わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
今回は大人の作文。テーマや状況は同じです。 昨日、最近友人の間で噂になっているラーメン屋に行ってみた。なんでも東京で修行してきた店主の店らしく、「徳島ラーメンとは一味違うが、とにかく食べてみろ。」ということなので、半信半疑で行ってみることにした。 昼までまだ少し間があるタイミングだったからか、店は適度な混み具合。とりあえずカウンターに座って、普通のラーメンを注文してみた。待っている間に店内をキョロ...
先日、こんな文章を書きました。「昨日噂のあのラーメン屋に行ったんやけど、めっちゃ美味かった!」今日はこの文章を元にして、実際に作文にしてみます。タイトルは「噂のラーメン屋」です。まずは、コンパクトにまとまった小学生的な作文。 昨日、友達が「めっちゃうまかった。」と言っていたラーメン屋に行きました。時間は昼前だったので、座ってすぐに注文できました。10分くらいでラーメンが出てきました。 味は、麺もスー...
最初はコピーや人まねから始めるのは、どんな習い事でも同じでしょう。そして見本となるものを真似することで、型を作っていきます。スポーツならフォームを固めるための素振りであったり反復練習であり、音楽なら上手い人が出すようないい音が出るまで繰り返し練習するということでしょう。文章を書くことでも、上手い文章をそのまま写経のように書き写すのがいいという人もいます。まさにコピーですし、繰り返せばその型(パター...
作文は事実と感想の連続だという話をしました。しかし、それでも書きにくいというイメージを持っている人は多いです。 なぜそう思うかというと、 1 会話の言葉ではなく、書き言葉にしなければいけないから。つまり、ですます調やだである調の文体に統一するのが面倒である。 2 時々話をまとめなければいけないので、その要約に困る。 3 書いたものは会話と違っていつまでも残るので、適当には書けない気がする。 4 あ...
話をすることも文章を書くことも、何かを伝えようとしていることは同じです。その何かを伝えるということをもう少し突き詰めてみると、それは事実を伝える感想を伝えるというふたつに分けられます。会話なら、そんなことをいちいち意識せずに話をしていますが、よーく考えて話の中身を分析すると、事実とその感想を話しているのです。「昨日噂のあのラーメン屋に行ったんやけど、めっちゃ美味かった!」という事実と感想の文章です...
新しい学校に入学が決まると、新しいスタート地点に立った気分になります。そのフレッシュな気持ちに、水を差すようですが、「力の差がリセットされたわけちゃうけんな!」と、よく生徒に言います。そうやって釘を刺しておかなければ、入試後、入学式まで、遊び倒す子がいるからです。まぁ、そんなことを言っても、遊ぶ子は遊ぶのですが。。。ww合格通知をもらうと、なんとなく、力の差がリセットされた気分になるものです。しかし...
いいイメージを持つことはとても大事です。テスト前、勉強が十分でなかったら、不安を抱えてテストを迎えます。もしかしたら、やってない問題が出るかもしれない。。。もしかしたら、時間が足りないかもしれない。。。色んな不安がよぎって、悪いイメージが出来上がってしまいます。そんな状態でテストを受けると、出来る問題も出来ません。一方、自分は十分に勉強をやった!と思っていたなら、出来ない問題は出ないはず。。。色ん...
ご存じの方も多いと思いますが、筆記体は、いわゆる「ゆとり」の時代に教科書から削除されました。そして、今も戻っていない。。。筆記体を中1でしっかりと覚えた世代から見れば、筆記体が書けなければ不便だろうと思いますが、もともと使わない世代からすれば、別にどうでもよいらしい。。。なぜ、不便だろうと思うのか?と考えてみると、筆記体を習った世代は、単語を覚えるときや急いで板書するときなど、いちいちブロック体で...
一緒に勉強をし始めて、まだ日が浅い生徒に多いことがあります。「これ、わかりませんー」とかって、何か問題を出してきたとします。「じゃぁ、問題読んで!」から始めますが、声に出して問題を読んでもらって、「問題の意味わかった?」 “うん”「で、何考えた?説明してみて!」 “えーっと、これがこうなって、こうなるから、こうなって、それからこうなって、こう?”「で、何がわからんの?」“あぁ、わかった!”って、自分でわかってる...
集合塾には、それぞれ、得意とするレベルがあります。例えば、中位層以下の子を中位に上げるのがうまい塾、中位層をターゲットにした塾、上位層をさらに伸ばすのが得意な塾、超ハイレベルな子に向いてる塾。。。ああ、あそこね。。。なんて、それぞれに思い浮かぶ塾があるのではないでしょうか。そうすると、それぞれに合ったレベルの子が集まるわけですから、そのレベルの子に合う教材を採用しているわけです。ですから、もし自分...
秋~冬にかけて、学校の授業のスピードが急に速くなることがよくあります。今年もこっちの学校は社会をぶっ飛ばし、あっちの学校は理科をぶっ飛ばし、そっちの学校は数学をぶっ飛ばして、つじつまを合わせにかかっているようです。wwそんな中で、時々、生徒が言ってます。「学校の先生って、計画的に勉強しなさい!って言うんだったら、 自分も計画的に授業してよなぁ~」まさに、その通りです。年中行事なんか、年度はじめからわか...
