ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
問題集の使い方を何日かに分けて書きましたが、もちろん、これはただの一例にすぎません。これをベースにして、自分流にアレンジしていけばよいのです。自分のレベルによって、あるいは、性格によって、やるべきことは違ってきますから、最終的には、自分に合う一番効率の良い勉強方法を自分で見つけるしかありません。実際、私の塾でも、同じ学年同じ学校でも、やっていることはそれぞれです。メインテキストもそれぞれ違っていま...
今日は、国語の標準の問題集。これは一番手を出しづらいところです。国語なんて、結局センスの問題だから、苦手な子には無理でしょ?なんて、よく聞きますが、そんなことはありません。人に感動を与える文章や何かを訴えかける文章を書くには、それなりにセンスや才能が必要だと思いますが、国語のテストで要求されているのは、そういう部分じゃないですから。。。国語のテストで要求されているのは、日本語を正しく理解して、日本...
今日は、英語の問題集の使い方です。教科書準拠の問題集は、昨日話したように、定期テスト用に使っていきます。標準の問題集は、少し使い方が違います。こちらは、『助動詞』『名詞・代名詞』『不定詞』みたいに、単元別になっていますね。中1はともかく、中2からは学校で習う単元順には並んでいないので、自学自習組は少し戸惑うところです。とりあえず、前から順番に解いていっても良いし、学校で習っている単元から解いていっ...
毎日、学校の授業が終わったら、習ったところの学校のワーク類を解きます。そのあと、家の問題集も解いていくのですが、基本や練習のページは、テスト前には仕上がっているように、日々の学習で解いておきましょう。できれば、まとめや応用のページも、一回は解いておいてほしい。基本や練習のページは、習ったことの定着を目的として、一回解けばいいと思います。しかし、まとめや応用のページは、一回では心もとない。。。一回目...
学校のワーク類は、まず年度初めにコピーを取っておくことをお勧めしています。なぜなら、学校のワークは学校の授業でも使うことがあるし、提出があるので、とりあえず、書き込みで使うからです。コピーがいらないのは、社会のテストブック。テストブックだけは、解答欄が右端にまとまっているので、書き込んでもあとあと使えますから。。。ワーク類は、定期テスト前や、提出期限直前に、バタバタと仕上げる人も多いかもしれません...
昨日に続いて、今日は国語と英語です。これも、まずは学校のワーク類は完璧に仕上げましょう。その上で、英語と国語に関しては、家庭学習用に教科書準拠版と標準版の2冊の問題集をこなしていくことをお勧めします。教科書準拠問題集は、あくまでも定期テスト用です。定期テストは教科書が範囲ですから、教科書の本文と同じ問題集をしっかり解いておく必要があります。漢字や単語はもちろん完璧に覚えて、同じ本文に対する問題を解...
中学生が自学自習をしていて、意外とうまくいっていないのが問題集の選定です。本屋さんで売っている問題集には、大きく分けて2種類あります。一つは教科書準拠の問題集。もう一つは、教科書準拠ではない標準の問題集。そこを頭において、本屋さんへ行きましょう。しかし、その前に、地元公立中学の子なら、まず、絶対にきちんとこなさないといけないのは、学校のワーク類。学校のワーク類は、完全教科書準拠です。つまり、学校で...
マンガでわかる日本料理の常識長島博【監修】誠文堂新光社 2022電子書籍版こちらも県立図書館の電子書籍からダウンロードしたものです。最近流行りの「マンガでわかる」タイプの本ですが、マンガと説明文のバランスがよく、写真も多いので楽しく読み進められます。内容については、前書きから一部を引用したいと思います。以下引用普段あたりまえと思っていることを「なぜ?」と探っていくと、そこには必ず理由があり、その背景に...
大豆 その歴史と可能性加藤昇 著 幸書房 2023この表題の大豆のところには「グレートビーン」とふりがながあります。徳島県出身で精油会社に長年勤めた著者が、大豆の素晴らしさを伝えるために、植物学的・栄養学的・歴史的・など様々な見地から大豆を捉えて、わかりやすく書かれています。この本を読むと、一つのことに関わり続けて、そのなにもかもに精通するには、多くの基礎的な教養や知識が必要になることがわかります。さ...
引き続き、県立図書館の子ども室の本からオススメします。小学館版 学習まんが 世界の歴史引き続き世界史ですが、これはマンガです。しかし、山川出版社が編集協力しているので、内容は高校世界史レベルです。でもそんなに難しいことはありません。マンガとしても十分に面白いです。ヨーロッパも中国大陸も、人の名前を覚えにくいのはどうにもなりませんが、まだ顔が描かれている分、話を理解しやすいですね。また、章の途中に大...
