ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
いよいよ2024年も押し詰まってきましたね。来年は2025年ということで、考えてみれば21世紀の1/4が経過しようとしています。昭和元年は1926年ですから昭和に直すと昭和100年になりますね。。。もう昭和は、歴史の中にどっぷりです。世間の様子はどんどん変化していきますが、それを否定して頑なに生きていくのは違うと思います。良いものはどんどん取り入れるべきでしょう。「変化し続けなければ生きていけない」ということは、経済...
先月行われた、中3の第2回基礎学力試験の問題です。前回と同じく問4の並べ替え問題ですね。問) 次の対話が成り立つように、( )の中のア〜エを並べかえなさい。A: I can give you (ア if イ want ウ this sweater エ you ) it.B: Really? Thank you. It looks warm.普通はこんなふうに思考します。 I can give you 「あなたにあげることができる」か・・・( )の中には、おっ、if があるではないか。それならこの中が...
実際の入試問題でも、今までに紹介したような、シンプルながらも混乱を誘う問題が出題されます。次の問題は、最新2024年の徳島県公立高校入試問題です。長文に入る前の、問4の中の一問ですが、これができるかどうかで、普通科合格レベルにあるかどうかがわかるような問題です。問) 次の対話が成り立つように、( )の中のア〜エを並べかえなさい。A:You went to the guitar concert last night, right? How was it?B:It was ...
さて今日はこの問題w また並べ替え問題です。(4) 私があなたからもらった本はおもしろいです。( I / the book / from you / which / got / ) is interesting.また関係代名詞の問題ですが、例によって( )の中は I が先頭に書いてあって、いかにも I を主語にして文を作るように誘導しています。おもわず、I got the book from you…としてしまいますよね。あとに残った単語は which ですから、なんとなく後ろにくっつけてみる...
引き続き、英語の問題が解けない理由を考えてみましょう。次の問題も並べ替え問題です。(3) 大阪へ行く電車はどれですか。( goes / Osaka / which / that / the train / is / to / ? )中3で関係代名詞を習ってしっかり練習をした人であれば、この問題を見て、 which は関係代名詞だろうと考えます。which は、( )の中のちょうど関係代名詞が来そうな3番目に置かれていて、無意識のうちに関係代名詞だろうと思わせるのです。...
今回は、実際の英語の問題で、特に間違えやすいものを例示して、その難しさの理由を考えていきたいと思います。ブログでは長文を提示しにくいので、並べ替えの問題にします。並べ替えの問題は、公立高入試でも必ず出題されます。つづりの書き間違いがなく、使う単語も並んでいますから、英作文よりもはるかに簡単なはずですが、よく観察してみると、できない理由が見えてきます。問次の日本文に合う英文になるように、( )内の語...
勉強を通して、継続の力を知ったという人もいます。学校に通っていれば、半ば強制的に継続させられることって必ずあります。好きなことならともかく、嫌々でも、継続していれば、できるようになった・・・なんてこともあるでしょう。そういう経験も、大人になって役に立っているはずです。これは、私自身も、痛感しています。継続は力なりです。同じように、ものごとを習得する方法を知るのも大事なことの一つです。何かを覚えるた...
勉強を通して、限界を知ったという人もいます。例えば、中学や高校で、皆と同じ勉強をします。同じ授業を受けて、同じように勉強しているのに、どうしても、あいつにだけはかなわない…そんな経験をすることもあるでしょう。努力の差というよりは、そもそも生まれ持った能力の差を見せつけられるというか、そういうことを感じたという話は、少なからず耳にします。しかし、これは、真剣にやったことがある人にしか経験できないこと...
ものごとの根底にある原理を知るという喜びを得たという人もいます。日常生活で、ふと抱いた疑問に対して、その原理を知って、様々なことが繋がったとき、感動のような喜びがあります。それを知ってしまうと、ものごとを追及することが、面白くてたまらなくなる。私も、なんとなくその感覚はわかるのですが、そういう経験から、将来が大きく変わることもあるだろうと想像します。「あれ?、これってどうしてだろう?」日常の素朴な...
