ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
計画を立てるときの質問に意外と多いのが教科のバランスについてです。例えば、20日間の計画を立てるのに、20日÷5教科=4日/1教科なんて考える子がいます。じゃぁ、社会の勉強をするのは、5日に1回?あるいは、最初の4日間したら、そのあとの16日間は放置?考えられな~い!!と思いますが、これ、普通にやっている子は、意外とたくさんいるようです。確かに、1日中社会の勉強をしたら、すごいやった気分には、なれる...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...
国語と英語はどちらも言語ですから、定義を大切にすることとは、語彙力や単語力を上げることに近いかもしれません。しかし、国語では、大量のことわざや慣用句などの意味を正しく覚えきることは、実際問題としてほぼ不可能でしょう。英語でも、特に have や get などは重要ですから理解して覚えておきたいところですが、辞書に載っている意味の全ては覚えきれません。また、英語では特に助動詞が重要で、意思や確かさがどれくらい...
社会も定義だらけですが、定義というよりは「意味」という言葉でとらえられています。その定義は何か?と聞いてもいいのですが、その意味は何か?と尋ねられることがほとんどでしょう。下に例を出してみたので、その言葉の意味を言えるかどうか、トライしてみてください。歴史であれば、「王」「税」「幕府」「令」などなど、しょっちゅう出てくる言葉がありますね。地理であれば、「田畑」「港」「県」「産業」…。それぞれ、その...
理科も山のように定義がでてきます。そしてこの定義を理解して覚えないと、全く点数が取れません。特に化学と物理分野は定義から始まります。密度、圧力、速度、電圧、などなど、別の言葉で言い換えるのは、大人でも相当難しいです。辞書を引けば意味を書いてありますが、読んで納得できるかどうかがまた微妙w。実は小学生のうちに、人口密度も出てきますし、食塩水の濃度も出てきます。そのときに、言葉の意味をちゃんと理解して...
中1の数学、徳島県で多く使われている教科書なら5章に、平面図形が出てきます。その中の章末問題のページで、次のような確認をしなさいと、(問題より少し小さく)書いてあります。5章で学んだこと①直線、線分、半直線の意味を理解していますか。②2直線の位置関係を理解し、記号を使って表すことができますか。③図形の移動について理解していますか。④定規とコンパスだけを使った基本の作図ができますか。⑤円に関する言葉の意味を...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
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ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...
相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...
できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...
やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...
勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...
生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...
当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...
きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...
塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...
GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...