ここからは、徳島県立図書館で借りた本の中から紹介します。県立図書館は車でないと行きにくいのが欠点ですが、冊数が多い(書庫に大量の蔵書がある)ことと、予約や貸出日数の延長がネットでできるのがとても便利です。貸出履歴を残すこともできるので、スマホで自分の履歴を見返しながら、オススメ本を選びました。では……アメリカの中学生が学んでいる14歳からの世界史ワークマンパブリッシング/著 -- ダイヤモンド社 -- 20...
いよいよ夏休みが始まりました。そこで、私が最近読んだ本の中から、中学生でも読めて楽しい、おすすめの本を紹介したいと思います。まずは、続ける脳: 最新科学でわかった!必ず結果を出す方法茂木健一郎 著(SB新書)2018継続は力なりと言いますが、継続が一番むずかしい気がしますよね。継続できるのも才能だと思いたくなりますが、考え方次第で継続できるようになる!ということを教えてくれます。この本では「グリット」とい...
褒めてのばす。昔に比べると、よく聞くようになった言葉です。でも実は、私はこれが苦手です。子供のころ、ちょっと頑張ったぐらいでは、褒められたことがないので、自分の中で、よっぽど頑張った感がないと、褒められても、なんだかおだてられているようで落ちつかないのです。バカにされてるの?なんて思ったりして。wwだから、生徒にも、ちょっとぐらいできたからって褒めたりしたら、おだててるみたいで、気の毒な気がするとい...
「楽しく勉強させたいんです!」という親御さんに出会ったことがあります。「楽しい」という言葉、これはなかなかの曲者で、どの「楽しい」を求めているのか・・・例えば、ピアノを弾くこと。ピアノは、誰にでも音が出せる楽しい楽器です。赤ん坊でも、鍵盤をたたけば音が出ます。それも「楽しい」しかし、何かメロディーが弾けると、もっと「楽しい」かもしれません。でも、そのためには、少し練習が必要ですよね。いきなり、メロディ...
塾で私が出した宿題と、学校の宿題しかしない子が時々います。私が受け持っているのは、たいてい1教科~2教科なので、他の教科は、学校の宿題しかしていないということになります。学校が、家庭学習のフォローもしてくれればいいのですが、そうでない場合、定期テスト前に、テスト範囲の学校のワーク類すら仕上がっていないという状況になります。自分の中学時代を振り返ると、確かに、学校の宿題なんてたかがしれていた記憶があり...
夏ごろによくあることですが、「急に先生が厳しくなった!」と、中3生が怒って帰ってくることがあります。何のことかと思えば、数学の採点が、突然、厳しくなって、今までは、「、」で通用していたところが、「,」でないとダメだとピンされたらしい。おそらくは、入試に向けて、誤ってピンされることを防ぐために・・・ということなのだろうと察しますが、今更。。。という感じですね。そういうことは、小学校のうちに教えておくべ...
勉強をしない子どもや、言うことを聞かない子どもに、「あなたのためなのよ!」と怒るお母さんをよく見かけます。しっかり勉強して、志望校に受かって欲しい。塾に行って、きちんと勉強して欲しい。部活も勉強も両立して欲しい。どれも、子供のためですが、その反面、自分のためでもあることが、時々見え隠れします。「ちゃんと勉強せんかったら、○○高校に入れんよ! そんなことになったら、もう、かっこの悪い。。。」誰が、かっ...
当たり前ですが、あまり成績が良くない子は、家庭学習の時間が少ないです。でも、その中には、何をやったらいいかわからなかったり、どれだけやらなければいけないかを知らなかったり、そんな理由で、やっていない子が多いんです。家庭学習を2時間しなさいと言われても、2時間も、何するん?という具合です。「単語覚えたらいいんで!」「漢字覚えたらいいんで!」と言われても、いつ、どれだけ、どうやって覚えたらいいかわかっていな...
ゲームをしている子どもに、「勉強しーよー!」って声をかけたら、「今、やろうと思ったのに、あ~ぁ、もうやる気がなくなった。。。」って、言われたこと、ありますよね。お母さん、キーーー!!ってなります。これは、きっと、言われたことがないお母さんを探すのが難しいぐらいなんじゃないかと思います。生徒と話し込みをしていると、子供は子供で、「しようと思いよったら、言われて、やる気がうせるんよな。。。」なんて言ってます...
色々なお母さんに出会いますが、規則正しい生活をするというのは大きい要素です。とは言っても、習い事やら、部活やら、毎日、同じスケジュールじゃぁ動けないと思います。それは、それでいいんです。でも、パターン化されていることと、子供がそれをわかっていることが大事です。つまり、塾の日は、何時に帰って、何時からご飯で、何時からお風呂、そういう風に決まっていることで、リズムができてきますから。。。そのリズムが欲...
「塾に行かせたのに・・・」とか、「家庭教師までつけたのに・・・」とか、思ったように成績が伸びなくて、今度は大丈夫なんだろうか?と、半信半疑、知人に紹介された私のところへ連絡をくださる方も少なくはありません。そういう時、「家で、学校の宿題以外に、何やってますか?」と、質問します。たいていは、何もやっていないか、本屋さんで買った問題集が中途半端にやられているか、みたいなところです。家庭教師をつけたり、個別...