勉強を通して、ものごとの調べ方や、解決方法を身につけたのが、一番役に立っていると言う大人もたくさんいます。何かわからないことがあったとき、どうやって調べればよいか、調べるには、どんな手段があるか、どんな風にすれば解決するか、勉強をしながら、そういうことが身についたと言います。これは、手取り足取り、言われたことを言われたとおりにするだけでは身につくものではありません。自学自習派の子にこそ、最も身につ...
学校で習うことの多くは、知識であったり、技能であったり、こんなの生活に使います?って思うようなこともありますよね。でも、大人になって、これ、このシチュエーションで使う?って思うことは、意外と多いものです。例えば、ケーキを焼くとき、スポンジケーキのレシピはたいてい、平べったい円柱型の型に合わせた分量ですよね。直径18センチとか。。。では、半球型で焼きたいとき、どうしますか?円柱の体積と半球の体積が求めら...
絶対に興味を持てないようなことをやらされる意味があるのか?という、昨日の続きです。人生を振り返ってみると、絶対にこの分野には進まないだろうと思っていた分野に、進んでいる人って、意外といるものです。興味はないだろうと初めは思ったけれど、やり続けるうちに、実は、意外と面白いと気づいてみたり。。。ものごとには、そういう側面が、少なからずあります。深く知らないうちは、面白くないけれど、もう一歩深めてみると...
「勉強って、なんのためにするの?」って聞かれると、私が一番最初に答えるのは、「各分野のお試し期間」だと思うということです。もちろん、日本で、文化的な暮らしをしてくために必要なことを学ぶのが義務教育だと思うのですが、それ以外の役割として、大事なのは、まだ、何も知らない子供たちが、いったい自分は、何を面白いと感じるのか、どんな分野に興味があるのか、あるいは、自分は、どういう分野には興味が持てないのか、...
こんな仕事をしているせいもあって、「何のために勉強するの?」って聞かれたら、どう答えるの? なんて、大人に質問されることがあります。そして、それをきっかけに、子供が勉強をする意味についての話になることもよくあります。それが、実は、一人や二人じゃないwwだから、色々な意見が飛び出して、なかなか面白いので、大人たちは、勉強を通して、何を手に入れたと感じているのか、というテーマで、またまた思い付きシリーズ、...
苦手なことは誰にでもあります。音痴や方向音痴と言われるような、元々の素質に関する場合はしょうがないでしょう。しかし、単に興味がないとか苦手だからと言って、避けたり苦手意識を強く持ちすぎると、ますます苦手が固定していくということになります。苦手な分野は、昨日までに書いたようなことで、あるとき急に改善することがあります。苦手科目が得意科目にまで変わるということはそれほど多くないかもしれませんが、苦手で...
私の苦手だったところを紹介するシリーズwもそろそろ最終回にしたいと思いますが、最後は数学です。反比例は小学生で基本を習って、中1で負の数まで理解したあとに、もう一度グラフと式を学びます。基本式は、y=a/x (y=x分のa)です。比例の式はy=axで、xに何かの数をかけたものがyになるのいうことなので、すごくイメージしやすいのですが、何かの数をxで割ったものという反比例の式がかなりイメージしにくいのです。中学時代の...
歴史は丸暗記するもので、詳しいことはよくわからない!ということになりがちです。私もずっと歴史は苦手でした。それがどうにか得心するに至ったのは、なんと大学に入ってからでした(ですから大学入試では歴史は選択していません…)。経済学部に入ったのですが、そこで歴史を考えさせられるとは思ってもいませんでした。しかし実際は、経済学の半分は過去の分析(歴史)であり、未来の方策を考えるのは残りの半分に過ぎません。...
