中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
地元公立中学では、かなり荒れていて、授業が成立していない・・・なんてことも少なからずある様子ですが、それにもかかわらず、定期テストの平均点が70点越えなんてことが起きたりします。一部の保護者の方は気づいています。学校のテスト、簡単過ぎて・・・、大丈夫でしょうか?なんて、話題が出ることもありますが、本当に心配になってきますよね。中1の時点で、2月の基礎学力テスト数学の学年平均点が30点台で「うちの学校、い...
算数や数学の問題を解くときには、広いスペースを使って考え計算しましょう。数学の問題集では、ある程度解答欄が用意されている問題集でも、考えるためのスペースはそれほど広くありません。式を書いていても、スペースがありませんから、どうしても途中式を省略してしまいがちです。方程式を解くときなど、この項を右辺に移行して、ついでに両辺2倍もやっちゃえなどと、狭いことを理由に、思考の「一段とばし」をやってしまいま...
当塾では、数学の時間はもっぱら、宿題でわからなかった問題や、テストで解けなかった問題について考えます。その際、ただその解法を理解して覚えるだけではなく、問題を考えているときに生徒がしていることを分析するように心がけています。これは、自分ひとりで学習しているときにはなかなかできないものです。理解があやふやなポイントでは、なぜそうなるの?とか、昔習ったことではこうだったよねとか、小学校などで以前に学ん...
では次に、国語の「問題を解く力」を上げるためにしなければいけないことは何でしょうか。みんなが一番悩むところです。テストの点数を上げるための考え方(方法論)はもちろんありますから、それ(具体的には選択肢問題の選び方、接続詞の選び方、構造の見分け方など)を塾で教えてもらうのは、直接的なよい方法です。しかし、真の力がつくのか?となると、やや疑問でもあると思います。実はその真の国語力をつけるには、前回まで...
②メモの作り方作文を書くには、その構成をまとめたメモが必須です。時間に追われた試験の作文問題では、メモを作っている時間がもったいないと考えがちですが、メモを2分で作って、書く作業を8分にするとトータル10分で書き終わります。メモ作りの2分を惜しんでいきなり書き始めると、書きながら悩んでしまい余計に時間がかかるうえ、まとまりのない変な作文にもなりがちです。練習すれば、メモを書いたほうが明らかに得だとわかる...
今回は国語と数学の重要ポイントを、特別に大公開!ということで、シリーズで解説したいと思います。ブログ上ですので文字数に限りがありますが、なるべく簡潔にわかりやすく説明したいと思います。まずは、国語の作文から。① 文章の構造いちばんの基本形は、A 事実→感想→意見(考え)の形です。もっぱら日記などにも使われますし、小学校で最初に習う形です。シンプルですから、これは誰でも練習すれば書けるようになりますよね...
実は、もう一つ、「まだ習ってない」と生徒が言うことがあります。それは、本当は学校で習っているにもかかわらず、「まだ習ってない」と言うやつです。これは、案外、ころっと騙されてしまいますw。しばらく付き合っているうちに、いやいや、さすがにそれはないと、こちらも気づきますが、あまりに平然と言われると、え?そうなのかしら?とか思わされてしまうことがあります。とにかく、その子の学校は習ってないことが多すぎて...
昨日の続きで、「まだ習ってない」のもうひとつの意味。これは文字通り、本当にまだ授業で取り上げられていない。つまり、そこまで授業が進んでいないことがあります。例えば、テスト1週間前なのに、まだ範囲まで習ってない。。。実は、こういうのよくあります。今日習って、明日テスト!小テストならともかく、基礎学とか入試本番とかではやめてほしい。。。ず~っとそう思っていますが、比較的よく耳にします。ですから、中学生...
「まだ習ってない」小中学生からは特によく聞くこの言葉。この言葉には、大きく分けて二つの意味があります。今日は、まずそのひとつ目のお話をしましょう。例えば、小学校の算数。三角形の面積を求める公式を習ったとします。底辺×高さ÷2これを使って、三角形の面積を求めるところまでは、学校の授業で習ったとします。それが、マスターできたら、問題集で次に遭遇するのは、三角形の面積と、底辺の長さがわかっていて、高さを求...
家庭教師を探すときに、いい大学の学生を探す人も多いようです。例えば、徳大医学部の学生さんとか。。。自分も医学部志望なら、これはなかなかいい選択かもしれません。将来、自分も同じような道をたどるかもしれないし、学生家庭教師にとっても、自分が中学生だった時にわからなかったことと、生徒がわからないことが似通っているので、とても教えやすいはずです。しかし、60点しかとれないんですが。。。というようなレベルだっ...