当然ながら、皆それぞれに、勉強や自分の人生に対する意識が違います。そうすると、取り組み方が違うのも当然ということになります。もちろん、出会った時のスタート地点もそれぞれですが、自分の人生について、真剣に向き合えている子は、よく伸びます。一番大きな差は、ここにあると思っています。やはり、自分の人生についてなど考えたこともない…というような子は、伸びが悪いものです。なんとなくやり始めた勉強が、少し面白...
時々、「社会が覚えられない…」なんて言う子がいます。繰り返しやっているけれど、覚えられないという訴えです。よ~く話を聞いてみると、だいたいの場合、やり方がものすごくマズイ。例えば、問題を解いて、丸付けをして、解答を見ながら、赤で直して、少しねかせてから、もう一回やってみる。一見、問題なさそうに見えますが、大問題です。「解答を見ながら、赤で直して」という部分。それだけでは、何の経験も自分の中には残っ...
暗記力をアップする方法はないですか?よく聞かれますが、地道に繰り返して、頑張りましょう。。。楽して覚えてやろうったって、そうはいきません!しかし、そうはいっても、ちょっとでも効果が上がる方法を皆、試行錯誤していますよね。月並みな方法ですが、声を出すことはかなり有効です。書きながら、声に出して、唱えながら、覚えるのです。とにかく、視覚も聴覚も、使えるものはみんな使ってやろうってことでwwwこれは、や...
中学生、特に女子に多いのは、嫌いな先生の教科の成績が下がる現象。嫌いな先生の話は、あまり聞きたくないし、聞いてもおもしろいはずがない。したがって、授業も聞きたくないから、成績が下がる。。。ダメです!それは逆ですよね。嫌いな先生の教科だからこそ、弱みを見せてはいけないんです。嫌いな先生に、成績悪いなんて言われたくないじゃないですか!私は、中学生の時はそう思っていました。だから、嫌いな先生の教科こそ、...
当塾、自律学習ゼミの特徴を、今回は心の面から見ていきたいと思います。当塾は、専業の塾講師のいい大人(おじさんおばさんw)が、一人の子どもと完全一対一で90分間向かい合うという、かなり特殊な環境です。このことが心理的に、どんな作用をもたらすのか考えてみましょう。◎人間同士の付き合い当然最初は知らぬ者同士ですが、何ヶ月かするともう他人ではなく、お互いに信頼感が生まれてきます。一対一ですから、その信頼に応え...
当塾の特徴として、生徒のご家族様との連携や説明が豊富であることがあげられます。よく中学受験は、親子二人三脚とか親の受験だとか言われます。しかし実際は、非常に熱心なお母さんお父さんもいれば、それほど関わろうとしない方もいます。また中には、関わってくれているのだけれど、ちょっと方向性が間違っているという場合もあります。ですから、親は関わらないでください!と宣言する塾も中にはあると聞いています。私達は、...
当塾の指導法の大きな特徴は、パターン演習の排除です。パターン演習とは、同じような問題を何度もやることで、問題のこの数字とこの数字をこうやって式にすればあとは計算するだけ〜というパターンや、今は受動態を習っているから、動詞の後ろの単語を先頭にしてbe動詞を入れて動詞を過去分詞形にすればOK〜、といった、中身の理解なく変換パターンに当てはめて解くという方法です。これは、解く問題が簡単なうちはそれなりに結果...
このブログやホームページにて、紹介されていることではあるのですが、改めて感想なども交えて紹介いたします。最近は◯◯式と銘打つ塾も多いですが、当塾では基本的には、生徒個人の特性に合わせた指導をしています。どんな生徒でもこの方法がベスト!という方法があるとは思えませんし、成長や経験の積み重ねによって、勉強方法も変わっていくのが普通だと思います。それでも、当塾にはいくつかの、これだけは譲れない!というポリ...
今更ながらですが、ホームページがリニューアルしましたので、当塾の特徴を思いつくままに書いてみたいと思います。まずいちばんは、完全な個別指導の塾だということです。スタイルとしては家庭教師に限りなく近いと思います。家庭教師は家まで教師が来てくれるのがメリットですが、当然デメリットもありますよね。デメリットについてはみなさん想像のとおりですし、批判的になりますので、ここでは割愛して、当塾のメリットのみを...
ものごとに、興味や関心があることが、生きていく上では、とても大事だと思います。子供たちと一緒に勉強をしていると、色々なことに興味・関心がある子と、そうではない子がいます。例えば、中1理科の光の単元。苦手な子が多い単元ですが、鏡を90度において、その真ん中に物を置いて写すと、どう映るか?みたいな問題、よくありますよね?色々なことに興味・関心が高い子は、意外とスルッと答えてしまいます。おそらく、小さいころ...