国語の単元で、「詩」が小学校から出てきますが、国語のジャンルでもとりわけ理解しにくいものでしょう。私は本を読むのが好きだったので、普通の文章ならけっこう読めたのですが、詩だけはどう読めばいいのかさっぱりわかりませんでした。中には詩の意味を解説してくれている参考書もありますが、それを読んでも「なんでそうなるの??」と不思議でしょうがなかったことを覚えています。それが少し変化したのは、歌詞というものを...
塾講師という仕事をしていても、昔は普通に学生をしていたわけで、当時わからなかったことはいっぱいありました。ですから、生徒たちの難しいと思うポイントは自分にとっても難しかった場合が多いものです。新しい単元ごとに新しいテーマがやってきて、それを理解していくのはなんとかついていっていたのですが、「この教科のいちばんのポイント(キモ)はなんなんだ!」ということが、なかなかわからないのが気になっていました。...
最近は、大人になりたくないという子供が多いと感じています。困ったものです。あまりに子供生活が自由で楽しすぎるのでしょうかw中1生に「もう大人の仲間入りしてるんよ、バス代、大人料金になったでしょ?」なんてことを話さなければいけない状況も近年増えてきました。中学生にもなれば、できるだけ大人扱いすることを増やしていくべきだと思います。いつまでも親が手をかけるのではなく、いつまでも子供に合わせてあげるのでは...
学校では、毎日毎日、嫌でも数時間、机に向かって勉強をしなければならない時間があります。どうせ机に向かっていなければいけないなら、それを有効に利用しよう!とは考えられないでしょうか。授業中の空き時間をうまく利用しない手はないです。例えば数学。教科書の練習問題を解く時間、数分間、演習の時間がとられますよね?先生がとった時間より、はやく解けてしまったら・・・。どうしていますか?ボーっとしてるでしょ。ダメ...
私が子供のころにもいましたが、理不尽にものすごく厳しい先生に、時々遭遇しますよね。今でも覚えているのは、小5の担任の先生。例えば、漢字テスト。とめ、はね、はらいは当然として、民衆の衆の字。下の部分の真ん中、イの斜め棒は、左側の2本の斜め棒の間に向かって書いてないとバツ!とか、妙に厳しいんです。今でも同級生と会うと話題になりますが、とにかく、なんでも連帯責任で、グループの子が忘れ物をしたら、グループ全...
Z会とかで、よくないですか?最近は、無料の動画もいっぱいあるし…。私自身は、塾通いをしたことがない学生だったので、たぶん、自分の学生時代に、今みたいな無料動画がいっぱいあったら、大いに活用していただろうと思います。では、塾通いをしたことない人が塾講師になって思うことを書いてみます。「塾って要るんですか?」と言われると、ちょっとほしいかな…というのが率直な意見です。通信講座とかを上手に使って、ほぼ自学...
月謝高くないですか問題ですよねwこれは、ホントにやってくれていることによると思います。金額だけ見れば、うちの塾の受講料は高く見えるかもしれません。でも、施設維持費や教材費など、受講料以外の経費は一切無料なので、そういう諸経費がどんどん上乗せされて請求がくる多くの塾に比べてもそう高くはない設定にしているつもりです。では、その設定で儲かっているのか?と言われると、まぁ、普通に儲かりはしませんよねwたぶ...
「塾って、ブラックボックスですよね?」と誰かが言っていましたが、確かに、そういう塾はものすごくたくさんあります。実際、自分の子供が、塾で何をしているのかを知らない保護者も多いのではないでしょうか。20年ぐらい前から個別指導塾がどんどんと増えてきましたが、その多くは大学生のアルバイト講師を雇って、研修もそこそこにいきなり指導させます。もちろん、大学生にも適性があるので、それなりの適性を持っている子なら...