昨日の話の続きです。マンツーマンのメリットと言えば、普通は、「自分のペースに合わせて細かく指導してもらえる」ということを思い浮かべると思います。それは、当たり前のことなのですが、私は、それ以外の部分がとても大きいと感じています。長年、マンツーマンにこだわっている理由の一つでもあります。例えば、昨日の記事のような、きちんとお話ができない子。程度の差こそあれ、小学生は、多かれ少なかれそういう部分を持っ...
ここ数年、講師2人体制で指導しているので、時々、空き時間に隣の授業の様子が漏れ聞こえてきます。そうすると、きちんとお話ができている子もいれば、そうではない子もいます。先生が話しているのに、途中から自分の言いたいことを割り込む。あるいは、全然関係のない思いついたことを、話を聞かずに話し始める。。。隣の部屋で、気になるなぁ…と思うんです。おそらく、思いついた時点で話さないと、忘れてしまうんだと思うんです...
私がまだ25歳ぐらいのころでしょうか。あるピアノ教室の見学に行ったことがあります。その当時は、ピアノ教室をメインにやっていたので、優秀な生徒さんを輩出している教室って、どんなんだろう?って、半分、興味本位で、誘われるままに伺ったのです。その教室は、もちろん保護者同伴でお稽古に来るのですが、幼稚園生でも、テキストを数冊、きちんと自分で持って、「よろしくお願いします!」と、先生に御挨拶をします。もちろん...
中学受験の勉強を始めると、お父さんやお母さんが、塾の宿題を見てくれる場合もよくあります。そこで、時々、起きる問題があります。例えば、わからない問題をお父さんやお母さんに教えてもらって解いたとします。そうすると、塾へ来たときには、生徒自身は、教えてもらったからわかったと思っています。出された宿題は、丸がつきます。宿題の正答率が一気に上がります。これまでは直しが残って残ってしていたのが、残らずに裁いて...
イマイチ成績が伸びてこない子は、詰めが甘いことが多い。当然ですが、成績が良い子は、きっちり詰めるところは詰めてあるものです。例えば、うちの授業では何かを空白で提出すると、たいてい私が文句を言うので、とりあえず、わからないけれど、埋めてあると思うんです。その、とりあえず埋めた問題の見分けがつくでしょうか?あとからテキストを見たとき、とりあえず埋めた問題と、わかって書いた問題の区別が一目でつきますか?...
お盆休みはいかがでしたか?家族でたくさんの言葉を交わせたでしょうか。こういう休日だけではなく普段でも同じです。テレビを見ながらのしょうもない会話。今日、学校で起きた面白い出来事の話、今日、学校で遭遇してしまった腹が立つ出来事の話、子供さんから聞いていますか?子供は部活や塾で忙しく、大人は仕事や遊びで忙しく、すれ違ってばかり。。。なんてことはないでしょうか?家庭教師をしていたころは特に、その家の空気...
計画が実行できたかどうかの確認作業をなぜやっているのか…という昨日の話の続きです。おそらく、私は、楽したい人なので、いかにして、さっさと終わらせるかを考えてきた気がします。それが、効率的に済ませるということに繋がっているわけで、計画表に何かが残っていれば、「なんで残ったんだー!!」って思うわけです。「もっと、簡単に終わらせる方法はないのかよー」って。wwだって、時間が余った状態で終わってしまえば、こ...
子供のころから、私は計画魔です。wwというのも、うちの教育ママゴンが、計画魔だったので、ずっと、そうやって勉強してきましたからね。だから、とりあえず、計画を立てて、今することをはっきりさせなければ、気が済まない。というか、落ち着かないんです。今、これをやれば、いつまでに仕上がるっていうのがある程度、見えていないと。そして、たいてい、それに沿って、今やることだけを見て、ことに取り組むタイプなんです。そ...
小学生の理科の学習は、実はかなりのところ、家庭の仕事をする体験が、理解の助けになります。湯を沸かしたら鍋の底にあぶくがついて、さらに加熱したら湯気が出て沸騰する。夏は洗濯物の乾きが早い。洗い物をすると油が水に浮く。掃除をするときは高いところから始める。などは、小学生レベルの理科に直結しているのです。最近は電化製品も優秀になりすぎ?て、製氷皿で氷を作ることをしなくなったり、オール電化の家庭では家庭内...
文章を書くということは、実は相当むずかしいことだと思います。特に子どものうちは書いた量が少ないので、お話しはできても、作文になると変な文になってしまいます。最初のうちは、ひとしきり思いついたことを書いた後で、もう一度読み返してみても、どこがおかしいのかもわかりません。そこからもう少し文を書くことに慣れてくると、書いた後で読み返したら、おかしいことに気づき始めます。最初はうまく直せませんが、繰り返し...
