わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
地元公立中学では、かなり荒れていて、授業が成立していない・・・なんてことも少なからずある様子ですが、それにもかかわらず、定期テストの平均点が70点越えなんてことが起きたりします。一部の保護者の方は気づいています。学校のテスト、簡単過ぎて・・・、大丈夫でしょうか?なんて、話題が出ることもありますが、本当に心配になってきますよね。中1の時点で、2月の基礎学力テスト数学の学年平均点が30点台で「うちの学校、い...
算数や数学の問題を解くときには、広いスペースを使って考え計算しましょう。数学の問題集では、ある程度解答欄が用意されている問題集でも、考えるためのスペースはそれほど広くありません。式を書いていても、スペースがありませんから、どうしても途中式を省略してしまいがちです。方程式を解くときなど、この項を右辺に移行して、ついでに両辺2倍もやっちゃえなどと、狭いことを理由に、思考の「一段とばし」をやってしまいま...
当塾では、数学の時間はもっぱら、宿題でわからなかった問題や、テストで解けなかった問題について考えます。その際、ただその解法を理解して覚えるだけではなく、問題を考えているときに生徒がしていることを分析するように心がけています。これは、自分ひとりで学習しているときにはなかなかできないものです。理解があやふやなポイントでは、なぜそうなるの?とか、昔習ったことではこうだったよねとか、小学校などで以前に学ん...
では次に、国語の「問題を解く力」を上げるためにしなければいけないことは何でしょうか。みんなが一番悩むところです。テストの点数を上げるための考え方(方法論)はもちろんありますから、それ(具体的には選択肢問題の選び方、接続詞の選び方、構造の見分け方など)を塾で教えてもらうのは、直接的なよい方法です。しかし、真の力がつくのか?となると、やや疑問でもあると思います。実はその真の国語力をつけるには、前回まで...
②メモの作り方作文を書くには、その構成をまとめたメモが必須です。時間に追われた試験の作文問題では、メモを作っている時間がもったいないと考えがちですが、メモを2分で作って、書く作業を8分にするとトータル10分で書き終わります。メモ作りの2分を惜しんでいきなり書き始めると、書きながら悩んでしまい余計に時間がかかるうえ、まとまりのない変な作文にもなりがちです。練習すれば、メモを書いたほうが明らかに得だとわかる...
今回は国語と数学の重要ポイントを、特別に大公開!ということで、シリーズで解説したいと思います。ブログ上ですので文字数に限りがありますが、なるべく簡潔にわかりやすく説明したいと思います。まずは、国語の作文から。① 文章の構造いちばんの基本形は、A 事実→感想→意見(考え)の形です。もっぱら日記などにも使われますし、小学校で最初に習う形です。シンプルですから、これは誰でも練習すれば書けるようになりますよね...
実は、もう一つ、「まだ習ってない」と生徒が言うことがあります。それは、本当は学校で習っているにもかかわらず、「まだ習ってない」と言うやつです。これは、案外、ころっと騙されてしまいますw。しばらく付き合っているうちに、いやいや、さすがにそれはないと、こちらも気づきますが、あまりに平然と言われると、え?そうなのかしら?とか思わされてしまうことがあります。とにかく、その子の学校は習ってないことが多すぎて...
昨日の続きで、「まだ習ってない」のもうひとつの意味。これは文字通り、本当にまだ授業で取り上げられていない。つまり、そこまで授業が進んでいないことがあります。例えば、テスト1週間前なのに、まだ範囲まで習ってない。。。実は、こういうのよくあります。今日習って、明日テスト!小テストならともかく、基礎学とか入試本番とかではやめてほしい。。。ず~っとそう思っていますが、比較的よく耳にします。ですから、中学生...
「まだ習ってない」小中学生からは特によく聞くこの言葉。この言葉には、大きく分けて二つの意味があります。今日は、まずそのひとつ目のお話をしましょう。例えば、小学校の算数。三角形の面積を求める公式を習ったとします。底辺×高さ÷2これを使って、三角形の面積を求めるところまでは、学校の授業で習ったとします。それが、マスターできたら、問題集で次に遭遇するのは、三角形の面積と、底辺の長さがわかっていて、高さを求...
家庭教師を探すときに、いい大学の学生を探す人も多いようです。例えば、徳大医学部の学生さんとか。。。自分も医学部志望なら、これはなかなかいい選択かもしれません。将来、自分も同じような道をたどるかもしれないし、学生家庭教師にとっても、自分が中学生だった時にわからなかったことと、生徒がわからないことが似通っているので、とても教えやすいはずです。しかし、60点しかとれないんですが。。。というようなレベルだっ...