昨日は、塾へ行くと成績は上がるのか?というお話でしたが、今日は、塾へ行くと能力は上がるのか?というところにもう一歩踏み込んでみましょう。そもそも生まれ持った能力というのは、誰にでもあります。そしてそれは、すべての人に等しいものではない。ものすごく暗記が得意な子もいれば、考えることに長けている子もいるし、素晴らしい音感を持っている子もいれば、驚くような身体能力を持っている子もいます。では、その生まれ...
今年もあっという間に師走です。年をとると、時間が過ぎるのが早くなるなんて言いますが…wそんな話はさておき、今日からまたブログ担当なので、今回は、少し視点を変えたお話をしてみたいと思います。いつもながら思いつきですが、「ぶっちゃけ、どうなん?」って思ってるけど、聞けないようなこと特集です。w今日は、「塾へ行くと成績は上がるの?」という問題。答えは想像通り、上がる子もいれば、上がらない子も、下がる子もい...
11 時々ボーッとする時間を持つ。そして最後に、ボーッとする時間も持って欲しいです。ボーッとする時間は普通は無駄なことのように思えます。実際私も、これから高校生という生徒に対して、「寝る間を惜しんで、したいこととしなければいけないことをやろう。かけがえのない青春ど真ん中の3年間を、全力で充実させるんだよ!」と声をかけます。高校生は、基本的にボーッとしていてはいけないwと思うのです。しかし、子どもの頃は...
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ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
同じ勉強をしていて、なぜ差がつくのか?「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード著者:石田勝紀 出版社:ディスカヴァー・トゥエンティワン 2020年この本を読んでの感想文特集となっている今回のシリーズ(笑)、今日はこの文章に着目してみます。それは、「勉強は量ではなく質だ」です。これも今まで何度も言ったことですよね。勉強に限らず仕事においても、作った製品の個数であったり、働いた時間であったり、成果を...
学生時代は勉強が苦手で苦労したという人でも、社会の中で、もまれながら真面目に仕事をしていると、いつしか仕事言葉を覚えて使えるようになり、仕事のメールも打てるし、資格を取ったりもします。大人の人で勉強苦手だったことが丸見えという人はそんなに多くはないですよね。それは、みんな時間とともに成長しているからです。一昨日から紹介している本の著者である石田勝紀氏も、この本の中でそのように説明しています。また、...
このタイトルの言葉「頭脳のOSのバージョンアップ」について、少し考えてみましょう。昨日紹介した本の中では、人間の頭脳がコンピューターと比較されて、よく似た点をあげています。例えば、Windows95のパソコンをwin11にすることはできません。当たり前の話ですが、人間の頭脳もコンピューターと似ていて、能力には伸ばせる限界がある、そしてその能力は少しずつ成長している。あるいは、元々能力にはレベルの違いがあるから、コ...
先日、ネットの記事でこんなのを見つけました。読解力ゼロからの逆転劇! 偏差値40→70超え、人生を変えた『考える力』の身につけ方https://withonline.jp/with-class/education/topics-education/wUtyf?page=2この記事で紹介されている本を読むと、考える力の身に付け方がわかるのか!と思って、その本を調べてみると、なんと図書館の電子資料にあったので、即読んでみました。「自分の頭で考える子」になる10のマジックワード...
私のところは、マンツーマン指導なので、生徒はもちろん、その親御さんとも、深いつながりになるものです。卒業後、何年かたってから、年のはなれた妹や弟が通ってくれることがあったり、友人・知人をご紹介くださったりすることも多く、卒業後の生徒たちのことを知らせてくださる機会もよくあります。先日も、あるお母さんから、嬉しいお知らせをいただきました。今年はいよいよ大学受験の子ですが、自分に必要な取捨選択が、1年...
伸びる子と伸び悩む子の違いはたくさんあります。例えば、宿題一つとっても、ちがいは顕著です。塾で出す宿題は、いろいろなものがありますが、一番大きな割合を占めているのは、その日に習ったことの定着を図るための演習です。少なくとも、うちの塾ではそうです。今日学んだことを、この宿題の演習で、使いこなせるようにしてきてね!という意味の宿題演習です。伸びない子は、これをピンだらけの状態で終わりにしてきます。つま...
