインでって、いったいどんな風にするの?と、思われる方も多いだろうと思いますので、現在受講中の生徒たちは、どんなふうに授業をしているのかを少し紹介...
学習というものは全て、どこまでついていけるかということだと思うのですが、特に中学から高校に進むときには、高校受験というふるいがあります。学習が苦手な人は、相応の学校に行った方が幸せそうですし、ふるい分けすることを否定的に捉えているわけではありません。しかし、多くの人が大学に行きたがるようになってしまった現在、大学に進めるかどうか…という立場の人にとっては、この中学の3年間の学習期間は、まさにふるい落...
正直言いますと、実は私も中学時代は英語はどちらかと言うと苦手科目でした。特にこの文型。なんのために習っているのか、意味すらつかめませんでした。肝心なことを教えてくれないんですよね。それと、to不定詞も嫌いでしたw。文章の中にいっぱい動詞がでてくるし、そもそも不定詞ではないtoがあって、一つの文の中に二つtoがでてくるだけでイライラしてましたwwそもそも文型を習うときに大切なのは、第四・第五文型のように思い...
助動詞は日本語でも英語でもやっかいです。小学生のうちから can を使った文章を習うのですが、それが中学で生かされているという印象は正直ありません。なぜ英語の助動詞が難しく感じるのか考えてみると、それはもっぱら、日本語の助動詞とは様子が全く異なるからかもしれません。否定文なら助動詞にnotがつくとか、疑問文なら助動詞が文の先頭に来るとか。中学の英語に出てくる助動詞は主に五つ。must, should, will, can, mayで...
I love you.と I like he.英語の代名詞は、つまずくことの多い単元です。日本語では、私は、私の、私にというふうに「私」の部分は変化せずに、助詞をつけることで意味が変わるのですが、英語ではI my me というふうに綴りも読みも変化します。この変化するそれぞれを主格、所有格、目的格と呼んで区別します。英語には助詞がないことは、みなさん御存知の通りです。ところが、中学2年3年になっても、I like he.という文を作っ...
普段中学生に英語を教えています。そこで感じるのは、私たちが昔習った時よりも、今はリスニングとスピーキングの能力は、確かに向上していることです。正しいかどうかは別にして、聞くことに抵抗があまり無く、発音もいい生徒が多い印象です。 しかし、当然のこととはいえ、その分リーディングとライティングはできなくなっていると感じます。 それならば、リーディング・ライティングの能力を以前のままに維持できれば、英語の総...
この仕事の醍醐味は、いろいろな場面で生徒たちの成長を感じられることだと思います。もちろん、そんな嬉しい瞬間は多くはないのですがでも、時々そういう瞬間があって、しみじみとこの仕事をしていてよかったなぁと思います。今年も中3になってようやくそういう瞬間が訪れた子がいます。実は、その子は年の離れたお姉ちゃんがいてそのお姉ちゃんの家庭教師をしていた頃に生まれた子なので、まさに生まれたときから知ってる子なん...
さて、いよいよ450点前後。ある程度のペースメイクは、私がしますが、自分で勉強を回し始めるのがこのレベル。例えば、勉強方法について、今回は、どのテキストを優先するのが良いかとか、どんな風に扱うのがいいかとか、そういう質問が出てきます。もちろん、「どうやったらいいですか?」なんて丸投げな質問ではなく、「こうやってるんですけど、いけますよね?」とか、「こうしたいと思うんですけど、合ってますよね?」とか、自分...
では、今日は基礎学400点レベル。けっこうな量の宿題でもこなします。丸付け、直し、わかる問題とわからない問題の選別まではある程度できます。しかし、「ある程度」です。注意してチェックしてあげないと、こぼれ落ちているのがあります。めんどくさくなると、時々、アでピンされるとウって書いてしまったりする。ww「え、それ、なんで?」と言われると、「アかウだと思ったから、アでないならウです」って、おいおい・・・、そ...