昨日の話の続きです。マンツーマンのメリットと言えば、普通は、「自分のペースに合わせて細かく指導してもらえる」ということを思い浮かべると思います。それは、当たり前のことなのですが、私は、それ以外の部分がとても大きいと感じています。長年、マンツーマンにこだわっている理由の一つでもあります。例えば、昨日の記事のような、きちんとお話ができない子。程度の差こそあれ、小学生は、多かれ少なかれそういう部分を持っ...
ここ数年、講師2人体制で指導しているので、時々、空き時間に隣の授業の様子が漏れ聞こえてきます。そうすると、きちんとお話ができている子もいれば、そうではない子もいます。先生が話しているのに、途中から自分の言いたいことを割り込む。あるいは、全然関係のない思いついたことを、話を聞かずに話し始める。。。隣の部屋で、気になるなぁ…と思うんです。おそらく、思いついた時点で話さないと、忘れてしまうんだと思うんです...
私がまだ25歳ぐらいのころでしょうか。あるピアノ教室の見学に行ったことがあります。その当時は、ピアノ教室をメインにやっていたので、優秀な生徒さんを輩出している教室って、どんなんだろう?って、半分、興味本位で、誘われるままに伺ったのです。その教室は、もちろん保護者同伴でお稽古に来るのですが、幼稚園生でも、テキストを数冊、きちんと自分で持って、「よろしくお願いします!」と、先生に御挨拶をします。もちろん...
中学受験の勉強を始めると、お父さんやお母さんが、塾の宿題を見てくれる場合もよくあります。そこで、時々、起きる問題があります。例えば、わからない問題をお父さんやお母さんに教えてもらって解いたとします。そうすると、塾へ来たときには、生徒自身は、教えてもらったからわかったと思っています。出された宿題は、丸がつきます。宿題の正答率が一気に上がります。これまでは直しが残って残ってしていたのが、残らずに裁いて...
イマイチ成績が伸びてこない子は、詰めが甘いことが多い。当然ですが、成績が良い子は、きっちり詰めるところは詰めてあるものです。例えば、うちの授業では何かを空白で提出すると、たいてい私が文句を言うので、とりあえず、わからないけれど、埋めてあると思うんです。その、とりあえず埋めた問題の見分けがつくでしょうか?あとからテキストを見たとき、とりあえず埋めた問題と、わかって書いた問題の区別が一目でつきますか?...
お盆休みはいかがでしたか?家族でたくさんの言葉を交わせたでしょうか。こういう休日だけではなく普段でも同じです。テレビを見ながらのしょうもない会話。今日、学校で起きた面白い出来事の話、今日、学校で遭遇してしまった腹が立つ出来事の話、子供さんから聞いていますか?子供は部活や塾で忙しく、大人は仕事や遊びで忙しく、すれ違ってばかり。。。なんてことはないでしょうか?家庭教師をしていたころは特に、その家の空気...
計画が実行できたかどうかの確認作業をなぜやっているのか…という昨日の話の続きです。おそらく、私は、楽したい人なので、いかにして、さっさと終わらせるかを考えてきた気がします。それが、効率的に済ませるということに繋がっているわけで、計画表に何かが残っていれば、「なんで残ったんだー!!」って思うわけです。「もっと、簡単に終わらせる方法はないのかよー」って。wwだって、時間が余った状態で終わってしまえば、こ...
子供のころから、私は計画魔です。wwというのも、うちの教育ママゴンが、計画魔だったので、ずっと、そうやって勉強してきましたからね。だから、とりあえず、計画を立てて、今することをはっきりさせなければ、気が済まない。というか、落ち着かないんです。今、これをやれば、いつまでに仕上がるっていうのがある程度、見えていないと。そして、たいてい、それに沿って、今やることだけを見て、ことに取り組むタイプなんです。そ...
小学生の理科の学習は、実はかなりのところ、家庭の仕事をする体験が、理解の助けになります。湯を沸かしたら鍋の底にあぶくがついて、さらに加熱したら湯気が出て沸騰する。夏は洗濯物の乾きが早い。洗い物をすると油が水に浮く。掃除をするときは高いところから始める。などは、小学生レベルの理科に直結しているのです。最近は電化製品も優秀になりすぎ?て、製氷皿で氷を作ることをしなくなったり、オール電化の家庭では家庭内...