基本的に、家庭学習は、お母さんのサポートが必要だと、私は考えています。しかし、だからと言って、いつまでもサポートしないといけないのでは困ります。では、いったい、みんないつぐらいから、親の手を離れていくのか。。。理想的なのは、中学ぐらいから、緩やかに親の手を離れ始めて、高校では、完全に自立学習できるのがよいと思います。あくまでも、私見です。小学校低学年は、とにかくベッタリがいいと思っています。低学年...
時々、出会うのですが、塾だらけで失敗しているご家庭もあります。例えば、月・火・金と個別指導の塾に行って、火・木は家庭教師。さらに水・土は集合の塾。。。しかも、個別の塾と、集合の塾は、全く別の所。これでは、どうにもこうにも連携が取れません。同じ塾の個別授業と集合授業をとっているなら、集合授業のフォローを個別指導でやって、学校のフォローを家庭教師で。。。みたいな構図が成り立ちますが、それでも、週7回と...
GWはいかがでしたか?楽しく充実させられたでしょうか?学校もここからようやく本腰が入ってきますね。頑張っていきましょう!今日から、このブログも再開します。答案用紙を返却されたとき、ピンが付いた自分の解答に「これでもいいんじゃない?」って思うことってあると思うんです。とくに、採点が厳しい附属や文理では、けっこうよく聞く話。もちろん、私が見ても、これでもいいんじゃない?って思うようなときもあるのですが、...
昨日の続きですが、英語の長文読解問題の解き方も実は間違っている子がたくさんいます。よく聞かれるのは、「長文読んでるときに知らない単語が出てきたら、調べてもいいですか?」という質問。私は、「だめです」と答えます。だって、テストのとき、辞書使えます?常に調べながら読んでいると、知らない単語が一つあっただけで先へ進めなくなります。「じゃぁ、どうするんですか?」ってことなんですが、私がオススメしているのは...
コスパとかタイパとか、やたらとそういうことを気にする人が増えているにも関わらず、みんながやっているから・・・みたいなことに流されて、それとは逆行することをしている人も多いように思います。おそらく、うちの塾に大事な子供さんたちを通わせてくださってる親御さんたちは、みんなが行っていない塾にわざわざ来てくれている時点で、コスパ重視してくれてると、勝手に私は思っているのですがw子どもたちの方はといえば、最...
最近、どんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れているという話は、時々書いていますが、これは、本当に想像以上に面白い教材です。例えば、先日の記事に書いたようなパターン処理をしている子はこれを解いてもらうと、一発で発見できて、読み取るということ、考えるということの練習をしていくことができます。算数の問題なのに、実は、読む・考えることのトレーニングなのです。さらに、パターン処理をしていない子なら、物...
小学校3、4年生は、とても大事な期間だと思います。「小4の壁」なんて言い方もありますが、学習面はもちろん、それ以外の分野でも、この期間にやったことはその後の人生に大きく作用を及ぼすような気がしています。学習面のことが取り上げられた記事はよく見かけますが、むしろ、それ以外の分野のほうが重要ではないかとさえ思います。10歳頃に習得したことや熱中していたことを大人になっても続けている人って意外と多いと思い...
高学年になって、発達障害や学習障害が見つかる子がいます。お母さんが、「どうしてここまで発覚しなかったのでしょう?」とおっしゃいますが、学校のテストや普通の問題集では、発覚しないことはよくあると思います。なぜなら、パターン処理することをマスターしてしまっているからです。あるとき、境界知能かぎりぎり軽度知的障害かくらいの検査結果の子と勉強をしました。高学年でしたが、かけ算の概念が入ってないなぁ…と思っ...