勉強は計画的にしましょう!って、そんなことはわかってる!!と思うかもしれませんが、多くの生徒が計画を立てずに勉強しています。中1、中2は、2月の基礎学に向けて、中3はいよいよ本番に向けて、問題集を仕上げにかかる子も多いと思いますが、その計画は立てているでしょうか?その問題集1冊、何単元ですか?1単元、何分ぐらいかかりそうですか?何月何日までに仕上げたいですか?計画を立てないと、成り行き任せでは進まないし...
テスト中に終了時間が迫ってきて、焦って焦って、結局何もできなかったなんて経験、ありませんか?多かれ少なかれ、誰もが経験していると思います。時間切れしそうな時は、焦らず、何を優先するかをまず決めましょう。例えば、数学。残った問題は、むずかしくて残り5分では糸口がつかめそうにない。。。と思ったら、迷わず大問1の一行問題の見直しをしましょう。ミスしていないか、確認して、とれる点を捨てないようにするのです。...
振り返ってみると、うちの塾で長く続いている子たちというのは、あとから効いてくるであろうことに保護者が理解を示してくれる子が多い。すぐに結果を出すためにすることと、長い目で見たときに、良いと思われる方へ導くためにすることは、かなり違いがあるもので、私たちは、基本的に後者に重きを置いた授業をします。そうすると、当然、すぐに劇的な効果が出るわけではないのですが、それを理解してくれている家庭の子は、だいた...
昨日の記事のようなことに気が付いたときには、もう既に中学年になってしまっていた。。。なんていうこともよくあります。私たちが出会うのは、たいてい小学校高学年です。そして、その時にはすでに違いが発生してしまっているのです。そりゃぁ、幼児期に意識できていた方がよかったとは思いますが、手遅れでしょうか???決してそんなことはないと思います。というか、そのまま諦めてパターン暗記で進むよりは、少しでも、考える...
特に幼児期のうちには、人より先にできていることには、何の意味もないと思っています。幼稚園なのに、漢字が読めたり、九九が言えたりしていた子は私のころにもいましたが、その子たちが、目に見えて優秀になったか…というと、残念ながらそうではない。そんなのは、放っておいても小学校で習うので、そのうち全員ができるようになりますから。。。そんなことのために、貴重な幼児期を使うなんてもったいない!と思っている人です...
最近は、夏休みでさえ、子供たちの声が外で聞こえることがあまりありません。私が小学生のころは、夏休みは毎朝、6時前になると、ラジオ体操に行く子供たちの声が、近所にあふれていたものです。そんな40年も前の話をされても…と思うかもしれませんが、そのころが、幼児期を普通に過ごしていても大丈夫な最終地点だったのかなと思います。普通に、自力で登下校して、普通に外遊びを皆がしていた時代です。今は、それが普通ではあり...
子供たちの遊び方も、ずいぶん変わりました。幼児が親のスマホでユーチューブを見ている姿も日常に見かけるようになっています。絵本よりも動画...なんですよね。。。先日の熊川先生の記事にもありましたが、自分でイメージするのではなくて、イメージを与えられる方が多い。これ、まずいと思うんです。乳幼児期からこれをやってしまうと、イメージ力が身につかないんじゃないでしょうかね。。。絵本を読むよりも、動画を見るほ...
先日、ドラムの先生もしている人と話をしていた時のことです。生徒たちが、すぐに電子楽器のドラムを購入しようとするという話になりました。実は、私もピアノ教室をしていたころに、多くの生徒は電子ピアノを購入していました。楽器は音が出るので、電子楽器を使って、外には音が出ないようにヘッドホンで練習をするのが主流になりつつあります。電子楽器なら、近所迷惑にならないし、比較的安価に購入できるからです。しかし、そ...
「便利になり過ぎたんだよね…」なんて言うと、年寄りのたわごとみたいかもしれませんが、最近、本当に、世の中が便利になり過ぎた結果だよな。。。と思うことがよくあります。急速に便利になって、その便利さを、幼少のころから盲目的に受け入れた結果として、いわゆる「考える力」や「読解力」がない子が増えている気がするんです。私自身は、膨大なデータを持つわけでもなく、ただただ実践の場で感じている実感からの話でしかな...
こう考えてみると、状況をしっかりと掴むために急いでサラッとではなくしっかりと読むことが何より大切です。そして、それがわかりやすいように、あるいは間違っていないか確認するために、そして後で忘れてしまわないように、目につくところに書いておくということが大事だとわかります。つまり、思考の第一段階として、状況を想像して頭の中になるべくリアルなイメージを作り上げるということです。そのメモができていると、その...
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わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
中3は、とにかく受験に向けてまっしぐらな夏休みですね!市高理数科レベルを狙っているなら、とりあえず、中3内容をさっさと終わらせてしまいましょう。そして、実戦演習をガンガン!このくらいのレベルの子は、言わなくてもわかってるでしょう。旧総選校英数クラスレベルを狙っているなら、遅くても、年内に中3内容を終わらせたいですね。学校で購入してる「整理と対策」とか「新研究」みたいな復習教材は、さっさと仕上げてしま...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...