文章を書くということは、実は相当むずかしいことだと思います。特に子どものうちは書いた量が少ないので、お話しはできても、作文になると変な文になってしまいます。最初のうちは、ひとしきり思いついたことを書いた後で、もう一度読み返してみても、どこがおかしいのかもわかりません。そこからもう少し文を書くことに慣れてくると、書いた後で読み返したら、おかしいことに気づき始めます。最初はうまく直せませんが、繰り返し...
高い意識を持って勉強する、あるいは人生を生きていくというのは、もっとも理想的な、あるべきスタイルでしょう。しかし、そんなに簡単にはできませんよね。昔話で恐縮ですが、私の中学3年生のときのことです。帰り道に同級生が突然「俺、高校に行ったら勉強しようと思うんよ。」と言うので驚いたことがあります。サッカーが大好きな奴で一緒にふざけていた友達だったので、本当にびっくりしました。その理由を尋ねると、医者を目...
根気という言葉もだんだん古臭くなってきて、あまり聞かなくなってきました。しかし、計画性があろうとなかろうと、続けることは今も昔も大切なはず。それには、具体的な目標を持つことと、目標が達成できたらこうするというご褒美が必要かと思います。それは小さなことで構いません。1週間にやるべきことが計画通りこなせたなら、自分の好きなアイスクリームを2個食べるといった可愛らしいご褒美でいいでしょう。もし予定より早く...
そろそろ、夏休みも半分経過というタイミングになってきました。今年は徳島も暑さがハンパないですよね。土日はエアコンの効いたショッピングモールが賑わっていますが、親が仕事をしている平日は、家で有意義に過ごすのが一番かもしれません。それでも、エアコンのかかった部屋にずっと閉じこもっているのは、そんなにいいこととは思えません。早朝、日の出の頃に起きて外で活動しておいて、昼寝をするというのもいいものです。な...
昨日の記事で、「とりあえず、学校の授業で予備知識を得たら、次は問題です。」と、さらりと書きましたが、実は、ここで既に躓く子も多い。学校の授業を受けただけで、問題が解けないのです。まぁ、時には、学校の授業に問題がある場合もありますが、多くの場合は、授業の受け方に問題があります。「垂れ流しのテレビ見てるように授業、聞いてんじゃないわよ!」って、思うわけです。ww聞いてるんだか、聞いていないんだか…みたい...
昨日の続きみたいですが、「ノートにまとめる」っていうのも、タイミングがあります。まとめノートを作るタイミングは、知識がある程度定着してからです。つまり、ある程度、問題を解いて、定着したあと。ところが、社会の勉強…と始めたら、まず、教科書を読んで、次にノートにまとめて、それから問題解いて・・・。なんて、やっている子がものすごく多い。もちろん、それでも、きっちりやれば、できるようにはなりますよ。でも、...
「教科書を読んだぐらいで覚えられるはずないでしょ」なんて、常々言っていますが、だからって、教科書は読まずに問題だけ解けばいいわけではありません。生徒たちの話を聞いていると、どうもバランスが悪い。自分の中に、まだ知識が十分に定着していない状態の場合、教科書を読むより、問題を解く方が優先です。なぜなら、問題を解いた方が、よく覚えるからです。インプットよりもアウトプットの方が、断然定着率は高いはず。しか...
徳島では、中学受験をする人の方が断然少ないので、「中学受験をする」なんて言うと、「へ~、賢いんやな」なんて声も聞こえてきます。もちろん、ある程度の学力がないと合格できないわけですから、それなりに、勉強もするでしょうし、それなりにできるようにはなります。でも、中学受験で、一番考えてほしいなと思うことは、どの中学に行くのが、その子に一番合っているかということです。中学は、それぞれに特徴があります。文理、附...
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わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
中3は、とにかく受験に向けてまっしぐらな夏休みですね!市高理数科レベルを狙っているなら、とりあえず、中3内容をさっさと終わらせてしまいましょう。そして、実戦演習をガンガン!このくらいのレベルの子は、言わなくてもわかってるでしょう。旧総選校英数クラスレベルを狙っているなら、遅くても、年内に中3内容を終わらせたいですね。学校で購入してる「整理と対策」とか「新研究」みたいな復習教材は、さっさと仕上げてしま...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...
国語と英語はどちらも言語ですから、定義を大切にすることとは、語彙力や単語力を上げることに近いかもしれません。しかし、国語では、大量のことわざや慣用句などの意味を正しく覚えきることは、実際問題としてほぼ不可能でしょう。英語でも、特に have や get などは重要ですから理解して覚えておきたいところですが、辞書に載っている意味の全ては覚えきれません。また、英語では特に助動詞が重要で、意思や確かさがどれくらい...