シン読解力には、語彙力についての記述もあります。それは、教科書に何気なく書かれている言葉は、あるとき突然に、当然知っているという前提で現れるということです。例えば、小1・2の算数には、「しかた(仕方)」「たば(束)」といった言葉が出てきたり、もう少し上の学年かと思いますが、「かさ(嵩)」「さかん(盛ん)」も出てきます。6年生の歴史では「たしなむ」も出てくると指摘されています。これらの言葉に授業で初め...
シン読解力には、他にもいろいろと納得!ということが書かれています。そのうち、「視写」について書かれているところも面白いです。視写とは、見て書き写すということですが、最近はその作業が少なくなってしまいました。特に学校の授業において、先生の板書が少なくなっているようです。電子黒板やスクリーンに書かれたものをぱっと映し出してしまうので、それをノートに書き写すという時間はありません。そこで、あらかじめ用意...
今日は、割り込みで、ちょっと宣伝ですw以前からお知らせしている「なじぇい」のイベント、次回は、安達朋博ピアノ・リサイタルです。文化庁の劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業になっているので、18歳以下の小中高校生、先着100名無料なんです。しかも、同伴保護者1名のみ半額の2500円(先着70名)!東京辺りなら普通でも5000円では聴けないレベルのピアニストですが、一般も5000円と格安の設定です。 5/6(火...
□に助詞を入れるトレーニングは、先に紹介した、シン読解力の中で紹介されていたものですが、グラフの読み取りトレーニングも、紹介されていました。グラフの読み取りは、特に社会科で多く出題されますが、理科でもありますし、数学でも関数の基本技能として身につけていることが前提になります。そこで、教科書などに掲載されている、農産物の生産高、国別の輸入輸出の割合、人口の変化といったグラフや図表などの資料を見てもら...
国語や社会のテストには、文を書いて答える記述式問題というのがあります。最近は、算数数学や理科でも、この手の問題が著しく増えていて、その重要性は上がる一方です。また、作文も中学受験高校受験で必ず出題されますので、文を書くことの指導が多くなりました。しかし、その中でしょっちゅう出くわすのが、正しい助詞が選べないということです。たとえば、明らかに主語であるべき言葉なのに、「が」「は」を使っていないために...
時間がないからできない・・・というのも、よく聞く理由の一つです。言わせてもらえば、時間があり余っている子なんていませんから!自分だけが忙しいとか、思っているの?という感じです。時間だけは、どの人にも平等に1日24時間です。それを、いかにして、うまく使いこなすかは、その人次第です。でも、部活が忙しいとか、お稽古が忙しいとか、なんとか、かんとか、・・・そんなもの、自分が好き好んでやっているのだから、それ...
相談を受けた時に、一番多いのがこれかもしれません。「勉強をやっていないわけではない。だけどできるようにならない。」では、できるようになるために、何かやってみたでしょうか?家庭教師を依頼した?塾に行った?そんなのはダメです。誰かにやってもらうことではなくて、自分ができることは何かないかを考えて行動したでしょうか?例えば、単語を20個覚えてくるという宿題を出したとします。1週間後、テストをすると、4個、間...
できない原因、やらない理由の話はよく聞きます。<子供側発>先生が言っていることがわからない。学校進度が速い。学校の授業がうるさい。質問しようと思っても先生が捕まらない。部活が忙しい。時間がない。やる気が出ない。覚えることが多すぎて覚えられない。やってるけど、できるようにならない。<親側発>学校や塾で理解できないようだ。学校や塾でわからないところを聞けないようだ。親の言うことをきかない。部活ばかりで...
やる気がわいてきた生徒の中には、学校で先生を捕まえて質問攻めにしてる子がいます。「ジャンジャン聞きよ~、学校の先生タダやし!」と言うと、笑われますが、学校の先生に聞かない手はないでしょう?こんなこと言うと、学校の先生には嫌われるかもしれませんが。。。塾に行っていなかった私は、もちろん、学校の先生はめちゃくちゃに利用しました。中学生の時は、学校の先生に聞くか、3つ上の兄に聞くかしか選択肢はなかったで...