今日は基礎学350点前後の子たちに焦点を当ててみましょう。もちろん、宿題はします。丸付け、直しも自分で出来ます。一応、解説を読んでみたり、何がどう違っているのかを考えてみたりはします。でも、徹底してはできていません。わからなかった問題の質問などは、一応は出てきますが、全てを自分で洗い出すことはできません。「わかりました」とか、「いけます」とか言う問題でも、「じゃぁ、これは、どうして違うかったの?」とか...
まずは、基礎学300点前後の子たちがよくやってる勉強法から、見てみることにします。とりあえず、宿題はします。いや、時々、できていません。めんどくさくなると、空白を作って雑に解きます。丸付けは自分で出来ます、たぶん。でも、丸とピンをつけて、答えを赤で写して、終わります。間違えた問題をもう1回解きなさいと言われれば、一応は解きます。でも、前回、原因究明をしないまま終わっているので、解ける確率は限りなく低い...
皆、同じように学校へ行って、机を並べて勉強はしていますが、友達が、果たしてどんな勉強をしているのか…実は、よく知らないと思います。誰しも、自分がスタンダードだと思っていますから、その上の世界も下の世界も、意外と知らないものです。ところが、これは、レベルによって、顕著な違いがあります。勉強の仕方が違う。取り組み方が違う。考え方が違う。できることが違う。。。そして、それぞれのレベルに共通点があるわけで...
個人的なざっくりとした感覚なのですが、IQが高いほど成績が良いわけではないという実感があります。IQがそこそこ高くても、きっちりと詰めができなければ、成績はそこそこにしかならないし、IQがものすごく高いわけではなくても、きっちりと詰めが効いた勉強ができれば、成績はそこそこまではいくと思うんです。「そこそこ」とかいうあいまいな表現を使うと、わかりづらいですが、例えば、わりとIQ高めだと思われるAくんと、IQはA...
色々な成績の子と話をしていると、皆、それぞれの基準となっている地点が違うことをひしひしと感じます。例えば、東大・京大を目指している子なら、高校でも1番を取らなければ・・・という感覚があります。逆に、20番なんて取ってしまったら、「どうする?この先。。。」って思うでしょう。しかし、まぁ、どこでもいいから、短大くらいは行きたいなーと思っている子からすれば、「英数クラス?ガリ勉ばっか!」という感覚ですよね...
ある程度、国語の点数もとれるのだけど、ある程度までしかいかない…という子に多いのが、記述問題での失点です。このくらいのレベルの子なら、書けずに空白で提出するなんてことはないのですが、書いている内容がピンボケ。ハズレてはないけれど、ピタッとはあっていない。こういう場合がとても多いので、思い当たる人もいるのではないでしょうか。なぜ、こんなにもピンボケが起きるのか。。。と考えてみると、長い記述になればな...
時々、いろんな角度から触れていますが、国語が苦手という子は本当に多いですよね。そして、国語ができるかどうかはセンスの問題だと思っている人も多い。。。まぁ、多少は、そういうのもあるかもしれませんが、国語で点がとれない子の共通点は、出題者の意図が読めないことかな?と思います。あとは、チェックするべきところがわかってない。国語の問題の解き方とか、見直しの仕方とか、そう言われれば、あまり教えてくれませんも...
「ブログリーダー」を活用して、Shigemiさんをフォローしませんか?
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
中3は、とにかく受験に向けてまっしぐらな夏休みですね!市高理数科レベルを狙っているなら、とりあえず、中3内容をさっさと終わらせてしまいましょう。そして、実戦演習をガンガン!このくらいのレベルの子は、言わなくてもわかってるでしょう。旧総選校英数クラスレベルを狙っているなら、遅くても、年内に中3内容を終わらせたいですね。学校で購入してる「整理と対策」とか「新研究」みたいな復習教材は、さっさと仕上げてしま...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...
国語と英語はどちらも言語ですから、定義を大切にすることとは、語彙力や単語力を上げることに近いかもしれません。しかし、国語では、大量のことわざや慣用句などの意味を正しく覚えきることは、実際問題としてほぼ不可能でしょう。英語でも、特に have や get などは重要ですから理解して覚えておきたいところですが、辞書に載っている意味の全ては覚えきれません。また、英語では特に助動詞が重要で、意思や確かさがどれくらい...