高い意識を持って勉強する、あるいは人生を生きていくというのは、もっとも理想的な、あるべきスタイルでしょう。しかし、そんなに簡単にはできませんよね。昔話で恐縮ですが、私の中学3年生のときのことです。帰り道に同級生が突然「俺、高校に行ったら勉強しようと思うんよ。」と言うので驚いたことがあります。サッカーが大好きな奴で一緒にふざけていた友達だったので、本当にびっくりしました。その理由を尋ねると、医者を目...
根気という言葉もだんだん古臭くなってきて、あまり聞かなくなってきました。しかし、計画性があろうとなかろうと、続けることは今も昔も大切なはず。それには、具体的な目標を持つことと、目標が達成できたらこうするというご褒美が必要かと思います。それは小さなことで構いません。1週間にやるべきことが計画通りこなせたなら、自分の好きなアイスクリームを2個食べるといった可愛らしいご褒美でいいでしょう。もし予定より早く...
そろそろ、夏休みも半分経過というタイミングになってきました。今年は徳島も暑さがハンパないですよね。土日はエアコンの効いたショッピングモールが賑わっていますが、親が仕事をしている平日は、家で有意義に過ごすのが一番かもしれません。それでも、エアコンのかかった部屋にずっと閉じこもっているのは、そんなにいいこととは思えません。早朝、日の出の頃に起きて外で活動しておいて、昼寝をするというのもいいものです。な...
昨日の記事で、「とりあえず、学校の授業で予備知識を得たら、次は問題です。」と、さらりと書きましたが、実は、ここで既に躓く子も多い。学校の授業を受けただけで、問題が解けないのです。まぁ、時には、学校の授業に問題がある場合もありますが、多くの場合は、授業の受け方に問題があります。「垂れ流しのテレビ見てるように授業、聞いてんじゃないわよ!」って、思うわけです。ww聞いてるんだか、聞いていないんだか…みたい...
昨日の続きみたいですが、「ノートにまとめる」っていうのも、タイミングがあります。まとめノートを作るタイミングは、知識がある程度定着してからです。つまり、ある程度、問題を解いて、定着したあと。ところが、社会の勉強…と始めたら、まず、教科書を読んで、次にノートにまとめて、それから問題解いて・・・。なんて、やっている子がものすごく多い。もちろん、それでも、きっちりやれば、できるようにはなりますよ。でも、...
「教科書を読んだぐらいで覚えられるはずないでしょ」なんて、常々言っていますが、だからって、教科書は読まずに問題だけ解けばいいわけではありません。生徒たちの話を聞いていると、どうもバランスが悪い。自分の中に、まだ知識が十分に定着していない状態の場合、教科書を読むより、問題を解く方が優先です。なぜなら、問題を解いた方が、よく覚えるからです。インプットよりもアウトプットの方が、断然定着率は高いはず。しか...
徳島では、中学受験をする人の方が断然少ないので、「中学受験をする」なんて言うと、「へ~、賢いんやな」なんて声も聞こえてきます。もちろん、ある程度の学力がないと合格できないわけですから、それなりに、勉強もするでしょうし、それなりにできるようにはなります。でも、中学受験で、一番考えてほしいなと思うことは、どの中学に行くのが、その子に一番合っているかということです。中学は、それぞれに特徴があります。文理、附...
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中学受験組は、いよいよ受験勉強らしくなってくるのが5年生。6年生内容もどんどん先取りして、受験に備え始めます。目安にしたいのは、多くの場合、学校進度ではなくて塾のカリキュラムになります。4年生から受験勉強を始めている子たちは、ある程度自分のペースがつかめてしまっていますから、スムーズに進めていると思います。一方で、5年生から始めた子たちは、1学期、ちょっとしんどい思いをしたはずです。その遅れを夏休みに...
小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
理科も山のように定義がでてきます。そしてこの定義を理解して覚えないと、全く点数が取れません。特に化学と物理分野は定義から始まります。密度、圧力、速度、電圧、などなど、別の言葉で言い換えるのは、大人でも相当難しいです。辞書を引けば意味を書いてありますが、読んで納得できるかどうかがまた微妙w。実は小学生のうちに、人口密度も出てきますし、食塩水の濃度も出てきます。そのときに、言葉の意味をちゃんと理解して...
中1の数学、徳島県で多く使われている教科書なら5章に、平面図形が出てきます。その中の章末問題のページで、次のような確認をしなさいと、(問題より少し小さく)書いてあります。5章で学んだこと①直線、線分、半直線の意味を理解していますか。②2直線の位置関係を理解し、記号を使って表すことができますか。③図形の移動について理解していますか。④定規とコンパスだけを使った基本の作図ができますか。⑤円に関する言葉の意味を...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...
基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...
昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...
「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...
あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...
時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...
前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...
ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...
子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...
日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...
AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...
AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...
こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...