勉強は、時間じゃぁ比べられないものです。考えてみてください。学年で1番をとってるAくんが、1時間で4ページ解ける問題集があるとします。同じ問題集を、学年で80番のBくんが、1時間で4ページ解けると思いますか?無理です。きっと2ページぐらいです。しかも、Aくんはほとんど間違いがない。そして、Bくんは間違いが多い。同じ1時間で、Aくんは4ページ解いて、間違いの見直しも少ししかないから、ほぼ完璧にマスターしてしまうで...
生活態度が変わると・・・という話は昨日しましたが、成績が上がり始める前には、授業態度がもちろん変わります。ある時、「なんとかして!」と言われて、担当することになった中3生のAさん。話してみると、素直で真面目なのだけど、どうも、自分で言っているほどにはやる気が感じられない。。。と、頭をひねっておりました。なにせもう中3なので、間に合うかなぁ。。。と、こちらも内心ドキドキしながら、そうは言っても、特効薬...
当たり前だけどできていない子が多いのは、規則正しい生活を送ること。最近の子供たちは、なかなか色々と忙しくて、そうもいかないのかもしれませんが、成績の良い子は、意外と規則正しい生活をしていることが多いのも事実です。そして、不思議なことに、成績が上がってくると、規則正しい生活をするようになるんです。どうしたんだろう?最近、うちの息子。。。と、お母さんが言い始めると、成績がぐんと上がったりします。もちろ...
きちんとした集合の塾なら研修があると、昨日書きましたが、指導法の研修がない塾は、意外と多いんです。うそ~?!と思うかもしれませんが、ホントです。特に、個別指導の塾では、大学生のアルバイトを募集して、採用したその日に、いきなり授業なんてことが当たり前に行われている塾も少なくはありません。だから、教務力にばらつきがあるんです。もちろん、学生だからダメで社会人だから良いというわけではありません。社会人で...
塾で教え始めると、きちんとした集合の塾ならば、研修やら、指導マニュアルやら、色々なものを勉強させられます。もちろん、教務力を上げるためです。大学生のころ、塾初体験の私にとって、興味深かったものの一つに「秘伝公式」があります。秘伝公式・・・、数学なんかでよくあるちょっと計算をショートカットするアレですね。例えば、一次関数なんかで、軸に斜めに交わってる三角形の面積を求めたりする時。教科書では、三角形を...
GWはいかがでしたか?人出も多そうだし、私は、のんびりと家と工房の往復で過ごしました。工房の裏山に、以前、父が植えてあった数本の茶の木があります。GWは、夏も近づく八十八夜~ですから、茶摘みをしました。プロのお茶屋さんのものとは程遠いですが、手もみ茶にしてみました。爽やかな新茶ならではの香りを楽しんでいます。皆さんも、充実の休暇になっていたらいいな~と思います。さて、GWも終わり、ようやく学校もここから...
時々、様々なリクエストをいただくので、できることはあるかなぁ…とあれこれ考えています。まずは、短期特別コースを作ってみました。思いの外、理科・社会に悩んでいる中学生が多く、だからと言って、通年で理科・社会をするほどでもない。集合塾で理科社会を増やすにも、部活もあるし、時間がない。そういう悩みを解決する方法はないか…と考えました。単発にすればいいんじゃない?苦手な単元だけ選べれば、そこだけピンポイント...
すべての言語は、言葉のつながりになっています。人間が話し始めた最初の頃は、普通の鳴き声や叫び声とは違う、他と区別される音から言葉が生まれたのでしょう。まずは単語ができ、そこから長い時間をかけて、言葉の順番に意味をもたせたり、言葉を少し変形させることをしたり、言葉をつなぐ言葉(助詞や接続詞)を生み出したりしたのでしょう。そうやって複数の言葉をつなぐことで表現力が目覚ましくアップしたはずです。その言葉...