成績を上げたいとか、勉強をきちんとしようとかいう気持ちがあって、考えたことをある程度実行できる能力がある子に必要なのは、ペースメイクだと思います。もちろん、わからないところを教えてもらうことも必要なのですが、それよりも大事なのはペースメイクだと思うのです。実際、うちの生徒たちも、私がやっていることの半分はペースメイクのような気がします。つまり、この時期に、これをこのくらいのペースで進めるというプラ...
昨日の続きです。算数・数学のノートに途中式が書けていますか?という話。見直しの時にとても役に立つというお話を昨日書きましたが、ノートに途中式を残すのには、もっと重要な役割があります。そして、算数・数学が苦手な子は、これができない。それは、考えるために書く、考えながら書くということです。例えば、長い文章題だったとすると、まずは、文章を整理して図や表を書きます。その時点で、文章とはおさらばです。次に、...
「ノートを見たら、勉強ができるかどうかがわかる」なんて、よく言いますが、これは、本当で、算数や数学のノート、解いた問題の番号と答えだけが並んでいませんか?まずいです。見てすぐに答えが出るような問題ならともかく、途中、何か計算が必要な問題にもかかわらず、式が書けていない。。。のはまずい。自分がどうやって解いたか、痕跡を残すことはとても大事で、間違えていた時の見直しにはとても役立ちます。例えば、解説を...
この自由研究シリーズの最初に、小学生の理科の教科書に書き方も書いてあると言いました。それには、レポート用紙的な紙6〜7枚くらいに書く様子が説明されています。しかし、自由研究は1枚の模造紙に大きく書くスタイルをとっている学校も多いようです。そうなるとレイアウトも考えなければいけませんし、普段とは字の大きさも変えなければいけませんから、かなり難度は上がります。また、教科書を参考にして書いたつもりでも、必...
3回にわたって、具体的なテーマを提案してみましたが、人のオススメをそのままやるのもイマイチですよね。最近は、自由研究のテーマをたくさん集めた本もあるようで、その中から簡単で面白そうなのを選んで…という子も多いようです。しかし、基本的な興味が弱いと次に発展していくということがないので、できればテーマは自分で決めたいものです。小学生のうちは、自由研究の経験がないので、何をどうすればいいのかさっぱりわかり...
社会科の自由研究というと、何かテーマを決めて、図書館に行って何冊か本を借りてきて、それを読んでまとめるだけの簡単な研究?になってしまう人も多いでしょう。夏休み後半の図書館に行くと、そんな子どもたちがたくさんいますw。でもそれではやっつけ感ばかりで面白くないですよね。夏休みは早朝や平日昼間などの大人が仕事している時間を自由に使えます。ですから、大人の仕事を直接目にする絶好の機会と言えます。やはり研究...
植物よりも天気・気象に興味があるなら、雨を使った研究はどうでしょうか。最近の教科書はエコ全開なので雨水利用について書かれています。ですから雨水を集めてみるというのは、とても立派な研究になります。例えばブルーシートなどを利用して雨水を集める装置を作るのも面白いですが、面倒なら屋根やカーポートの水を樋(とい)で集める方法を考えてもいいでしょう。マンションのベランダなら段ボール箱にビニール袋をかけて飛ば...
もうすぐ夏休み。夏休みの宿題といえば自由研究です。自由研究が一番苦手で親子で途方に暮れるという話もよく聞きます。しかし、自由研究は時間をかけて楽しみながら学ぶ最高の学習で、必ず考える力を伸ばしてくれると思います。実は小学理科の教科書には見開き2ページで自由研究のやり方を書いたページがあります。具体的な方法はそれを見ていただけばいいと思いますので、このブログでは、そのテーマに絞ってヒントを書いてみた...
勉強を進めていく上で、一番大事なのは、考えるということだと思います。例えば、数学の問題。「かわらない」と、飛ばした問題、何分考えましたか?2分?5分?10分?15分?どれもダメです。「わからない」という以上は、最低30分は考えましょう。そんなことしてたら、問題集が進まない?そうではないんです。30分、真剣に考えてみてください。この手がダメなら、あの手。次々と、知っている限りの知識をフル動員して、考えるのです...
比較的成績の良い子の家庭は、お母さんが強いことが多いです。強いというか、信念が一本、通ってます。昔、塾に勤めていたころの話です。中3なのに、なんだかちょっとだらけているAくん。もともと成績は良いのですが、もっと上を目指しているだけに、ちょっぴり心配。。。と思っていると、ある日、授業開始の1時間前から塾の自習室にいます。いつもは、授業開始時間に合わせてやってくるのに。「どしたん?」と聞くと、昨日のテス...
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ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...
相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...
できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...
やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...
勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...
生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...
当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...
きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...
塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...
GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...