英語の長文読解では、国立大学の二次試験やそれなりの私立の入試問題では、ボリュームも単語レベルもかなり上の問題が出されます。そればかりか、徳島県の高校入試でも、かなりのボリュームの読解問題が毎年出題されています。その際、ちょっと自分には力不足だなと思う問題文を読んだときには、知らない単語を飛ばしたり、文法的に理解できないところは、単語の意味だけをとって読み進めたりします。しかし、それではいい点を取れ...
文明とはよく言ったもので、文によって世の中が明らかになることです。文字以前から人間は動物界で独自の進歩をしていたようです。火のコントロールを覚え、言葉を使って会話を始めていたはずです。しかし、文字を発明してからそのスピードが一気に上がります。聞き言葉・話し言葉よりも書き言葉で文字にして残すこと。それを読み書きできることが、その人の能力に直結するようになりました。それは現在でも同じです。最近、教科書...
人間、能力には限界がありますから、何もかもすべて覚えることはできません。なるべくコンパクトに覚えていきたいものです。そうしないと、新しいことを覚え込むと、前のことはすぐにパンクしてしまいます。コンパクトにするには、何もかもを覚えるのではなく、いちばん大事なことの意味を要約して理解し、それまでの記憶と関連付けて覚えなければいけません。そうすれば覚えておくべきことは最小になり、前のことはジャバラに折り...
人間の記憶とは不思議なものです。たとえば同窓会などで昔話になり、すっかり思い出すことのなかった話を友達から聞いて、そんなこともあったねえと何十年ぶりに思い出す、ということがあります。私達講師も、普段は小・中学校の算数数学の全単元のあらゆる問題を覚えていて、重要なポイントはこれだとか、この問題はここから解くとか、全部つらつらと喋ることはできません。しかし、一旦その授業になると途端に大事なことをほとん...
最近、「頭にいれる」という言葉をあまり使わなくなった気がします。昔はよく、「頭に入ったか?」というふうに聞かれたものです。頭に入れるとは、大事なことを理解して記憶して、それを必要なときに思い出せるようにしておくことだと思います。学校や塾はもちろん、家庭や社会の中で新しいことを見聞きしたとき、そのときは理解できたとしても、記憶が定着していつでも思い出せる状態になって初めて、頭に入ったと言えると思いま...
小学校で英語が教科化され、その流れで、中学の教科書は、前回の改訂で話すことに重きを置いた雰囲気になりました。その教科書も、来年には、はや改訂を迎えます。小学校で英語教育を受けた中学生たちと数年、勉強をしてみて感じたことは色々ありますが、一番感じることは、英語を話すことに抵抗が無くなってきたということでしょうか。これは、小学校でどんどんしゃべる教育がされていることの成果だと思います。反面、細かな文法...
最近の子供たちは、ホントに忙しい。私たちが子供のころに比べると、遊ぶツールも多いし、スマホなんかがあるから、人間関係も複雑です。その上、お稽古ごとだって、ありとあらゆるものがあって、「僕、忙しいんじょ!」とかいう小学生が多いのも納得できます。でも、だからと言って、それに流されていては、本末転倒というか、未来がない。「優先順位をつけてよ!」と、よく生徒に言います。勉強、部活、遊び、習い事・・・。将来のこ...
「わからない」ということが、わかっていない子が、実は、すごくたくさんいます。例えば、英語の演習問題を宿題にしたとして。。。次の時間に、「わからんとこなかった?」なんて聞くと、「いけます」という子は、本当に多いんです。そこで、一歩踏み込んで、「じゃぁ、これは、何がどう間違えてたの?」などと質問してみます。赤でピンがついて、直してある問題です。自分が書いた答えが間違いである理由と、正しい答えの正しい理...